アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第8話あらすじ・ネタバレ感想!ガンジャ隊を救った”香ばしいもの”の正体に衝撃が走る……!

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「烈日の黄金郷」製作委員会

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「烈日の黄金郷」製作委員会

つくしあきひと原作の同名作品をアニメ化した『メイドインアビス 烈日の黄金郷』。

”水もどき”に侵され、次々と倒れていくガンジャ隊の面々。

ついにヴエコも発症しますが、ワズキャンから与えられた”香ばしいもの”を食べて回復しました。

同様にべラフも回復しましたが、”香ばしいもの”を食べてしまったことを深く後悔し、精神を壊してしまいます。

動揺するヴエコを、ワズキャンは落ち着いた様子でイルミューイのもとへ連れていきました。

そこでヴエコが目の当たりにしたのは……。

早速、アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第8話をレビューしていきたいと思います。

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【ネタバレあり】アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第7話のあらすじと振り返り

還らずの都に辿り着いたガンジャ隊が最初に出会ったのは、干渉器たち。

彼らと行動をともにするようになったのも束の間、上昇負荷のせいで上の界層には戻れないことがわかりました。

「黄金郷で最初の民」になる決意をしたガンジャ隊ですが、食糧と水場の確保が難航。

何とか安全そうな水場が見つかっても、飲用に適すかどうかは自分たちで試すしかありません。

透明で匂いのない水を拠点へ持ち帰ることに成功し、隊員たちは煮沸してから飲むようになります。

そんな中、体調を崩し始めたイルミューイは、子供が産めない身体であるが故に呪いだとされ、家族に捨てられ、一族からも見放されたのだと語りました。

ヴエコに母性を感じたイルミューイは彼女に甘え、ヴエコも自分が見つけたがっていた「光」とはイルミューイなのだと思うようになります。

犠牲を出しながらも水や食糧の確保ができるようになってきたある日、イルミューイをはじめ、隊員たちが高熱や下痢に苦しめられるようになります。

個人差はあるものの皆同じ症状で、下痢の中に透明な卵のようなものが混じっていたり、手足が溶け出して鉛のように固まっていたりと、一行はこの奇病に驚かされるばかり。

さらに、調査に出ていた隊員たちも変わり果てた姿で発見され、ワズキャンは彼らの荷物の中から丸い遺物を発見します。

一方、水場から戻ってきたべラフは水自体が”水もどき”という寄生生物だったと推測し、隊員たちを襲っている奇病は水が原因だと告げました。

三賢が干渉器たちのもとへ赴き、丸い遺物について尋ねると、その遺物は”欲望の揺籃”――「願い(欲望)を叶える卵」だと教えられます。

雑多で複雑な人間は使用するには向かず、使わせるなら「幼体」がいいそうです。

病状が悪化していくイルミューイを見ていられなくなったヴエコは、遺物の使用も子供なら上手くいくのではないかとワズキャンに提案し、許可されました。

遺物の使用によってイルミューイは回復しますが、日を追うごとに全身が奇形と化していきます。

痛みなどはないらしく、自覚症状がないことに不安を抱いていたヴエコたちでしたが、やがてイルミューイの金切り声が聞こえてきました。

ヴエコが駆け付けると、イルミューイは出産していました。

そして、何度も子供を産んでは次々に息絶えていくという、地獄のような日々が始まります。

その矢先、ついにヴエコも奇病を発症し、薄れゆく意識の中でワズキャンにスープのような食事を与えられ、目を覚まします。

回復したヴエコは、感動するほど美味しかったスープが何だったのか、気付いてしまいました。

それは晴れやかな表情のワズキャンが「あの子がみんなを救ってくれたんだ」と、言葉にしたからでした。

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【ネタバレあり】アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第8話あらすじ・感想

”香ばしいもの”

ワズキャンから、ナナチを返してもらうにはファプタの身体の一部が有効かもしれないと言われたレグは、ファプタのもとへ出向きます。

ファプタは、レグとの約束のためならと言って、身体の一部を自分でもぎ取りましたが、レグは約束を思い出せずにいました。

一方、リコたちへのヴエコの昔話は続いていました。

水もどきによる症状から回復したヴエコは、意識が朦朧としているうちにワズキャンから与えられた”香ばしいもの”の正体が、イルミューイの子供を調理したものだと気付きます。

