『なつぞら』第21週123話は、とにかくゲストに注目です!
『おしん』で有名な田中裕子さんが助産師さんとしてなつ(広瀬すず)を応援する一方、声優として有名な田中真弓さんが役所の福祉課でなつが保育園のことを相談したときに担当してくれます。
なつ自身は臨月を迎えて産休に入り、夜遅くにお腹を痛めます。
一久(中川大志)が慌てると、そこには救いの女神が…!もう不思議と神々しいです。
目次
『なつぞら』第21週123話あらすじ
帰宅したなつ(広瀬すず)に坂場(中川大志)は、なつの仕事中、麻子(貫地谷しほり)の会社に行ってきたことを打ち明ける。
坂場は、子供が生まれ、預けやすい年齢になるまで入社を待ってもらうと決めたと言う。
なつは保育園の事情を調べ、熟考の上決断をした坂場に感謝し、思わず涙を浮かべる。
いよいよ、出産の日が近づいてきたなつは、仲(井浦新)や下山(川島明)、神地(染谷将太)たちに見送られ、産休に入るが…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第21週123話の感想
お腹が大きくなってきたなつ(広瀬すず)は、定期検診のために病院へ。
向かいには赤ちゃんが生まれてくるのが待ち遠しいような娘とそのお母さんがいました。
「動かないね」と、娘が言うと「寝ているのかな?」とお母さんが言います。
娘が『魔法少女アニー』の魔法の言葉をかけると、不思議とお腹の子供が動き出したみたいです。
お姉ちゃんの魔法が効いたんですねー。
そんな幸せな光景を見たなつはにっこり。
そりゃそうですよね。
自分が作ったアニメーションを楽しんで見ている子供が目の前にいるとわかったのですから。とっても嬉しいです。
それにしても、なつと特別言葉を交わすことがないのにずいぶんとカメラを向けられます。
これはまさか…と思って調べましたら、朝ドラヒロインでした。
第70作目『天花』でヒロインをしていた藤澤恵麻さん。
藤澤さんは「里帰りした気分」とコメントを出しているらしく、やっぱり朝ドラヒロインにとって朝ドラは特別なものみたいですね。
そして、助産師さんとして登場したのは、朝ドラ第1作品目『おしん』に登場した田中裕子さん。
朝ドラと言えば『おしん』。そして『おしん』と言えば田中裕子さんと言えるほどで、ついにキターと思いました。
しかもその役どころが、とっても良いです!
助産師としては無理しないでと言いたけれど、働く女としては頑張れ
助産師・高橋秀子(田中裕子)は、子供が順調に育っていることを伝え、なつを安心させます。
安心したなつは、半年後には仕事に復帰しても大丈夫かと聞きます。
高橋の答えは、「大丈夫かどうかじゃなく、大丈夫なようにしていかないとね」と、素晴らしい答えです。
そう、大事なのは自分の行動なんですよね。
高橋自身は、子供を産んで1週間ですぐに働きに出たみたいです。
産婆として働いていた時の高橋は忙しく、産んですぐに働きに出なくてはという状態だったみたいです。
だからこそ、子供を産んだ後も働くなつに理解があるんですね。
この人が産婆をしてくれるなら、きっと安心です。
新人アニメーター中島(阪口涼太郎)に檄を飛ばすなつ(広瀬すず)
産休前の最後の日。
今まで通り原画を描いていると、アニメーターの中島(阪口涼太郎)がなつに描いた動画を持ってきました。
なつは一言「面白くない」と言ってやり直しを命じます。
泣くだけのシーンはただ目を閉じて涙を流せばいいというものではない。
指示通り描けばいいわけじゃない、もっと個性を出してとなつは言います。
なんかこのシーン、過去にどこかで…麻子(貫地谷しほり)と堀内(田村健太郎)ですね。
美大を卒業した堀内も、麻子にそう言われて何度も頭を抱えていました。
中島も同じように悩み、言ってしまいました。
「子供はそこまで見てるのでしょうか?」
あー、これは言っちゃいけないやつです。
子供のために作っているのに、子供にはわからないだろうと手を抜いたらそれで終わりなんですよね。
子供にはわかるよと、なつなら言うのだろうと思っていました。が、言い方はもっとずしっと来ました。
「だったら、アニメーションなんて辞めなさい」
「子供はそこまで見ない。子供の想像力と私たちは闘っているの。それを越えた時、初めて私たちは夢を見せられるの。子供をバカにするなら、アニメーションを作る資格はないです」
うわー、なつスゴイ。これは今まで実績を積み上げてきたアニメーターなつのプライドです。
これが胸に響いた中島は、ちゃんと考えて描き直してくると約束してくれました。
テレビ漫画は時間が足りない。
しかしそれを理由に手を抜かず、子供の想像を超える素敵なものをこの時代に作ってくれたからこそ、今もアニメーションは絶対的地位を築いていると思えます。
で、どうして私がこの中島に注目してしまったかと言いますと…。
ふてぶてしい感じがどこかで見たと思ったのです。
現在放送中のドラマ『リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~』で新人弁護士、武藤をやっている彼でした。
どっちにいてもちょっと憎たらしい役。しかしこっちは改心した模様。
今後もそんな役が来るのだろうかと…ちょっと心配です。
神地(染谷将太)、それは完全なフラグですね
なつが産休に入る時、作画課の誰もが安心して産休を取っていいよと言ってくれました。
社長に対して大掛かりなデモを起こしたのですから、みんな気持ちは一緒です。
そして間もなく、下山(川島明)も麻子のプロダクションへ移るのでしょう。
笑顔を浮かべてはいるものの、井戸原(小手伸也)は「裏切者~」と笑います。
ああ、ほのぼのしている!
