幅広い演技で活躍中の仲野太賀は、2006年テレビドラマ『新宿の母物語』で俳優デビューし、翌年には映画『フリージア』でスクリーンデビュー。
その後、NHK大河ドラマ『天地人』や映画『桐島、部活やめるってよ』など数々の話題作へ出演を続け、テレビドラマ『ゆとりですがなにか』で強烈なキャラクターを演じたことから広く知られるようになりました。
近年では映画『50回目のファーストキス』や『来る』、テレビドラマ『今日から俺は!!』などのビッグタイトルに参加し、より活躍の幅を広げています。
2019年には芸名をそれまでの「太賀」から、現在の「仲野太賀」に改名し、注目を集めました。
今回はそんな若手実力派俳優・仲野太賀の出演作の中から、おすすめのドラマと映画を14本ご紹介します。
目次
仲野太賀出演おすすめドラマ6選
『恋仲』
2015年、フジテレビ系「月9」枠にて放送されたドラマ『恋仲』。
富山で育った高校3年生の幼馴染み・三浦葵(福士蒼汰)と芹沢あかり(本田翼)、そして彼らのクラスに東京から転校してきた蒼井翔太(野村周平)の三人が、7年の時を経て再会するラブストーリーです。
『ストロボ・エッジ』などで知られる桑村さや香が脚本を務め、爽やかで熱い夏の恋物語が生まれました。
仲野太賀は、主人公たちの友人である金沢公平を演じています。
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大原櫻子演じる葵の妹・七海に想いを寄せていて、自身の恋にも不器用ながら全力である様子が窺えます。
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— t s u m u g i (@tsumumu__34) August 17, 2015
爽やかな物語らしく、等身大の演技が見られる作品です。
『ゆとりですがなにか』
2016年、日本テレビ系「日曜ドラマ」枠にて放送されたドラマ『ゆとりですがなにか』。
“ゆとり第一世代”にあたるアラサー世代の青年たちが、社会問題や恋愛に直面し、葛藤する社会派ヒューマンドラマです。
脚本を宮藤官九郎が務め、翌年にはスペシャルドラマ『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』として復活するなど注目を集めました。
仲野太賀は、主人公の後輩である山岸ひろむを演じています。
入社2年目、ゆとり世代ど真ん中の若手社員で、些細なことでパワハラを訴えるなど問題行動が目立ち、“ゆとりモンスター”と揶揄されるほどのかなり強烈なキャラクターです。
作中後半では心境の変化が訪れるなど丁寧に人物像が描かれていることもあり、視聴者の印象に強く残る存在となりました。
その特性から悪目立ちする役柄でもあるのですが、仲野の自然な演技によって魅力的なキャラクターとなり、後に山岸を主人公としたスピンオフ作品『山岸ですがなにか』が製作されています。
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『今日から俺は‼︎』
2018年、日本テレビ系「日曜ドラマ」枠にて放送されたドラマ『今日から俺は‼︎』。
転校を機にツッパリデビューした三橋貴志(賀来賢人)と伊藤真司(伊藤健太郎)の二人が、様々な敵と戦ったり、珍事に巻き込まれたりするバトル・コメディ作品です。
西森博之が描いた伝説のツッパリ漫画を、『勇者ヨシヒコ』シリーズなどで知られる福田雄一の手で実写化し、福田作品の常連キャストたちがギャグ満載で作り上げています。
印象的なビジュアルも相まって人気を博し、その人気から2020年には劇場版も公開されました。
仲野太賀は、三橋をライバル視している他校のツッパリ・今井勝俊を演じています。
パワータイプで喧嘩は強いものの、要領の悪さや天然な性質によって打ち負かされることが多く、報われないポジションです。
ギャグシーンにかかせないキャラクターですが、根が優しい男であることから三橋たちとの共闘もあり、熱いバトルシーンを繰り広げています。
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『あのコの夢を見たんです。』
2020年、テレビ東京系「ドラマ24」枠にて放送されたドラマ『あのコの夢を見たんです。』。
お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、月刊テレビ情報誌「B.L.T.」で連載していた短編小説を原作とした作品です。
実在の女優やアイドルたちをイメージしたうえでの妄想を小説に昇華させているため、主人公は山里自身であり、相手役となる女優やアイドルは本人が演じました。
仲野太賀は、主人公・山里亮太を演じています。
本作が民放ドラマ初主演となった仲野。
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中条あやみや飯豊まりえ、山本舞香、池田エライザ、橋本愛など注目の女優陣を迎え、各話ごとに違った演技を楽しむことができる作品となっています。
『この恋あたためますか』
2020年、TBS系「火曜ドラマ」枠にて放送されたドラマ『この恋あたためますか』。
