『なつぞら』第13週78話は、「わんぱく牛若丸」の作画課の仕事が終わり、現場で飲み会が開催されます。
そこでなつ(広瀬すず)が一曲!もちろん、あの曲です。
雪月騒動も落ち着き、楽しく終わるのかと思ったんですが…。
衝撃の真実により、なつも視聴者もどん底に落とされました。
目次
『なつぞら』第13週78話あらすじ
昭和33年春、なつ(広瀬すず)が携わった新作の漫画映画「わんぱく牛若丸」の制作がついに終了。
仲(井浦新)、露木(木下ほうか)、麻子(貫地谷しほり)ら、東洋動画のメンバーで打ち上げが行われる。
そこで井戸原(小手伸也)から指名を受けたなつは、かつて農業高校で歌った曲を熱唱する。
和やかな雰囲気で打ち上げが行われる中、陽平(犬飼貴丈)と顔をあわせたなつは、十勝にいる天陽(吉沢亮)のある話を聞かされる…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第13週78話の感想
歌えと言われれば、なつ(広瀬すず)はあの曲を歌います!
「わんぱく牛若丸」の全作画が終了し、なつ(広瀬すず)たちの仕事はひと段落しました。
そこに行きつく前までは過酷でした。
締め切りあと数日となると、家に帰らずそこで仮眠をする人が多数。
そして、尻を叩くかの如く、麻子(貫地谷しほり)が班全員に早く描けと声をかけます。
なつは特にピンポイントで言われましたが、負けじと牛若丸を書き続けます。
しかも、班長である下山(川島明/麒麟)まで麻子に怒られるのです。
そんなこともありながら、あとは達成感に満たされ、その場で飲み会が始まりました。
それぞれが食べ物を持ち寄り、お酒も楽しむ中、酔った井戸原(小手伸也)が言います。
「よーし、誰か歌えー!」
そう言われても誰も率先して手をあげません。
そこで今度は、露木(木下ほうか)が言いました。
「この中で前足4本描いた奴、出てこい」
前足を4本…なつですね。
残像でなく、はっきり描きましたね。
逃げようとするなつですが、下山が逃がしてくれません。
なんでもいいから歌えと言われたなつ。
そんなに今どきの曲など知りません。
では、何を歌ったか。
あれですよ。
「FFJ!FFJ!わーれらのほーこーりー!」
…誰も知りません。
当たり前です。農業クラブの歌ですから。
え、この子は何を歌っているの?と言わんばかりに静まり返りますが、負けじと歌い切ったなつに、たくさんの拍手が送られました。
なつ、相変わらず度胸があります。
もう始めたら余計なことは考えずにやり切ってしまえ!と思うのでしょうね。
そこがまたなつの良いところです。
文明の利器。東京と北海道が身近になる
飲み会の夜。
閉店した風車に、信哉(工藤阿須賀)がやってきました。
どうやら転勤が決まり、そのことをなつや咲太郎(岡田将生)に報告しようと思ったのです。
その転勤先とは、ズバリ帯広。
そこでテレビ番組を作ることになったのです。
前はなつが北海道、信哉が東京。
今度はその逆。
なんだか不思議な感じです。
見事に居場所が入れ替わる信哉となつ。
とっても不思議な事態です。
そして時代は進み、風車には電話が設置されるようになりました。
なつが電話に出ると、音威子府から電話ですといわれ、まもなく富士子(松嶋菜々子)の声が聞こえてくるのです。
しかも、なつの耳に聞こえてくるのは母の声だけではなく、妹の明美(平尾菜々花)、照男(清原翔)や砂良(北乃きい)、そして剛男(藤木直人)、まさかの戸村親子の声も。
砂良さん、妊婦さんになってます…。家族が増えるんですね。
次の休みは北海道に帰るとなつが言うと、家族は大喜び。
そして、それを満足そうに見ながら牛乳を飲む、泰樹(草刈正雄)。
言葉を発しなくても、泰樹が喜ぶのはわかりますわ。
嘘のように現実を描き、現実のような嘘を描き…
「わんぱく牛若丸」が上映されると、お客さんは超満員。
なつが描いた4本脚の馬も、子供たちに大人気です。