同じく”香ばしいもの”の正体に気付いたべラフは、身体は回復したものの、精神を病んでしまいました。

気高く聡明なべラフが取り乱す姿に動揺するヴエコでしたが、落ち着いた様子のワズキャンに連れられて、イルミューイのもとへ向かいます。

イルミューイは巨大化し、すでに人間の姿や言葉を失っていましたが、変わらず子供を産んでは愛でて、亡くなっては悲しんでいました。

ワズキャンはまだ生きている子供を抱き上げ、調理するために連れていきます。

その度にイルミューイは泣き叫び、ヴエコはせめて生きている間だけでもそばにいさせてあげてほしいと頼みました。

しかし、回復のためには「鮮度」が重要だと気付いてしまったワズキャンは、生きたままの子供を捌いて調理するのでした。

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人間としての姿を失ってしまったイルミューイ、動揺するヴエコ、精神を病んだべラフ……地獄のような展開の中、一人落ち着いた様子のワズキャンが恐ろしいです。

地獄の日々

ヴエコはイルミューイと心中しようとしますが、変わり果てた姿になっても変わらない彼女の鼓動を感じ、未遂に終わります。

やがてべラフ以外の隊員たちは、この地獄のような日々に慣れてしまい、ヴエコもただイルミューイに寄り添うしかない状態になっていました。

そんなある日、子供を産まなくなったイルミューイの体内に大きな卵を発見したヴエコは、それが遺物――欲望の揺籃であると気付きます。

そこへ現れたワズキャンは、イルミューイにもう一つ揺籃を使ったと明かし、「彼女の本当の願いを見届けに行こう」と言いました。

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落ち着き払ったワズキャンの表情はもはや神々しく、一層不気味に思えます。

ヴエコと呼応しているらしいイルミューイは、大きな音を立てて動き始めます。

ガンジャ隊もそんなイルミューイを追って、移動を始めるのでした。

願いの形

イルミューイの後を追う道中、衰弱していたべラフはワズキャンに背負われていました。

自分は置いていけというべラフに、ワズキャンは唯一この地獄に慣れなかった気高いべラフこそ必要なのだと話します。

やがてイルミューイは立ち止まり、近くにいる原生生物たちを喰らい始めました。

その様子を見たべラフは、懺悔を込めて自分のことも喰らってほしいと近寄っていきます。

すると、イルミューイが身体を開いた部分に透明な膜が現れ、べラフがそこへ入っていきました。

そこでべラフは竜のような姿に変身し成れ果て、イルミューイは一つの場所となったのです。

そのイルミューイだったものを「故郷」と呼んだワズキャンは、「身も心も女王様(=イルミューイ)に捧げよう」と隊員たちに語りかけました。

隊員たちは次々にイルミューイだったものの中へ進んでいきますが、ヴエコだけは「私だけのイルミューイ……誰にも渡さない」と呟くと、近くの崖から身を投げます。

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イルミューイの願いがこの状況を生み出したとは到底思えなかったヴエコの抵抗の形でした。

しかし、ワズキャンに足を掴まれ、不本意ながら助かってしまいます。

ワズキャンの腕は変形しており、それは水もどきによる症状ではなく、欲望の揺籃によるものでした。

「誰にも奪えやしないさ、君だけのイルミューイだ」

そのワズキャンの言葉を最後に、ヴエコは意識を失います。

ファプタの誕生

ヴエコが意識を取り戻すと、暗い空間――イルミューイの気持ちが直接伝わる場所に閉じ込められていました。

そこへやって来たワズキャンは、すでに成れ果てた姿へと変わっています。

ワズキャンはヴエコの持っていた羅針盤を見た時、「望郷」を感じたと言いました。

そして、それは故郷を思う気持ちではなく「強い憧れ」であり、これからもこの大穴は「憧れに挑み続ける者たち」を呼び続けるはずだと語ります。

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憧れに挑み続ける者たち……まさに探窟家を指しているようで、「神がかりの予言者」たる所以を感じさせます。

イルミューイは人間としての知性は失っていたものの、ただ一つの願いを叶えるために生き続けていました。

そうしてひた隠しにされた卵は、イルミューイのあまりにも儚く、あまりにも強い憧れによって、最後の子供であるファプタを産みます。

ファプタが近寄ってきた成れ果てを倒す様子を感じたヴエコは、イルミューイが何も許していなかったこと、彼女の願いが娘のファプタに受け継がれたことに気付きます。

そして、ファプタがいつかイルミューイの願いを叶え、ファプタ自身のために幸せな旅へ出られよう祈るのでした。

……イルぶるそのものがイルミューイであるという衝撃的な村の成り立ちと、ファプタが村を消滅させようとしていることを知ったリコは、語り手であるヴエコの願いは何なのか尋ねます。

すると、ヴエコは「ただ、あの子(=イルミューイ)のことを忘れたくないだけ」と困ったように微笑みました。

アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第8話まとめ

いかがだったでしょうか。

”香ばしいもの”の正体、ガンジャ隊の結末、イルぶるの成り立ち、そしてイルミューイの目的。

さまざまなことを知ったうえで、リコはどんな行動に出るのでしょうか。

また、レグとファプタが交わした過去の約束も気になりますね!

次回、第9話も楽しみです。

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