『見えない目撃者』原作/キャスト/主題歌/あらすじ/感想を徹底まとめ!【ネタバレなし】

『見えない目撃者』原作/キャスト/主題歌/あらすじ/感想を徹底まとめ!【ネタバレなし】

出典:『見えない目撃者』公式ページ

自分のミスで弟を亡くし、自身も盲目となった元警察官の浜中なつめ(吉岡里帆)。

彼女はある時、音だけで女子高生がどこかに拉致されていく現場を感知し、警察に通報するが、それは恐ろしい事件の幕開けに過ぎなかった…。

ポイント
  • 吉岡里穂の盲目演技、及び脇のキャストまで見事な演技
  • 的確かつ容赦ない演出と描写
  • 社会の暗部に切り込んだストーリー
  • 事件を通して成長する登場人物たちに感動

それではさっそく映画『見えない目撃者』の詳しいあらすじと感想をネタバレなしでご紹介いたします。

映画『見えない目撃者』作品情報(原作/キャスト/主題歌)

映画『見えない目撃者』作品情報

出典:映画.com

それでは映画『見えない目撃者』のキャストや原作、主題歌などを紹介していきたいと思います。

『見えない目撃者』の原作は?


『見えない目撃者』は、2014年に日本公開された韓国映画『ブラインド』の日本版リメイクになります。

2016年には中国版リメイク『見えない目撃者』が公開、そして2019年に日本版リメイク『見えない目撃者』が公開となりました。

韓国映画『ブラインド』は、盲目の女性が<心の障害>を乗り越えて強者である犯人を倒して再び前を向くという物語に対し、本作日本版『見えない目撃者』は視覚障害をものともしない主人公が犯人と互角に渡り合い打ち勝つ物語といった内容になっています。

設定的にも大胆なアレンジが加えられているため、原作とはまた違う味わいの作品になっていますよ。

『見えない目撃者』のキャスト/出演者/役柄

  • 吉岡里帆 / 浜中なつめ(役:主演、事故で視力を失った女性)
  • 高杉真宙 / 国崎春馬(役:なつめと事件に立ち向かう青年)
  • 大倉孝二 / 吉野直樹(役:強行犯係の刑事)
  • 浅香航大 / 日下部翔(役:生活安全課の刑事)
  • 酒向芳 / 高橋修作(役:強行犯係の刑事)
  • 松大航也 / 浜中大樹(役:なつめの弟)
  • 國村隼 / 平山隆(役:事件の鍵を握る男)
  • 渡辺大知 / 横山司(役:名簿屋)
  • 栁俊太郎 / 桐野圭一(役:風俗店のスカウトマン)
  • 松田美由紀 / 浜中満代(役:なつめの母)
  • 田口トモロヲ / 木村友一(役:強行犯係の刑事)

注目は、サスペンススリラーものに初主演を果たした吉岡里帆さん。

事故で視力を失った盲目の女性という難しい設定の役柄を見事に演じられています。

もちろん、脇を固めるキャスト陣も超豪華です。

『見えない目撃者』の主題歌は17歳のシンガー・みゆなさん


今作『見えない目撃者』の主題歌に起用されたのは、17歳の注目シンガー・みゆなさんの新曲「ユラレル」。

『見えない目撃者』の主題歌は17歳のシンガー・みゆなさん

出典:映画.com

「FUJI ROCK FESTIVAL’19」への出演や、YouTubeの「注目の新人」に選出されるなど、若き才能が書き下ろした楽曲「ユラレル」が、より一層『見えない目撃者』の展開をスリリングなものにしています。

映画『見えない目撃者』の詳しいあらすじ【ネタバレなし】


浜中なつめ(吉岡里帆)は優秀な警察学校の生徒で文武両道に優れ、トップで卒業をしたのちに夢の交番勤務から警官としてのキャリアをスタートさせようとしていました。

しかし彼女には不良の弟がおり、ある夜、出歩いていた彼を迎えに行って車に乗せます。

その帰り道、なつめは弟が持っていたアクセサリーを座席に落とし、運転しながらそれを取ろうとしたために交通事故を起こしてしまいます。

その際に、彼女は視神経を損傷、弟はガソリンの引火によって横転した車の中で爆死してしまいました。

5年後、なつめは警察も辞め、盲目の状態で文字起こしのバイトをしながら母親と希望のない生活を送っていました。彼女の唯一の友達は盲導犬のパル。

ある日、弟の墓参りに行くのを拒否し、母親と喧嘩別れした彼女はパルと都内をさ迷い歩きます。

そこに横を通り過ぎていくスケートボードの音が聞こえ、直後に近くで急停止する車の音が聞こえます。

なつめはその際に微かに助けを呼ぶ声を感知しました。

若い女性がその車に乗せられ、連れ去られそうになっています。

なつめは女性の声と名前を覚えますが、直後に誰かが車に乗り込んで走り去ってしまいました。

なつめは警察に通報するも盲目かつ、精神病院に通っている現状のせいで証言能力を疑われ取り合ってもらえません。

しかし、彼女は盲目ゆえの驚異的な嗅覚を発揮し、その場にいた吉野(大倉孝二)という刑事の昼の食事を言い当て、捜査官たちの度肝を抜きます。

なつめは目撃当時、現場の近くにいたはずのスケボーに乗っていた人物を探り、春馬(高杉真宙)という高校生を突き止めます。

彼は飄々とした少年で、最初は捜査などどうでもいいという態度でしたが、なつめの熱量に押され渋々協力します。

調査を進めていくにつれ、被害者は女子高生で、家出をして違法風俗で働いていたこと、突如家出女子の仲間と連絡を取らなくなったこと、そして風俗で働く身寄りのない少女たちの間で“救さま”と呼ばれる自分たちを水商売から救ってくれる救世主の存在が噂になっていることが明らかになっていきます。

