「週刊少年ジャンプ」にて人気連載中の権平ひつじ先生によるスパイバトルコメディ『夜桜さんちの大作戦』。
家族を事故で亡くし、心を閉ざすようになった高校生・朝野太陽を主人公に、幼馴染みの夜桜六美とその家族――スパイ一家の夜桜家を取り巻く「大作戦」が描かれます。
ある朝、太平洋沖の船上で目を覚ました太陽は、全く状況を把握できず戸惑いますが、目の前には釣りをする凶一郎の姿がありました。
「親睦を深めよう」と普段は口にしない台詞や笑顔を向ける凶一郎に、警戒心を強める太陽。
そんな中、太陽はマシンガンを乱射するダイバーを釣り上げてしまい、彼らが凶一郎の思惑に釣られたスパイたちだと知ります。
次々に襲いかかる敵と戦う太陽でしたが、そこへ突如、魚雷が放たれ……?!
早速、第14話「目指せスイートルーム」をレビューしていきます。
目次
アニメ『夜桜さんちの大作戦』新たな登場人物・キャスト
皮下真/CV.うえだゆうじ
・謎の多い皮下医院の院長
・飄々としており掴みどころがない
・正体は謎の組織”タンポポ”のメンバー
ノウメン/CV.松風雅也
・ホテル”ダンディーライオン”の総支配人
・能面顔でおかま口調の”タンポポ”のメンバー
・皮下の異常性を知りつつも恩を感じている
アニメ『夜桜さんちの大作戦』前回第13話あらすじと振り返り
四怨の解析により、黒顔から得た光学保存体の中に入っていたのは、表社会向けの9代目夜桜夫婦の披露宴名簿と判明。
そこには、太陽の亡き両親である朝野日出とあかりの名前がありました。
自分たちが生まれる前から夜桜家と朝野家には関わりがあったことを知った太陽は、家族の本当の死因を探るべく故人図書館を訪れます。
四怨のサポートのもと太陽が見つけた資料には、あの事故が故意的であったこと、その黒幕が謎の組織・”タンポポ”だということがわかる記載がありました。
凶一郎いわく、六美の母親を殺したのも”タンポポ”だといいます。
そこで太陽は、タンポポの関係者と思しき医者・皮下が院長を務める病院へ潜入することに。
皮下は予想通りタンポポの構成員で、”ソメイヨシノ計画”という恐ろしい計画の情報を隠し持っていました。
その内容は、六美の心臓を狙うもの……。
衝撃を受けた太陽は、背後に忍び寄っていた皮下に気付かず、襲撃されたうえに取り逃がしてしまいます。
しかし、閲覧した情報のコピーは手元に残るのでした。
【ネタバレあり】アニメ『夜桜さんちの大作戦』第14話あらすじ・感想
謎の男
燃え盛る炎の中、謎の男(CV.山寺宏一)に「許してくれ」と言われる夢を見た六美。
夜中に目を覚ましますが、太陽が夜な夜な調べ物をしている様子を見て、そっと寝室に戻ります。
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一方の太陽は、皮下のパソコンから入手したデータを調査中。
一見関係ないかと思われた領収書は「ダンディーライオン」というホテルのものでした。
組織名の「タンポポ」は英語で「ダンデライオン」、ダンディーなライオン=ダンデライオンではないかと考えますが、そんなダジャレみたいなこと……と訝しみます。
しかし、ホテル・ダンデライオンのホームページを見てみると、太陽は何かに気付きハッとしました。
*
某日某所。
皮下は謎の男と電話をしていました。
夜桜と接触したものの、それは兄弟ではなく婿養子だったと伝えます。
電話を切ると、今度は部屋にノウメン(CV.松風雅也)と呼ばれるスーツ姿の男がやって来ました。
海上での特別訓練
翌朝。
太陽が目を覚ますと、そこは船の上でした。
同じく乗船していた凶一郎によると、ここは太平洋沖。
太陽と親睦を深めようと思ったと話す凶一郎は、にこやかに釣りを勧めます。
いつになく親切な凶一郎は怪しく、太陽は今度はどんな目に遭うのかと不審がっていました。
予想通り、これは訓練の一環で、海上での戦闘が始まります。
対するは、凶一郎の思惑によって太陽の命を狙うスパイたちです。
このような実地訓練は、夜桜の兄弟たちが幼い頃に行っていたものでした。
対人戦だけなら手慣れてきた太陽ですが、まさかの魚雷まで飛んできます。
船は大破しましたが、何とか海上に生き残ったうえ、敵まで助けた太陽。
そんな太陽に、凶一郎は今いる海域がタンポポの密航ルートと噂されている場所だと告げます。
そして、飛んできた魚雷にはタンポポのマークがあり、噂が本当であったことが証明されました。
つまり、タンポポと戦うことは国家レベルの武力網と戦うということ……凶一郎は、退くなら今のうちだと告げます。
ところが太陽は、六美が狙われている以上、退くわけにはいかないと即答しました。
凶一郎はそれに同意を示し、2発目の魚雷の対応を太陽に任せます。
太陽は、これまで兄弟たちから教わった技術を遺憾なく発揮し、魚雷の爆発を阻止しました。
ホテル・ダンディーライオン
凶一郎は、仏山から「ダンディーライオンとタンポポが繋がっている」という報告を受けていました。
そして、そのスイートルームに皮下がいると、太陽に伝えます。
*
援軍として辛三が向かってくる中、先に単独でホテルへ乗り込むこととなった太陽。
凶一郎は、皮下が迎え撃つ気満々であることを告げ、通信を切りました。
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ホテルマンに扮した太陽は、従業員でさえ簡単に入ることのできないスイートフロアへ入るため、四苦八苦……。
一方その頃、皮下とともにスイートルームにいたノウメンのもとには、怪しい従業員がいると連絡が入っていました。
ノウメンは、このホテル・ダンディーライオンの総支配人なのです。
皮下が「副作用を減らした改良品」を差し出すと、ノウメンは呆れ口調で受け取ります。
その時、猫の着ぐるみを被った太陽が部屋に現れました。
”葉桜”による肉体強化
声で太陽だと判断した皮下は、「また今度な」と笑って窓から逃亡します。
その窓を破るように割ったノウメンは、ヘリコプターで去って行った皮下のことを「不気味な男」と評しながらも、「あんな奴でも恩人」なのだと言いました。
どうやらノウメンにとっては皮下だけでなく、”タンポポ”自体にも恩があるようです。
そんな彼が取り出したのは、”葉桜”と呼ばれるドーピング剤。
夜桜の力の源である、ソメイニンに似せた成分が含まれています。
適合率には個人差があると説明しながら、それを自らに撃ち込んだノウメンは、「私みたいな凡人ならこの程度」と言いつつ、見違えるような肉体に変身しました。
胸元にナイフを突き刺しても傷ひとつ負わないノウメンの肉体に、太陽は太刀打ちできず殺されかけます。
しかし、間一髪のところで辛三が到着するのでした。
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アニメ『夜桜さんちの大作戦』第14話まとめ
いかがだったでしょうか。
2クール目に入り、さらに盛り上がってきた第14話。
タンポポとの戦いは始まったばかりですが、ノウメンの肉体に撃ち込まれた”葉桜”の効力を前に、太陽は瀕死寸前……!
辛三との共闘で、勝利に持ち込めるのでしょうか?
次回、第15話も楽しみです。