『なつぞら』第16週も、いよいよ今回で最終話。
恋のお話で盛り上がった週のラストである96話では、なつ(広瀬すず)と一久(中川大志)の関係で盛り上がるのかと思いきや、麻子(貫地谷しほり)が寿退社をするという結末。
恋とは無縁と思われていた麻子の胸の内はいかに!
目次
『なつぞら』第16週96話あらすじ
なつ(広瀬すず)たちの短編映画に、声を吹き込む作業が進められている。
声優には咲太郎(岡田将生)の事務所から蘭子(鈴木杏樹)らが担当し、ついに作品が完成する。
仕事を終え、束の間の休息として、東洋動画のメンバーでハイキングに行くことに。
制作中は何度もぶつかった麻子(貫地谷しほり)や坂場(中川大志)も、一緒になってバレーボールをして笑い合う。
そんな中、麻子はメンバーにある思いを打ち明ける。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第16週96話の感想
『ヘンゼルとグレーテル』音声収録の現場にて
作画、動画、仕上げ作業が終わり。
残るは録音となりました。
なつ(広瀬すず)や麻子(貫地谷しほり)、下山(川島明)、神地(染谷将太)、そして監督である一久(中川大志)が見守る中、蘭子(鈴木杏樹)たちキャスト陣が声を当てていきます。
仲(井浦新)もこっそりと見に来ていたようなのですが、彼はなつたちに何も言わずに帰ってしまい、その胸の内はわかりません。
しかし、作画をしたなつたちとしては、見ていてハラハラしたり涙したりするような素晴らしいものになりました。
蘭子が演じる魔女は、怖い印象もありますが、根の優しさもあります。
蘭子自身がこの魔女をいたく気に入ったからこそできたみたいです。
魔女を褒められ、麻子は嬉しくてお礼を言います。
「この魔女には、あなたの魂が宿っていたのね」
と言われ、麻子は嬉しそうな表情を浮かべるのでした。
ヘンゼル役のレミ子(藤本沙紀)も良かったです。
前に咲太郎(岡田将生)が、
「レミ子なら立派な少年役ができるようになる!」
と言ったのは、間違いではありませんでした。
そして、悪魔役にずいぶん迫力のある声優さんがいるなあという印象。
さすがに遊声(山寺宏一)先生は来ませんよね。
ギャラ高いですし。劇場で公開されるような長編映画じゃないですし…。
キャストを見てみると、岩崎ひろしさん。あっ、『スター・ウォーズ』のC-3POですね。
個人的には、『ワンピース』のドクトル・ホグバック役でよく聞いていました。
迫力ある声で、悪魔の恐ろしさを十二分に引き立たせてくれたおかげで、『ヘンゼルとグレーテル』という作品自体がとても面白いものになったように思います。
満足しましたか?
『ヘンゼルとグレーテル』が完成すると、一久はなつに聞きました。
「満足しましたか?」
今回の作品を作って、アニメーターとして満足することができたのか、一久は訪ねてきたのです。
それに対するなつの答えは、
「いいえ」
「もっとアニメーションを作りたい。一久と共にアニメーターとして頑張っていきたい。」
そう言ったのです。
そして、一久も同じ気持ちでした。
これこそが「同志」なんですよね。
制作チームでピクニック。恋愛フラグが見えたような…
ヘンゼルとグレーテルが完成すると、なつたちはピクニックに出かけました。
緑鮮やかな森の中を探検すると、「今度はこういうところに来てから書きたいですね」と言います。
よりリアリティーを求めるならば、大事なことです。
円になってバレーボールをすれば、みんな非常に楽しそう。
しかし、ここで思い出しましたよ、一久の不器用さ!
もう無理だ抜ける、と一久は言いますが、そんなの麻子が許しません。
「私たちに散々ダメだしして書き直させたんだから、諦めさせないから」
「できないならやりましょ!」
と、なつにも背中を押され、腕だけじゃなく頭でトスする一久。
運動神経悪い芸人の如くでした。
みんなでご飯を食べれば、神地が茜(渡辺麻友)のお弁当を狙います。
図々しすぎると言いますが、結局分けてくれる茜。
このふたりの関係…完全にフラグが立っています。
一方、なつが自分のおにぎりを一久に薦めると、一久はパンをなつに。
ここも良い雰囲気なのかと思いもしますが、なつは一久とパンを交換したことよりも、麻子が「なっちゃん」と言ってくれたことに感動。
麻子は麻子で「そうだったっけ?」という顔をしますが、構わずなつは涙。
そこでそんなに感動する?
と思いますが、麻子にずっと認めてもらいたがっていたんですもんね。
仕方がないですわ。
麻子(貫地谷しほり)は結婚して東洋動画を辞める
このピクニックの最中、麻子がなつたちに自分が結婚をすることを告げます。
それはつまり、東洋動画を辞めるということです。
なつはショックを受けますが、麻子の想いを聞いて、気持ちは変わっていきます。
麻子には、学生時代に付き合っていた恋人がいて、彼は1級建築士を目指していたみたいです。
そしてこの度、彼がイタリアへ行くことが決まり、麻子もこれに付いて行こうと決めたのです。
仕事か結婚か、どちらかを取らなくてはいけないと悩み続けた麻子。
だからこそ、夕見子(福地桃子)の言葉にも深く共感したのでしょう。
自分はアニメーターとして生きていく、そう決意したいからこそ、今回の作品を成功させたかった麻子でしたが、結果は真逆に終わったのです。
そう、麻子はこの作品を作り上げ、満足したのでした。
だからこそ、踏ん切りがついたのです。
最近では、なつや一久、神地という情熱的な人物がどんどん出てきて、自分の道がこれでいいのかどうか、迷いもありました。
だからこそ麻子は、アニメーターとして立ち止まりたいと思ったのです。
これを聞いたなつたちは、胸を張って麻子を送り出します。
また最後も素敵ですね。
今なら記念に写真を一枚ですが、下山がみんなの姿を絵に描き、記念としました。
こうして第16週の物語が終わり、来週へと続きます。
『なつぞら』第16週96話まとめ
みんなでピクニックロケへ。お弁当を食べた水辺の前で記念写真。東洋動画スタジオの皆さん、初のロケで自然をいっぱい堪能しました。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #貫地谷しほり #川島明 #中川大志 #染谷将太 #渡辺麻友 #田村健太郎 #伊原六花 pic.twitter.com/vWO5uJLRQ9
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) July 19, 2019
大きな仕事がひとつ終わると、完全燃焼でやる気がなくなったり、より良いものを作りたいと思うようになったり、人によってはこれで最後、次の道に進もうと切り替えることがあるでしょう。
なつと麻子、ここで道を違えることにはなりますが、ここにいる誰もがアニメーションを愛していることには変わりありません。
なつと一久は同志として、この先も素敵な作品を作っていきます。
麻子の分まで頑張ってもらいたいものです。
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