十勝の広い大地の下で、絵を描きながら酪農に携わり、後にアニメータへの道を突き進むことになる奥原なつ(広瀬すず)の物語『なつぞら』の第5週27話。
富士子(松嶋菜々子)に言われ、兄・咲太郎(岡田将生)の行方を探しに東京へ行くことを決意したなつ。
咲太郎の行方を捜すことで、なつと別れてから彼がどんな人生を歩んできたのかも、垣間見ることができそうです。
目次
『なつぞら』第5週27話あらすじ
行方がわからないなつ(広瀬すず)の兄・咲太郎を探すため、十勝から東京にやってきたなつと富士子(松嶋菜々子)。
新宿の有名なパン屋・川村屋の前で信哉(工藤阿須加)と待ち合わせたなつたちは、咲太郎のことを知るこの店の主・光子(比嘉愛未)を訪ねる。
光子は、かつて新宿にあった劇場で、咲太郎が裏方として働き、役者や踊り子からかわいがられていたと語る。
なつは、光子のいう人物が自分の兄に違いないと確信するが…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第5週27話の感想
奥原咲太郎(岡田将生)は『ムーランルージュ新宿座』にいた
北海道から東京まで2日かけてたどり着いたなつ(広瀬すず)と富士子(松嶋菜々子)。
東京で暮らしている佐々岡信哉(工藤阿須賀)と合流をし、咲太郎(岡田将生)を知っているという川村屋のマダム・前島光子(比嘉愛未)の元を訪ねます。
そこからなつ達は、書店「角筈屋」の社長・茂木一貞(リリー・フランキー)やクラブ「メランコリー」で歌っている煙カスミ(戸田恵子)に咲太郎の行方を聞きますが、咲太郎が今どこで何をやっているかまではわからないと言います。
咲太郎探しは、そう簡単にはいかないみたいですね。
しかし、前島や茂木、カスミからは、咲太郎は今はもう無き『ムーランルージュ新宿座』でチケットのもぎりや店の掃除など、スタッフ業務をし、みんなに連れられて川村屋で食事をしていたと言います。
ムーランルージュが大好きで、役者になりたかったという咲太郎のエピソードを聞き、なつの脳裏にはあの若かりし咲太郎(渡邊蒼)の姿が浮かびました。
みんなが言っている咲太郎は間違いなく兄だ、となつは確信します。
兄も自分のように、自分らしく生きている。
そうわかったことだけでも、なつは小さく笑みを浮かべます。
無事に生きていてくれていることを知れただけでも、嬉しいものですからね。
柴田家、富士子(松嶋菜々子)の存在の大きさを実感する
なつとともに東京へと行った富士子。
川村屋のギャルソンの野上健也(近藤芳正)がなかなかマダムに会わせてくれないと、自分の意見を前に前に出してくれる富士子。
田舎から出てきたのですが、正直その美貌は東京でも通用するだろうと思われる富士子。
とにかく、富士子は色々な意味で強いです。
そんな富士子の存在の大きさを実感したのは、彼女がいなくなった柴田家です。
富士子がいない今、料理ができるのは次女の柴田明美(平尾菜々花)だけです。
勉強を止めて家の手伝いを始めた夕見子(福地桃子)も、夕飯を作るのですが…まあ誰も箸を伸ばしません。
なんだか焦げてましたね。一度伸ばしても離してしまい、明美の料理に手を伸ばす柴田家の男たち。
富士子のいない寂しい食卓を見て、ため息をこぼします。
暗い雰囲気が漂う食卓で、泰樹(草刈正雄)が一言ぼやきます。
「戦争中でも、食卓は賑やかだった」
それを聞いた剛男(藤木直人)は「……えっ」
家にとっては、剛男よりも富士子の方が大事かもしれません。
泰樹の言葉のおかげで、子供たちは笑顔になりましたが、まぁ戦争に行っていた剛男は微妙な気持ちですよね。完全にダシにされ感です。
やたらと見られ、睨まれるなつ(広瀬すず)
川村屋での食事がとにかく高い!雪月の3倍の値段が付けられていました。
注文するのはアイスコーヒー。なつはアイスミルク(牛乳)を注文すると、ウエイトレスの三橋佐知子(水谷果穂)は何も言わずにじっとなつを見つめます。
他にも、カスミの付き人である土間レミ子(藤本沙紀)も、なつを見るなりじーっと睨んでいるのです。
なぜにこんな視線を気にすることになるのでしょう。
それは、なつや富士子が北海道からやってきた田舎者だなあと思われているからなのかとも思いました。
しかし、どうやらちょっと違うみたいですね。
宿のない富士子となつに対し、前島が店の宿舎の一室を2人に貸します。
この厚意をなつと富士子はありがたく頂戴し、食事は川村屋で、宿は前島の持つアパートの一室で、これで安心して兄を探せると思うのですが…。
ギャルソンの野上は、なつ達が咲太郎の名前を出してからあまり良い顔をしませんでした。兄ちゃん、いったい何をした?
あんなやつの知り合いに手厚くして良いのかと前島に言うと、前島の口から驚きの一言が。
「あの子がいれば、捕まえられるかもしれないでしょ?」
「あの子は、人質ということですか」
「そうよ、誰が逃がすものですか」
不穏なBGM。急にサスペンスドラマな雰囲気です。
ここで15分、ドラマが終わりました。
……え?マダムなにを?人質?
何も知らずにカレーを待つなつ。明日はどうなるのでしょう。
『なつぞら』第5週27話まとめ
新宿のベーカリー&カフェ「川村屋」で記念写真。オーナー・前島光子役の比嘉愛未さんはこの日にクランクインしました。マダムと呼ばれる女性の役に、とても緊張したそうです。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #松嶋菜々子 #リリーフランキー #近藤芳正 #比嘉愛未 #工藤阿須加 pic.twitter.com/2KgiMth3LD
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年4月30日
兄・咲太郎探しは予想通り難航しますが、咲太郎がムーランルージュという芝居小屋で働き、役者になりたがっていたという軌跡を知ることができた回。
店がなくなった後は、消息が分からないというのですが、どうやらそれにもなにか理由がありそうです。
咲太郎よ、いったい何をしたのでしょうか?
そしてなつは“無事に”兄との再会を果たすことができるのでしょうか?
まだまだ目が離せませんね。
そして富士子には早く柴田家に戻ってほしいものです。
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