『もののけ姫』あらすじ・ネタバレ感想!サンとアシタカを通して描く重厚な人と自然の物語

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本作は公開当初、日本映画興行収入歴代1位となる193億円の売り上げをたたき出した、スタジオジブリが生んだ珠玉の名作アニメーション映画です。

その人気は社会現象となり、現在でも宮崎駿監督の最高傑作という呼び声が高い作品です。

ポイント
  • 製作に3年を費やしたこだわり抜かれたアニメーションは圧巻
  • 豪華声優陣が命を吹き込む魅力的な登場人物たちに注目
  • 久石譲や米良美一が奏でる魅力的な音楽が感動を際立てる
  • “人間と自然の共存”という難しいテーマを巧みに描いた重厚なストーリー

それではさっそく、名作『もののけ姫』のレビューをしたいと思います。

『もののけ姫』作品情報

作品名 もののけ姫
公開日 1997年7月12日
上映時間 133分
監督 宮崎駿
脚本 宮崎駿
出演者(声優) 松田洋治
石田ゆり子
田中裕子
小林薫
美輪明宏
森繁久彌
西村雅彦
上條恒彦
島本須美
森光子
音楽 久石譲
主題歌 米良美一「もののけ姫」

『もののけ姫』あらすじ【ネタバレなし】


山里で猟師として暮らしていた若者アシタカは、“タタリ神”と化した猪神から里を守ろうとした結果、呪いをかけられ寿命が残りわずかになってしまいます。

『もののけ姫』

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呪いを解くために旅に出たアシタカは、製鉄をして生きる集落、タタラ場にたどり着きます。

エボシ御前が統治するその土地は、鉄を作るために神聖な森を破壊していました。

そして森には山犬に育てられ、自然を破壊するエボシたちに戦いを挑むサンという少女がいたのです。

『もののけ姫』

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”もののけ姫”と呼ばれ恐れられる彼女に、アシタカはだんだんと惹かれていき…。

【ネタバレ】『もののけ姫』感想

圧倒的な作画枚数が生み出す洗練されたアニメーションが素晴らしい

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いきなりですが、みなさんは本作『もののけ姫』の上映時間133分の間に、いったい何枚の作画が使用されていると思いますか?

正解は、なんと約144,000枚の作画が使われています。

これは一般的なアニメーション映画作品の4~5倍の作画枚数で、この作業量を20年近く前の製作技術で行ったのか…と思うと、鳥肌が立ってしまいます。

さらに驚きなのが、この作画のほとんどがCGを使わない手書きで書き上げられている点です。

『もののけ姫』

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製作スタッフの血のにじむような努力は想像に難しくないです。

この圧倒的な作画枚数が生み出すアニメーションの滑らかさや、細部まで洗練された動きは圧巻でした。

私は初めてこの作品を観た時、スクリーンの中に登場人物たちが本当に息づいているかのように感じました。

自然の風景描写が美しく美術スタッフのこだわりと気合いが見える

スタジオジブリのメインスタッフは今回の映画製作にあたり、人の手が加わっていないありのままの自然が残る屋久島にロケハンに行ったそうです。

より美しく、よりリアルなものを描くための労力を惜しまない姿勢が素晴らしいです。

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その経験は作画にも反映されていて、今作の風景作画からは一貫して、人が近づき難いような神聖で凛とした雰囲気を感じ取ることができました。
『もののけ姫』

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また、この美術スタッフの顔ぶれも本当に豪華で、当時からその腕に絶大な信頼を置かれていた男鹿和雄や、のちに『時をかける少女』で美術監督を務めることになる山本二三など、素晴らしい人材が手腕を発揮しました。

