『日本で一番悪い奴ら』あらすじ・ネタバレ感想!実話の“日本警察史上最大の不祥事”を基に描かれる刑事の末路

映画『日本で一番悪い奴ら』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:dTV

世界一優秀と言われる日本の警察。

真面目な刑事、諸星要一は自分の点数を上げるため裏社会へと飛び込んでいく!

最後に勝つのは正義か悪か、それとも狂気か?

ポイント
  • 公共の安全を守り、市民の安全を守るために刑事になった一人の男が主人公
  • 一応フィクションだけど実在する一人の刑事を取り巻く実話が元になっています
  • 日本で一番悪い奴らは、いったい何をしたのか?

それではさっそく映画『日本で一番悪い奴ら』をレビューしたいと思います。

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『日本で一番悪い奴ら』作品情報

作品名 日本で一番悪い奴ら
公開日 2016年6月25日
上映時間 135分
監督 白石和彌
脚本 池上純哉
原作 稲葉圭昭
「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」
出演者 綾野剛
YOUNG DAIS
植野行雄
矢吹春奈
瀧内公美
田中隆三
みのすけ
中村倫也
勝矢
斎藤歩
青木崇高
木下隆行
音尾琢真
ピエール瀧
中村獅童
音楽 安川午朗

【ネタバレ】『日本で一番悪い奴ら』あらすじ・感想


日本で一番の刑事に、なる!

1975年6月、大学の道場で柔道の稽古に励む諸星要一(綾野剛)。

就職先が決まっていなかった彼に北海道警察から直々に声がかかり、正義感ある一人の青年は警察官になりました。

1979年8月、26歳になった諸星は持ち前の正義感も虚しく、刑事としては結果を上げられない日々。

刃物を振り回している男がいると通報があり、我先に結果を残さんとする先輩たちの背中を諸星は見送っていました。

先輩刑事からは耳にタコができるほど「初動が大事」と言われてきた諸星ですが、現場に向かわずに署に残ります。

そんな彼を見て、村井定夫(ピエール瀧)がメシに行こうと、歓楽街・すすきのに連れ出しました。

刑事は点数である、点数を稼ぐためには裏社会に飛び込め、と自分のノウハウを教え込む村井の言うとおりに、諸星は「困ったことがあったら電話してこい」と裏社会のあらゆる人々に名刺を配りまくります。

そんな努力が実を結ぶひとつの出来事がありました。諸星のもとに電話がかかってきました。

暴力団の下っ端が自分の“兄貴”を売ったのです。

なりふり構わず暴力団員の家に乗り込み、冷蔵庫の中の水から覚せい剤、冷凍庫の中から拳銃を探し出して見事に逮捕へとこぎつけました。

結果を出した諸星は本部長賞として表彰され、さらに裏社会のパイプを有効活用し検挙率をぐんぐん上げていきます。

そして、村井の紹介で知り合ったホステスの田里由貴(矢吹春奈)に「日本で一番の刑事になる」と息巻いて口説き落とし、恋仲になりました。

調子よく仕事をこなしていくなかで、転機が訪れます。

先日の暴力団員逮捕の件で、幹部の黒岩勝典(中村獅童)に呼び出されたのです。

ビビって鉄板を体に仕込んで行くも容易く見破られ、しかし面と向かって怒鳴り合った諸星を黒岩が気に入り、“兄弟”と呼び合う仲になります。

近頃は本州のヤクザが北海道へ進出してきており、道内のヤクザは委縮していくばかりということで道産子は道産子同士、力を合わせた方が良いだろうと言いました。

あるとき村井が淫行で捕まります。中学生の女を買った、とのことでした。

署内の先輩は「何も知らないって顔をしておけ」とだけ言いました。

何か知っているかもしれないと思い黒岩に尋ねると、調子に乗って女を食いまくった村井が悪い、とまるでハメたことをほのめかすようなことを言いました。

諸星(綾野剛)と黒岩(中村獅童)、太郎(YOUNG DAIS)とラシード(植野行雄)

