学ランの中から出てきたダサいTシャツにとっさに反応したエクボ。その言葉がきっかけとなり、モブは自身の全エネルギーを開放して空っぽになってしまいました。超能力なしでエクボに勝つことなんて…いえ、エクボと話すためには超能力は邪魔だったとモブは気づいたのです。
モブとの語らいにより、エクボが本当に求めたものは神になることではなく…
神樹編完結!しかし心にぽっかりと穴が開いてしまいました。
目次
アニメ『モブサイコ100Ⅲ』第5話のあらすじと振り返り
超能力を使い、律や霊幻、調味市の人たちを洗脳するサイコヘルメットを許しておけないモブは、単身神樹へと乗り込みます。全てを操るエクボと話がしたいのに、彼は出てくるどころか信者となった花沢を差し向けます。
すっかり信者となり、神がかった力を手にした花沢ですが、モブの力の前には及ばず、神樹の外へと吹き飛ばされると、神樹はモブの力を吸い取ろうと攻撃を仕掛けます。モブの力が空になったと思われたころにエクボは現れたのですが、彼にはまだ底力が残っていました。神パンチや神ビームで力の差をみせつけるエクボですが、モブはそれでも立ち上がります。
エクボの本音を聞きたいモブ。しかし、モブを利用することしか考えていなかったと言われ、もう分かり合えないと諦めモード。強大な力が来ると警戒したエクボですが、モブの学ランの下のハゲ散らかしモンキーを目にした瞬間「Tシャツがダセぇ!」ととっさに反応。モブの心を動かしてしまうのでした。
【ネタバレあり】アニメ『モブサイコ100Ⅲ』第6話あらすじと感想
エクボの望みは神になることではなかった?
律や霊幻、花沢は常にモブを立て、モブが傷つかないような言葉を発していました。モテ期が来た時もこれを肯定し、Tシャツがダサくても何も言いません。しかし、モテているのはモブの思い違い、着ているTシャツは心配になるほどダサいとハッキリエクボは言いました。
この言葉に揺れ動かされたモブの中から強大な力が発せられるも、これがエクボに向くことはありませんでした。ガスが抜けたように力が空っぽになってしまったモブに対し、エクボは唖然。力なしで戦えるわけがないだろうと攻撃を仕掛けますが、モブにダメージを与えることはありませんでした。
エクボと話すためには超能力なんてものは不必要だった。自分は調子に乗っていたからエクボからの誘いを雑に扱ってしまったと反省するモブは、もっとちゃんと話を聞いてあげればよかったと謝罪。そして、神樹の力を手にしたエクボも、自分と同様に調子に乗っているだけなんだろうなと答えるのでした。
KAMUI
最初こそ神になりたいと思っていたエクボですが、その根底には誰かに認められたいという想いがありました。サイコヘルメット教の前進となる(笑)がなくなり、モブと一緒にいた時間を有意義に感じていたエクボは、今教祖になっても心が満たされなかったのです。そして今、自分は友達が欲しかったのだと気づくことに…。
モブの言葉を聞き、自分の真意を理解したエクボは、神になることを辞め、市民への精神干渉も辞めと宣言しました。
KAMUI
自我を持った神樹がモブの体を求めて襲い掛かる
神樹の撤去を手伝うことを決めたエクボですが、モブは戦いですっかり憔悴してしまい、眠ってしまいました。仕方がなくエクボがモブを背負って家へと帰ろうとします。が、目の前には今までエクボが操っていた神樹の人形が立っていました。
エクボがエネルギーを吸い取っていたために、自我が芽生えてしまった神樹は、更なる力を求め、モブの体を寄越せと襲い掛かってきます。これを渡すまいとエクボは奮闘。しかし、神樹の中で戦ってもエネルギーは奪われる一方、このままではいけないと悟ったエクボは眠るモブを洗脳し、1人で立って先に帰るようにと命令します。
洗脳によって体を動かされるモブはやることがあると言って残るエクボに手を振って神樹の外へ。外にいた信者たちに「帰ろう」と言って去っていきました。
KAMUI
エクボ…ありがとう
神樹の攻撃を受け、力を吸い取られたエクボの体は既に半身がなく、無事では済まない状態まで追い込まれてしまいました。神樹によって強大な力を手にしたエクボは、モブは今までこんな気持ちで超能力を使っていたのかと自覚します。普通なら調子をこいて当然。しかしこれをひけらかさないモブ。エクボは改めてモブを立派な男だと認めて見送りました。
力尽き、神樹に飲み込まれたエクボですが、彼は最後の力を使い巨大ブロッコリーごと空の彼方へ飛んで行ってしまいました。
この異常現象は後日テレビで報道されます。この出来事があったあとからの記憶が全くない律は、これは兄がやったのでは?と考えます。しかし、エクボの洗脳によりモブも記憶がありません。自分がどうやって帰って来たのかもわからない上、神樹が飛んでいった理由もわかりません。エネルギーを使い切ったことで体調を崩したモブは布団に横になります。
何が起きたかわからない。記憶が残っていないモブですが、彼の目には涙があふれ静かに言葉を漏らします。
「エクボ…ありがとう」
KAMUI
アニメ『モブサイコ100Ⅲ』まとめ
Tシャツを見たエクボがダサいとかいろいろ言いまくるシーンは、怒涛に行くのかと思いきや、思ったほどでもありませんでした。あそこは面白おかしく行くと思っていたのですよ。しかし、出来上がりを見てみるとすごくシンプル。それはモブの中にエクボの言葉がストレートに入ってきていることの表れなのでしょう。
モブがエクボを信頼していると感じられたのは、第2期の最上啓示編から感じられました。自分が霊体になったとき、エクボに体を預けたモブ。もし利用しようと思うなら、本格的にそこで動いていたでしょう。しかしエクボはしっかりとモブを守ったのです。友達が欲しかったというエクボですが、2人はもう友達という信頼を越えた「相棒」だなと思えていました。
だからこそ、エクボのこのラストは悲しすぎます!自分の身を呈して神樹からモブを追い出し、神樹を宇宙に吹っ飛ばすエクボ。記憶はないにしろ、エクボがいなくなったことはわかるんですよね、モブ。
彼の心にも、視聴者の心にもぽっかりとあなたが空いた状態で、次週は脳感電波部のお話しです。こっちはこっちで楽しみにしています!
エクボ…ありがとう(泣)