『なつぞら』第10週58話では、なつ(広瀬すず)が描いた動画がきっかけに多くの人たちが動き出します。
また、楽しいことをトコトン突き詰めるなつの姿は、多くの人を惹きつけます。
その甲斐あって、なつにはまさかのチャンス到来も…。
さっそくレビューを始めましょう。
目次
『なつぞら』第10週58話あらすじ
なつ(広瀬すず)が仕上課に戻ってくると、机に置いていた動画用紙がなくなっていた。
麻子(貫地谷しほり)が作画課に持っていってしまったという。
なつは、慌てて麻子のいる作画課に向かうと仲(井浦新)や井戸原(小手伸也)たちが動画用紙を取り囲んでいた。
そして、麻子(貫地谷しほり)が興奮気味に堀内(田村健太郎)に何かを話していて…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第10週58話の感想
麻子(貫地谷しほり)はとんでもない誤解をしました
休憩から戻ってきたなつ(広瀬すず)は驚きます。
デスクに置いてあった動画がない!
どうやら麻子(貫地谷しほり)が持って行ってしまったみたいです。
そして、とんでもない誤解が生まれていました。
その動画は、昨日ボツになって護美箱に捨てられていたものをなつが拾い、家で書いたものでした。
しかし麻子は、それは堀内(田村健太郎)が書き上げたラフで、なつが勝手に持ってきてしまったと思ったのです。
なつの絵を持って帰った麻子は、堀内を褒め称えます。
「なんで護美箱に入れたの!?私が言いたかったのはこういうことなの!わかってるんじゃない」
ただ悲しむだけではなく、後ろを向き、キッと睨む一瞬。
それが白娘の悲しみと悔しさを表していると、語り倒します。
ちょうど作画課に到着したなつは、麻子の評価を直接耳にし、自分の考えが白娘が評価されたことにちょっと喜びます。
しかし、間髪入れずに聞こえてきた声は「僕はこんな稚拙な絵は描かない!ラフでもこんな絵は描かない!」
…下手ですみませんね。美大とか出てないんで。
ここでやっとなつが声を上げました。
「すみません。それは私が描きました。」
麻子はやっとここで、これを描いたのがなつであったと気づいたのです。
なつは何もできない女の子と思っていた麻子。
麻子、絵で気づいてあげてくださいよ。
持って帰ったと思った…って、どれだけなつが嫌いですか。
仕上課に戻ったなつは、勝手に持っていくなんて何を考えているの?と怒られてしまいます。謝るだけのなつ。
弁明などすることなく、彩色の仕事に戻ります。
納得できない堀内(田村健太郎)と麻子
「見る人に白蛇に恨みがましい感情が伝わる。恋人を思う気持ちがにじみ出ている」と、評価した麻子。
それが堀内ではなく、なつが描いたと分かると、麻子は唖然とします。
下山克己(川島明/麒麟)や仲努(井浦新)がなつのラフを快く評価するのに対し、麻子は素直に受け止めることができません。
「どうして描いたの?」
そう麻子が聞くと、
「すみません。勉強のために。絵をなぞっているうちにそうしてみたくなって」
「だからどうしてそうしてみたくなったの?」
するとなつは、演劇部での経験を活かし、魂を生かしてこれを描いたと言います。
白蛇の怒りが沸き上がってきた末に、絵はこうなったんです…と語るなつ。
なつと麻子、よく似た2人です。
スイッチが入るとマシンガントークのように、自分の考えを語りだす。
しかし、これを聞いても、麻子はまだなつのことを受け入れられない様子でした。
「勝手に勉強してたってことでしょ?」
なんでそんなに悔しそうな顔をするんですか、麻子。
さらに、なつの絵を動画としてクリーンアップする仕事を任された堀内も、最初は嫌そうな顔をしていました。
美大を出て絵のことをしっかり勉強したのに、20歳も超えていない田舎出の女の子が、自分が表現できないことを表現して評価されているのだから仕方がありません。
しかしそれでも、堀内は気持ちを切り替え、なつの絵を綺麗な絵に直していきます。
麻子さんこれですよ。素直に受け入れましょ。
「楽しさに限りはないんですよ」
彩色の仕事に戻ったなつ。
すると、隣りで仕事をしている桃代(伊原六花)が突然言いました。
「私もちゃんと漫画映画のことを勉強したいと思った」
絵を見るのも描くのも好きだった桃代。
しかし、お金のために選んだのがこの仕事だと最初に言いました。
しかし、楽しく仕事に取り組むなつを見ていたことで、仕事に対してさらに積極的になれそうと思ったのでしょう。
その後の、なつのこの言葉が良いですね。
「楽しさに限りはないんですよ」
そうなんです。やりたいことができるのなら、トコトンやっても楽しめる。
それが適職になるなら最高ですよね。
今のなつは、とっても幸せだと思います。
やりたいことに対しては図々しくもなります。
「やるとなったらやるしかないしょ」
ああ、ここでも泰樹(草刈正雄)から学んだ姿勢が出てきましたね。
開拓者Jr.奥原なつの力は、これからも多くの人を動かすことになりそうです。
仲(井浦新)、なつ(広瀬すず)の無限の可能性を信じている
なつの今回の行動により、仲と井戸原昇(小手伸也)は、映画監督である露木重彦(木下ほうか)に、ある相談を持ち掛けました。
それは、なつを作画課に移してほしいというものです。
出来上がった動画を見た露木は、絵コンテにない白娘の一瞬の表情を入れることにも文句を言う上、なつが描いたラフ画を見て、下手だと笑います。
仲さん、ちょっとムカッとした感じがするんですが。
確かにまだ絵はうまくありませんが、それは経験で補えます。
大事なのはこの感性を今のうちから伸ばすことだと、仲は言います。
日本ではまだ始まったばかりの漫画映画製作。
そこに飛び込んできた“奥原なつ”という存在に、仲は無限の可能性を見出してくれています。
だからこそ、採用試験で落ちた時も、どうして不合格にしたのかと動いてくれました。今回も同じです。
仲や井戸原に圧された露木は、2人にひとつの提案を出しました。
翌日、それは仲の口からなつに伝えられます。
「もう一度試験を受けてみないか?」
ここにきて、なつに大きなチャンス!
もう!今週はどこまで楽しませてくれるんですか!?
『なつぞら』第10週58話まとめ
大沢麻子・通称「マコ」を演じるのは貫地谷しほりさん。東洋動画スタジオの中庭でのオフショット。#朝ドラ #なつぞら #貫地谷しほり #広瀬すず pic.twitter.com/X1YPTVnOsD
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年6月5日
なつに社内部の試験を受けないかと言う仲。
なつは二つ返事で「受けます」。
それに対して父のナレーションは!
「なつよ、まずは口を拭け」
お父さん(内村光良)…そっちでしたか。
現状のことだけで精一杯です、という状況ではなく、さらに上を目指すその姿勢が、なつに訪れたチャンス。
しかも前回は、咲太郎(岡田将生)への偏見で不合格になりましたが、今回は完全実力勝負です。
そんななつを見ていると、私も夢に向かってちゃんと動き出さないとと思ってしまいます。
試験の結果はどうなるのか。
なつはアニメーターになれるのか…明日へ続きます。
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