学校から進路希望調査のプリントが配られると将来について悩み始めるモブ。霊幻からは自分の事務所に就職すればいいと言われるもピンときません。
まだ中学生なのだから悩む必要はないと言われる傍らで、すでに将来の夢や進路を決めている人も多数。このままでいいのだろうかと、モブは悩み続けます。
巨大なブロッコリーが当たり前に育ってしまった街で、見た目は冴えないが超能力を使う中学生・影山茂雄こと「モブ」が青春について深く考えます。
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【ネタバレあり】アニメ『モブサイコ100Ⅲ』第1話あらすじと感想
鬼の気配を察した伊之助だが。とらえようと追いかけるも更なる騒動を引き起こす
進路希望を提出する時期になり、自分はなんて書こうか、進路はどうしようかとモブは悩み始めます。すでに進路を決めている人、なりたいものが決まっている人もいる中、彼は自分がどうしたいか、何者になりたいのかその望みが漠然としていました。
師匠・霊幻に相談すれば、自身が経営している「霊とか相談所」に就職すればいいじゃないかと言われますが、イマイチしっくりと来ていません。モブは彼に、どうしてこの事務所を始めたのかと尋ねます。すると、自分の稀有な能力に気づき、仕事も極めたので新たなチャンレンジをしようと思って設立したと言われ、モブは霊幻に尊敬のまなざしを送るのでした。
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芹沢の試験
霊とか相談所に正式採用された芹沢は、霊幻に代わってトイレ掃除など、事務所の雑務をこなします。そして間もなく依頼人が来客。不気味な人形を入手してから不気味なことが起こると相談を受けると、霊幻は早速その人形を手に取ります。8万で購入したと依頼人は言いますが、人形の底には「¥500」と書かれたシールが…。明らかに没択られただけだと思う霊幻でしたが、「あまりその人形に触れ続けない方がいい」とモブに言われ、人形には怨念が渦巻いていると理解します。
除霊をするので席を外すよう依頼人に指示する霊幻。そして霊幻はどうして悪霊が憑いていると進言しなかったと責めます。「もし自分が本気で呪いに気づいていなかったら大問題だった」、「俺はテストしていたんだ」と霊幻に言われてショックを受けた芹沢でしたが、無事除霊をしたことで汚名返上に成功しました。しかし、除霊の力加減をミスしてしまったことにより、人形の腕が片方ポキッと折れてしまったのです。急いで消費者金融へと駆けだしていこうとした芹沢でしたが、折れた部分に米粒をつけて接着させる霊幻の必殺技「米粒ビックバン」により救われました。この瞬間、芹沢は霊幻の底知れない力に感動し、世界の広さを知るのでした。
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エクボの野望とサイコヘルメット教
食事時にも進路に悩むモブに対し、とりあえずサラリーマンで良いのでは?と父に言われます。高校さえどうしようかと悩んでいると、やりたいことじゃなくて今は自分に出来ることを主軸に考えるのはどうかなと。弟・律に提案されます。
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進路なんてあとからでも変わるのだから適当に書けばいいだろうと、悪霊・エクボにも言われます。するとモブは、エクボにはやりたいことはないのかと尋ねます。この時エクボは、ふと自分の野望を思い出します。
自信が所属する「肉体改造部」の面々にも聞いてみると、将来進む道をハッキリと決めていることが分かり、未だ悩みが尽きません。屋上でボーっと考えていると新聞部の米里がやってきては、モブはサイコヘルメット教の教祖としてそろそろ姿を現すべきだと言い出します。
調味市で起きた天災に乗じた街荒らしを解決したのはモブ。その直後、市内に現れた巨大ブロッコリーとサイコヘルメット教、そしてモブの存在を結び付けようと米里は考えます。今や「神樹」と呼ばれる大きなブロッコリーはサイコヘルメット教の象徴。そして、その教祖になるべきはモブだというのですが、これも彼の気持ちを動かすことはしません。
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悪霊に憑りつかれていると嘆く男の話は、モブと芹沢を不安にさせる
