「週刊少年ジャンプ」にて人気連載中の権平ひつじ先生によるスパイバトルコメディ『夜桜さんちの大作戦』。
家族を事故で亡くし、心を閉ざすようになった高校生・朝野太陽を主人公に、幼馴染みの夜桜六美とその家族――スパイ一家の夜桜家を取り巻く「大作戦」が描かれます。
謎の組織・”タンポポ”の重要な手掛かりとなる皮下を追い、高級ホテルへ乗り込んだ太陽ですが、”葉桜”でドーピングされたノウメンによって妨害され、駆け付けた辛三に救われます。
辛三は太陽を逃がし、ノウメンと渡り合いますが、ホテルに滞在する一般人を人質に取られ、窮地に立たされました。
投降の選択しかない不利な状況の中、辛三が取った行動とは……?
早速、第15話「夜桜の血」をレビューしていきます。
目次
アニメ『夜桜さんちの大作戦』前回第14話あらすじと振り返り
ある朝、太平洋沖の船上で目を覚ました太陽は、凶一郎の思惑に釣られたスパイたちの襲撃に遭います。
これは太陽の覚悟を問うための訓練でもありましたが、この海域を牛耳る”タンポポ”の干渉があり、魚雷が飛んできました。
太陽は襲ってきたスパイたちのことも救い、凶一郎に次なるステップを示されます。
それは、皮下を追ってホテル・ダンディーライオンのスイートルームへ乗り込むことでした。
ようやく辿り着いたスイートルームにいたのは、目的の皮下と、”葉桜”のドーピングにより肉体強化されたホテルの支配人・ノウメン。
ノウメンと対峙し、その力に圧倒される太陽のもとに、辛三が駆け付けます。
【ネタバレあり】アニメ『夜桜さんちの大作戦』第15話あらすじ・感想
辛三vsノウメン
太陽の家族の死に関わり、六美の命を狙う謎の組織・”タンポポ”。
その重要な手掛かりとなる皮下を追い、高級ホテルへ乗り込んだ太陽は、”葉桜”でドーピングされたノウメンによって妨害され、駆け付けた辛三に救われます。
辛三は太陽を逃がし、ノウメンと渡り合いますが、ホテルに滞在する一般人を人質に取られ、窮地に立たされました。
投降の選択しかない不利な状況の中、辛三はノウメンの攻撃を受け続けます。
しかし、それは辛三にとって、あることを「待っているだけ」なのでした。
すると、ノウメンのインカムに従業員から連絡が入り、ホテルにテロリストが現れたと知らされます。
そのテロリストこそ、辛三が待っていた太陽でした。
太陽は、辛三に教わった「どんな任務でも人命救助が最優先」を実行するため、テロリストを演じてホテルにいる人々を避難させたのです。
こうしてホテル内で暴れても問題がなくなり、辛三はノウメンへの反撃を開始します。
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終結、その矢先
借り物の夜桜の力を使うノウメンに対し、怒りを露わにした辛三は、本物の夜桜の力を見せつけます。
しかし、その裏で太陽も動いていました。
ホテルに仕掛けられた起爆装置とカメラをハッキングすることで、辛三への支援を続けていたのです。
辛三は、ノウメンの敗因はゴールドランクの己と対峙したことではなく、太陽を見逃したことだと告げ、とどめを刺しました。
*
ノウメンを倒した辛三と合流すべく、太陽は元いた場所から離れようとします。
ところが、傷を負っていたため、その場でよろけてしまい、偶然居合わせた謎の男に助けられました。
謎の男は「大事にすることだ。 弱い身体では守りたいものも守れない」と呟き、去って行きます。
安全なフロアとはいえ、ホテル内に人が残っていたことに驚く太陽。
謎の男が去ると同時に、辛三がやって来ます。
二人が安心したのも束の間、辛三の目の前で突然、全身から血を流し始めた太陽は、大量出血ののちに倒れてしまいました。
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”葉桜部隊”の襲来
辛三によって夜桜屋敷に運び込まれた太陽は、未だ意識を失っていました。
処置をした七悪によると、臓器を中心に全身の十数ヶ所を撃ち抜かれており、辛三の応急手当てがなければ間に合っていなかったといいます。
しばらく目を覚ますことはないだろうという七悪の見立てのもと、看病は六美が担当し、ほかの家族は処置室から出て行きました。
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そんな中、凶一郎のもとを訪れた辛三は、太陽が倒れた時のことを話し始めます。
辛三の目の前で、突然血まみれになった太陽。
しかし、辛三がサイレンサーの音や狙撃音を聞き逃すはずがなく、周囲には殺気どころか人の気配すらありませんでした。
つまり、太陽は辛三と合流する前に攻撃を受け、その攻撃に時間差で反応した可能性がありました。
普通では考えられませんが、そんなありえないことをできる人間を、辛三たちは一人だけ知っていたのです。
その時、屋敷内に侵入警報が鳴り響きます。
数は、およそ1000人以上……。
”葉桜”の適合者である、強化人間の部隊・”葉桜部隊”でした。
率いるは、遠隔で指示を出す皮下と、現地で部隊をまとめる隊長・山ちゃん(CV.綿貫竜之介)。
これは、家族の誰かを手負いの状態にすることで夜桜家を屋敷に集合させ、六美以外の夜桜を一掃するという皮下の作戦だったのです。
閉ざされる夜桜屋敷
まず、”葉桜部隊”を迎え撃ったのは番犬・ゴリアテ。
巨大化したゴリアテが屋敷への道を塞ぎ、夜桜の兄弟たちは戦地と化した広大な庭でそれぞれに戦っていました。
そして、屋敷の入口には凶一郎が待ち構えており、鋼蜘蛛を張り巡らせたバリア――霧繭で塞ぎます。
葉桜部隊の隊員たちは次々に霧繭の餌食になりますが、葉桜適合率・60%を越える山ちゃんは、巨大化したゴリアテを殴り飛ばせるほどの肉体強化が施されていました。
ゴリアテが屋敷のほうへ倒れ込めば、霧繭に巻き込まれてしまいます。
凶一郎は霧繭を解き、山ちゃんの侵入を許してしまいました。
つまり、山ちゃんは夜桜家の家族愛を利用したのです。
瞬間、通信機が無差別に干渉され、「”冬ごもり”起動」の声が聞こえてきます。
夜桜の面々が驚愕するのも束の間、屋敷は家族を外に追い出し、山ちゃんの侵入を許したまま、扉を閉ざしてしまいました。
すぐさま凶一郎のもとへ駆け付けた二刃をはじめ、夜桜の面々は冬ごもりを告げた「あの声」の正体に気付いているようです。
凶一郎は葉桜部隊の相手を兄弟たちに任せると、「前当主の指輪を”ヤツ”から取り返す」と言い置いて、歩き出しました。
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アニメ『夜桜さんちの大作戦』第15話まとめ
いかがだったでしょうか。
生死の境を彷徨って未だ意識のない太陽と、看病のために付き添う六美を残したまま、閉ざされてしまった夜桜屋敷。
夜桜家と謎の男との関係が気になるラストシーンになりましたが、凶一郎の覚悟は決まっているようです。
皮下はノウメンの散り際に、謎の男のことを「本物」と表現していましたが……?
次回、第16話も楽しみです。