「週刊少年ジャンプ」にて人気連載中の権平ひつじ先生によるスパイバトルコメディ『夜桜さんちの大作戦』。
家族を事故で亡くし、心を閉ざすようになった高校生・朝野太陽を主人公に、幼馴染みの夜桜六美とその家族――スパイ一家の夜桜家を取り巻く「大作戦」が描かれます。
福引で温泉旅行のチケットを手に入れた六美。
どうしても外せない任務と重なり駄々をこねる凶一郎を残して、夜桜一家は「無限地獄温泉」1泊2日の温泉旅行へ出掛けることに。
そこは完全招待制の裏社会御用達のリゾート施設で、普通の手段では辿り着けない場所にあるといいます。
崖を越え、湖を潜り、ついに旅館へ辿り着き、女将に案内されてリゾート施設で日頃の疲れを癒やす太陽たちでしたが……？
早速、第18話「夜桜温泉物語」をレビューしていきます。
目次
アニメ『夜桜さんちの大作戦』前回第17話あらすじと振り返り
授業中に七悪から呼び出しを受けた太陽は、急いで生物部の部室に駆け付けます。
そこには、体調の異変で身体の一部が膨らんだ七悪が倒れていました。
太陽のおかげで一時的に症状は治まりますが、通常の薬では限界があるといいます。
変異を起こさないためには「恒常化ワクチン」を打つしかありませんが、打てば二度と通学用の少年の姿には戻れず、学校も退学しなければなりません。
ワクチンを打たず、七悪が普通の学校生活を送れるよう太陽がサポートすることに。
ところが、七悪が落とした薬を生物部のヘビが誤飲してしまい、巨大化してしまいます。
七悪は自身の学生生活を捨ててでもヘビを鎮静化するため、友人・北里の前で能力を使いました。
その甲斐あって事態は収束しましたが、とうとうワクチンを打つ覚悟を決める太陽。
しかし、太陽の献身と、北里の思いやりを受け、事なきを得るのでした。
【ネタバレあり】アニメ『夜桜さんちの大作戦』第18話あらすじ・感想
夜桜一家の家族旅行
夜桜の力を手にした太陽は、辛三と対人訓練の最中。
まだ覚醒したばかりで力を上手く使えずにいると、凶一郎が現れます。
「血の力は夜桜の強さの一側面にしかすぎん。 その力を何のために振るうか、それが夜桜の力の本質だ」
そう言い置いて、凶一郎は急遽入ってしまった任務のため、海外へ飛び立つことに。
一方、六美は裏社会御用達のショッピングモールで福引をし、やはり裏社会御用達のリゾート施設「無限地獄温泉」1泊2日の温泉旅行チケットを手に入れていました。
こうして夜桜家は温泉旅行へ出掛けることになりますが、海外出張が入ってしまい同行できない凶一郎は駄々をこねます。
そんな凶一郎は、六美と混浴なんてしたら八つ裂きで済むと思うな、と太陽に言い残し、屋敷を出るのでした。
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無限地獄温泉へようこそ
「無限地獄温泉」は、完全招待制の裏社会御用達のリゾート施設で、普通の手段では辿り着けない場所にあります。
崖を越え、湖を潜り、ついに旅館へ辿り着いた太陽たちは、到着早々、どこかの組織のボス(CV.杉崎亮)に絡まれました。
過去に凶一郎が潰した悪い組織のボスだそうで、夜桜家だとわかるなり、殺意を剥き出しにしてきます。
その時、女将のエマ(CV.大空直美)が割って入り、「この旅館内では戦闘も殺しも御法度」というルールを匂わせる言葉でボスの怒りを抑えました。
ボスが立ち去った後、二刃は女将に対し、凶一郎が任務でいない代わりに、新顔である六美の旦那・太陽を連れてきたと説明します。
歓迎の言葉を口にした女将は早速、男女各々の部屋に案内してくれるのでした。
男子部屋が旅館という非日常の空間にはしゃぐ一方、女子部屋では普段と少し雰囲気の違う六美に、優しく声を掛ける二刃の姿が……。