モブと芹沢は霊幻に連れられ、悪霊に憑りつかれていると豪語する依頼人の元へと足を運びます。死んだ母が遺してくれた家に住む男は、肩が重くなったり金縛りに遭う、歯磨きをしていても虫歯になる、女性職員の尻が時々手の甲をかすめただけで撫でていないのに、これを理由にバイトをクビになったり、金欠と伝えた瞬間に彼女が去っていった、抜け毛が増えたなど不幸が続くことで悪霊が憑いていると豪語します。それから彼はゴミでバリアを貼り、自身を落ち着かせていると言いだすのです。ゴミ屋敷に居座り続け、大嫌いなゴキブリの存在を確認してしまった霊幻は、除霊道具を取ってくるといって一度部屋を離れ、掃除道具を集めに出かけるのでした。
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霊幻が部屋を去ってからも、彼の身の上話は続きます。誰も自分に憑いた悪霊を除霊できないとしたら、このまま無意味な日々を過ごさないといけないのかと将来の不安を語る依頼人。親と死に別れ、親戚からも縁を切られた彼の話を聞けば聞くほど、芹沢とモブは感情移入をしていき、共に不安を抱き始めます。ずっと流されるまま楽な方を選んできたという依頼人の負のオーラは家の外へと飛び出し、生霊となって上空に浮かび上がると町の人たちの世紀を吸い取り始めます。
「おまえも頑張るなよ~」という声に生気を奪われそうになった時、必殺技「水素水ミスト」を振り撒き周囲を浄化させて戻ってきました。上空に浮かぶ依頼人の生霊は周囲の人に被害が及んでいることを伝え、モブと芹沢に除霊をするよう依頼。2人の力によって天井ごとゴミもどこかへ吹き飛んでしまいましたが、おかげで依頼人の表情は晴れやかなものとなりました。
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これからの人生は前を向いて生きていけそうだと笑みを浮かべる依頼人。「頼りになるのは保険ですね」といって、霊幻は自身の名刺を置いて帰っていきます。が、依頼人は外に出されていた古雑誌を手に、家の中に入っていきました。
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依頼人の話を聞き入ってしまったことで、引きこもり生活が長かった自分は何も持っていないと苦しむ芹沢。これまでを後悔しているならラッキーだと思うべきだと笑う芹沢だが、隣にいるモブの不安は晴れません。今はまだ大きな失敗をしていないが、5日してしまったときにどうしたらいいのかと悩むモブ。自分の道を選ぶことに恐怖を覚え始めます。
モブが考える進路は…
結局、何も浮かばなかったために「高校進学」とだけ書いて提出。先生からは焦る必要はないが、なにか見つけておくとどういう進路に進んだらいいかを考えやすいと言われます。今になって旅をもっとしたかったと思う先生の言葉を聞いて、旅人も悪くないと思い出すモブ。これは一時の感情ですが、確実に彼の中に芽生えたのは、「霊とか相談所」に就職することはないということです。
やりたいことはいくらだって見つかると、霊幻は彼の背中を押し、改めて相談所を開いた理由を語り始めました。前の仕事が飽きて、なんとなく開いただけだった事務所。しかしモブと出会ったことで、霊幻はこの仕事が楽しくなり、続けられるようになったのです。やりたいことは仕事じゃなくても良いと言われると、モブの気持ちは晴れやかになっていきました。
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その頃、多くの人が神樹を見上げている時、エクボは1人巨大ブロッコリーの上に乗り、自分の時代が来たかと呟きます。
アニメ『モブサイコ100Ⅲ』まとめ
第1期からずっと見ていた『モブサイコ100』の新作がついに始めったのはとっても嬉しいです!今回のお話は原作13巻からの内容。おそらく原作の内容を最後までアニメ化してくれると思われます。
モブサイコは名言が多いので、シナリオとして申し分ない作品です。さらに、アニメシリーズは超能力を使っている時のグラフィックが人それぞれ違うという細かい演出も含め、見応え抜群です。今回も、そうした演出で作品を盛りあげるためにオリジナルの要素を追加されていましたが、これは本当に素晴らしい演出と言えます。
物語は既にどうなっていくかが分かっていても見ずにはいられない!次週も楽しみです!