アニメ『モブサイコ100Ⅲ』第12話あらすじ/ネタバレ感想!2つの告白とそれから…モブの表情に変化が訪れる!

©ONE・小学館/「モブサイコ100 Ⅲ」製作委員会

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自分の中にいるもう一人の自分と対話するモブ。そんな彼と話しをしなくてはと思う霊幻新隆は、単身で嵐の中を駆け巡り、ようやくモブの元へとやってきます。自分に優しくしてくれた師匠。しかし彼こそが自分を一番特別扱いしていた存在。葛藤するモブを前に、霊幻は何を伝えるのでしょうか。

第3シリーズにまで及んだ『モブサイコ100』がついに完結!ラストまで見逃せない一話です!

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アニメ『モブサイコ100Ⅲ』第11話のあらすじと振り返り

暴走したモブを止めるため、元「爪」のボス・鈴木統一郎が調味味に降り立つと、父に助力する形で息子のショウも登場。2人で力を合わせてモブに挑みますが、桁外れの強さを見せつけられて断念。身を呈してでもモブを止めようとする統一郎でしたが、自分を失うことで悲しむ家族がいることに気づいたため、彼との戦闘を断念。これからは超能力を使わない生き方をしようと決めて去っていきます。

モブを止めるため、肉体改造部や律までもが彼を止めようとやってきます。ずっと兄の強大な力に怯えていた律ですが、自分も超能力を手にしたことにより、兄の苦しみときちんと向き合おうと考えました。が、モブが起こした大きな竜巻に飛ばされてしまい、前線から外れてしまいます。

多くの人を傷つけた強大な力を持つ自分を止めようとするモブですが、もう一人の自分の力は止まりません。自分こそが影山茂夫。これからは自分の好きなようにするのだというと、茂夫は、もう一人の自分「モブ」の顔の皮膚を少しずつ奪っていき、自分を形成していくのでした。

もうモブを止められるものはいないのか…いや、モブがこの天変地異を引き起こしていると気づいた霊幻が芹沢を連れて彼の元へと向かうのでした。

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【ネタバレあり】アニメ『モブサイコ100Ⅲ』第12話あらすじと感想

特別扱いしなかった高嶺ツボミ。特別扱いしていた霊幻新隆

竜巻が公園に向かってくるとわかると、ツボミは帰るかどうか迷い始めます。しかし、電話口のモブの震える声を思い出すと、やっぱり待とうかと決めてベンチに座ります。

モブがどうしてツボミちゃんを好きになったのか…その答えは「影山茂夫」と名乗るもう一人の自分が教えてくれました。超能力を持つモブに皆が怯え、色眼鏡で見ていたのにもかかわらず、ツボミちゃんだけが優しく接してくれていたのです。特別扱いされないことで、モブは彼女を好きになっていったのです。優しくしてくれる存在ならば、師匠・霊幻新隆も同じじゃないかと返します。が、彼こそが一番自分を特別扱いしていると気づかないふりをしていたと言い当てられてしまいます。自分に嘘をつき、新しい自分を作ろうとする必要などはもうない。自分が本物になるのだからと言って、影山茂夫は少しずつモブの存在を消そうとするのでした。

KAMUI

この自分との対話。言葉で表現するのが難しいですが…超能力が使える自分を否定し、超能力を使わなくても暮らせる自分を作り上げてきた結果、この反発が生まれてしまったのかなと…見ていてなかなか苦しいお話しでした。

変わろうと努力してきた霊幻の告白。モブのエネルギーに対抗する鍵は…

モブの力により、芹沢はエネルギーを吸われ始めてしまいます。このままでは危険だと察知した霊幻は彼をおいて単身でモブの元へと向かいます。

「モブ!」と何度も声をかけるも、茂夫は自分を利用しようとする彼の言葉に耳を傾けることなどしません。自分を怖がってもう近づいてくることはないだろう…茂夫はそう思っていましたが、霊幻は諦めません。嵐でどれだけ吹き飛ばされようも、霊幻はモブに近づこうとします。彼に負けじとこっそり筋トレをしていた霊幻は、嵐の中を駆け抜け、ようやく彼の足を掴むのでした。

KAMUI

ここで第1期OP「99」をBGMにするのは胸アツ展開です!好き!

