伊之助(岡山天音)は、女郎のお玉(山本美月)が自分に夢中なのだと友人・菊次郎(大東俊介)に自慢します。
その話がどうしても信じられない菊次郎は自信があるならその女を試せとけしかけ、伊之助はお玉に嘘をついて一緒に心中してほしいと頼むことに。
なんとお玉はこれを快諾。菊次郎に、橋に足をかけるところまで確認しろと言われた伊之助は、うれしい気持ちを隠しながらお玉と川へ向かいます。
暗闇の中、伊之助は川に飛び込む音を聞きますが・・・。
目次
ドラマ『にんげんこわい』 前回振り返り
「心眼」
盲目の按摩・梅喜(ばいき 東出昌大)はある日、芸者の小春(松本妃代)からお百度参りをすれば満願叶うという話を聞き、茅場町の薬師様へ通うことに。
参拝100日目をついに迎え、帰宅した梅喜は目が開いたことに気がつきます。しかし、梅喜を支えてきた妻のお竹(黒木華)はどこか浮かない表情。
数日後、梅喜は客からお竹は小春と比べて器量が悪いのだと聞かされた梅喜は、小春に誘いに乗り、お茶屋に乗り込んで来たお竹に目を潰されてしまいます。
「だから見えて欲しくなかったのに」
【ネタバレ】ドラマ『にんげんこわい』第2話あらすじ・感想
辰巳の辻占
伊之助(岡山天音)は、とある遊郭に入り浸っていました。
友人の菊次郎(大東俊介)は呆れますが、伊之助が言うには、女郎の方が自分に惚れているので、会いに行かないと可哀想だというのです。
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実は、伊之助は富くじを当てていました。
そのことは、菊次郎とその女郎・お玉にだけ話しています。
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しかし、伊之助は「あなたがいなければ、死んでしまう」と言っている彼女の涙は本物だと言って菊次郎の忠告に耳を貸しません。
お玉の気持ち
菊次郎は、そんなに言うなら、女の気持ちを確かめてみろと言います。
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菊次郎と伊之助は、友人とのトラブルにより誤って相手を死なせてしまい、もう死ぬしかないので一緒に心中して欲しいと持ちかけるストーリーを考えます。
早速伊之助は、お玉(山本美月)の元へ行き「一緒に死んでほしい」と頼むと、お玉は二つ返事で「死にます」と言いました。
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お玉は、子供の頃に女郎屋に売られ、地獄のような日々を過ごして来た中、好きな人が出来たことで生活が一変したと言います。
そしてその好きな人の言う事なら聞くと真剣な顔で語ります。
伊之助がこれから川に行こうと言うと、お玉は少し考えたのち、かんざしを取ります。
店の子のために置いて行くと言います。
伊之助も、お玉にあの世で幸せになるのだからと言われ、くじの入った財布を置いていくことに。
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夜の川
提灯も持たずに川に着いた2人は、暗闇の中にいました。
どうにか橋の上に立つと、伊之助はお玉を見失ってしまい、土壇場で逃げたのではと、必死で名前を呼びます。
「ここまで来てまだ信じてないんですね」
お玉は、自分が本気だということを証明するために、先に飛び込むと言い出しました。
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伊之助が弁明しようとしたその時、水の中に飛び込む音が聞こえます。
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伊之助は慌てて橋の上からお玉を呼びます。しかし返答はありません。
その時、誰かが伊之助を後ろから突き落とします。
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ツイている日
伊之助の背中を押したのはお玉でした。
お玉は大きな石を橋から落として、飛び込んだように見せかけたのです。
お玉はそのまま走って女郎屋へ戻り、かんざしと帯と伊之助の財布を持って店を飛び出します。
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息を切らしながらお玉が辿り着いたのは、菊次郎の元でした。
「私、あんたと一緒になる!」
お玉は、富くじを出して、これを換金して自分で自分を買うというのです。
お玉が手にするその富くじを見た菊次郎の顔はみるみる青ざめます。
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「今日はツイてる」と自分を騙そうとしたバカな客がいたと嬉しそうに話すお玉を見て、菊次郎は全てを察しました。
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「そいつはどうなった?」という菊次郎の質問には答えず、お腹が空いたから何か食べに行こうとニコニコするお玉。
菊次郎は上手く笑えません。
しかし、しばらく考えたのち菊次郎はこう言います。
「そばでも食べに行くか!」
ドラマ『にんげんこわい』 第2話 ネタバレ・感想&まとめ
菊次郎は、お玉が自分に惚れていると信じ切っている伊之助に、男にそんな風に思わせるなんて、腕のある女郎だと評しました。
確かに、お玉は大した女郎です。2人の男を手玉にとって、足を洗えるほどの大金を手にしました。
最後に「まぁ、いいか!」という感じになる菊次郎を演じる大東さん、さすがでした!
ドラマはとにかく『にんげんこわい』でしたが、原作の落語では、お玉はもちろん、伊之助も石を落として飛び込んだふりをして、それぞれ帰っていき、その後切れの良い“下げ”(オチ)が待っているということです。
落語もチェックしてみると良いかもしれないですね!