なつ(広瀬すず)の30歳の誕生日を迎えた『なつぞら』第20週118話。
今まで自分たちを育ててくれた、生きるために力を貸してくれた亜矢美(山口智子)に対し、自分に甘えてほしいという咲太郎(岡田将生)。
なつも、落ち着くまでは一緒に住もうと言いますが、亜矢美はすべてを断ります。
そして亜矢美は、姿を消しました。
どうして自分を頼ってくれないと嘆く咲太郎に、カスミ(戸田恵子)が衝撃の事実を告げます。
その言葉を聞いたとき、見ているこっちはちょっと悔しい気持ちも覚えましたが、最終的には、あぁ…亜矢美さんかっこいいなぁと思えてしまいました。
目次
『なつぞら』第20週118話あらすじ
風車でなつ(広瀬すず)の誕生日と、咲太郎(岡田将生)と光子(比嘉愛未)の結婚を祝う会が行われた。
茂木社長(リリー・フランキー)やカスミ(戸田恵子)たち常連客が大勢集まった。
そこで亜矢美(山口智子)は新しい店のことを話す。
咲太郎は新しい店のことは自分と光子に任せて欲しいと申し出る。
それを聞いた亜矢美はある想いを口にする。
その数日後、風車を訪れたなつと咲太郎は…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第20週118話の感想
亜矢美(山口智子)の次の行き先を聞いて、咲太郎(岡田将生)は猛反対!
なつの30歳の誕生日のお祝いと、咲太郎(岡田将生)と光子(比嘉愛未)、そしてなつと一久(中川大志)の結婚のお祝いが開かれた風車。
なつは10年以上もの間、この風車でお世話になったんですね。
咲太郎はもっと長い時間です。だからこそ、亜矢美(山口智子)に親孝行をしたかったのです。
しかし、亜矢美はこれを断ります。
実はすでに、茂木(リリー・フランキー)から新しい店の場所を紹介されていたのです。
それは新宿のゴールデン街。今でも残っていますよね。
華やかな街ではあるものの、あまり良い雰囲気ではありません。
そんなことを聞いたら咲太郎は反対!
どうして頼ってくれないんだと言います。
…思いますよね。ここまで親として育ててくれた恩人なんですから。
しかし、どこまでも平行線。
この問答は、今週いっぱい続くのでしょうか?なんて思いもしました。
「もう解放してちょうだい」は最後の強がりだった
親代わりとして育ててくれた亜矢美に恩返しがしたかった咲太郎ですが、とにかく拒否られます。
ついには「もういい加減に解放してちょうだいよ」と、親子の関係にひびが入りそうなことまで。
しかし、なつも咲太郎も優しい子です。
そんなことで嫌いになったりしません。
居場所が落ち着くまで、家で一緒に住もうと言うなつ。
柴田家にいた時間と同じくらい、亜矢美とも過ごしているんですから。
それに、なつのあのファッションセンスはあなたが鍛えたんですよ!
一久が「僕もいますけど、それでもよければ」。
いや、一応大黒柱になっていく予定の人ですよね?卑屈!
気持ちだけもらって亜矢美はこれも断ります。
結局、カスミ(戸田恵子)が「亜矢美ちゃんならどこに行っても元気でやっていけるわよ」と言って、この話は終わりました。
が、次に咲太郎となつが風車に足を運んだ時には、亜矢美の姿はありませんでした。
店の道具も何もなく、あるのは壁一面に貼られたなつたちの作品という「思い出」でした。
亜矢美(山口智子)の本心を聞き、私はあの男に敗北した気分です!
もぬけの殻となった風車。
奥から出てきたのはカスミでした。
そこで聞かされた真実がこれです。
「亜矢美ちゃんはこれ以上、光子ちゃんに嫉妬したくなかった」
つまり、亜矢美はずっと咲太郎のことが好きだったんです。
偽物の親子と言い続けたのも、対等でいたいと言い続けたのも、それは咲太郎のことが好きだったからなんですね。
しかし、咲太郎がある日、光子と結婚すると言い出し、自分は親として静かに去ろうと決めたのです。
これにはさすがに、なつも咲太郎もなにも言い返せません。
もしもなつが風車に来ていなければ、咲太郎と亜矢美の親子役はどこかで終わっていたのかもしれません。
しかし、なつがいてくれたことで、その気持ちを出さずに済んだと亜矢美は思ったみたいです。
もうこれは良いんだか悪いんだか…。
結果的に、亜矢美は1人自由に生きる道を選んだのですから、水を差すわけにもいきません。
店の棚には「咲太郎、頑張れ」という亜矢美の最後の手紙が残されていたのですから。
亜矢美は最後まで、咲太郎の母で居続けることを決めたんです。
だからこそ、ふたりは「親子」という形で終わることができたのでしょう。
そして、フラグは幾度もあったがこれを認めなかった私。
そしてあまりにも恋愛脳すぎないかと言い続けました!
…ここにきて、雪次郎(山田裕貴)に敗北した気分です。
『なつぞら』第20週118話まとめ
亜矢美さん、今まで本当にありがとう!#朝ドラ #なつぞら #山口智子 pic.twitter.com/wG6zv0N4wy
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) August 14, 2019
今日のSNSのトレンド欄にまで上がった「亜矢美さん」「山口智子」のフレーズ。
それだけ彼女の存在は、このドラマで大きいものでした。
東京でのなつの母であった亜矢美さんは、列車に乗ってどこかへ行ってしまい、本当に行方知れず。
これでもう終わりなのかなぁと思うと、寂しくて仕方がありません。
東京編では本当に本当にお世話になりました。
しかも、引き際は惜しまれながらも去っていく。あぁ、かっこいいです!
第8週46話のレビューでも書いたのですが、山口智子さんは朝ドラ『純ちゃんの応援歌』のヒロインでした。
昭和から平成へと変わる時に、朝ドラヒロインを務めた山口智子さん。
ここで綺麗に去るというのが、やっぱり「次の時代へ」という意味も込められたのかなぁなんて思いました。
戻ってきてくれるなら本当に戻ってきてほしいです!
しかし、ひとまず…お疲れさまでした。
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