「週刊少年ジャンプ」にて人気連載中の権平ひつじ先生によるスパイバトルコメディ『夜桜さんちの大作戦』。
家族を事故で亡くし、心を閉ざすようになった高校生・朝野太陽を主人公に、幼馴染みの夜桜六美とその家族――スパイ一家の夜桜家を取り巻く「大作戦」が描かれます。
刑事を名乗る仏山という男に連行された太陽。
敵を殴り倒している太陽の映像が何故か闇サイトで公開されていたのです。
さまざまな悪行に少年ひとりの犯行とは到底考えられないと、仏山は太陽が裏で秘密組織に関わっていることを疑いますが、共犯者の情報は一切入手できていないのだとか。
取り調べと称した手段を選ばない理不尽な拷問に耐える太陽に対し、仏山は六美の存在をちらつかせて脅しをかけますが、太陽はあることに気付き……？
早速、第5話「取り調べ／デート」をレビューしていきます。
目次
アニメ『夜桜さんちの大作戦』前回第4話あらすじと振り返り
仕事の事務処理を行っていた六美は、嫌五が提出した報告書に不備があることを発見。
再提出を求めますが、適当な理由をつけて免れようとする嫌五の態度に、ついに六美の堪忍袋の緒が切れます。
さらに、夜桜家当主として嫌五にお灸を据えようとすると、悠々と逃げられてしまい、彼を捕まえるため「冬ごもり」を発動して屋敷を閉鎖し、兄妹の部屋を片っ端から見て回ることに。
やがて六美は、嫌五が太陽に変装していると気付きます。
嫌五の変装は高度なものでしたが、太陽と六美の関係値から生まれる行動まではコピーすることができなかったからです。
六美と嫌五のスパイスキルを駆使した鬼ごっこが収束した頃、辛三がまだ任務から戻っていないことが判明。
辛三は得意の武器を使い果たしてしまい、現場から逃げられなくなっていました。
そこで、太陽が辛三のフォローをしに向かいます。
武器を失くして怯えていた辛三でしたが、太陽から備品が届けられると人が変わったような活躍を見せ、フォークひとつで敵を蹴散らすのでした。
【ネタバレあり】アニメ『夜桜さんちの大作戦』第5話あらすじ・感想
怪しい刑事
ある日、刑事を名乗る仏山聖司(CV.加瀬康之)という男に連行された太陽。
辛三救出の際に敵を殴り倒した太陽の映像が、何故か闇サイトで公開されていたのです。
仏山はそこに映るさまざまな悪行が少年ひとりの犯行とは到底考えられないと言い、太陽が裏で秘密組織に関わっていることを疑っていました。
しかし、その共犯者の情報は一切入手できていないのだとか。
取り調べと称した手段を選ばない理不尽な拷問に耐える太陽は、六美や兄弟たちの存在をちらつかせた脅しを受けますが、あることに気付きます。
何か細いワイヤーのようなものが見えたのです。
そして、「口が裂けても(情報は)言わない」と告げる太陽に、仏山は金槌を振り上げました。
太陽が咄嗟に攻撃を避けると、背後の壁が破壊され、そこから凶一郎が現れます。
一瞬見えたワイヤーは、凶一郎が持つ糸電話に繋がっていました。
実は、仏山は凶一郎の中学の同級生で、警察の依頼を手伝う代わりに夜桜の隠蔽工作をしてくれている協力者でした。
今回の件は「新しい弟を任務に加える」という凶一郎の言葉を受けた仏山が、太陽を見極めるために行った試験だったのです。
仲間を売らず、挑発にも乗らず、狂言を暴くことに専念した太陽は、仏山のお眼鏡にかなったらしく、無事に合格を言い渡されました。
凶一郎のいきなり授業
翌朝、学校での太陽は寝不足でヘロヘロの状態。
六美に心配されますが、試験のことを言えるはずもなく誤魔化します。
その時、教室に入ってきたのは担任教師ではなく、教頭の昼川――もとい凶一郎でした。
急遽休みになった担任の代わりに授業をしに来たという凶一郎は、昨晩の疲れから居眠りをしそうになっている太陽にチョークを投げます。
授業中のため、もちろん他の生徒にはバレていませんが、チョークで黒板を叩いてモールス信号を送ってきました。
スパイたる者、睡眠さえもコントロールできなければならない、イルカや渡り鳥のように脳を半分ずつ眠らせることで常に覚醒状態を維持するのだと伝えてきます。
