『ねこあつめの家』あらすじ・ネタバレ感想!伊藤淳史×忽那汐里主演!ゲームが原作の猫好きは必見の映画!

『ねこあつめの家』あらすじ・ネタバレ感想!伊藤淳史×忽那汐里主演!ゲームが原作の猫好きは必見の映画!

出典:『ねこあつめの家』公式Twitter

スマホアプリ“ねこあつめ”を原案として企画された2017年公開の映画。

CMや映像作品で人気のスター猫も多数出演しています。

!制作サイドの猫愛が伝わってくる作品です。

ポイント
  • ゲームアプリを知っていても知らなくても楽しめます
  • 猫が好き、ただそれだけで見て欲しい
  • もしかしたらこれがあなたの“きっかけ”になるかもしれませんよ

それでは『ねこあつめの家』そネタバレありでレビューしていきます。

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『ねこあつめの家』作品情報

『ねこあつめの家』

(C)2017 Hit-Point/「映画ねこあつめ」製作委員会

作品名 ねこあつめの家
公開日 2017年4月8日
上映時間 92分
監督 蔵方政俊
脚本 永森裕二
出演者 伊藤淳史
忽那汐里
戸田昌宏
大久保佳代子
青戸浩香
大嶺創羽
村木藤志郎
大山うさぎ
田口トモロヲ
木村多江
音楽 ペイズリィ8

【ネタバレ】『ねこあつめの家』あらすじ


一発屋の小説家・佐久本勝

寝る子は育つと言われてよく寝る子どもだった佐久本勝(伊藤淳史)は大人になっても、よく寝てしまう人でした。

仕事の打ち合わせ中の喫茶店でも寝てしまうほど。

半分以上残っている週刊誌での連載の続きについて、担当は突拍子もなく「主人公がゾンビになるというのはどうでしょう」と提案してきました。

デビューが同期の北風裕也(蔭山征彦)は今や売れっ子作家で、パソコンで名前を検索すればサジェストには“イケメン”“抱かれたい男”なんて言葉も並ぶほど話題性に富んでいます。

佐久本の方が新人賞は先に取ったというのに、現在では一発屋作家などと言われ鳴かず飛ばず。

自作自演の自画自賛をネットに書き込めば即座に否定する書き込みで溢れてしまいます。

そんな佐久本を見かねたもう一人の担当・十和田ミチル(忽那汐里)は「先生には何かきっかけが必要だ」と言いました。

『ねこあつめの家』

出典:IMDB

帰り道、もうどうしたら良いのかわからなくなってしまった佐久本は道端にいた占い師(大山うさぎ)に頼ってみました。

心機一転引っ越しでもした方が良いのか、などの想いを抱えて挑んだところ、その人が繰り返し言う「タコ」という言葉を何かの手掛かりになるかと思い真に受けてしまう佐久本でした。

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占い師だと思って頼った相手が、ただのおばあちゃんとも知らずに。

佐久本はその晩パソコンで“タコ”にまつわる言葉を色々と検索してみるもピンとくるものがヒットせず余計に悩んでしまいましたが、ふと“タコ 物件”と検索して多古町に引っ越すことを思い立ちました。