1984年4月、この頃にはでっちあげややらせ捜査に手を染めて“結果”を残していた諸星は、札幌中央署刑事第二課暴力犯係(マル暴)に異動となります。

その頃、黒岩から覚せい剤の運び屋をやり捕まって、出所したばかりの男の面倒を見てくれと頼まれました。

薬はやらないと言いハルシオンを食べる男の名は山辺太郎(YOUNG DAIS)。

彼はロシア語を喋れました。普段は小樽で友達の中古車屋を手伝っていると言います。

友達はパキスタン人で前科もちのアクラム・ラシード(植野行雄)。聞けば二人は盗難車を売っていました。

1993年4月、相次ぐ発砲事件により道警本部に銃器対策課が新設され第二係長を拝命。

警視庁からの圧力ともいえる要請によって、銃犯罪撲滅が全国の警察に叫ばれていた時代です。

諸星は、上司からマル暴時代のコネを使って今週中に一丁どうにかしてほしいと言われました。

期待に応えたい諸星は、黒岩や太郎、ラシードに声をかけ、違法に拳銃を調達しようと試みました。

しかし、思うようにいかず、関東の暴力団から手に入れるはずだった拳銃は、輸送中に警視庁に見つかってしまい手柄を横取りされる結果となってしまいました。

この失敗によって諸星たちは拳銃調達のための資金難に陥りますが、黒岩が麻薬を精製して販売することを提案します。

これが成功し一気に大金を手に入れ、諸星はまた検挙率を上げていきました。

1996年東京、警視庁がオブザーバー・道警主導という名目で合同の潜入捜査を行うことになります。

黒岩と、ヤクザのフリをした諸星が、暴力団に拳銃売買の交渉をするというシナリオの中、暴力団員の一人が諸星の耳を見て柔道経験者であることに気づき、間一髪で撃たれそうになるという失態をさらしてしまいました。

酷い目にあったうえに今後の捜査は警視庁が独自で進めるということにもなってしまい、苛立ちを上司にぶつけても軽く流されてしまう諸星。

ぶつける先のない怒りを性欲で発散させてしまおうとしますが、由貴の元へ行くと彼女は少し会わない間にシャブ中になっていました。

麻薬の類を忌み嫌う諸星は、由貴を刑務所送りにしました。

そうすることでしか由貴を救えないと知っていたからこその選択でした。

道警の名誉のために、捨て身の作戦

そんな折、黒岩から電話があり、香港から拳銃を密輸させて200丁を手に入れるという話が舞い込んできます。

話はこうです、まず香港からは覚せい剤20キロが密輸されるので、これを見逃す。

そして信用させたうえで、拳銃を200丁密輸させる。

最終的には密輸に関わった中国人を逮捕し、拳銃はこちらのもの。

諸星は、もしこれが成功したら道警的にもうまい話だと上層部を言いくるめようとしました。

しかし、上層部と函館税関は見逃した覚せい剤の行方はどうなるのかと渋ります。

諸星いわく20キロの覚せい剤は関東の暴力団に流れ、関東に出回る分には道警としてはダメージは少ないということと、去年道警が検挙した覚せい剤は30キロであり、20キロならそれを下回るためギリでOKなのではないかという見解で説得をし、結果的にGOが出ました。

