『ミンボーの女』あらすじ・ネタバレ感想!ヤクザによる民事介入暴力をコメディタッチで描いた大ヒット作

映画『ミンボーの女』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:日本映画チャンネル公式Twitter

映画『ミンボーの女』は、ヤクザによる民事介入暴力をテーマとした作品です。

日本映画の伝家の宝刀とも言えるヤクザものの中でも、本作が公開される2ヶ月前に「暴力団対策法」が施行されたことで世間の注目を浴びて大ヒットを記録しました。

ポイント
  • 伊丹十三監督の力作
  • 日本映画を代表する演技派が揃っている
  • ヤクザ撃退マニュアル映画

それではさっそくレビューしたいと思います。

『ミンボーの女』作品情報

作品名 ミンボーの女
公開日 1992年5月16日
上映時間 123分
監督 伊丹十三
脚本 伊丹十三
出演者 宮本信子
大地康雄
村田雄浩
中尾彬
伊東四朗
宝田明
大滝秀治
三宅裕司
音楽 本多俊之

『ミンボーの女』あらすじ


東京の名門ホテル、ロイヤルコートはサミットの開場をライバルホテルに奪われてしまう。

理由はヤクザが居座っていたため。

これを機に総支配人はヤクザ排除を決心するが、ホテルマンたちの素人対応が逆にヤクザを刺激してしまう。

そこで、ホテル側はミンボー専門の女弁護士・井上まひるを雇いヤクザとの全面対決に挑む……。
出典:allcinema

『ミンボーの女』を視聴できる動画配信サービス

『ミンボーの女』は、下記のアイコンが有効になっているビデオ・オン・デマンドにて動画視聴することができます。

なお、各ビデオ・オン・デマンドには無料期間があります。

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注意点
  • 動画の配信情報は2019年6月17日時点のモノです。
  • 動画配信ラインナップは変更される可能性もありますので、登録前に各サービスの公式ページにて必ずご確認ください。

ご覧のとおり、2019年6月17日現在はどこのビデオ・オン・デマンドでも配信開始となっておりません。

動画配信が開始になり次第、追って情報を掲載させていただきます。

【ネタバレ】『ミンボーの女』感想レビュー

ヤクザなんか怖くない?

1992年に公開された映画『ミンボーの女』は、伊丹十三監督第 作目の作品です。

社会的にはそんなに興味を抱かない事柄を、風刺を交えながら面白おかしく、そして時にダークに、シリアスにコメディタッチに描き大ヒットさせてきた日本映画界が誇る映画監督です。

主演の宮本信子さんは、伊丹監督の実妻です。

監督第1作目の『タンポポ』から、ずっと主演を務めており、見る者を圧倒する演技を見せつけてきました。

ミンボーとは民事介入暴力の略称で、「ヤクザが当事者として民事紛争に介入し、暴力や集団の威力を背景に不当に金品を得ようとする行為」を意味しています。

本作は、映画やドラマの世界では弱き者を助け、強き者を潰すヤクザが多いですが、『ミンボーの女』では徹底的にヤクザが悪者に描かれております。

というより、現実世界でそのままのヤクザがすることを描いているのかもしれません。

たくさんのお客さんで賑わうホテル・ヨーロッパですが、ヤクザにゆすられ続けられていて総支配人は悩んでいました。

この総支配人を演じるのは初代『ゴジラ』でおなじみの宝田明です。

格式高いホテル・ヨーロッパをずっと守ってきた感じがとても出ていて、頼れる総支配人という感じです。

ですが悪いところもあり、ヤクザなどめんどくさい問題は部下に押し付けたり、最低な部分もあります。

そして、ヤクザ問題を押し付けられるのが経理部の鈴木勇気と、新人ベルボーイの若杉太郎が担当することになります。

この二人が本当に憎めない二人なので、つい応援したくなるのです。

マザコンの鈴木勇気と、新人で右も左もわからないベルボーイの若杉太郎がヤクザ問題というとてつもない高い壁の問題を解決していき、成長していくところも本作の見どころです。

しかし、本作のヤクザ役は怖すぎてそれどころではありません!

ヤクザのあの手この手でホテルからゆすり続ける手口に驚愕!

とにかくヤクザが怖いです!

あなたは怖いというのは何を想像しますか?

殴る、蹴る?銃をぶっぱなして相手をひるませる?

いえ、そんなものは一瞬の怖さだけです。

本作のヤクザは人の弱みに徹底的につけこみ、どんどん精神的に追い込んでいきます。

一旦ヤクザにお金を払うと、あの手この手でゆすりをかけてくるのです。

最初はヤクザ撃退に精を出していた鈴木と若杉でしたが、ヤクザの巧妙な手口に次々とひっかかり、何百万円もゆすられてしまいます。

鈴木はヤクザのゆすりと上司からの圧力で、ついに血尿が出るまでストレスを抱えてしまいます。

見かねた支配人は、ミンボーを専属とする弁護士の井上まひるに最後の手段として頼むのでした。

法律を武器に、ヤクザに真正面から闘うまひるに感動

金払いのいいホテル。ヨーロッパですので、何度も何度もヤクザは怒号でゆすり続けます。

完全にヤクザに対して弱気になっている二人でしたが、まひるの一言に驚きます。

「今後いっさいヤクザには1円も払わなくていいです」

「やくざには撃退方があるのです」と教育します。

ヤクザもまひるに負けず劣らず、怒号で対抗しますが、まひるは手のひらを返すように饒舌な口ぶりで対抗します。

食べ物にゴキブリが入っていて「ごらああ!」。

ホテルにわざとカバンを忘れて、それを子分に取りに行かせてカバンを盗られたふりをして「金があったんじゃあ!返せごらあ!」など。

こんな手口には引っかからないようにしましょう。

まひるが言っていたように決して彼らは暴力を振るったりはしてきません。

「うちの若いもんは懲役も覚悟で、突っ込んでいくぞ」と言われてもひるんではいけません。ヤクザは暴力を振るいません。

現行犯で逮捕され、懲役で逮捕されると…なんとイロイロ込みで2,000万かかってしまうのです!

これでヤクザが少しは怖くなくなったでしょう?

ヤクザの正しい対処法4カ条は以下です。

  1. 「ヤクザに会う時は相手の事務所で合わない」
  2. 「ヤクザと話すときはヤクザより多い人数で会いに行く。これが無理なら会いに行かない」
  3. 「詫び状は決して書いてはいけない」
  4. ゴルフで急に入れてくれと言われた相手に「ちょっと握りませんか?」と言われたら決してYESと言ってはいけない!
だそうです。

とにかく本作は「ヤクザを前にして決してやってはいけないこと」が楽しく学べます。

伊丹十三監督らしくコメディチックにテンポよく進んでいきますので、楽しく見れると思います!

『ミンボーの女』まとめ

以上、ここまで『ミンボーの女』を紹介させていただきました。

要点まとめ
  • 東四朗、ガッツ石松、中尾彬などヤクザ役が豪華!
  • 宮本信子の演じる弁護士がかっこいい
  • テンポよく楽しめるヤクザ映画