おそらくその人物が少女を誘拐していると睨んだなつめ。

春馬は自分と同じように親から関心を持たれていない同年代の少女が被害者ということに憤り、捜査に協力的になりました。

しかし、独自に捜査を進めている最中、春馬が謎の人物が運転する車に襲われるなど犯人側からの攻撃が始まります。

警察側でも定年を間際にこれからの人生に悩んでいた刑事・木村(田口トモロヲ)が勘と地道な聞き込みによって捜査を進めていましたが、彼はとうとうおぞましい女子校生たちの死体をとある廃工場で発見してしまいました。

女子高生の死体は4体、一部が損壊していました。犯人に鼻、口、耳、手が切り取られていたのです。

なかなか身元が判明せず、おそらく誘拐された女子高生と同じく家出しても捜索届けすら出されていない少女たちです。

なぜ犯人はそんなことをしたのか?

なつめ、春馬、木村、吉野が捜査を進めていく中、恐ろしい事実が明らかになっていきます。

そして、なつめにも犯人の魔の手が迫っていくのです。

映画『見えない目撃者』の感想

的確かつ容赦ない描写の数々

日本のサイコサスペンスって出来がいいものがかつてあんまりなかった気がします。

黒沢清作品とか森田芳光の『黒い家』は私は大好きなんですが、あんまり一般受けはしてないですよね。

しかし、この『見えない目撃者』は韓国映画のリメイクではありますが、強烈なサイコサスペンスでありながら誰もが楽しめる間口の広い面白さがあり、見れば一定以上は楽しめるのは間違いないです。

もちろんR15指定なので、かなりえぐい描写もありますが、そこは覚悟してください。

まず、なつめが警察学校で学んでいるアバンタイトルで、彼女が習っていることが後の捜査や犯人との攻防で活かされているという巧い伏線が張られているので注目してください。

なつめが死なせてしまった弟の持っていた小道具が、終盤でとても重要な役割を果たします。

そこから時間が飛んで、目の焦点が定まらず、絶望したような表情をした吉岡里穂が映るだけで、なつめの現状がなんとなく把握できます。見事な演技でした。大げさかもしれませんが『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』のアル・パチーノの盲目演技を思い出してしまったくらいです。

キャストで他に素晴らしかったのは、定年間近の刑事を演じた田口トモロヲさんですね。田口さんのリアルにいそうな地味な中年感で演じる木村刑事が捜査を進めていく中で、刑事としての気力と戦う意志を取り戻していく様が丁寧な描写と繊細な演技で描かれ、静かに感動的です。影の主役かもしれません。

ちなみに女子高生の殺され方にとある宗教が絡んでいたり、画面がくすんだ暗さになっていたり、定年間近の刑事の葛藤が描かれているあたり、名作『セブン』を連想する方も多いかもしれません。

しかし本作は似て非なるもので、あえて類似させておいて違うテイストを見せていくので必見です。

そこで予想外の行動をしてくるサイコパスな犯人を演じた、とある俳優の演技も絶品です。

彼の冷たい目、手馴れた殺人の身のこなし、歩き方、そっけない喋り方、怖い上にちょっとワクワクしてしまう魅力的なヴィランを演じており、できれば何か助演男優賞をとって欲しいですね。

ちなみに犯人が誰かは勘がいいとわかってしまうと思います。しかし、本作は犯人探しミステリーではないので大丈夫です。

途中からサスペンスからアクションスリラー、そして閉鎖空間ホラーへとシフトしていきますので注目してください。一度で何粒も美味しい映画です。

感動的な人間ドラマ

本作は意外とグッとくる感動描写が多いです。

それに社会派です。親からネグレクトされている女子高生が被害者で、それを搾取する大人たちと犯人という構図が今の日本の問題が盛り込まれていておぞましいです。

また『見えない目撃者』というタイトルですが、これはなつめの目が見えないというだけでなく、社会から見えないことにされている障害者、親から見捨てられている不良学生が目撃者で、彼女らが同じく見えないことにされている家出少女を救うという話になってることを表しています。

定年間近でやることがない木村刑事も少し見えない存在になっていますね。

そして大倉孝二演じるダメダメ刑事・吉野も、スケボーしか生きがいのない春馬も、この事件を通して成長していきます。

木村は生きがいを取り戻し、そして主人公なつめは弟を死なせてしまったトラウマ、見えない自分の将来に対する不安を払拭して前を向くのです。

なつめの絶望的トラウマから始まり、おぞましい事件が描かれますが、最後は爽やかに劇場を出られる作品。

多少グロ耐性があればデートムービーにもぴったりですよ!

映画『見えない目撃者』みんなの感想!

映画『見えない目撃者』の無料動画は?どこで見れる?

映画『『見えない目撃者』』の動画は2019年10月10日現在U-NEXT、Hulu、Amazonプライムビデオ、NetflixなどのVOD系サービスでも無料配信はされていません。配信が決定次第更新していきます。

u-next

動画配信が開始になり次第、追って情報を掲載していきますね。

映画『見えない目撃者』まとめ

以上、ここまで映画『見えない目撃者』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • 容赦のない描写の数々と的確な演出
  • 俳優陣の演技が光ります。盲目演技を吉岡里穂はモノにしていますね。
  • 事件と並行して登場人物の成長が描かれて感動的です。