雪月問題、ついに決着!
『なつぞら』第13週77話は、雪之助(安田顕)が雪次郎(山田裕貴)を風車に呼び出し、一つの試練を与えます。
その試練とはいかなるものか!
そして雪次郎は、なつ(広瀬すず)や咲太郎(岡田将生)、とよ(高畑淳子)達が見守る中、雪之助に役者への道を認めてもらうことができるのか、必見です。
目次
『なつぞら』第13週77話あらすじ
雪之助(安田顕)から、雪次郎(山田裕貴)に雪月を継がせたい理由を聞いたなつ(広瀬すず)。
なつも家族に対する思いを雪之助に伝える。
その後、なつたちが風車を訪れると、とよ(高畑淳子)と咲太郎(岡田将生)が酒を酌み交わし陽気に歌っていた。
すると雪之助が風車の女将・亜矢美(山口智子)に、明日の朝、店を貸してほしいと願い出る。
そして、風車に呼び出された雪次郎は、雪之助にあるものをつくるように言われ…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第13週77話の感想
大事なのは自分らしく生きること
雪次郎(山田裕貴)の気持ちも理解しつつ、自分はとよ(高畑淳子)から受け継いだ店を彼に渡してやらなくてはならないと思っている雪之助(安田顕)。
「この気持ちを大事にすることはいけないことかい?」
雪之助は、なつ(広瀬すず)に聞きます。
最初は雪月のために役者になるなんてダメだと言っていたなつですが、今ではその想いに変化が生まれ、
「どんな道を選んでも、雪次郎くんはおじさんや、とよばあちゃんのような生き方をして、夢を切り開いていくことができると思う」
と、言いました。
それは、なつが柴田家で育ち、泰樹(草刈正雄)のような生き方をしていきたいと思い、夢を見つけ、漫画映画を作る道を選んだからこそ言えることです。
「東京を開拓してこい」
そう泰樹に言われて北海道を出てきたなつ。
生き方を曲げなければ、酪農家でも、菓子職人でも、アニメーターでも役者でも、夢にきちんと向き合い、悔いない日々を過ごしていくことができます。
だから、継ぐものは「家」だけではなく、「生き方」でも良い。
それを教えられた気がします。
家族が大好きで、その気持ちも裏切りたくないという気持ちが雪次郎の中にも確かにあります。
だから、信じてほしいのです。
そんな話を聞かされた雪之助の目から涙。
光子(比嘉愛未)も同意見。
先代マダムから、ただお店を継いだわけではないからこそ、なつの言葉をよく理解してくれます。
母の愛を感じる息子
雪之助がなつと川村屋でバターカリーをいただいているその頃、雪次郎の家では妙(仙道敦子)がカレーを作ってくれていました。
ここまであまり自分の意見を主張してこなかった妙ですが、彼女の想いはただひとつでした。
「役者になることを応援しているわけではない。しかし、雪次郎がやりたいと思ったことを応援する。」
どんな道に進もうとも息子には頑張ってもらい、悔いのない人生を歩んでほしい、と母の妙は考えるのです。
ここにきて家族から背中を押してもらえるような言葉をもらえると思わなった雪次郎は、カレーを食べながら号泣。
「やっぱり、母ちゃんのカレーが一番だ」
おふくろの味ですもんね。そりゃ美味しいです。
しかし何よりも、引け目を感じていた家族に応援してもらえるって、とっても嬉しいですよね。
そして、風車で咲太郎(岡田将生)と飲んでいるとよは、お酒が強いと見栄を張ったもののすっかり泥酔。
咲太郎と飲みながら陽気に踊り始めてしまいました。
「これで私も役者になれるだろうか!」
「やれますとも!」
完全に宴会状態の風車。
とよを迎えに来た雪之助は頭を抱えます。
「お酒弱いのに」
ああ、この泥酔っぷりどこかで見たなぁ…なんて思っていましたが、雪之助も依然ここでへべれけになって酷かったですね。
そのせいで亜矢美(山口智子)も咲太郎も、北海道を憎んだこともありました。
なんとも懐かしい思い出。
「雪之助、私も役者になる!東京に残るぞ!」