二刃は、太陽に「あのこと」を話すのかと六美に問いかけました。
すると、六美は二刃の勘の良さに感心しながら、素直に頷きます。
そこで二刃は「出先のほうが思い切って話せることもある」と六美の気持ちを慮り、太陽なら受け止めてくれると勇気付けました。
宴会場で大騒ぎ？！
さまざまなアクティビティを楽しみながら、それぞれに日頃の疲れを癒やす夜桜一家。
夕食の席は他の宿泊客も集まる宴会場に用意されており、最初のうちは食事を楽しんでいましたが、酒に酔ったボスに再び絡まれます。
ボスが怒りのままにビールを零すと、二刃がそれを被ってしまいました。
すると、途端に戸惑い始める夜桜の兄弟たち。
実は、二刃は酒に弱く、酔っ払うと笑い上戸になり、力の加減も効かなくなって半ば暴走状態に陥ってしまうのでした。
宴会場で笑いながら暴れる二刃を抑えるため、兄弟たちは大慌て。
太陽は四怨の指示で、六美を抱えて避難することになりました。
＊
六美を女子部屋まで送り届けた太陽は、部屋に露天風呂がついていることを知ります。
太陽が男子部屋に戻ろうとすると、六美は一緒にお風呂に入ろうと誘いました。
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一方その頃、海外出張中のはずだった凶一郎は予定を大幅に巻いて旅館へ到着し、女将の案内で宴会場へ向かっていました。
六美の過去と、百の思惑
一緒に露天風呂を楽しんでいた太陽と六美。
六美は、二刃にも指摘されていた「あること」を太陽に伝えるため、語り始めます。
そこで太陽が気付いたのは、六美の胸元にある大きな傷……。
それは六美が小学6年生の頃、タンポポに誘拐され、心臓を取られかけた時に負った傷でした。
ソメイニンを含む夜桜家当主の血は、一度に数万の適合者を作り出せる代わりに、その数百倍の犠牲者が生まれてしまいます。
つまり、太陽が適合したのは偶然ではなく、身体が弱り切っている状態であれば、夜桜の血の強さとバランスが取れるという情報を六美が知っていたからでした。
六美は家に伝わる文献を読み知識を得ていましたが、そんな状況こそが仕組まれていたと判明したのは、後になってから。
あの日、凶一郎が森の中で出会った、彼らの父・百の仕業だったのだと……。
百は、六美たち兄弟とタンポポ、そのすべてを巻き込んで、太陽に夜桜の血を取り込ませたのでした。
その理由は誰にもわからず、六美は自分の行く道さえわからなくなっていました。
すると太陽は、百に会いに行こうと提案します。
亡くなったと思っていた父と、笑顔の再会とはいかなくても、何か得るものはあるのではないか、と。
「婿としての挨拶もまだだしな」と微笑む太陽に、六美が頷こうとしたその時、ボコボコになった辛三が吹っ飛んできます。
六美と混浴するなどもってのほかだと太陽に釘を刺していた凶一郎が、太陽を痛めつけるべく追いかけてきていたのです。
ボロボロの辛三だけでなく、酔いのさめた二刃を筆頭に、兄弟たちは凶一郎を止めようと戦闘――枕投げを開始。
さらに、ボスをはじめ、凶一郎へのヘイトが高まっている宿泊客たちが参戦し、みるみるうちに凶一郎が劣勢になっていくのでした。
こうして、一夜の枕投げは凶一郎の敗北に終わり、無限地獄温泉の伝説となりました。
アニメ『夜桜さんちの大作戦』第18話まとめ
いかがだったでしょうか。
夜桜家が温泉旅行へ出掛ける日常回！
と思いきや、六美から太陽へ衝撃の事実が明かされました。
六美が太陽に打ち明けた過去の話、そして、父・百の話。
不安を抱えた六美を支える太陽は心強く、兄弟たちの強さと思いやりも頼もしいですよね。
百の思惑とは一体どんなものなのか、夜桜家はどう立ち向かっていくのか……。
次回、第19話も楽しみです。