映画『人魚の眠る家』あらすじ・ネタバレ感想!脳死の延命措置は正しいのか?生と死の意味を問うラスト28分は必見

出典:キノフィルムズ

人は何を基準にして「死」と判断すべきか。

脳死した娘に対する延命措置をテーマに、両親や周囲の人間の葛藤を描いた東野圭吾原作の同名小説を実写映画化した作品です。

ポイント
  • 人それぞれ違う、脳死への考え方を肯定と否定の両面を描いた切ないストーリー
  • 延命措置は本当に本人や周囲の人へ幸せを運ぶのか。
  • ラスト28分の衝撃は、人間として直視しなければならない

母親を演じる篠原涼子の狂気すら感じられる演技に注目です。

映画『人魚の眠る家』作品情報

出典:映画.com

作品名 人魚の眠る家
公開日 2018年11月16日
上映時間 120分
監督 堤幸彦
脚本 篠崎絵里子
原作 東野圭吾「人魚の眠る家」
出演者 篠原涼子
西島秀俊
坂口健太郎
川栄李奈
山口紗弥加
田中哲司
斉木しげる
大倉孝二
松坂慶子
音楽 アレクシス・フレンチ
主題歌 絢香「あいことば」

映画『人魚の眠る家』あらすじ


会社経営者の播磨和昌(西島秀俊)と妻の薫子(篠原涼子)は2人の子供を授かるが、現在は別居している。

ある日、娘の瑞穂がプールで溺れて意識不明になり、医師に脳死と診断される。

臓器提供を希望するか、このまま死を待つかの選択を迫られる夫婦は、悩んだ末に臓器提供を決意するが、薫子が一瞬だけ瑞穂の手が動いたのを見てそれを撤回する。

和昌の会社が開発した最先端技術を駆使した延命治療が始まり、彼女は眠ったまま成長していくが……。
出典:シネマトゥデイ

映画『人魚の眠る家』みどころ

映画『人魚の眠る家』みどころ

数々の著書が映像化されてきた作家・東野圭吾の小説を原作にしたミステリー。

事故で重体に陥った少女の両親が過酷な選択を強いられる。

メガホンを取るのは『トリック』シリーズなどの堤幸彦。

『アンフェア』シリーズなどの篠原涼子が主演を務め、『MOZU』シリーズなどの西島秀俊らが共演する。

脚本を、NHKの連続テレビ小説『まれ』やドラマシリーズ『犯罪症候群』などの篠崎絵里子が担当する。
出典:シネマトゥデイ

映画『人魚の眠る家』を視聴できる動画配信サービス

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【ネタバレあり】映画『人魚の眠る家』感想レビュー

タイトル『人魚の眠る家』の意味

東野圭吾原作の作品は、どれもタイトルが簡潔な言葉、かつ特徴的なものばかりです。

本作『人魚の眠る家』もその例に漏れません。

タイトルだけを見ると、物語のあらすじと繋がらないかもしれませんが、その答えは冒頭のシーンで明らかになります。

物語は、とある住宅地で小学生のグループがキャッチボールをしながら学校から帰宅している場面から始まります。

ふいに高く投げられたボールは、ある大きな家の敷地に入ってしまいます。

その家の門には人魚がデザインされていました。

みんなが敷地内に入ることを躊躇している中、グループの一人である宗吾は門を開け、ボールを取るため中に入り込みます。

外観からは木が茂っていてどこか暗い雰囲気がありましたが、奥に行くにつれて子供の遊び道具や植えられた花などが見えてきて、どこか幻想的な雰囲気を醸し出してきます。

そして庭に出ると、そこには少女がイスに座っています。

この少女こそが、物語の中心人物となる瑞穂(稲垣来泉)でした。

タイトルの表面的な意味は、このシーンからなんとなく理解できるようになっています。

しかし、物語が進むにつれてそれだけではない、もっと深い意味があるように思えてくるのですが、それはこのレビューの最後に記すとしましょう。

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何気ない日常から突然訪れる悲劇

冒頭のシーンでの瑞穂は、すでに脳死状態になった後の姿でした。

このシーンから場面は数ヶ月前に切り替わります。

そこでは、瑞穂の親である播磨和昌(西島秀俊)と薫子(篠原涼子)が瑞穂の受験のため、模擬面接の会場にいました。

面接中も電話を取る和昌に呆れる薫子でしたが、その電話こそ瑞穂が事故にあったという知らせだったのです。

瑞穂は祖母の千鶴子(松坂慶子)に連れられ、弟の生人(斎藤汰鷹)やいとこたちと共に遊びに行ったプールで溺れてしまい救急搬送されていました。

医師の進藤(田中哲司)からは脳死状態の可能性があると言われます。そこで選択を迫られるのです。

それは、「延命措置を続けて生かす」「脳死判定を受けて臓器提供を行う」というものでした。

突然のことに混乱し、なかなか決めることができない2人でしたが、元気だった頃に周囲の人間への気遣いができる優しさがあったため、臓器提供をして誰かの役に立てるなら…と臓器提供を行うことを決意したのでした。