なんて言い出した、とよ。
またこの母は…と頭を抱える雪之助。
このまま帰るのかと思いきや、突然息子に抱きつきます。
「叩いて悪かったよー」
お酒を飲んだ今だからこそ、とよの本音が出てきたのです。
雪之助に雪月を継がせたとよは、それを雪次郎に継がせることが自分の義務だと思う息子に辛い思いをさせたと嘆きます。
雪月を続けていきたい、雪次郎にも立派な菓子職人になってほしいと思っていたとよですが、そのせいで孫が辛い思いをするのを見ていられません。
だからとよは、雪次郎を追いかける雪之助の行く手を遮り、頬を叩いたのです。
母として辛かったでしょう。
こっちまでもらい泣きしてしまいました。
認めさせろ
雪之助に呼び出され、風車へとやってきた雪次郎。
そこには、川村屋で使っていた調理器具がズラっと並んでいました。
雪之助は言います。
「東京でこの2年近く、時間を無駄にしたことになる。それが本当に無駄だったかどうか、ずっと俺らを騙していたかどうか、それを確かめる。」
雪之助は、フランス菓子の基本である「バタークリームのケーキ」を作るよう、雪次郎に課題を与えました。
それでここにいる全員を満足させることができれば役者への道を許す、と雪之助は言うのです。
しかし、ここにはオーブンはありません。
スポンジはフライパンで焼かなくてはなりません。
これで雪次郎がどう生きてきたか、試すというのです。
雪次郎は、オーブンがなくてケーキが作れるのかと聞くと、だいぶ強い口調で「それを聞くな」と言われます。
「自分で考えれ。」
雪次郎は、自分の頭で考え、ケーキを作り始めるのでした。
雪之助(安田顕)の答え
オーブンがないため、スポンジはフライパンで焼き、ロールケーキにして完成させた雪次郎。
見た目も悪くなく、その味はなつやとよ、全員が認めるものでした。
じっとケーキを見つめ、最後にこれを口にした雪之助は息子に言います。
「雪次郎、何をするにもこれくらいやれ」
「これくらい努力をしろ。これくらい、一生懸命がんばれ」
雪次郎は、やっと雪之助に認められ、心置きなく役者への道を進んでいくことができるようになったのです。
そして雪之助は、続けます。
「諦めるときは、潔く諦めろ。諦めたら、帯広に戻って来い。」
「何があっても、恥ずかしがらずに帰って来い!」
つまり、菓子職人への道ではなく、役者への道を選んだからと言って絶縁ということはないのです。
これで雪次郎は、心置きなく演劇の勉強をすることができるのです。
稽古を受ける雪次郎の姿は、とっても活き活きとしていました。
『なつぞら』第13週77話まとめ
雪次郎がバタークリームのロールケーキを作るシーンのオフショット。生地作り、ロール、クリームを塗るなどのシーンをそれぞれ撮影。山田裕貴さんはこの撮影に向けて、ロールケーキを初めから作る練習をしました。#朝ドラ #なつぞら #山田裕貴#ロールケーキ pic.twitter.com/leTjD5uZQl
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年6月27日
先週から続いた雪次郎の乱も、ここで無事に決着という感じですね。
最初はどうなるのかと思いましたが、小畑家は息子が夢を追いかけることを認め、北海道へと帰っていきました。
この先、雪月はどうなるのだろうという想いもありますが、まずはなつ同様に雪次郎も夢に向かって頑張ってもらいたい、そんな気持ちでいっぱいです。
毎日のように見てきた『なつぞら』ですが、どうやらここで折り返し地点らしいです。
振り返れば色々なことがあり、まるで昨日のことのようです。
実際に昨日のようなこともあったんですがね。
この先もどんな展開が待っているのか楽しみです。
まずは明日、第13週最後の日はどんなことが起こるのか。
じーっと待つことにします。
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