『ミスター・メルセデス シーズン1』キャスト・あらすじ・ネタバレ感想!ホラーの帝王キング初のミステリードラマ

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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『デッド・ゾーン』『アンダー・ザ・ドーム』に続く、ホラーの帝王スティーヴン・キング原作の海外ドラマ『ミスター・メルセデス シーズン1』。

これまでのキング作品とは一線を画す、新しいキングの世界に出会える作品です!

ポイント
  • キング史上初、本格ミステリードラマ!
  • “メルセデス・キラー”VSご隠居オジサン
  • 凶悪殺人犯ブレイディになぜか感情移入してしまう

それでは、『ミスター・メルセデス シーズン1』のあらすじと感想をネタバレありでレビューしていきます。

『ミスター・メルセデス シーズン1』キャスト

ブレンダン・グリーソン / 役:ビル・ホッジス

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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  • 2年前に定年を迎えた元刑事。
  • 口が悪く、かなり気難しいご隠居オジサンとして近所でも有名。
  • 刑事時代に最後に担当した事件“メルセデス事件”を解決に導けないまま引退したことが気にかかっている。

ハリー・ドレッダウェイ / 役:ブレイディ・ハーツフィールド(メルセデス・キラー)

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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  • メルセデス事件の犯人、通称“メルセデス・キラー”。
  • 幼い頃に弟が死に、母と2人暮らし。
  • コンピューターの天才で根暗、同じ家電量販店で働くルーだけが友達。

ジャレル・ジェローム / 役:ジェローム・ロビンソン

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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  • ホッジスの家の庭の芝刈りのバイトをしている青年。
  • ハーバード大学への進学が決まっていて、コンピューターにも詳しい。

ジャスティン・ルーペ / 役:ホリー・ギブニー

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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  • ジェイニーの姪。
  • 自閉症の天才肌。
  • 家族とはうまくいっておらず、ホッジスを頼り始める。

ホランド・テイラー / 役:アイダ・シルバー

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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  • ホッジスの隣人。
  • 夫に先立たれ1人暮らし。
  • 同じく1人暮らしで自堕落な生活を続けるホッジスをなにかと気に掛けている。

【ネタバレ】『ミスター・メルセデス シーズン1』あらすじ・感想


『ミスター・メルセデス』の魅力とは?

このドラマはスティーヴン・キングが原作の三部作『ミスター・メルセデス』、『ファインダーズ・キーパーズ』、『任務の終わり』がドラマ化されたもので、『ミスター・メルセデス シーズン1』は第一弾の『ミスター・メルセデス』の部分にあたります。

本作の一番のセールスポイントは何と言っても、あの、“ホラーの帝王スティーヴン・キングはじめてとなる本格ミステリードラマ”だということです!

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ちなみに、自分の作品にちょっとだけ出演するのが好きなキングは『ミスター・メルセデス シーズン1』にもカメオ出演しています。
『ミスター・メルセデス』シーズン1

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私個人的な『ミスター・メルセデス』のイチオシポイントとしては、主人公のビル・ホッジスの魅力!これにつきます。ホッジスだけではなく、ホッジスを取り巻く周りの人たちも、もう最高。ドラマの背景にある“メルセデス事件”という凄惨な事件と対照的で、本当にハートウォーミングです。

ホッジス(ブレンダン・グリーソン)は2年前に刑事を引退してから、半ひきこもり生活を続け、ブクブク太ってしまったご隠居オジサン。

妻と一人娘がいましたが、離婚し一人暮らしになってしまったことでその自堕落な生活に拍車がかかっています。

外で遊んでいる子供たちに悪態をついたりする気難しさも兼ね備え、もう半分世捨て人…。

『ミスター・メルセデス シーズン1』

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現役時代は何度も表彰されたことのある優秀な刑事だったホッジスがここまで堕ちた理由の一つが、“メルセデス事件”でした。

実は、ホッジスが現役最後の担当となったのがこのメルセデス事件。

そしてこの事件の犯人逮捕ができないまま、定年の時を迎えてしまっています。

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犯人逮捕ができないまま定年を迎えたことで、有終の美を飾ることができないまま、犯人への憤り、被害者や遺族への罪悪感が消化不良となり、それが心の楔となってしまっている、そんな感じ。だけどこんな世捨て人オジサンを、周りは絶対に見捨てなくて…そこがこのドラマ最大の魅力です!