モブが抱えていた力の大きさを身をもって知った霊幻は、彼のことをわかったつもりだったがそうではなかったことを告白し、謝罪しました。そんな師匠の言葉をモブは無視。それでも霊幻は話を聞いてほしくて彼を引き止めます。力で跳ね返そうとするモブですが、霊幻は動きません。超能力を持たないこの人にこんな力がったのかと驚くモブ。しかしそれは、霊幻に憑依したエクボの力によるものだと気づき、さらに驚きます。

KAMUI

霊幻の頬に見覚えのある赤い丸。この土壇場でエクボの再登場は胸アツなんですよ!わかりますか!?

モブの信じる力のおかげで消滅せずに済んだエクボに言われ、彼は霊幻の話に耳を傾けることに…。ここで霊幻は自分にはなんの力もないことを告白します。モブが初めて自分の所にやって来たときから嘘をつき続けたことで、超能力による彼の悩みも本当は何もわからなかったのです。嘘をつく自分を嫌い、これを隠し続けた霊幻だからこそ、もう一人の自分を受け入れてやることの大切さを語るのでした。

KAMUI

人は誰もが2面性を持っています。モブも霊幻も、誰もが同じでしょうね。嫌ったり目を背けたりするのではなく受け入れる…これって難しいですが大事なことだろうなぁって思えますよね。

超能力を持つ自分を受け入れた影山茂夫の告白

超能力をもつもう一人の自分を受け入れ、共存することを決めたモブは、ようやく自身の暴走を止めることが出来ました。そしてモブはその足でツボミちゃんの元へと向かいます。

もう帰ってしまったのではとエクボは思いましたが、戻って来たモブから「フラれた…」の言葉を聞いて驚愕します。

まだ異性として見たことがないと言われてしまったモブ。最初こそほほ笑んでみるも、悲しさがこみあげてきたことで涙が決壊。待ってただけいいじゃないか、これからだと霊幻に慰められ、モブは公園を去っていくのでした。

KAMUI

知らない人からの告白にベルトコンベア式に断るのと違い、誠意あるごめんなさい。実らせないのかぁと思う反面。またなんともリアルでそれがいいですねぇ。

それから…

年月が経ち、モブは3年生に進級。肉体改造部に入って来た後輩に対し、始めた頃は大変だったけれどみんなの助けが合って頑張れたこと、助け合うことの大切さを説きます。

律は2年になり、生徒会副会長として活躍。そんな彼らは今日、霊とか相談室に集まります。店の看板となった芹沢は立派に働き、トメは秘書として相談所でアルバイトをスタート。花沢を含め、多くの人がやってきたのち、霊幻が事務所に帰ってきました。

暗くなった事務所で待っていたのは、霊幻の誕生日をお祝いしようと集まった者達。クラッカーが鳴り、ケーキが出てくると、霊幻の目には涙が浮かび始めてしまいました。しかし、トメに背中を叩かれた反動で霊幻の手からケーキが零れ落ちます。ケーキは地面に落ちることなく、誰かの超能力によって彼の顔に張り付きます。

「今やったの誰だ!」と、声をあげる霊幻に対し、一同は大笑い。そしてモブも今までに見たことがない笑顔で、彼らと一緒に笑い合うのでした。

KAMUI

自分を受け入れたことにより、感情豊かになったモブの姿が最後のカット…。素敵な終わり方な気がします。

アニメ『モブサイコ100Ⅲ』まとめ

原作の内容をすべてアニメーション化。映像技術というスパイスが加わることで、作品の素晴らしさはより引き立たされることを教えてくれたアニメだと思いました。

内容も本当に深いのです!強大な超能力を持つ自分のせいで人を傷つけてしまう悩みを持った青年は、人と関わってついにはそんな自分を受け入れることが出来たというこのシナリオは本当にすごいと思えてなりません。

もう一人の主人公ともいえる霊幻が自分が嘘つきだったと告白するのもスゴイです。大人のプライドとかもあるでしょうけど、それよりもモブのために行動できる素敵な大人になれます。また、この土壇場でブロッコリーと共に消滅したと思われたエクボの登場は原作を見た時からうるうる状態になるものでしした。改めて、最後までやってくれてよかったと心から感謝したいです。

これで終わってしまうのも寂しいので、是非おりじなるで続編ともいえる「REIGEN」も映像化してほしいと願うばかりです。

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