『なつぞら』第23週138話では、ついになつ(広瀬すず)が長年に渡って作品を作り続けた東洋動画を辞めることに!
退職することは裏切り行為だと思い続けたなつですが、仲(井浦新)はその考え方を変えてくれました。
社長の山川(古屋隆太)や佐藤(橋本じゅん)はなつの退社を悲しみますが、そんな中で堀内(田村健太郎)が頼もしいことを言ってくれました。
着々とマコプロダクションへ移る準備をするなつ。
今週は明るく終わることができて、正直ホッとしました。
目次
『なつぞら』第23週138話あらすじ
十勝に帰省中のなつ(広瀬すず)から、新しい企画に参加したいと言われた坂場(中川大志)は、なつ達が帰ってくる前に企画書を書き上げる。
舞台は北海道、ささやかな日常を懸命に生きる開拓者たちの話だと言う。
マコプロに企画を提出すると、麻子(貫地谷しほり)は、なつが作画監督ならば、企画を進めると坂場に告げるのだった。
一方、なつは、これまで育ててもらった仲(井浦新)に、東洋動画を辞めたいと告げるのと…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第23週138話の感想
仲(井浦新)「僕を師匠というのなら裏切り行為だ」
一久(中川大志)が企画した『大草原の小さな家』の作画をするため、ついになつ(広瀬すず)も東洋動画を辞める決意をしました。
なつの中でずっと引っかかっていたのは、東洋動画を辞めることが、仲(井浦新)への裏切り行為になるのではないかということ。
師匠のように慕っていた人にこんなことを言ったら失望される…そんな不安でいっぱいでした。
そんな仲から出てきた言葉は、
「僕を師匠というなら、裏切り行為だ」
「……。」
「…冗談だよ」
仲さぁーーーん!心臓が止まりますよ!
冗談を言うなら真っ直ぐな目で言わず、冗談を匂わせてください…となつに説教されてしまいました。
仲の本音としては、アニメーターは会社にこだわるのではなく、作品にこだわること!
なので、仲がなつを引き留める理由はないのです。
むしろ、なつがマコプロダクションに移動するのは時間の問題とも思っていたのでしょう。
なつという才能は、東洋動画のために見つけたわけではありません。日本のアニメーションのためです。
そんな想いがあるからこそ、仲は快くなつを送り出してくれました。
仲さん、本当に良い人です。
仲(井浦新)となつ(広瀬すず)はお弁当。周囲が食べてるのはまんぷくヌードルでは!?
なつと仲さんの大事な話をしている中、どうしても気になって仕方がなかったのは、休憩室の人たちです。
なつたちはお弁当を食べているのですが、周りの社員が食べているのはカップラーメン。
日清のカップヌードルなんですけど…これを見てピンと来たのは、ひとつ前の朝ドラ『まんぷく』でした。
前作『まんぷく』は、袋麺やカップラーメンを開発した夫婦の物語。
このドラマの最後に開発されたのが、まんぷくヌードルでした。
ここでも過去の朝ドラとのコラボ。しかも前作ですよ!
前作朝ドラ『まんぷく』を見ていた身からすると、注目せずにはいられないところでした。
しかも、来週の『なつぞら』には、『まんぷく』でヒロインの福子を演じた安藤サクラさんが出演するとか!
このまんぷくヌードルは来週への布石!?なんて思えますね!
引き留める者と継ぐ者
テレビ漫画の作画監督を2度に渡って担当し、成功を収めてきたなつが退職をするとなると、会社としては大騒ぎです。
社長の山川(古屋隆太)はもうショックが拭えませんし、佐藤(橋本じゅん)に至っては作画課へ殴り込みですよ!
