「週刊少年ジャンプ」にて人気連載中の権平ひつじ先生によるスパイバトルコメディ『夜桜さんちの大作戦』。
家族を事故で亡くし、心を閉ざすようになった高校生・朝野太陽を主人公に、幼馴染みの夜桜六美とその家族――スパイ一家の夜桜家を取り巻く「大作戦」が描かれます。
”ヒナギク”のアジトで行われる任務完遂の打ち上げと称した鍋パーティーに、太陽と六美が招かれます。
しかし、六美に無理矢理同行してきた凶一郎と、犬猿の仲であるりんが熾烈な戦いを始めてしまい、アジト内が戦場と化しました。
タイミングを見て打ち上げを抜け出した太陽は、黒顔の遺言通り洞から見つけた小さな箱を見つめます。
そこには太陽の亡き家族に関する情報が入っているようですが、真実を知ることへの不安で開けられずにいて……。
早速、第10話「夜桜家のメイド/浮気」をレビューしていきます。
目次
アニメ『夜桜さんちの大作戦』前回第9話あらすじと振り返り
護送車が爆発し、黒百合を取り逃がしてしまった太陽。
想定内だという翠から、黒百合の正体が5、6年前に亡くなったとされる伝説のスパイ・黒顔であることを明かされます。
太陽たちが逃亡した黒顔を追う中、どういうわけか拉致した副総理を連れた黒顔が、ネット中継で人々の前に現れました。
復讐を果たすため、副総理へ銃口を向ける黒顔。
そこで語られる過去の因縁と目的……。
駆け付けた太陽は中継を遮断し、黒顔と対峙します。
翠の加勢もあり、黒顔を窮地へ追いやることができた太陽ですが、黒顔は暗殺者に殺されてしまいました。
黒顔の遺言は太陽の家族にも関わっており、太陽は複雑な気持ちで任務を終えるのでした。
【ネタバレあり】アニメ『夜桜さんちの大作戦』第10話あらすじ・感想
たとえ変わってしまっても
”ヒナギク”の鍋パーティーに招待された太陽と六美。
それは任務完遂の際、りんが部下を労うという名目で行われているものでした。
しかし、六美に同行してきた凶一郎と、犬猿の仲であるりんが熾烈な戦いを始めてしまい、瞬く間にアジト内は戦場と化します。
そんな中、タイミングを見て抜け出した太陽は、黒顔の遺言通り洞から見つけた小さな箱を見つめていました。
そこには太陽の亡き家族に関する情報が入っているようですが、真実を知った自分が黒顔のような復讐鬼になってしまう可能性を恐れ、箱を開けられずにいたのです。
そっと寄り添う六美は、不安を吐露した太陽の頬にキスをしました。
そして、驚く太陽に「(太陽が)たとえ変わったとしても、私はずっと太陽のそばにいるよ」と伝えます。
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その時、驚いた拍子に開いてしまった箱の中から、ビー玉のような球体が転がり出ました。
何かわからずキョトンとする太陽と六美のそばに、凶一郎が近寄ってきます。
球体の正体は、レーザーで気泡を配列し光学データを保存する光学保存体だと教えてくれますが、六美から太陽への「ほっぺにチュー」を見ていたらしく、憤りを隠す気もないようです。
そのため、情報の取り出し方までは聞けませんでしたが、りんの手助けもあり、その場を抜け出すことができました。
住み込みメイド・殺香
夜桜の屋敷に帰ってきた太陽と六美を出迎えたのは、夜桜伝統のメイド服を着た殺香でした。
太陽の知らぬ間に、六美が住み込みのメイドとして雇い入れたようです。
れっきとしたスパイである殺香は、太陽が手に入れた光学保存体のこともすでに認知しており、四怨への解読依頼まで済ませていました。
*
太陽と六美の幸せを守るため、ボディガードのようなポジションも担う殺香。
張り切るあまり、太陽の入浴時にまで押しかけ、守るどころか逆に風呂場を爆発させてしまう事態に……。
そんな殺香のことを身を呈して守った太陽ですが、入浴中だったため、全裸で殺香に覆いかぶさってしまいました。
そして、その現場を見た凶一郎に「六美という妻がいながら……」と勘違いされてしまいます。
必死で逃げる太陽と、追いかけまわす凶一郎と殺香。
しかし、当の六美は追いかけっこする彼らの様子を見て、殺香もすっかり夜桜家に馴染んだと微笑むのでした。
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太陽が浮気?