そしてホッジスは引退後2年の時を経て、遺恨の残るメルセデス事件とその犯人と対峙していくことになりますが…その中でだんだんと水を得た魚状態に!

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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次第にシャキッとしてくるホッジスもまた最高にカッコイイです。

通称“メルセデス事件”とはどんな事件だったのか

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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ここでまだ『ミスター・メルセデス シーズン1』未視聴の方に、“メルセデス事件”がどういった事件だったかについて触れておきたいと思います。

アメリカのオハイオ州クリーブランドで、就職フェアが開催される前日の夜のこと。

休職者は寝袋や毛布を持って長蛇の列をなし、朝から始まる就職フェアに備えていたこの列に、ピエロのマスクを被りメルセデスベンツに乗った男が突っ込みます。

事件が起こる前の会場の列の中で、出会いやちょっとしたドラマが描かれているんですが、それが一瞬にしてグッチャグチャ。

この事件は、死傷者16名、負傷者30名以上の大惨事となりますが、全てのストーリーがプッツンと途切れ話は全て未回収。

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「あの2人の恋は!?あのうるさいオジサンは!?え~!!」という気持ちになりますが、それが命を奪うことだ、ということがリアルに伝わるシーンです。しかし、寝袋に入った人が逃げられず、これ以上ないくらいの恐怖に顔を歪ませたまま、ベンツに踏みつぶされるその瞬間まで映りますので、視聴にはご注意を。

この事件は犯人が使用した凶器がメルセデスベンツであることから、“メルセデス事件”と呼ばれ、犯人は“メルセデス・キラー”と名付けられました。

ちなみに、この時使用されたメルセデスベンツは盗難車であり、このベンツの本当の持ち主はこの事件を苦に後に自殺してしまう、という悲劇まで生んでしまいます。

ホッジスとメルセデス・キラーの双方の視点から描かれる物語

ミスター・メルセデス シーズン1』のもう一つの面白いところは、引退した刑事のホッジスが遺恨の残るメルセデス・キラーを必死に追う傍ら、私たちにはメルセデス・キラーが誰かはっきり分かっている、という点です。

ホッジスの視点では、正体不明の不気味な大量殺人鬼であるメルセデス・キラーは、一方の視点ではブレイディ(ハリー・ドレッダウェイ)という哀れで痛々しい青年のことでもあるのです。

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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私が不思議に思いながらも最大の魅力に感じることは、通称メルセデス・キラーであるブレイディが全然怖くないこと、そしてなーんか嫌いになれないことです。

メルセデス事件というとんでもない事件を起こした人物であるのにその生身の姿は普通の人間。

むしろこの世界では弱者と呼べる人間なんです。

幼少期の頃から母に性的虐待に遭い、地味でオタクで友達もルーというこれまた変わり者の女の子1人だけ。

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母からの性的虐待、と書きましたが…この2人の関係はちょっと複雑で、母親も母親らしい感情がないワケでもない。共依存的関係で、そしてこの2人の関係は物語の初めからラストへ向けてどんどん良くなっていく…そして…というところもまた面白い!
『ミスター・メルセデス』シーズン1

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オタクなのでコンピューターのプロという特技を生かし、家電量販店のバイトをしていますが、店長からこき使われ、客から蔑まれ鬱々と生活している青年ブレイディの普段の生活からは、メルセデス・キラーの面影は一切感じません。

しかし事件から2年が過ぎたある時、ブレイディはホッジスにミスターMと名乗り、言葉には言い表せないほど悪質で気持ちの悪い動画メールを送りはじめたり、移動販売のアイスクリーム屋のバイトを掛け持ちし、ホッジスの家のすぐそばに現れるなど、ホッジスに次第に近づきはじめます。

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ちなみに、知的でコンピューターの天才であるブレディに対し、ホッジスは近代稀にみる超機械音痴…。メールを開封するのも一苦労するほどです。

そこで、家の芝刈りをお願いしている頭のいい青年ジェローム(ジャレル・ジェローム)に色々手伝ってもらうようになります。

事件の捜査を超個人的に進めるホッジスに、次第にジェロームやアイダ(ホランド・テイラー)、ホリー(ジャスティン・ルーペ)などの味方が続々参戦。

『ミスター・メルセデス シーズン1』

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気難しくて口の悪いホッジスと変人たちというかなり頼りないチームVS天才的知能犯かつ超残虐殺人鬼メルセデス・キラーの闘いとなっていくのです!