この風景だけでも十分本作を手に取る価値があると自信をもって言えます。

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美しい映像美を体感してみてください。

久石譲の音楽に酔いしれること間違いなし

信頼と実績の久石譲クオリティです。

作品の随所で聞こえてくる素晴らしい音楽が、作品の良さを一層際立てていると言えます。

今作で音楽を担当した久石譲といえば、ジブリ映画ではおなじみの敏腕作曲家で過去作品でも度々素晴らしい仕事をしてきた人物です。

今作でも多分に漏れず美しいメロディーで物語を盛り上げていました。

印象に残っている曲は多々ありますが、特に耳に残っているのが、物語のラストシーンで流れる「アシタカとサン」という曲です。


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この曲は本当に何度聞いても心が温かくなりますし、作品を思い返して目頭を熱くさせられます。

また映画の主題歌にもなった「もののけ姫」を歌った米良美一の歌唱力も見事です。

透き通った高音と圧倒的な声量は聴く人すべてを魅了するほどの美しさを持っていると感じました。

現在でも映画のサウンドトラックは高く評価されているようです。

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本作の音楽が気に入った方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

声優たちが超豪華!芸能界の大御所やベテラン声優の名演技に注目

今回の見どころの一つとして、豪華な声優陣があげられると思います。

実力のあるベテラン声優たちの演技も見事でしたが、やはり注目していただきたいのは俳優たちの声優としての顔です。

正直、今作に携わる俳優たちで普通の実写映画が一本撮れるレベルで豪華なメンツだと感じました。

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山犬のモロ役に芸能界の大御所・美輪明宏や、ヒロイン役のサンに数多くのヒットドラマにも出演している石田ゆり子を声優として起用するわけですから、こんなに贅沢な使い方もなかなかないのではないかと思ってしまいました。
『もののけ姫』

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一方で俳優に声優が務まるのかと否定的な意見を持っている方もいらっしゃると思います。

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しかし、その考えは杞憂に過ぎないと断言できます。これは持論ですが、一流の俳優は動きや表情だけでなく“声”も演じているわけですから、声だけに集中できる声優を任されたら普段の二倍も三倍も素晴らしいパフォーマンスができるのではないでしょうか。

声優を理由にジブリ作品を食わず嫌いしてしまうのは本当にもったいないと思いますので、ぜひ一度手に取ってみて彼らの声優としての良さを感じていただきたいです。

アシタカが男前すぎる

ジブリ作品には魅力的な男性キャラクターが数多く登場しますが、アシタカのカッコよさはその中でも1、2を争うほどのものだと思います。

誰にでも分け隔てなく接する人柄、弱き者の助けとなるためなら己の不利益を顧みない精神、鍛えこまれた弓の技術と戦闘スキル、これに加えて端正な顔立ちですからほとんど完璧だと思います。

『もののけ姫』

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女性ファンだけでなく男性ファンからの支持も厚いです。

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彼が人間と自然の関係を巡って奮闘する姿は非常に胸が熱くなります。

主人公・アシタカの活躍から目が離せません。

終盤からラストにかけての展開に注目

物語が進むにつれて人間と自然との対立は深まっていってしまいます。

自分たちのエゴのために、自然を破壊しようとする人間たちを観ていると色々と考えさせられてしまいました。

映画に限らず、このような図式は現代社会のいたるところで当てはまってしまっていると思います。

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この作品を観ていると、そのような現状に対して「本当にこのままで良いのか」という疑念を抱かずにはいられませんでした。

しかし苛烈な戦いを経たのちにサンとアシタカ、自然と人間は完璧には分かり合えなくても「共に生きていこう」という結論に至ります。

『もののけ姫』

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宮崎駿監督のメッセージのようなモノを強く感じる作品でした。

見る人によって感じ方は様々あると思いますが、普段目を逸らしている問題について深く考えるきっかけにはなると思います。

『もののけ姫』あらすじ・ネタバレ感想:まとめ

以上、ここまで『もののけ姫』について感想を述べました。

要点まとめ
  • 豪華声優陣が命を吹き込む魅力的な登場人物に注目
  • 美しいアニメーションと音楽に満足すること間違いなし
  • 宮崎駿監督の強いメッセージが込められた作品

昨今でも大きな社会問題となっている環境破壊や地球温暖化などについても深く考えさせられます。

日本人ならぜひ一度は観ておきたい作品だと思います。