多古町の一軒家での暮らしの始まり

猿渡めぐみ(大久保佳代子)という不動産屋から賃貸書類一式と鍵を受け取り、新生活を始めたのは片田舎の一軒家。

『ねこあつめの家』

(C)2017 Hit-Point/「映画ねこあつめ」製作委員会

屋根の上では猫がのんびり横になっていました。

佐久本は到着早々に鳴りだした携帯を押し入れにしまい、辺りを散策しようと外に出ます。

するとさっき屋根にいた猫が入れ替わるように居間に入ってきて押し入れを一瞥しました。

蝉の鳴き声と、押し入れの中にある携帯のバイブ音を耳に入れながらパソコンに向かうも何も書けずにいる佐久本の前に、あの猫が現れました。

『ねこあつめの家』

(C)2017 Hit-Point/「映画ねこあつめ」製作委員会

じっと見ている猫に「なんだよ。ここ、俺んちなんだけど」と言うと、猫は去って行きました。

その後、小説のネタになればとゾンビ映画を見ている時、ふと庭から視線を感じてそちらを見ると十和田がいました。

『ねこあつめの家』

出典:IMDB

誰にも居場所を教えていなかったのにどうして、と慌てる佐久本でしたが場所がわかった原因は不動産屋の猿渡が投稿したインスタの記事でした。

仕方なくパソコンに向かっている佐久本を横目に十和田はコンパクトの鏡を反射させた光で猫と遊んでいました。

そして夜になり、どうにかこうにか書き上がった原稿を受け取ると「また来週もよろしくお願いします」とだけ言います。

小説の内容はイマイチだとわかっていながら雑誌社に持ち帰り紙面に載せるのはどうしてかと聞けば、それが仕事だからと答えました。

自分の思うように書いても売れず、叩かれ、編集に好き勝手言われた設定を後付した小説を書かされる現状に納得のいっていない佐久本は声を荒げました。

十和田は去り際に「ガツンといくのか、うじうじするのか迷っている」と言いました。

『ねこあつめの家』

出典:IMDB

そして上司からは佐久本の事は放っておけと言われているけれど、なぜか放っておけずに来てしまったことも打ち明けて帰って行きました。

猫との出会い

数日後、佐久本は連載小説の載っている週刊誌を買って、押し入れの中に置いたままの携帯を手にエゴサーチしました。

案の定誹謗中傷のオンパレードに打ちひしがれていると、庭先で寝そべっている猫と目が合います。

佐久本は十和田が置いていったのであろうコンパクトを手にして、光の反射で猫の気を引こうとしましたが猫は去って行ってしまいました。

思い立ったようにキャットフードを買いに行き、夜の間に庭に置いたまま縁側で転寝をしていた佐久本は驚きます。

いつの間にか器が空になっていたのです。

そこで器を二つに増やして置いてみますが猫は現れません。

場所を変えても何も起こらずにまた転寝してしまい、目を覚ました時。庭には三匹も猫が来ていました。

『ねこあつめの家』

(C)2017 Hit-Point/「映画ねこあつめ」製作委員会

佐久本は慌てて携帯を持ってきて写真を撮りました。

もっと撮りたいと思った佐久本は猫が喜ぶおもちゃを求めてペットショップに行きます。

振ると音のするおもちゃやビーチボールを設置しているところに十和田がやってきました。

猫に夢中で小説に手を付けていなかったことを隠して大慌てでパソコンに向かっているとどこからともなく現れる猫たち。

 

夜になり書き上がった原稿を読んだ十和田は「ゾンビは失敗だったかもしれない」と漏らしました。

十和田が帰り一人になった家の縁側、猫用クッションの上で猫がくつろいでいました。

佐久本は笑顔で写真に収め、翌日またペットショップに行っておもちゃやクッションやエサを買いました。

『ねこあつめの家』

出典:IMDB

飼い猫ではなく野良猫に色々買って行く佐久本に、店長の洋子(木村多江)はニヤニヤしながら猫と仲良くなるためのアドバイスをして「猫が体を寄せてきたら家族だと思っている合図」だと言いました。