作戦決行当日「警察が密輸に協力しているようなものなのに、こんなことをしていいのか」と新人・小坂亮太(中村倫也)が言いました。

諸星は何のために刑事になったのかと問います。

小坂の口から出てきたのは、諸星が新人だったころ村井に対して言ったのと同じ言葉でした。

いざ密輸されてきた覚せい剤を確認すると、20キロという前情報をはるかに上回る130キロもの量が手に入ります。

諸星は暴力団への運搬を黒岩に託しました。

黒岩は、“餞別だ”と大量の覚せい剤の中から一袋を諸星に渡しました。

そして無事に届けたら連絡すると言い、車を走らせて行きます。

署に戻った諸星が上層部に報告すると、莫大な量の覚せい剤が動いたことに課長の猿渡は「とんでもねぇ十字架を背負っちまったぞ」と言いました。

問題はそこじゃない、拳銃が手に入れば良いじゃないかと言う諸星と上層部が言い争いになる中、諸星の携帯が鳴りました。

黒岩が覚せい剤を持って逃げた、という報告でした。

受け取る予定だった関東の暴力団・加賀谷力(木下隆行)はガチ切れ。

代金は払ってしまっているのにどうしてくれるんだ、と諸星は暴力をもって痛めつけられます。

拳銃の取引も中止となり、どうにも立ち行かない状況に追い込まれてしまいます。

諸星は自宅にある拳銃をかき集めている最中、黒岩から餞別にと渡された覚せい剤を見つけ、ついに手を出してしまいました。

協力してくれていた太郎やラシードの尽力も虚しくチームは解散、諸星は夕張署・生活安全課に左遷となりました。

日本で一番、悪い奴ら

夕張でヨレた警官に成り果てた諸星の元に、銃犯罪担当時代に共闘していた岸谷がやってきました。

香港からの密輸の件で太郎に脅されている、500万が必要だと言うのです。

諸星はすすきのへ太郎を訪ねました。岸谷への脅しをやめてくれと頼みましたが、太郎は拒否します。

諸星が夕張に飛ばされてからというもの猿渡は手のひらを返し、自分たちは厳しい生活を余儀なくされたと冷たく当たる太郎。二人は喧嘩別れをしてしまいました。

数日後、諸星に覚せい剤所持と使用の疑いで逮捕状が出ました。

太郎が自首し、諸星の罪をも証言したのです。

時を同じくして、岸谷は公園のトイレで首を吊り死亡、直後に太郎も拘置所内で自殺しました。

逮捕された諸星に弁護士が接見にやってきました。

弁護士は“諸星は道警の組織犯罪の被害者だ”と言い憐れみますが、かつての仕事仲間たちが自殺したことを知らない諸星は、道警も太郎もかばいすべては自分一人の犯行だと言い切ります。

しかし、二人の死を知った途端に諸星は態度を変え、道警の組織犯罪を認める証言をしましたが、有罪となったのは諸星ただ一人のみでした。

判決文には、一言も組織犯罪について触れることはないまま事件は収束しに向かったのでした。

『日本で一番悪い奴ら』の感想

正直なことを言うと、思ってたのと違った…(笑)

前情報とか先入観なしに映画を観たい人なので、よくこういうことになる私です。どうも。

勝手なイメージとしては近未来群像劇的な、現代と近い世界線で綾野剛が扮するポリスメンが窮地に追い込まれたりしながらもチート的強さで悪者をバッサバサやっつけていくのかなって。そんなことを思っていたんですけど。

実在する刑事さんを基にしたフィクションだとか聞いてない。

これが実際の事件を元にしているってことが信じられない。

でも良い意味で想像を裏切られたというか、これはこれで面白かったです。なかなかの胸糞エンドでした。

胸糞っていうか…リアル寄りの生々しさのある胃のあたりがムカムカするような映画です。貶してないです。

警察が裏社会の人と組んでシャブだチャカだの検挙率を上げて名誉にしようと企むも、しくじって分が悪くなったらたった一人に罪を被せて上層部は見ないフリ、という話。

あぁ、一番悪い奴らっていうのは、彼らのことか、という話。

持ち上げられるがままにどんどん度を越したことまでやってしまう諸星の感覚がマヒしていく様は見ていてしんどかったです。

綾野剛の演技力がありすぎてやけにリアルで。

でも私、裏社会ものって苦手な部類なんですよね、なんで見たのかって?

だから私は超かっこいいチートなポリスメンが悪党どもを倒していく話だと思ったんだってば!

そんな私でも面白いと思った作品です。自ら裏社会の人たちと手を組んだりするっていうのは胸アツ展開でした。

こういうの好きな人には絶対ハマる。と、思いました。

主演・綾野剛について

割と好きな俳優です。この人が出てるのはだいたい見ている気がする。

昔、吉祥寺の小さな映画館で、二本立てで綾野剛特集みたいな上映会をやった時も見に行ったほどです。

勝手な印象ですけど本心が見えない人だなぁ、と思うので今作のような感情に真っ直ぐな役ってちょっと新鮮でした。

一応、最初は正義感あふれるアツい刑事さんだったし。

それで言うと『新宿スワン』の白鳥龍彦みたいな系統のキャラだったかなという気がします。そっちは完全にチンピラですけど。

わぁわぁ怒鳴ってる時もちょっと舌っ足らずなのが可愛い。そういうとこ好きです。

ビジュアル的にもキャラ的にも好きなのは、『クローズZEROⅡ』の漆原凌とか『GANTZ』の黒服星人みたいな、長髪パーマの頃です。

似合ってたのになぁ…もう長髪にしないのかなぁ…。

あっ、『ルパン三世』の石川五ェ門を演じたときもハマってるなぁと思いました。

たぶん、あんまり言葉を発しないようなミステリアスな役を演じる綾野剛が好きなんでしょうね、私。

「それならコレおすすめだよ!」っていう作品がある人は、ぜひ教えて下さい。見ます。

『日本で一番悪い奴ら』まとめ

以上、ここまで映画『日本で一番悪い奴ら』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • 正義感あふれる真っ直ぐな刑事が裏社会の人たちと手を組んで悪事に手を染める!アンチ・ヒーロー物語!
  • 叩きつけられる不謹慎な笑いと凍てつく衝撃に、あなたは耐えられるか?
  • 何が怖いってこれ実話が元になったフィクションっていうところですよね、という話。

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