10年ぶりに恋をしようと頑張ってきた向井くん(赤楚衛二)は、一番近くにいた“友達”である洸稀(波瑠)への思いに気がついてしまいます。
でも、この心地よい関係を壊すのが怖くて、気持ちを伝えられません。
一方、麻美(藤原さくら)と元気(岡山天音)は自分たちらしい幸せな暮らしを模索中。
美和子(生田絵梨花)も、自分の道を歩み始めていました。
向井くんは洸稀に思いを伝えられるのでしょうか? 運命の最終回です!
目次
ドラマ『こっち向いてよ向井くん』 前回振り返り
二人で朝ごはんを食べたあの日から、向井くん(赤楚衛二)と洸稀(波瑠)は、なんだかふわふわした関係に。自分たちはどんな関係なんだろうと、名前をつけようとする向井くん。
一方、麻美(藤原さくら)と元気(岡山天音)はついに離婚してしまいます。お互い好きなのに、何故一緒にいられないのかと納得がいかない向井くん。
最終的には、二人は話し合い、二人で幸せになる道を模索していくことで決着しました。
一方の向井くんは、虹の写真を送ってきた洸稀の笑顔に心を掴まれて・・・。
【ネタバレあり】ドラマ『こっち向いてよ向井くん』第10話あらすじと感想
一番近くにいた人
向井くん(赤楚衛二)と同じ場所から見た虹の写真を送ってくれた洸稀(波瑠)の笑顔に、ときめいてしまった向井くん。
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洸稀は大事な“友達”。でも、いくら打ち消そうとしても、一度ついてしまった火は簡単には消せません。
「俺、坂井戸さんのこと好きなんだ・・・」
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向井くんは、これからどうすればいいのかと頭を抱えてしまいます。
お得意の妄想をしてみても、悪い考えばかりが浮かびます。
そんな時、以前洸稀らとやったコラボTシャツの企画の第二弾が立ち上がることになりました。
部長から「坂井戸さんに連絡して」と言われ、LINEが出来ずにメールでただ業務連絡をした向井くん。
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思いを伝えるってムズイ
一方の麻美(藤原さくら)と元気(岡山天音)は、二人で幸せに暮らすために模索中。
生活費のことはもちろん、もし子供が出来た場合の認知や名字はどうするかなど決めることが山盛りです。
元気は、頭がショートしそうでしたが、まみんへの愛で乗り切っていました。
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向井くんは、それとなく元気に「友達だと思っていた人を好きになったらどうするか」と相談してみます。
「最悪だよな?」
「最高じゃないっすか!」
もちろん元気は相手が洸稀だと気がついています。
気の合う友達が恋人になるなんて、打ってよし投げてよしのマルチプレーヤーだと返す元気。
向井くんは「恋愛感情は一方的でわがまま」だと思いました。考え方によっては、告白をしたことで相手に答えを強要していることになるからです。
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でも、せっかく10年ぶりに好きになった人です。
元気は「俺ならちゃんと気持ちを伝える」と言いました。
「好きって伝えるって、マジでムズイ・・・」
それが友達ならなおさらです。
今、洸稀とは非常に良い関係を築いています。でもそれはあくまでも友達としての関係。
これを壊さないためには、言わない方がいいと向井くんは思いました。
誰かと生きること
コラボプロジェクトがスタートし、向井くんはずっと仕事をしたいと熱望していたグラフィックデザイナーの事務所に、洸稀と二人で行くことになりました。
しかし約束の時間になっても先方の時間が空きません。
向井くんたちは1時間伸ばされるたびにランチに行ったり、ゲーセンで遊んだり、お茶を飲みながら資料の確認をしたりするなど、それを3回繰り返しました。
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でも、気の合う二人のこと。3時間は楽しく過ごしました。
居心地の良い時間を過ごす中、向井くんはふと気がつきます。
もし気持ちを伝えずにいたとしても、洸稀に恋人が出来て「パートナーにとって異性の友達ほど嫌なものはないから」と言われて、自分の前から去られてしまうかもしれないということに。
「どうしたらいいんだよ!」
一方、麻美は元気の店でカレーを食べていました。
