「週刊少年ジャンプ」にて人気連載中の権平ひつじ先生によるスパイバトルコメディ『夜桜さんちの大作戦』。
家族を事故で亡くし、心を閉ざすようになった高校生・朝野太陽を主人公に、幼馴染みの夜桜六美とその家族――スパイ一家の夜桜家を取り巻く「大作戦」が描かれます。
白骨島突入の12時間前、”タンポポ”との決戦に向けて英気を養うため、夜桜屋敷では”夜桜夜宴”と称したお花見が開かれていました。
夜桜兄妹をはじめ、”ヒナギク”や仏山など、夜桜家と関わりのある多くの面々が集結。
初代当主の時代からあるという夜桜家の御神木・”天桜”を囲んで盛り上がりをみせるのでした。
一方、白骨島ではタンポポの幹部が招集され、皮下が掲げる「種まき計画」が始動されようとしていました。
早速、第22話「お花見」をレビューしていきます。
目次
アニメ『夜桜さんちの大作戦』前回第21話あらすじと振り返り
ハクジャが遺したイヤリングから、ついに”タンポポ”のアジトを突き止めた太陽たち。
タンポポとの決戦まで1週間……皮下の捕獲を目指す夜桜家総出撃作戦・”夜桜前線”が凶一郎によって発令され、これまで関わったスパイの協力のもと各々が力を磨きます。
一方、ハクジャとの戦いで自身の実力不足を痛感していた太陽は、義祖父の万から直々に特訓を受け、能力の”開花”を目指すことに。
万は、太陽の戦闘の根底にある「六美を守ること」を引き出すため、六美と手を組んで彼女の命を狙う演技をし、太陽を開花させました。
太陽のためとはいえ、不謹慎なドッキリをした万と六美を叱る京子。
そんな京子は、当主の指輪がなければ入れない夜桜屋敷の隠し部屋へ六美を案内し、彼女の覚悟を改めて問うのでした。
【ネタバレあり】アニメ『夜桜さんちの大作戦』第22話あらすじ・感想
御神木・”天桜”
――白骨島突入、12時間前。
”タンポポ”との決戦に向けて英気を養うため、夜桜屋敷では夜のお花見が開かれます。
夜桜兄妹だけでなく、”ヒナギク”のメンバーや仏山をはじめとする、夜桜家と関わりの多い面々が集結していました。
その中心にある巨大な桜の樹に反応した太陽は、京子から初代当主の時代より存在する夜桜家の御神木・”天桜”だと教えられます。
天桜は微量のソメイニンが内部を循環している不思議な桜だそうで、まだ開花をコントロールしきれていない太陽は「共鳴」しやすいのだそうです。
というのも、天桜の香りは夜桜の血と調和して心身を回復させる効果があるらしく、大きな行事の前にはここに集うのが伝統なのだとか。
その集いこそ、今宵のような夜のお花見・”夜桜夜宴”でした。
夜桜夜宴
天桜を囲んでの宴は盛り上がりを見せ、夜桜夜宴の恒例行事だというステージでの催し物が始まりました。
四怨がボーカル、六美がギター、京子がベース、殺香がドラムのガールズバンドをはじめ、それぞれが歌や演奏、マジックショーなどを披露し、初参加の太陽は驚かされます。
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一方その頃、白骨島ではタンポポの幹部が招集され、皮下が掲げる「種まき計画」が始動されようとしていました。
とはいえ、厳かな雰囲気ではなく、夜桜家と同様に宴が開かれています。
ここしばらくパーティー気分の皮下に対し、アカイやミズキは浮かれすぎではないかと怪訝な表情を見せました。
ところが皮下は、さすがの夜桜家でも簡単に白骨島へ辿り着くことは不可能だろうと考えています。
いよいよチャチャ(CV.真殿光昭)にも軽口を一蹴された皮下は、自身の報われなさを嘆くのでした。
第4の任務
夜桜夜宴は落ち着きを見せ、いよいよ白骨島突入――夜桜前線の打ち合わせが始まります。
今回の目的は3つ。
その1、タンポポが所持する全ての”葉桜”の回収と首謀者であるタンポポ幹部・皮下の逮捕
その2、人体実験のためにアジトで不当拘束されていると思われる被検体たちの救出
その3、夜桜百の真相解明
これらを計画に組み込み、ヒナギクや星降たちと協力して決戦へ挑みます。
確認が終わり、宴に戻ろうかという時、太陽は凶一郎に拉致されました。
向かった場所は、凶一郎たちの母であり、9代目当主である零の墓前でした。
しかし、そこに遺体はないといいます。
六美の夢に登場する大火事が起きたあの日、零の遺体は消失したのです。
ところが、凶一郎は葉桜研究の飛躍的進化を見たうえで、タンポポが零の遺体を所有している可能性を考えていました。
そして、凶一郎と太陽だけが共有する「第4の任務」を明かします。
他の兄妹に悟られないよう零の遺体を奪還し、零が生まれたこの夜桜の地で安らかに眠らせるのだと……。
太陽は、そんな大切な任務をなぜ自分に課したのかと尋ねます。
すると、凶一郎は「この現実を背負うのは長子の俺だけで十分。 他人のお前と共有したのは、あくまでも保険だ」と告げ、六美にも伝えてはならない極秘任務だと釘をさしました。
凶一郎がさらに「もし俺……」と何かを言いかけたその時、万に酒を飲まされて酔っ払った下戸の二刃の襲撃を受けます。
そのまま凶一郎は二刃に連れ去られ、太陽のところには六美がやって来ました。
「何を話してたかは聞かないけど、ずっとずっと応援してる」
六美の言葉に、太陽は気合いを入れ直しました。
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夜桜前線、始動
――翌朝、午前5時半。
ついに夜桜前線が始動します。
ヘリコプターの姿になった夜桜家のマイカー・すももを運転する京子は、白骨島へ向けて飛び降りていく面々を見送ります。
「夕飯までには帰るのよ!」
*
その頃、タンポポも夜桜家の襲来に気が付きます。
なぜ孤島の場所がわかったのかと訝しむ皮下たちに対し、百はハクジャが情報付きの耳飾りを太陽に渡していたと明かします。
すぐに報告しなかった百を咎めることができない皮下は、いよいよ自分のリーダーシップのなさを嘆きました。
一方、すももに残っている四怨は、表向きは戦火で消失されたと思われている白骨島内の地下基地について、地上の太陽らに指示していました。
そこはアリの巣状になっており、最も高セキュリティの中枢部にいるであろう皮下を目標に、まずはゴリアテの体当たりで入り口突破を目指します。
しかし、早速そこに立ちはだかるアカイの姿が……。
ひとまず予定通りに入り口のシャッターを破壊し、太陽ら突入部隊が地下へ足を進めたものの、外では二刃とアカイの戦闘が始まるのでした。
アニメ『夜桜さんちの大作戦』第22話まとめ
いかがだったでしょうか。
いよいよタンポポのアジトへ突撃した夜桜家!
事前に共有された3つの目的を無事果たすことができるのでしょうか……?
太陽と凶一郎の二人が挑む「第4の任務」の行方も見逃せません。
次回、第23話も楽しみです。