アイドルになる夢を諦めたコンビニのアルバイト店員・井上樹木(森七菜)と業界最下位のコンビニチェーン社長・浅羽拓実(中村倫也)が出会い、ヒット商品の開発を目指すラブコメディです。
作中で登場するコンビニスイーツが、実際にセブンイレブンで販売されたことでも話題となりました。
仲野太賀は、樹木とともにスイーツ開発にあたるパティシエの新谷誠を演じています。
樹木にとって相棒同然の心強い存在ですが、新谷はともに仕事をする中で樹木に想いを寄せるようになっていきました。
このことから、浅羽や浅羽の元恋人である北川里保(石橋静河)との四角関係に発展し、物語はスイーツ開発と四角関係ラブストーリーの二つの面を持って動き始めます。
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『コントが始まる』
日本テレビ系「土曜ドラマ」枠にて放送予定のドラマ『コントが始まる』。
『プロポーズ大作戦』や『俺の話は長い』で知られる脚本家・金子茂樹によるオリジナル作品です。
菅田将暉、仲野太賀、神木隆之介、有村架純、古川琴音が演じる5人の若者の生き様を描きます。
毎回ドラマの冒頭では菅田将暉、仲野太賀、神木隆之介の3人が劇中で演じるお笑いトリオ・“マクベス”によるコントが披露され、このコントが毎話の伏線となり、本編で回収される構成となっています。
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仲野太賀出演おすすめ映画8選
『バッテリー』
2007年に公開された映画『バッテリー』。
『陰陽師』シリーズの滝田洋二郎がメガホンを取り、あさのあつこによる同名ベストセラー小説を実写化した作品です。
ピッチャーとしての才能に絶対的な自信を持つ野球少年・原田巧(林遣都)が父の転勤をきっかけに岡山県へ引っ越し、そこで出会った同級生のキャッチャー・永倉豪(山田健太)とバッテリーを組み、ともに成長していく様子を描きます。
仲野太賀は、豪の幼い頃からの友人・東谷啓太を演じました。
よく笑い、よく話す少年であり、穏やかで温厚な豪とは昔から一緒にいたということが想像しやすいキャラクターです。
太賀出てるから言うけど、僕は2006年だか2007年のバッテリーの時のこの太賀で落ちました
東谷啓太役の頃です pic.twitter.com/kvoXCJf9SD— ゆうじ (@utate11) October 18, 2019
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仲野にとって転機となった作品といえるでしょう。
『桐島、部活やめるってよ』
2012年に公開された映画『桐島、部活やめるってよ』。
『何者』などで知られる作家・朝井リョウが小説すばる新人賞を受賞した同名小説を原作とし、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の吉田大八が映画化した青春群像劇です。
バレー部のキャプテンを務める人気者の桐島が突然部活を辞めたことをきっかけに、各部やクラスの人間関係に歪みが広がり始め、それまで存在していた学校内のヒエラルキーが崩壊していく様を描きます。
若手俳優陣が演じるリアルな群像劇は高く評価され、第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞の3部門を受賞しました。
仲野太賀は、バレー部部員の小泉風助を演じました。
桐島の控えとして突如レギュラー入りすることになったリベロで、歴然とする実力差に戸惑いと苛立ちを感じながら、自らを追い込んでいきます。
緊迫した空間、部員からの罵倒に耐えながら、必死にボールに食らいつく姿は痛々しくも熱いものがあり、胸がギュッと締め付けられる思いになるでしょう。
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『ほとりの朔子』
2014年に公開された映画『ほとりの朔子』。
『ヒミズ』や『地獄でなぜ悪い』などで注目を集めた二階堂ふみが主演を務める青春映画です。
叔母の海希江(鶴田真由)に誘われて海と山のほとりの避暑地を訪れた浪人生の朔子(二階堂ふみ)が、そこで海希江の幼なじみの兎吉(古舘寛治)の甥である孝史(仲野太賀)と出会い、惹かれ合っていく様子を描きます。
仲野太賀は、ヒロインの相手役となる亀田孝史を演じました。
本作は大人と子供の狭間に揺れる18歳の少女が、少しずつ大人に近づいていく姿を描いていますが、その一方で原発に対する批判を表現しています。
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孝史は福島からの避難民という背景を持っていて、複雑な境遇であり、様々な気持ちを抱えていることが感じられます。
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『アズミ・ハルコは行方不明』
2016年に公開された映画『アズミ・ハルコは行方不明』。
山内マリコによる同名小説を原作とし、『アフロ田中』などで知られる松居大悟がメガホンを取って実写化しました。