ランチを始めたので店は大忙し。次のバイトが来るまで、元気の店を手伝うことになりました。
麻美は、自分は元気といる時は無理をしていないから、元気も無理をして合わせず、嫌なら嫌と言って欲しいと伝えました。
「言葉にするって、なんか恥ずかしいね」
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そこへ美和子(生田絵梨花)が店にやってきます。
麻美と美和子は久しぶりの再会に喜び、話に花を咲かせます。
その中で、美和子は自分の人生を見つけようとしているけれど、いまだ見つかっていないという話をします。
でも、見つかる人もいればそうでない人もいて、人生は様々です。
美和子は、まずは引っ越しをして環境を変えてみることにしたといいます。
麻美は、「私が言えることなんか全然ないんだけど」と前置きをして、「一人で強くなる必要はないと思う」と言いました。
「誰かと一緒にいるから強くなれるってこともある」
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麻美は、一人で頑張らず、一緒にいるだけで頑張れるという人が現れたら、一緒に歩んでもいいんじゃないかと伝えました。
moyoko
熱意を伝えること
3度目の待機中、洸稀と『大人の特権』の話をしている中で、洸稀は「外で向井くんと楽しく話して、家では一人の時間を堪能したい」と話しました。
既に洸稀への恋心に気がついてしまっている向井くんは、自分と話す今の時間を評価してくれているのか、自分とは今の関係のままがいいとけん制されているのかと考えてしまいました。
moyoko
3度目の正直で、向井くんたちはデザイナーに会うことが出来ました。
向井くんがいかに作品が素晴らしいか熱弁をふるうと、その結果仕事を受けてもらえることに。
moyoko
好きなものを好きってまっすぐ言えるのは素敵だし、相手にもそれが伝わるものだと関心している洸稀。
そんな洸稀に向井くんは・・・。
「好き!」
「俺、坂井戸さんのことが好き。」
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洸稀は「すご~く、すご~く」戸惑っていると言いました。
洸稀を困らせるつもりはなかったのに、結果困らせてしまった向井くん。いたたまれなくなり、「お疲れ様でした」と言い残してその場を去りました。
向井くんは、好きな人と同時に友達も失ってしまいました。
でも、人生は続いていきます。どんな人生であろうと、昨日そして今日とただ生きていけばいいと言い聞かせる向井くん。
でも、今目を閉じて思い浮かぶのは・・・洸稀の楽しそうな笑顔ばかりです。
やっぱりもう一度洸稀と話をしようと、走り出しました。
moyoko
元気の店の前では、洸稀が待っていました。
「来るんじゃないかと思ってた」
向井くんは、今、自分がしたいことをありったけ伝えます。
くだらなくても、バカなことを言って怒られるとしても、一日の終わりには坂井戸さんと話がしたい。坂井戸さんと過ごす時間が好きなのだと。
moyoko
全部わかりきることはないけれど、違うということも理解して向き合っていきたい。
「俺は、坂井戸さんと向き合いたい。坂井戸さんのことが好きです!」
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洸稀は、今でも「だいぶ」困っていました。
でも、一人で考えた時に、このまま向井くんと会えなくなるのは嫌だなと思ったと言います。どんな答えを出せばいいかはまだわかりませんが、洸稀も、向井くんと過ごす時間は気に入っているのです。
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「ありがとう、向井くん」
幸せの形は人それぞれです。そしてそれは永遠に続くものではありません。
ざっと振り返ってみたら、幸せなことが多かった。それで十分なのかもしれません。
誰かがゴールを決めてくれたら楽かもしれないけれど、やっぱり自分の決めた道を時には一人で、時には誰かと一緒に進んで行こう。
向井くんは、元気の店で洸稀と肩を並べながら、頭の片隅でそう思ったのでした。
ドラマ『こっち向いてよ向井くん』 第10話 感想&まとめ
ラスト2回でとうとう洸稀への気持ちに気がついてしまった向井くん。
このまま二人がくっついてハッピーエンドだと、少しベタすぎてこのドラマにはそぐわないかも?と思っていたのですが、納得のいくラストでした。
二人の関係が壊れなくて良かったです。恋人関係になってもならなくても、二人の未来に幸あれ!