つくしあきひと原作の同名作品をアニメ化した『メイドインアビス 烈日の黄金郷』。
レグの前に「成れ果ての姫」と呼ばれるファプタと、謎めいた人形・ガブールンが姿を現します。
ファプタはレグのことを知っているようですが、レグは記憶が曖昧ではっきりと思い出すことができません。
一方、ナナチはお腹を壊したリコのために、村の市場で水と果物を探します。
マジカジャから村での取引には「価値」が必要だと教えられ、自分にとっての「価値」とは何かを考えるうちに、ミーティのことを思い出しますが……。
早速、アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第4話をレビューしていきたいと思います。
目次
【ネタバレあり】アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第3話のあらすじと振り返り
知性を持った”成れ果て”たちが棲む村で、唯一言葉の通じるマジカジャに案内されたリコたちは、工房に連れていかれます。
そこでは職人の成れ果てがプルシュカを削っていました。
楽器になると石は強くなると知ったリコは、そのままプルシュカを預けることに。
続いて案内された「価値の市場」では、村に棲む各々が自分やものに合った「価値」でやり取りを行っていることを知ります。
価値のあるものに触れてはいけないというルールを知らなかったリコは、市場に並んでいたライザの封書の一部に触れてしまいました。
マジカジャにそれが欲しいと話すと、リコならなんでも買えると告げられます。
何故なら、人の子は一番価値が高いからでした。
ここに来たら、二度と外には出られず、縛られる代わりに、欲に応じた姿と守りをもらえるのだと話すマジカジャ。
ナナチのことをここのものとは違う成れ果てだといい、きちんと命を持っていて、とても強い欲で守られた、素晴らしい価値だと評します。
そんな中、マアアさんという成れ果てがメイニャを気に入ったのか、身体をいじって遊んでいました。
リコの乱暴にしないでという言葉を無視して力強く扱い続けており、やがてメイニャは潰れて目や身体の一部が飛び出してしまいます。
すると、”価値の清算”が始まりました。
自分の持つ価値に上回る価値を傷つけたと判定された時に起きる天災のようなもので、その価値と同等のものを支払えるまで奪われ続けます。
マアアさんの場合は、身体の中に大事そうに溜め込んでいたぬいぐるみのすべてを奪われ、
それだけでは足りなかったため、身体まで引きちぎられていました。
リコたちは衝撃を受けますが、この清算によって村での通貨を得たうえに、自分たちの価値の高さを村に知らしめることができたと、マジカジャにポジティブに告げられるのでした。
寝床と食事を確保することができた一行でしたが、そこは決して清潔ではなく、食事は沼のような見た目をしており、羽虫もたかっています。
案の定、リコは食後にお腹を下してしまい、半日はトイレに通う生活に。
メイニャの傷の治療も必要だったため、ナナチは水と果物を探しに村へ買い物に向かいます。
一方、普段は姿を現さないという成れ果ての姫・ファプタが村のそばまで来ているため、一目見ようと人だかりができていました。
ナナチは身動きの取れないリコとメイニャを置いて行くわけにはいかないと言い、レグに偵察を頼むと、自身はマジカジャの案内で予定通り買い物へ出ることにしました。
【ネタバレあり】アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第4話あらすじ・感想
ファプタの登場
マジカジャの言っていた通り、成れ果ての姫は村のそばまでやって来ていました。
レグの目の前に現れた姫――ファプタ(久野美咲)は、ガブールン(竹内良太)という謎めいた人形を連れています。
ファプタはレグのことを知っていて、かなり親しみを持っているようですが、レグは彼女に会った覚えはあるものの、記憶が曖昧で思い出せません。
信じられない様子のファプタはそのままレグを抱え、棲み処のような場所へ連れ帰るのでした。
一方その頃、ナナチはマジカジャに案内を頼み、市場へ向かっていました。
市場に水と果物はあるけれど、手に入れるためには「価値」のやり取りが必要だと教えられたナナチは、自分の「価値」について考えます。
自分の価値はリコとレグ、そして「ミーティ」にあるという考えを話したナナチは、マジカジャがミーティを知っていることに驚きを隠せません。
マジカジャは仮面をつけた男がミーティを連れてきて、この村に置いていったというのです。
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レグとファプタの関係
ファプタに連れてこられた巣穴のような場所で、レグは警戒を解くことができずにいました。