任務へ向かう太陽がスマホを忘れていたため、追いかけて渡そうとした六美。
その時、スマホに「カオルさん」からの着信が入りますが、太陽は慌てて電話を切り、出掛けていきました。
一部始終を見ていた殺香は、六美に「浮気の予兆」ではないかと告げます。
最近の太陽は、シャワーを浴びて朝帰り、理由不明の別行動、からの逃走……など、意味深な行動が多かったからです。
それでも六美は、太陽の任務が忙しいだけではないかと、騒ぐ殺香を宥めるのでした。
そんなある日、太陽と六美はゴリアテの散歩に出掛けました。
そこで太陽は、ゴリアテが”大神犬”という特別な犬種で、当主でないと散歩を許さないこと、身体の伸縮が自在なこと、強靭な体と長生きが特徴のエリート番犬だということを知ります。
六美が乗れるくらいの大きさに変身したゴリアテは、六美を背に乗せ、太陽をリード持ちにさせると、新幹線を追い越すほどのスピードで駆け出しました。
やがて、とある公園に辿り着き、強烈な散歩に太陽が伸び伏せていると、大きなゴリアテを見て子供たちが近寄ってきます。
時を同じくして、どこかの風船を持ったピエロが、何故か六美の名前を呼びました。
一方、子供たちがピエロから貰ったのであろう風船を持っていることに気付いたゴリアテは、そこに仕掛けられた小型爆弾を発見します。
瞬間、大爆発が起こりました。
疑惑の正体
子供たちを庇う六美、六美たちを庇うゴリアテ、さらに、ゴリアテごと庇った太陽……。
六美が太陽を傷付けられたことに憤ると、ゴリアテが駆け出します。
同時に、起爆装置の受信履歴を四怨の機械で逆探知すれば、発信源にアクセスできると語る六美。
逆アクセスした先には、風船を配った張本人であるピエロ・はっぴー(CV.利根健太郎)がいました。
はっぴーは夜桜家当主である六美を狙った殺し屋だったようですが、はっぴー自身が「お飾り当主」だと下に見た六美から、制裁を受けることになります。
いつの間にかはっぴーのところへ辿り着いたゴリアテの攻撃を受け、簡単に倒れました。
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*
ゴリアテも戻ってきた頃、太陽のスマホに何者かから電話がかかってきますが、六美の前では出ようとしません。
その様子を見た六美が帰宅を告げると、ゴリアテは六美だけでなく、来る時には頑なに拒んだ太陽まで背に乗せて駆け出しました。
夜桜の屋敷へ戻ると、太陽の浮気を疑う殺香と凶一郎が、太陽に奇襲をかけます。
六美が止めようとした時、ヒナギク所属の秋風もみじ(CV.河瀬茉希)と、その祖父の「カオルさん」――喫茶店・ヒナギクのマスターである秋風薫がやって来ました。
実は、太陽は何気ない六美との会話から、凶一郎御用達の希少な紅茶を知り、その茶葉を取り寄せてもらっていたのです。
それは六美に気を遣わせることなく、日頃お世話になっている凶一郎のため、秘密裏に用意しておきたいという太陽の心遣いでした。
結果として浮気の心配をさせてしまいましたが、六美は太陽の優しさを真っ直ぐに受け取りました。
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アニメ『夜桜さんちの大作戦』第10話まとめ
いかがだったでしょうか。
大きな任務を終え、やって来た日常回!
その中でも、太陽や六美の成長、覚悟が垣間見られたエピソードでした。
夜桜家に殺香が参入したり、新キャラとして秋風もみじが登場したりと、ますます賑やかになっていますね。
次回、第11話も楽しみです。