東洋動画に吸収される前から一緒にアニメーションを作ってきた仲(井浦新)は移動はせず、まだここでアニメーションを作ると宣言。
仲さんはコロッと移動するタイプではないですものねー、なんとなくわかります。
「そこにいずれは一久さんも入るんでしょ?いいなぁ。」
神地(染谷将太)!それは完全にフラグですよね?
そして一久と共にまたアニメーションを作るんですよね!?
三代目カポネの劇場版作るんですよね!?
ここは裏切らないで欲しいです。
子どもは母親が育てるという常識、誰が決めたのさ
先々のことを考え、なつは出産前にも関わらず、保育園探しをするため役所の福祉課へと足を運びました。
そこで担当してくれた村川。もう声が特徴的です!
過去には『わんぱく牛若丸』で牛若丸を演じた田中真弓さんです。
ご本人登場には驚きです。
オープニングで田中真弓の名前を見た時、知る人は「クリリンのことかー」と叫んだことでしょう。私も叫んだ一味です。
しかし、村川はなつが産後に働きに出ることには賛同できない様子でした。
なつが出産後に働きに出る理由が、共働きしないと生活が苦しいからではなく、なつが働きたいからと言ったことで村川は言います。
「子供を犠牲にしてまで働くんですか?」
そう言われたなつは、固まってしまいました。
「本来、子供は母親が育てるものです。」
なつはどんよりしたまま帰宅。
買い物から帰ってきた一久(中川大志)が心配するも、「なんでもない」と言って隠します。
言いたくないですよね。
しかし一久は、なつがそういう時は一人で我慢している時だとよく知っています。
何も言わず、肩を寄せてくれる素敵旦那です。あぁ、いいなぁー。
昔の考え方なら、女性は結婚したら家庭に入り、子供を育てるが当たり前だったのでしょう。
しかし、それっていったい誰が決めたの?
今なら叩かれそうな発言…あのルフィの声でそんな言葉を聞くなんて…。
母牛のなつ(広瀬すず)の前に女神が現れました
村川から言われた言葉が心に引っかかりながらも、産休に入ったなつ。
すると、夜中に痛みが走り始めます。
一久は病院に行ったほうが良いかと言いますが、痛みが10分間隔で来るようになってからと言われたので、なつは耐えます。
一久は心配で心配でたまらないのでしょう。
荷物の準備をしつつ、25分間隔で痛みが来ているのでも病院に行ってはダメかと言い出します。まぁ、ダメでしょうね。
「気分はどう?」と一久に聞かれ、なつが返した答えはこれです。
「子牛を生む母牛になった気分」
なつ、意外と余裕じゃないか(笑)
こんなことを言えるくらいだから、一久も少し笑ってしまいました。さすが牛飼いの娘です。
そう言いながらも痛みは朝方まで続き、10分間隔でないことが不安ななつは、お腹の子に何かあったのではないかと心配で仕方がありません。
初めての出産ですもの。ふたりとも不安だらけですよね。
そんな忙しい時、家のブザーが鳴りました。
「誰だよこんな時に!」
一久が言うのも無理はありませんが、無視をするわけにもいきません。
急いで扉を開けると、朝の光と共に富士子(松嶋菜々子)の笑顔がそこにありました。
め、女神が降臨した!と思わず叫んだ私。
そしてなつも「母さん助けて」と声をあげました。
娘の非常事態に急いで家に上がり、なつのお腹をさする富士子。
なんか…涙腺決壊しました。
こういう時、出産の先輩は心強い!
もうこれで大丈夫。心配なく明日まで待てます。
『なつぞら』第21週123話まとめ
福祉事務所の職員役として登場した声優の田中真弓さん。なつが動画を担当した「わんぱく牛若丸」では、主人公・牛若丸の声を演じていました。今回はなんとドラマにも出演です!#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #田中真弓 pic.twitter.com/2AHkHofexw
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) August 21, 2019
最後の富士子の登場は本当に助かったぁー!という気持ちです。
不安で不安で仕方がなかったなつと、どうしたらいいかわからない一久にとって、本当に救いの女神です!
そして今日、お茶の間が一番盛り上がったといえば、田中裕子さん&田中真弓さんの「W田中」が出演したことです。
初代朝ドラヒロインと、声優界のレジェンドの1人が出た!というので話題ですが、よく考えれば2人ともジブリ作品に出てるんですよね。
- 田中裕子さんは『もののけ姫』のエボシ御前
- 田中真弓さんは『天空の城ラピュタ』のパズー
なんかこうリンク付けしていくことで、キャスティング選びの理由を考えたりと楽しめます。
そしてこの『なつぞら』。8月20日ですべて撮影が終わり、クランクアップしたみたいです。
<速報>
『なつぞら』クランクアップ パート2#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず#なっちゃん本当にお疲れ様でした#放送はまだまだ続くのでお楽しみに pic.twitter.com/IoLqf1Zia7— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) August 21, 2019
なのであとは放送だけ。
残り約1ヶ月。どんな最終回に向かっていくのでしょうか?
そしてなっちゃん、明日は元気に出産してくれよと願うばかりです。
いやー、本当に松嶋菜々子さんが女神すぎました!
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