とある郊外の街を舞台に、行方不明となったOL・安曇春子(蒼井優)の顔をモチーフにしたグラフィティアートが拡散され、時を同じくして現れた“男だけを無差別に襲う女子高生ギャング団”との関係性が疑われ始めるサスペンスラブストーリーです。
仲野太賀は、顔写真によるグラフィティチーム結成を企画した富樫ユキオを演じました。
高畑充希演じる好奇心旺盛なギャル・木南愛菜とは中学の同級生であり、葉山奨之演じるもう一人の同級生・三橋学と三人で、グラフィティアートを始めます。
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『50回目のファーストキス』
2018年に公開された映画『50回目のファーストキス』。
アダム・サンドラーとドリュー・バリモアが主演を務めた2004年のハリウッド映画『50回目のファースト・キス』を、福田雄一に手によってリメイクしたラブコメディです。
映画『そのときは彼によろしく』以来11年振りの共演を果たした山田孝之と長澤まさみが主演に抜擢され、一日しか記憶を保てない女性と、そんな彼女に恋した男性の恋愛模様を描きます。
仲野太賀は、長澤演じる藤島瑠衣の弟・慎太郎を演じました。
常に記憶障害の姉のことを気にかけている姉思いの弟で、筋トレ好きという設定もあり、心身ともに支えていることがわかるような青年です。
今や常連となった福田作品、そして憧れの俳優として名を挙げている山田との共演作でもあり、コメディ俳優としての仲野が好きな方におすすめの一作です。
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『泣く子はいねぇが』
『泣く子はいねぇが』は仲野太賀が主演を務めた、『歩けない僕らは』の佐藤快磨監督の長編映画デビュー作品。
秋田で幼馴染のことねと結婚し子供を設けていた青年・たすくは、伝統のなまはげ祭りで、酒を飲んだ挙句とんでもない大失態を犯し、地元にもいられなくなって東京でふらふらしていました。
たすくは親友に諭され秋田に戻りますが、元の居場所を取り戻すのにも、そしてことねと娘と再び会うのにも一苦労で…。
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みっともないシーンの連続で胸を締め付けられますが、最後の最後にたすくなりのけじめを見せる魂の絶叫シーンに少し救いももらえます。
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『すばらしき世界』
『ゆれる』『永い言い訳』の西川美和監督が、実在の殺人犯をモデルに描いた社会になじめない男の物語『すばらしき世界』。
子供のころから少年院に送られ、殺人で13年の懲役も受けた元極道・三上は、3度目の出所後、今度こそまともに生きようと奮闘しますが、世間とのギャップ、そして純真であるために曲がったことが許せないがゆえの衝突を繰り返し、苦労をします。
そんな三上を題材にドキュメンタリーを撮ろうと、若手TVディレクターの津乃田とやり手プロデューサーの吉澤が近づきますが…。
仲野太賀は、小説家志望ながらくすぶり続けているディレクター津乃田を演じています。
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『すばらしき世界』というタイトルがとても皮肉に響く衝撃のラストは、仲野の名演あってこそ胸に響きます。
『あの頃。』
『あの頃。』は「神聖かまってちゃん」などのバンドおよび音楽ユニットのマネージャーを務め、自身もベーシストとして活躍する劔樹人の若き日の自伝的コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」を、『愛がなんだ』『his』の今泉力哉監督が映画化した青春群像劇。
うだつの上がらないミュージシャン志望の青年・剣は、ある時見た松浦亜弥のPVで感銘を受け、ハロプロ好きの仲間たちと出会って毎日が充実していきます。
しかし、時が経つにつれ、それぞれにハロプロ以上の大切なものを見つけてだんだんと離れ離れになっていき…。
仲野太賀はハロプロのファン集団「恋愛研究会」の問題児・コズミンを熱演。
仲間の彼女を寝取ったり、ネット上でバトルを繰り広げた挙句土下座させられるようなしょうもない男ながら、どこか憎めないコズミンをイキイキと演じています。
みんなが変わっていく中で、彼だけが自分の好きを貫き通し、そしてある悲劇を迎える実質主人公のような役です。
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仲野太賀出演おすすめドラマ・映画14選まとめ
潤平さんからのお知らせ📣#仲野太賀#コントが始まる pic.twitter.com/B7YjW6qQby
— コントが始まる【公式】コント「屋上」は24日(土)夜10:00 (@conpaji_ntv) April 17, 2021
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いかがだったでしょうか。
シリアスからコメディーまでこなす若手実力派俳優・仲野太賀の出演作品の中から、14作品をご紹介しました。
今後の活躍からも目が離せませんね!