佐久本の変化

ペットショップで買ったものを庭に並べて、集まった猫を写真に収めて過ごす日々。

寝そべって執筆していた佐久本のパソコンの上に乗ってきた猫が文章を全部消してしまいましたが、佐久本が怒ったりすることはありませんでした。

一方、雑誌社では佐久本の小説の打ち切りについて話し合われていました。

十和田は最後の原稿を取りに一軒家へと足を運びます。

庭は猫たちのためのアイテムで溢れ、凄い事になっていました。

佐久本はというとノコギリを片手に猫用のアスレチックを作っていました。

そして“ねこてちょう”として付け始めた猫の記録を見せました。

『ねこあつめの家』

(C)2017 Hit-Point/「映画ねこあつめ」製作委員会

猫を眺めていると時を忘れられるし、やる気も出てくると言って笑う佐久本に対して、十和田は「初めてちゃんと笑ってる先生を見た気がする」と言いました。

打ち切りのことを切り出そうとした時、佐久本は「そんな気がしていた」と先に口を開きました。

そして無理やりだけど、と前置きして最終回の原稿を渡しました。

次の連載も特に決まっていない佐久本は、これからのことを聞かれると「しばらく猫と暮らしてみます」と答えました。

筆を置いた小説家

雑誌社に戻った十和田は、佐久本の次回作について編集長の浅草(田口トモロヲ)に打診しました。

しかし「担当するなら作家の活かし方を考えろ」と言われてしまうだけでした。

『ねこあつめの家』

(C)2017 Hit-Point/「映画ねこあつめ」製作委員会

一方の佐久本はというと、もう家の中にまで猫たちのためのアイテムを置き、まさに猫たちとの暮らしを始めていました。

ねこあつめの家『』

(C)2017 Hit-Point/「映画ねこあつめ」製作委員会

ねこてちょうには写真とともに猫の特徴なども書き添えて、その種類は日に日に増えています。

季節はめぐり、秋になりました。

猫たちの居ついた家に不動産屋の猿渡がやってきました。

先月の家賃が残高不足で引き落とせなかった事を知らせに来たのです。

佐久本は「ちょっと充電期間で小説を書くのをやめている」と言いました。

実は猿渡は佐久本の読者でした。

そして充電期間については、新しい意欲のために身も心も休めるのは大事だと言いながらも、家賃を収めてもらえないと困ると現実を突きつけてきました。

途方にくれながらも猫たちのエサを買いにペットショップに行くと、元気がない様子の佐久本を見た店長が声をかけました。

そして事情を知り「ここでバイトしてみない?」と言いました。

『ねこあつめの家』

(C)2017 Hit-Point/「映画ねこあつめ」製作委員会

店長は心の準備も何もない佐久本に、今から働いて!と掃除用具を渡しました。

自信なさげだった割にお客さんが猫のエサで迷っているところに豊富な知識で的確に対応しているのを、店長が影から見守っていました。

ねこあつめの家

雪がチラつき「メリークリスマス」なんて言葉が挨拶のように飛び交う頃。

佐久本はすっかりペットショップの店員として馴染んでいました。

ある日、店長が「仕事の方は良いの?」と声をかけてきました。

図書館で借りたという佐久本のデビュー作をバッグから出して、主人公の少年時代が佐久本のルーツだったと仮定したら子供の頃から猫が好きだったんだねと言いました。

当の佐久本は猫のことなんて書いたかどうか覚えがありませんでした。

佐久本を鼓舞して店長が帰ろうとしたところに、十和田が現れました。

『ねこあつめの家』

出典:IMDB

産休で休職することになったと伝えに来たのです。

佐久本が週刊誌での連載中に十和田が来てくれた事で自分を見失わずに済んだことを伝えると、十和田は「進学の時も就職の時も結婚の時も、いつも先生の本に背中を押されてきた」と言いました。

デビュー作からずっと愛読していたという十和田に佐久本は「覚えていたらで良いんだけど」と前置きしてデビュー作の小説に猫が出てきたかどうかを聞きました。

十和田は、1ページ目に出てきたじゃないですか。と言いました。

家に帰った佐久本は慌てて荷物の中から自分のデビュー作「ゆりかご」を引っ張り出してきて読み始めます。

ペットショップの店長も十和田も言っていた通り、確かに猫が出てきていました。

庭から何匹もの猫たちが様子をうかがうなか、佐久本はパソコンに向かって小説を書き始めました。

そして夏。

小説執筆のためにペットショップでのバイトを休んでいた佐久本は「最初の読者になってあげるわよ」と言う店長の申し出を断り“最初に読んでもらいたい人”がいると言います。

『ね』

出典:IMDB

その頃、十和田の元に編集長の浅草が出産祝いの言葉と佐久本の小説を届けに来ました。

連載中は何の期待もできない作家として佐久本を扱っていた浅草は、先に読んだ小説の感想を「よく書けてる」と言い、十和田に出す方向で進めるようにと言いました。

そんな会話が繰り広げられていることなど知らない佐久本が子供のころのように縁側で寝そべっている側には、猫がいました。

【ネタバレ】『ねこあつめの家』感想

アプリゲームは知らなくても大丈夫

ねこあつめ。みなさんご存知ですか?