実はこのとき、なつは会社を辞める理由を言っていませんでした。
みんな育児に専念すると思っていたのですが、マコプロダクションへの移籍と聞いて非常に驚かれます。
…そんな驚きます?向こうには一久(中川大志)がいるのに。
「この会社は、できる人から辞めていくな!」
そう怒り出す佐藤は、なぜかそこにいた荒井(橋本さとし)の眼鏡を奪い、自分の眼鏡を押し付けて帰りました。
これはきっとアドリブ…橋本コンビ、何してるんですか(笑)
なつを引き留めたいと思う人もたくさんいるのはもちろんのこと、そんな中でなつがいなくなっても自分がその穴を埋めますからと言い切った人物が1人。堀内(田村健太郎)です。
堀内だってマコプロダクションに移動してもおかしくないような人。
しかし、なつがいなくなると騒がれる中、一歩前に踏み出し、先頭に立とうとするその勇姿。
白娘の悲しみをただ目を閉じさせたことで麻子に怒られ、なつに先を越されて悔しそうにしていた堀内さんがそんなふうになるなんて思えませんでした。非常に頼もしいです。
だからこそ、なつも心をおきなく東洋動画を退社することができるというものですよね。
優(増田光桜)の「ママ大好き」が可愛かった…
東洋動画を退社することを決め、マコプロダクションへと移動するなつ。
北海道を題材にした作品でも、なつは作画監督をしてほしいと言われます。
下山(川島明)や神地(染谷将太)がいるのに、そんな人たちを差し置いて自分がやっていいのかと言いますが、それは麻子(貫地谷しほり)からの条件。
麻子が作画監督をし、一久が監督をすることで、良い作品になること間違いなしと思うのは当然でしょう。
咲太郎(岡田将生)と光子(比嘉愛未)にこのことを報告すると、「じゃあキャストはうちの事務所の声優を使ってね」と言われます。確かにそれは良いですよね!
現場は違うものの、ひとつの作品を通じてみんなが集っていくこの感じが素晴らしかったです。
優(増田光桜)としては、ママが北海道で描いていたあの絵が動くところを見られるのが嬉しいうえ、パパである一久も一緒に作るとなるとそれはもっと嬉しいこと。
寂しい思いもしているかもしれませんが、優にとってなつは誇れる母親だと思えます。
それが「ママ大好き」の言葉に凝縮されていた気がします。
そして「でも番長は嫌い」と続けたのは笑いました。
『なつぞら』第23週138話まとめ
仲さんはいつもなっちゃんの味方でいてくれました。そんな師匠と弟子の2ショット。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #井浦新 pic.twitter.com/uarWO6uGil
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) September 6, 2019
東京へとやってきて、仲に誘われて何度も試験を受けて入社した東洋動画。
幾万もの報酬をもらい、経験を積ませてもらい、取材が来るほどのアニメーターにもなれば、そこを去るのは心苦しいものがあったかもしれません。
なによりも、仲を裏切ることになるのが辛かったでしょう。
ですが、仲の言う通りアニメーターは会社にこだわるのではなく、作品にこだわるべきなのでしょう。
やりたい作品があるというなら、それをするに限ります。モチベーションが高ければ、自然と作品も良くなるものだと思いますし。
しかしこれ、アニメーターに限らないと思うのです。会社が辛くて辛くて仕方がないという人もいるでしょう。
本当に自分がやりたい仕事、夢に向かって突き進んでみるのは良いことだと思うのです。
その方が、良い人生にもなっていきますから!
次回からは、ついにマコプロダクションで製作開始になるみたいですが、まさかの全員で十勝へ行くみたいです。
前に、神地が「次に映画を作るならロケに行きたい」というようなことを言っていましたから、それを実行したのでしょう。
酪農初心者の麻子や一久がどんなことになるのかが楽しみです。
特に一久は不器用ですから何かしらやってくれそうですし、酪農で生き生きとするなつを見て、さらに惚れ込むこと請け合いですよ!
『なつぞら』第23週は「天陽くんにさよならを」でしたが、天陽はみんなの中にいるのでさよならした気がしませんね。
不安な終わり方が続いていましたが、今回はスッキリとしていたと思います。
だからこそ、来週からの物語がまた楽しみです!
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