そして、瑞穂とお別れをする日が訪れるのですが、家族や親族揃ってお別れをする場面で、薫子と和昌が瑞穂の手を握っていると、わずかに手が動きました。

そのことから瑞穂はまだ生きていると判断し、やはり延命措置を続けることにしたのでした。

実は、手が動いたのは脳死状態にある中でも反応するという稀にある現象で進藤医師からも説明があったのですが、それでも生きているという希望を持った薫子は延命措置の判断を貫きます。

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和昌(西島秀俊)の立場を使った献身的な延命措置

実は和昌は医療機器メーカー「ハリマテクス」の社長を務めています。

ある日、技術研究のプレゼンを聞いていた時、自発呼吸ができない患者を呼吸できるようにサポートするペースメーカーが海外で作られていることを知り、和昌は瑞穂へこのペースメーカーを移植することを決断します。

移植する前までは大がかりな機械とチューブをつなげる必要がありましたが、このペースメーカーによって体の具合を安定させることに成功しました。

さらに、このペースメーカーのことを和昌に伝えたハリマテクスの技術者・星野(坂口健太郎)が、人間の体に電気信号を流し、患者の筋肉が自ら体を動かす機械を研究していることを知り、その機械を瑞穂に使えないかと尋ねます。

介護人が腕などを動かすのではなく、実際に筋肉を動かすことで筋力低下を防ぐことができ、より健康的な状態を維持できると考えたのでした。

星野も自身の研究データを増やせると考え、瑞穂の介護に協力することになります。

会社役員からは、貴重な技術者を会社の利益に直接関係のない研究にほぼ専属的な形で就かせていることは私的利用になりかねないと忠告を受けた和昌も、いずれは必ず会社の利益につながる研究だと言って辞めようとはしませんでした。

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少しずつ狂いだす薫子(篠原涼子)と周囲の歯車

ペースメーカー、そして電気信号を利用した四肢を動かすことで順調だった瑞穂の介護ですが、星野のいない間に機械を動かすなど、薫子の行動が徐々に狂気じみたものになってきます。

薫子の母・千鶴子も、その様子を見ていてだんだん不安になり、和昌に連絡を取ります。

和昌も、少しずつ自分たちが娘にしていることは本当に正しいことなのか分からなくなっているようでした。

さらに星野の研究は進み、瑞穂を動かす範囲は四肢だけでなく、表情まで達していました。

そしてついに薫子は瑞穂を外にまで連れ出すようになります。

本人的には散歩のつもりでも周囲の人たちからすると脳死しているということは死んでいることに近いため、すれ違う人々からは気持ち悪がっている様子も感じられます。

しかし薫子は瑞穂のことしか考えていないため、そうした視線に気づくことはありません。

家の周囲を歩いているため、瑞穂の弟である生人は友人からはっきりと気持ち悪いと言われ、いじめにも近い立場に立たされることになってしまいます。

生人も我慢ができなくなり、直接その怒りを薫子にぶつけます。

そして薫子は、その場にいた薫子の妹・美晴(山口紗弥加)や、美晴の娘の若葉(荒川梨杏)にも裏では瑞穂は死んでいると言っているのだろうと激怒します。

このことがきっかけで、薫子と周囲の人間との溝は決定的なものになりました。

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「衝撃のラスト28分」で描かれる死へのライン

ある日、生人の誕生日パーティーを開くことになり、家で薫子や美晴たちが準備している時のことです。

2階にいた生人が呼ばれ、友達はいつ来るのか聞かれると呼んでいないことが発覚します。

その理由は、薫子が生人の友達に瑞穂も会わせると言っていたから。

そして生人は、友人からの目に耐え兼ね、姉の瑞穂はもう死んだと言っていたのでした。

それを聞いた薫子は、ついに生人に手を上げて瑞穂に謝れと強要します。

そして、友達に会わせた時に体が動けば瑞穂は生きていると思わせることができる。

だから友達を呼ぼうとしていたことが分かり、和昌や美晴から叱咤されます。

周囲の人間は瑞穂は医学的にももう死んでいる、しかし薫子は生きているという考えの違いがはっきりとした時、薫子は包丁を手に取り瑞穂の体に当て、自ら警察を呼びます。

そして警察に「今私がこの子を刺して心臓を止めたら、私は罪に問われますか?病院の医師からも脳死していると言われています。すでに死んでいるのに殺人罪になるんですか?」と極論を持ち出します。