太陽の心臓は凶一郎の糸で掴まれ心拍を感知されており、居眠りをしていることがわかれば再び音速のチョークが飛んでくるようです。
ここでもまた訓練が始まった……と思った矢先、六美がシャーペンでノートを叩き、モールス信号を送ってきました。
それは、凶一郎の太陽への当たりの強さに対する異議申し立て。
「太陽を働かせすぎ」と憤る六美に、太陽は乗り越えて見せると宣言します。
すると凶一郎は、教室内の生徒たち諸共、太陽を眠らせてしまおうと、七悪特製の睡眠薬を散布しました。
六美は携帯している防毒マスクで対処しましたが、太陽はマスクを持っていません。
六美が太陽のほうを振り返ると、太陽は目を開けたまま眠っており、それでもなお、凶一郎の攻撃を防いでいました。
突然の凶一郎からの猛攻により、半覚醒の境地に辿り着いたのです。
urara
遊園地ミッション！
スパイ情報誌を読んでいた太陽は、「スパイ夫婦の離婚原因の9割は”働き過ぎによるすれ違い”」という文言を目にして焦っていました。
自分と六美の関係にもあり得ることだと思ったからです。
そこで六美をデートに誘おうとしますが、タイミング悪く仏山から連絡が入り、任務へ赴くことになってしまいました。
残念な気持ちを抱えながら向かった任務先は、とある遊園地。
園内に密造銃を持った男女2人組が潜伏しているらしく、見つけ次第、確保するよう言い渡されます。
人相や特徴などの情報がなく途方に暮れていると、目の前に六美が現れました。
仏山に太陽の行き先を聞いた六美は、こういう場所なら自分たちもカップルでいたほうが自然だと提案します。
最低限なら自分の身は守れるという、どこか楽しげな六美を見て、太陽は彼女を楽しませるチャンスなのではと考え直し、一緒に任務を遂行することにしました。
近くにはわかりやすくイチャイチャしているラブラブカップルのほかに、3組の怪しいカップルの姿が……。
太陽と六美は、それぞれのカップルを追跡する先々でアトラクションに乗ったりしながら、二人で時間を過ごします。
しかし、アトラクション中に眠ってしまったり、六美に気を遣わせてしまったりと、空回りする太陽。
密造銃を持った男女2人組も見つからず、情けない気持ちになります。
せめて六美を喜ばせるために何かしたいと、グッズショップで一輪のバラを買い、懐に忍ばせました。
特別な夕日
レストランに入り、六美が離席している間、近くにいたラブラブカップルのケンカを目撃した太陽。
あんなにわかりやすくイチャイチャしていたのに、お互いを大声で罵り合う彼らに驚いていると、彼女のほうが名前入りの銃を取り出しました。
すると、彼氏のほうも銃を取り出し、撃ち合いを始めてしまいます。
彼らこそ今回のターゲットだったのだと気付いた太陽は、咄嗟に声を上げて店内の客を避難させると、逃げ遅れた少年を庇いました。
カップルの激しい銃撃戦により、太陽が六美にプレゼントしようとしたバラも撃ち抜かれてしまいます。
そこで堪忍袋の緒が切れた太陽は、護身銃でカップルの動きを封じると「痴話ゲンカはよそでやれ」と告げるのでした。
＊
やがて警察が到着し、カップルは連行されていきます。
仏山から礼の言葉を受け取った太陽は、六美とともに残りのデート時間を過ごしていました。
最後に、観覧車に乗りたがった六美は、この観覧車で夕日を見たカップルは幸せに添い遂げられるというジンクスがあることを明かします。
太陽は夕日に包まれた観覧車の中でバラを差し出し、銃撃戦で崩れてしまったことを詫びながらも、六美への想いを伝えました。
六美は「嬉しい、ありがとう！」と満面の笑みを浮かべ、太陽も彼女に感謝するのでした。
urara
アニメ『夜桜さんちの大作戦』第5話まとめ
いかがだったでしょうか。
太陽と六美の仲がさらに深まった第5話でした。
前回登場した謎の男の正体は、凶一郎の同級生である仏山だと判明しましたね。
警察にも協力者がいるということで、またしても夜桜家の強大さが窺えます。
次回、第6話も楽しみです。