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隣に住むアイダおばさんのキャラがめちゃくちゃ最高です。この方、ちょっとホッジスを狙っているんですよね~!「お互い独り身だし…」といってホッジスに全裸で迫るなどかなり大胆!私は大好きなんですけどね~。ホッジスはちょっと引いてます。

『ミスター・メルセデス シーズン1』驚愕のラスト

メルセデス・キラーとホッジスとの距離が次第に縮まる中、ホッジスが出会ったジェイニーがなんとメルセデス・キラーが仕掛けた爆弾で爆死!

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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ジェイニーとは、メルセデス事件で使用されたメルセデスベンツの持ち主の妹で、一緒に事件を追ううちにホッジスといい感じになったり、離れたりする間柄になっていました。

ジェイニーの死で、ホッジスの怒りは頂点に達し、メルセデス・キラーとの最終対決になっていきます。

一方で、ブレイディも最愛の母が自分のせいで死んでしまうという悲劇が!

何もかもを失ったと、ブレイディは破滅へと向かっていきます。

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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パソコンの修理屋の名刺からメルセデス・キラーがブレイディであることを突き止めたホッジスたちは、ブレイディの狙いが美術館爆破であると気付き現場へ。

変装して車いすに乗っているブレイディは美術館でたまたまルーに遭遇してしまいます。

母が死んでしまった今、ブレイディにとってはもうルーしかいないほどの人物だったはずだったのに、ブレイディはルーを躊躇なくメッタ刺しに…!

爆弾を爆破する寸前、心臓発作を起こしたホッジスの代わりにジェロームとホリーがブレイディを取り抑えて…爆破阻止は成功します!

ホリーがメッタ撃ちにして、死んだと思っていたブレイディでしたが…実は、生きています。

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とはいっても、昏睡状態で目覚める可能性はほぼなしのようです。

ブレイディに刺されたルーも一命を取り留めていました。

対決のラストで心臓発作を起こしたホッジスは、奇しくもブレイディと同じ病院で入院することに。

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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物言わぬ植物人間になったブレイディを、目覚めて欲しそうに見守る姿のホッジスの姿がなんだか切ない…。

ブレイディの登場でホッジスの止まりかけていた人生が再び動き出し、仲間と呼べる相手を見つけ、因縁の対決に決着が。

しかし、それははっきり白黒つかず…なんとも言えない余韻が残るラストでした。

大量殺人鬼ブレイディにトキメク…。

“メルセデス・キラー”ことブレディ役を怪演したハリー・ドレッダウェイは、実はめちゃくちゃカッコイイです。

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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ブレイディ役ではひ弱なマザコンでコンピューターオタク、というかなりイケてない役なのですが、素顔は好青年風でかなり爽やか…!


『ボブという名の猫』のジェームズだ!と思ったら…。

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双子でした。どっちがどっちだか分かりませんが、ハリーはたぶん右。

そんなハリー・トレッダウェイ演じるブレイディは、シーズン2でもちゃんと登場します。

ミスター・メルセデス シーズン1』は公開当時、“キング初のミステリー作品”と称される作品だったのですが、シーズン2は本来のホラーの帝王キング節が炸裂しています。

キングファンであればシーズン2は「待ってました!」的展開かも知れませんね。

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私も王道キング作品は大好きなのですが、『ミスター・メルセデス』限定で言うと、「結局そっちへ行くのね…」と多少がっかりした気持ちでしたが、シーズン2も超面白い展開になりますよ~!なんてったって、あのブレイディがある意味元気ですから!(笑)

『ミスター・メルセデス シーズン1』キャスト・あらすじ・ネタバレ感想まとめ

『ミスター・メルセデス』シーズン1

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ということで『ミスター・メルセデス シーズン1』はホッジスの覚醒、宿敵メルセデス・キラーとの対決の決着は半分ついた、というところで終了です。

店長、好きなキャラクターだったのに…惨殺!!残念です…。

しかしブレイディは、生きてるとも死んでるとも言えない状態になってしまっているのでホッジスの完全勝利とはならず、まだ手放しで喜べないんですね~!

気になるこの2人の闘いの続きはシーズン2で!

ちなみに、シーズン2は原作三部作でいうところの3作品目の『任務の終わり』に基づいています。

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キングファンにも、サスペンス・ミステリーファンにも超オススメの作品なので、ぜひ!