生きているのか死んでいるのか。

法律に決めさせることで瑞穂の生死をはっきりさせようとしたのです。

そこで美晴の娘・若葉が、プールで溺れたのは自分が大切にしていたアクセサリーを取ろうとしてくれたためだ、私の代わりだからと言って、ひたすら謝り続けます。

その姿を見て冷静さを取り戻し、周囲の人間も子供たちを含めて、みんな瑞穂は生きているという判断をして事態は収束します。

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瑞穂(稲垣来泉)が最後に伝えたこと

事態が収束して家族全員が瑞穂を生きている人間として受け入れたある日の夜、薫子は瑞穂が目を開けていることに気がつきます。

そのまま瑞穂は体を起こし、薫子に「今までありがとう、嬉しかった。幸せだったよ。」と告げます。

それを聞いた薫子は、とっさに瑞穂がもう旅立つことを悟ります。

それは夢で、薫子は瑞穂のバイタルのアラーム音で目を覚まします。

瑞穂の体の状態は事故直後の状態に戻っていて、医師からは投薬によって延命措置をしていくことを促されますが、和昌と薫子は「娘は逝った」と言って延命措置を行うことを断りました。

そして、娘も望むだろうからと、改めて臓器提供の意思があることを告げます。

臓器提供を行う理由、つまり瑞穂も望むだろうという判断は冒頭と同じでしたが、最後にこの判断を言葉にすることで、生死について2人の間ではっきりと答えが出たのだと感じさせられます。

瑞穂とのお別れの時、進藤医師は和昌に死についてどう考えているのかを問います。

和昌ははっきりとした答えは出せなくても、死を迎えたと実感するのは心臓が止まった時だと答えます。

それを聞いた進藤医師は、それならば娘さんは生きていますよ、と声をかけます。

そう、瑞穂の心臓は臓器移植によって、この世のどこかにいる人に提供されたのでした。

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生き続ける瑞穂(稲垣来泉)の心臓と魂

ラストシーンでは、和昌たちではなく“ある家族”が映し出されます。

それは冒頭で和昌の家にボールを投げ込んでしまった宗吾のいる家族でした。

宗吾は実は入院していて、このシーンでは退院直後を描いています。

彼は親の制止を振り切り、行きたいところがあると言って家から走り出します。

宗吾がたどり着いたところは、人魚のデザインされた家のあった場所。

そこにはすでに家はありませんでしたが、宗吾は自分の胸に手を当て、家のあった跡地をただ眺め続けていました。

瑞穂の心臓が宗吾に移植されたのかどうか、それははっきりと描かれていません。

しかし、もしそうだったとしたら、心臓が動いている限り瑞穂は生きているという進藤医師と和昌の考えが正しいということになります。

この世に体がなくなったとしても、決して死んだというわけではないと思わせるシーンで幕は閉じます。

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物語を踏まえてタイトルに感じられること

冒頭で、『人魚の眠る家』というタイトルについて触れました。

物語を見ると、ただ門に人魚が描かれていたからというだけで付けられたタイトルではないのでは?と思えてきます。

まずひとつは、瑞穂が脳死になるきっかけとなったのがプールだったこと。

そこで泳いでいた彼女を人魚に例えているのかもしれません。

また、人魚を描いた『人魚姫』という有名な物語があります。

この物語では、人魚は人間の王子に恋をしますが、その恋は実らずに彼女は海で泡となって消えてしまいます。

しかもそれは、姉から渡されたナイフで王子を殺せば消えずに済むという忠告を無視して彼女が選んだ結末でした。

“誰かの命を犠牲にして自分が生き延びるか、定められた死を選ぶか”という儚く切ない選択を強いられるというのは、本作にも通じるところがあります。

こうした意味もタイトルに隠れているのではないかと思います。

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映画『人魚の眠る家』まとめ

以上、ここまで『人魚の眠る家』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • 狂気をまといながらも感情移入してしまう薫子の気持ちに胸を締め付けられる
  • 孫を脳死状態にしてしまったと思っている千鶴子と若葉の想いがラストで切なさに拍車をかける
  • 何をもって死とするのかを考えさせられる作品

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