すると、ファプタはこの場所のことも忘れてしまったのかとレグを問い詰めます。
レグは記憶を失っていることを白状し、自分たちの関係を尋ねますが、途端にファプタも警戒心を剥き出しにしてきました。
そして、レグの身に付けているものを確認しようと身ぐるみを剥ぐと、触れたり、においを嗅いだりし始めます。
それだけでは飽き足りず、レグの治りかけのへその傷に手を出しました。
痛がるレグはそっちのけで身体を押さえつけ、傷から出た血を舐めて、本物のレグであることを確認します。
過去のレグは「ハク」を連れてくるとファプタに約束したようで、「人の子」と「果ての子」、どちらが「ハク」かと尋ねられますが、「ハク」とは何なのかがわかりません。
痺れを切らしたレグが村に戻ろうとすると、ファプタは驚いた様子で「人の子と同じ時間を歩むつもりか」「あいつら死んでもお前そのまま」と言います。
レグはそう言われたことに驚きつつも、二人に付き合うのだと告げて村へ向かいました。
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その途中、夥しい数のトコシエコウ、不屈の花の花びら、そして死者の名札が降ってきて、今アビスで何が起きているのかと、ふと立ち止まるのでした。
同伴するマアアさん
お腹を壊して宿のトイレに座りっぱなしになっていたリコは、頻繁に拭き取ってくれるトイレが羽虫まで食べることに気が付き、驚いてレグたちに話しかけます。
しかし、レグもナナチも不在で、どこに行ってしまったのかと考え始めていました。
その時、孤児院時代のリーダー・ジルオ(村田太志)のお腹を下した時は水を飲めという言葉を思い出し、部屋にあった水を口にします。
リコは宿の主であるメポポホン(石原夏織)にレグたちへの書き置きを託し、村へ出ることにしました。
昨日とは違う、見覚えのない成れ果てたちがついてくるため、警戒しながら歩くリコ。
彼らの話すわからない言葉の中に「マジカジャ」という名前を聞きつけたリコは、マジカジャがいるのかと思い、彼らの指し示すほうへ向かいます。
すると、そこには別の成れ果てたちが待ち受けていて、メイニャを取られてしまいました。
自分自身も乱暴に扱われることに気が付いたリコは、自分の価値を傷つけると「清算」されてしまうかもしれないと告げますが、徐々に逃げ場を失っていきます。
そして、メイニャが乱暴にされ、やばいと思った瞬間、マアアさんが飛び込んできます。
マアアさんが他の成れ果てからメイニャを救出した頃、昨日の「清算」が行われた時と同じ音が聞こえてきました。
メイニャを抱いて逃げていくマアアさんを追って、リコも外へ駆け出します。
「清算」を受けたのはリコとメイニャを襲った成れ果てたちで、マアアさんではなかったことに少し安堵するリコ。
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一方で、メイニャのお尻の傷を見て涙ぐむマアアさんは、そっとリコにメイニャを返してくれました。
リコは助けてくれたお礼は必ずすると言い残してマアアさんと別れましたが、マアアさんが泣いていることに気が付いて、すぐに戻ってきます。
マアアさんの手を取って村の案内を頼み、「マアア」しか話せないマアアさんに、その名前を与えるのでした。
ミーティとの再会
メイニャを大事そうに身体に乗せて歩くマアアさんとともに、村の市場のほうへ辿り着いたリコは、食堂を発見。
リーダーの言いつけを守って食事を摂ろうと決めたリコは、言葉も通じず、献立も読めませんが、自分と似た口の形状を持つ他の客と同じものを頼みます。
すると、食堂の前で感じたいいにおいの料理が出てきて、なかなかに美味しいその料理をがつがつと食べ進めました。
ふと、よく知った言葉が聞こえてきて顔を上げると、食堂の主であるムーギィ(斉藤貴美子)がリコたちと同じ公用語で話しかけてきました。
マジカジャ以外にも話せる人がいたことに驚くリコでしたが、ムーギィはそばにいる客も話せるはずだと言って、身体の大きな成れ果てを指し示します。
そこには、村の三賢の一人であるワズキャンがいました。
一方その頃、ナナチはマジカジャに連れられ、別の三賢・べラフのもとを訪れていました。
竜のような姿をしたべラフがとぐろを巻いて佇むその中心に、壺に入ったミーティがいたのです。
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アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第4話まとめ
いかがだったでしょうか。
成れ果てと化した三賢、ワズキャンとべラフが姿を現して幕を閉じた第4話。
ヴエコは人間のままのように見えましたが果たして……?
レグとファプタの関係、ミーティの真実など、気になることは絶えません。
次回第5話も楽しみです。