そして気になったのは牛若丸の声です。
…田中真弓さんです。海賊王になる男の声がしましたよ。
満足に描き終え、次の作品に行く間のことです。
またあの階段で、なつと一久(中川大志)は出会います。
前から出されていた、「アニメーションにしかできないこと」について、また話し合う2人。
一久は、なつが答えを見つけるまで待とうとしますが、そろそろなつも我慢の限界です。
なつは一久に、自分の答えは何かと問い詰めます。
そこで出てきた答えはこうです。
「ありえないことを本当のように描く」
「ありえないことのように見せて、本当を描く」
どんなにありえないことも、本当のように描くことで、本物に見える。
つまり、馬の前足は4本はありませんが、そう描くことで馬の足が残像が残るほどにバタバタと動いているように見え、それが伝わると言うわけです。
確かにこれは、アニメーションにしかできないことです。
この答えになつは納得。
やっとすっきりした感じでした。
鈍感が仇になった感
今週起きた問題はだいたい解決し、幸せいっぱいで終わるかと思いました。
電話も使えるようになり、柴田家の人の声を聞くこともできるようになりました。
しかし、ほんの数分描かれたこの出来事に、衝撃を受けずにはいられません。
それは「わんぱく牛若丸」の飲み会の時です。
なつは天陽(吉沢亮)の兄・陽平(犬飼貴丈)に声をかけました。
背景を担当していた陽平もひと段落です。
「なっちゃん、天陽に手紙とか書いてる?」
最近は書いていませんでしたが、「今度書きます」というと、こんなことを聞かされたのです。
「天陽、冬に結婚するんだ」
これを聞かされたなつは、明らかにショックを受けています。
「そうなんだ。お祝い言わないと」
みたいに言いますが、かなりショックです。
走馬灯のように天陽との思い出がよみがえります。
好意を持たれていたのに、なかなか気づかなかったなつ。
好きだと言われてもすでに東京行きが決まっており、いつも自分のことを見ていてくれると思っていたなつ。
自分たちはキャンバスの中でつながることができる、だから頑張れていました。
さぞショックだったでしょう。
こういうのって、失ってから気づくんですよね。
見ているこっちもかなりショックを受けました。
以前より、「なっちゃんのことは忘れなさい」と言われていたので、いつかは来ると思っていたのですが、その覚悟が決まることはありませんでした。
そのおかげで、今日のTwitterの午前10時のトレンド1位は「天陽くん」ですよ。
お茶の間の女性もショックを隠せません。
NHKの公式レコメンダーとしてコメントを寄せている歌広場淳さんに至っては、「吉沢亮が結婚!?」と完全に混乱状態に陥った次第です。
東京へ舞台が移ったことで、天陽ロスになっていたうえ、さらなる仕打ちをされた感が満載。
まったく!どこの女だ!なんて声も上がりましたね。
それはきっと次週。
『なつぞら』第13週78話まとめ
て…て…天陽…#朝ドラ #なつぞら #吉沢亮 pic.twitter.com/J6mVR0c8R6
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年6月28日
今週は小畑家の人たちが来て感動の再会を果たし、電話がつながったことで柴田家の人たちの声を聞くことができました。
これだけ北海道を身近に感じると、帰りたくなってしまうのかなあとも思いました。
なによりも、天陽くんですよ!
回想でしか姿が出てきていませんからね。
来週の予告では、なつが面と向かって「おめでとう」と言いますが、なつから言われた天陽も辛いと思うんです。
今週は今週でハッピーエンド感。
さらに次週は「千遥」らしき人物が柴田牧場に?
あれは本当に千遥なのか。
そのあたりも楽しみです。
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