つくしあきひと原作の同名作品をアニメ化した『メイドインアビス 烈日の黄金郷』。
何者かに奪われたプルシュカ(白笛)を探すうちに、知性を持った「成れ果て」たちが棲む不思議な村に辿り着いたリコさん隊。
戸惑う三人は、住人の一人・マジカジャから「村の案内をする」と声を掛けられます。
警戒しつつも、白笛の在りかを知っている様子のマジカジャの後をついて行くと、村の工房で成れ果てが白笛を削って加工していました。
レグは慌てて止めようとしますが、リコはプルシュカが嫌がっていないと感じ取り……。
早速、アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第3話をレビューしていきたいと思います。
目次
【ネタバレあり】アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第2話のあらすじと振り返り
ついに深界六層に辿り着いたリコ、レグ、ナナチ、そしてメイニャ。
見たことのない建造物や原生生物がいっぱいのその世界で、キャンプ地と食料を探して歩きます。
やがてキャンプ地から伝報船を飛ばすも、原生生物に邪魔をされてしまったリコを慰めながら、一行は眠りにつきました。
目が覚めると、ナナチは周囲の異変に気が付きます。
伝報船に入れたはずのナナチの絵が置かれており、不気味なマークが上書きされていたのです。
さらに、目を覚ましたリコは、首から下げていたはずのプルシュカが無くなったと騒ぎます。
つまり、巨大な原生生物から伝報船を奪い、ナナチの意識感知に気取られずに追跡、レグの腕を使ったトラップをすり抜けてリコからプルシュカを奪った何者かがいるということです。
不気味なマークは赤字で描かれており、そこからは鉄、何かの鉱物と、油のようなにおいがします。
一行はプルシュカを取り返すために、においを追って歩き始めました。
道中、メイニャが何かに気付いたので駆け寄ってみると、そこには小動物の死骸があり、お尻の部分が縫われていました。
縫合部を破いて中身を取り出してみると、肉と油に混じって何かの毛が入っています。
それはなんとリコとナナチのもので、寝ている間にところどころの毛をむしられていたのです。
あまりにも不気味すぎる犯人の行動にめげず先へ進むと、大きな足跡を発見します。
足跡の続くほうには、建物のようにも、生き物の死骸のようにも見える不思議な場所がありました。
入口には不気味な書き置きにあったのと同じマークが描かれており、一行はそこへ近付いていきます。
陰に隠れてそれを見ている何者かの気配を感じながらも、どうにか辿り着くと、何が待っているかもわからない空間へ侵入することに。
その中には様々な姿をした生物がひしめき合っており、リコたちのことを見ています。
すると、後ろから機械のような生物が現れ、リコたちの使う公用語と同じ言葉で「マジカジャ」と名乗ると、「君たちも探窟家なんだね」と話し掛けてきました。
プルシュカの行方を尋ねれば、話が伝わっているのかいないのか、「石が得意なもの」のところへ連れて行ってくれるような素振りを見せます。
リコたちはどうしようもなくなり、マジカジャについていくのでした。
【ネタバレあり】アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第3話あらすじ・感想
成れ果て村
知性を持った”成れ果て”たちが棲む村で、唯一言葉の通じるマジカジャに案内されたリコたちは、工房に連れていかれます。
そこでは職人の成れ果てがプルシュカを削っていました。
レグは慌てて止めに入ろうとしますが、リコはプルシュカが嫌がっていないことを感じ取ります。
マジカジャによると、楽器になると石は強くなるそうです。
そして、その行程を省くことは「価値に良くない」と言いました。
続いて案内された「価値の市場」で、その言葉の意味がわかり始めます。
ここでは、各々が自分やものに合った「価値」でやり取りを行っているのです。
価値のあるものに触れてはいけないというルールを知らなかったリコは、市場に並んでいたライザの封書の一部に触れてしまいます。
マジカジャにそれが欲しいのだと話すと、リコならなんでも買えると告げられます。
何故なら、人の子は一番価値が高いからでした。
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価値の清算
ここに来たら、二度と外には出られず、縛られる代わりに、欲に応じた姿と守りをもらえるのだと話すマジカジャ。
ナナチのことをここのものとは違う成れ果てだといい、きちんと命を持っていて、とても強い欲で守られた、素晴らしい価値だと評します。
そんな中、マアアさん(市ノ瀬加那)という成れ果てがメイニャを気に入ったのか、身体をいじって遊んでいました。
リコの乱暴にしないでという言葉を無視して力強く扱い続けており、やがてメイニャは潰れて目や身体の一部が飛び出してしまいます。
他者の持つ価値を傷つけてはいけないというルールに乗っ取り、マジカジャはリコにメイニャの価値を問いました。
リコが価値とかそういうものではないと訴えると、価値を決められないほど高いものだと認識されます。
その瞬間、”価値の清算”が始まりました。
自分の持つ価値に上回る価値を傷つけたと判定された時に起きる天災のようなもので、その価値と同等のものを支払えるまで奪われ続けます。
マアアさんの場合は、身体の中に大事そうに溜め込んでいたぬいぐるみのすべてを奪われ、
それだけでは足りなかったため、身体まで引きちぎられていました。
リコたちは衝撃を受けますが、この清算によって村での通貨を得たうえに、自分たちの価値の高さを村に知らしめることができたと、マジカジャにポジティブに告げられるのでした。
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騒ぎ
寝床と食事を確保することができた一行でしたが、そこは決して清潔ではありません。
さらに、食事は沼のような見た目をしており、羽虫もたかっています。
ナナチやレグはいいものの、リコはどうかと思いきや、味は悪くないと言いながら持ち前のポジティブさと好奇心で食べ進めました。
しかし、食後に体調は急変。
お腹を下してしまい、半日はトイレと寄り添う生活に。
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メイニャの傷の治療も必要だったため、ナナチは身体にいいものを揃えに村へ戻ろうとします。
レグとともに宿を出ようとすると、外が騒がしくなっていました。
何事かと外へ出た二人は、人混みに紛れていたマジカジャを呼び止めます。
成れ果ての姫
価値の化身、成れ果ての姫――ファプタ。
普段は姿を現さないファプタが村のそばまで来ているため、一目見ようと成れ果てたちが集まっていました。
マジカジャの話を聞いて、プルシュカを奪った犯人ではないかと推測したナナチとレグ。
ナナチは身動きの取れないリコとメイニャを置いて行くわけにはいかないと言い、レグに偵察を頼みます。
すると、マジカジャがリコはどうしたのかと尋ねてきました。
お腹を壊してしまったことを伝えると、マジカジャは宿の存在を知らせたこともあってか、人の子の価値を下げるようなことをしたくないと慌て始めます。
ナナチはそれをいいことに、綺麗な水と果物がある場所まで案内してもらうことに。
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一方、レグは人混みをかき分けて、村の外へ一歩踏み出します。
すると、そこにはマジカジャが話していた通り、ファプタの姿がありました。
アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』第3話まとめ
いかがだったでしょうか。
可愛いキャラクターたちが潰され、泣き、引きちぎられ、食事といえないものを食べる……衝撃的な第3話となりました。
特に価値の清算のシーンは、本当に見ていられないような惨さがありましたね。
そして、ついにファプタと対面することになったレグ。
今後どのように関係していくのか期待が高まります。
次回第4話も楽しみです。