端的に言えば字面の通りに猫を集めるアプリゲームがあり、それが元となっている作品なわけです。

vito

私はリリースされて割とすぐの時期にスマホに入れて遊んでいたので、なんだか懐かしい気持ちで見ました。

とはいえゲーム自体は画面内に設置したアイテムに猫が集まってきて、どんな子がきたのかコレクションしていく感じなのでそのまま映画にしてもストーリーなんてないからどうなるんだろうとは思いつつ。

売れない小説作家の佐久本が主人公として物語が始まって、いや猫の要素どこ!!と思っていたんですが。

佐久本がペットショップで買ったおもちゃとかクッションがゲーム内のアイテムと同じだったりして、ちゃんとねこあつめの要素ありました。

vito

個人的にはピラミッドの寝床とか鯉のぼりのおもちゃがあったところにグッときました。
『ねこあつめの家』

(C)2017 Hit-Point/「映画ねこあつめ」製作委員会

でもゲームやった事ないと楽しめない映画っていうわけでは全然なくて、何ならまったく知らなくても楽しめるはずです。

知ってたらちょっと上乗せして楽しいくらいの感覚。

あらすじを読んで頂けていたらわかる通り、最初から最後までネコ猫ねこ!っていうわけではなくて物語あってのネコチャンなのでゲームに関しての知識がゼロでも何の問題もないわけです。

vito

これきっかけでねこあつめしてみるっていうパターンもアリだと思うし…私みたいに前やってたけどもうアンインストールしちゃってるな、とか機種変のタイミングでやめちゃったな、って人もまたやりたくなったりするんじゃないかなぁ。

何にせよ猫が好きなら見て欲しい!っておすすめしたい作品です。

『ねこあつめの家』好きなセリフ

いわゆる決め台詞だったり、見せ場というか制作側のドヤ!!みたいな派手な場面は特になくのほほんと進んでいくこの作品でグッときたセリフが一つありまして。

物語の序盤で十和田が口にした“きっかけ”っていうフレーズが最後の方でも出てくるんですけど、そこ。

「人って本当きっかけなんだなぁと思いました。でも、それを掴める人と、まぁ掴めない人が。いるんですねぇ」

vito

割と作中のニュアンスに寄せて文字にしてみたんですけど、何気なくほわんと言うこのセリフが一番好きです。

大きな分岐点じゃなくても、何かしらのきっかけっていうのは日々あるもので。

vito

それを掴んだ人が成功しているとかそういう事じゃなくて、そういう事かもしれないけど、私としては“きっかけを掴める人が自分の人生を楽しめている”みたいな感じかなぁと思いました。

この作品内においては佐久本が小説家として成功するか否かのきっかけに紐付けているんだろうけど。

『ねこあつめの家』

出典:IMDB

でもそういうのってリアルタイムで“ここだ”って思う事の方が少なかったりしますよね…あとになって“ここがそうだった”と気付く事は多々あれど。

vito

ただ私が深読み厨で考察好きで、あれこれ自分になぞらえて考えてしまう方だからというのは十分にあるとしても、この『ねこあつめの家』は割と深い作品だと思いました。

もちろんネコチャン可愛い!だけで楽しむにも十分な作品でもありますよ!

『ねこあつめの家』まとめ

『ねこあつめの家』

出典:IMDB

以上、ここまで『ねこあつめの家』をレビューしてきました。

要点まとめ
  • 何か立ち行かなかったり思うようにいかないなと行き詰っている人に見て欲しい作品
  • 見たあとちょっと前向きな気持ちになれる…と思います
  • 可愛い猫がいっぱい出てくるので単純にそれ目当てで見てもヨシ!です

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