「週刊少年ジャンプ」にて人気連載中の権平ひつじ先生によるスパイバトルコメディ『夜桜さんちの大作戦』。
家族を事故で亡くし、心を閉ざすようになった高校生・朝野太陽を主人公に、幼馴染みの夜桜六美とその家族――スパイ一家の夜桜家を取り巻く「大作戦」が描かれます。
自らの無力さが原因で六美が攫われる夢を見た太陽は「強くなりたい」と願い、二刃に特訓を申し込みます。
太陽の熱意を汲み、二刃から特訓を受ける条件として、まずは「1ヶ月間、夜桜家で生活すること」を提示されました。
そんな太陽を待ち受けるのは、屋敷中に設置された多種多様なトラップたち。
太陽にとって、夜桜屋敷での地獄の日常が幕を開けます。
一方、自分のために日々ボロボロになっていく太陽に、六美は心を痛めていて……。
早速、第3話「気持ち」をレビューしていきます。
目次
アニメ『夜桜さんちの大作戦』前回第2話あらすじと振り返り
兄妹たちの協力のもと、凶一郎の妨害に打ち勝ち、夫婦となった太陽と六美。
翌朝、自分の部屋で目を覚ました太陽は、いきなり凶一郎に吊るし上げられ、外へ出ると同時に自宅が大爆発してしまいました。
何者かに爆弾を仕掛けられていたことがわかり、驚愕する太陽。
凶一郎の口から夜桜家の使命を知らされ、「六美を守る」という本当の意味を理解します。
そして、夜桜家の一員として「今日一日、六美を暗殺者から守れ」という初任務が与えられました。
学校にいる間、六美の命を狙う爆弾魔の動向に振り回される太陽でしたが、やがて、六美のそばにいる自分自身に爆弾が仕掛けられていると気が付きます。
六美を守るため、爆弾とともに唯一の逃げ場である窓から飛び出した太陽。
そのまま爆散してしまうかと思われた瞬間、駆け付けた凶一郎に助けられました。
こうして太陽の初任務は成功に終わり、訓練の日々が始まります。
【ネタバレあり】アニメ『夜桜さんちの大作戦』第3話あらすじ・感想
夜桜式訓練の幕開け
自らの無力さが原因で六美が攫われる夢を見た太陽は「強くなりたい」と願い、二刃に特訓を申し込みます。
二刃は元より一般人の太陽に合わせて育成を進めるつもりでしたが、事を急ぐ太陽の熱意を汲み、夜桜式の特訓を施すことに。
その条件として、まずは1ヶ月、夜桜家で生活することを提示されました。
それは太陽にとって喜ばしいことでしたが、夜桜屋敷の多種多様なトラップを受けながらの日常は地獄のようなもの。
初日から物理的な罠に加えて、食事に少量入れられる毒物、トイレに入るためのピッキングなどに襲われ、幸先の悪いスタートとなりました。
常人でも2年あれば全てをクリアして「家に認められる」と聞き、太陽は日々、敏捷性、毒耐性、精密性……と、さまざまな能力を鍛えられていきます。
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六美の傷心
夜桜屋敷のトラップをこなしながら送る日々の中で、太陽は銃撃や体術も学んでいきます。
その一方で、懸命に努力する太陽を見守っていた六美は、ボロボロになっていく太陽の姿に心を痛めていました。
訓練中の太陽に休憩を促すと、いつも六美を守ってくれていると声を掛けます。
幼い頃からの顔馴染みでありながら、それほど親しい仲ではなかった二人に転機が訪れたのは、中学時代でした。
髪の一部が白く染まってしまった六美がいじめられるようになってから、太陽が彼女を庇うようになったのです。
それ以来、ずっと太陽に守られていると感じていた六美は、「そんなに自分を追い詰めないで」と励ましました。
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兄妹たちのバックアップ
支え合う太陽と六美を見守る夜桜家の兄妹たちは、さりげなくアドバイスを送ったり、訓練の現場に居合わせたりと、太陽の特訓に協力していました。
特に、そんな太陽の分析をしていた辛三や四怨は、その成長スピードが尋常ではないことに気が付きます。
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3週間が経つと、太陽は廊下や部屋のトラップを余裕でかいくぐれるようになっていました。
一方、慣れてきた生活の中でも、やはりすぐには耐性がつかないのが食事に入った毒。
トイレのピッキングに関してもまだまだ勉強中で、この日も扉の前であたふたしています。
見かねた兄妹たちがいつものように助けに行くと、太陽は突然その場で倒れてしまいました。
狂気に近い愛
太陽が倒れた原因は、毒の影響ではなく過労でした。
熱も出ていたため、二刃が休むよう告げますが、太陽は残り1週間やり遂げると言います。
しかし、これまで何でもないフリをしていたものの、二刃にはバレていました。
太陽が日頃から変装技術で皮膚を多い、傷だらけの身体を隠していたことを……。
「異常な成果の影には、異常な手段が必ずある」と語る二刃は、兄妹たちがあらゆる方法で太陽に手を貸していたと気付いていたのです。
四怨がデータを集め解析、辛三の実践訓練、七悪によるケガの治療や不眠不休用の劇薬処方、そして嫌五の擬皮技術。
二刃は特に、自殺行為に近い方法に手を貸していた七悪を穏やかに咎めます。
兄妹たちは皆一様に太陽を止めたようですが、彼の「一日も早く六美を守れる男になりたい」という想いを受け、ギリギリのところまで協力していたのです。
そこで二刃が太陽に用意したのは、書物の数々でした。
寝たままでも勉強が出来る方法を提供し、休みながら学べるようにしたのです。
二刃は、太陽の狂気にも近い六美への愛を知り、ひどく感心しました。
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＊
1ヶ月の予備訓練期間を終えた太陽は、すべての課題をクリアし、家に認められます。
喜びも束の間、ようやくここから本格的な特訓が始まるのでした。
アニメ『夜桜さんちの大作戦』第3話まとめ
いかがだったでしょうか。
夜桜家に婿入りし、スパイとしての特訓が始まった太陽の生活。
日常というにはあまりに非日常的ですが、この日々こそが彼の日常になっていくのです。
六美が特殊な環境で生きてきたことを実感すればするほど、太陽の愛情は強く、そして狂気的になっていくように思えます。
早くも兄妹たちに受け入れられている太陽と、唯一認めていない(認めたくない？)凶一郎の関係性の変化も気になりますね。
次回、第4話も楽しみです。