資金繰りに苦しむウキシマ電業製作所の経理課長萩崎竜雄(小泉孝太郎)は、部長の関野(甲本雅裕)とともに融資の交渉に奔走していました。
そんな中、金融業者の山杉(陣内孝則)に紹介された堀口という人物(薮宏太)から、手形交換を利用した妙案をもらいます。
ところが、堀口の提案に乗った関野は2億円の手形と共に姿を消してしまいました。
萩崎は、新聞記者の村木(上地雄輔)の協力を得て、手形と関野の行方を追います。
目次
ドラマ『眼の壁』 見どころ
『点と線』に並ぶ松本清張のベストセラー小説を、時代を90年代に移し替えてWOWOWで連続ドラマ化されました。
手形詐欺に遭った上司の汚名をそそぐため、部下である主人公が新聞記者の協力を得て巨悪に立ち向かう姿をスリリングに展開するミステリーとなっています。
主演は小泉孝太郎さん。その他豪華なキャストが集結しています。
【ネタバレ】ドラマ『眼の壁』第1話あらすじ・感想
暗い経理部
ウキシマ電業製作所の経理部長・関野(甲本雅裕)が、暗い表情で会社に戻ってきました。
部下で課長の萩崎(小泉孝太郎)は、その顔を見て資金繰りが上手く行っていないのだと悟ります。
ウキシマ電業では、大口取引先が突然倒産し資金調達ができず、10日後までに現金2億円が用意できなければ不渡りを出してしまうという瀬戸際でした。
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萩崎は珍しく高校の同窓会に顔を出し、銀行で働く同級生を頼ってみますが、上手く行きませんでした。
その同窓会で、今は新聞記者をやっているという村木(上地雄輔)と再会します。
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金融コンサルタント
ある日、関野から萩崎に「資金繰りがなんとかなりそうだ」と報告がありました。
最後の手段と頼った金融業者の山杉(陣内孝則)から、金融コンサルタントの堀口という男を紹介してもらったというのです。
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そこで関野は堀口から現金2億円を調達出来る方法を授けてくれたと言います。
関野は「これで会社を守れる」と嬉しそうにしています。
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関野は、萩崎の父と知り合いでした。
そして、会社を辞めた萩崎の事を拾ってくれた、いわば恩人です。
萩崎は、そんな関野の役に立ちたいと思っていました。
謎の女
萩崎は、関野と一緒に堀口(薮宏太)との打ち合わせに行く事に。
しかし、別口の小口融資の話がまとまりそうになったため、席を外すことになりました。
ホテルのラウンジを出る時、萩崎はなんとなく堀口と関野が対面するのを見ていました。
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その時、同じように2人の姿を見つめる謎の女(泉里香)の姿を見かけます。
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手形交換
関野は、堀口から『手形交換』という方法での資金調達を提案されます。
本来、支払いの際に振り出す手形を、他社と交換し、現金化するというものです。
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手形なら、引き落としは60日後。その時期なら大口入金の後なので、問題ないと説明する関野。
会社幹部はそんな話に乗ってくれる会社があるのかと疑いますが、堀口が大手食品会社を紹介してくれると言います。
さらに、本来7日から10日かかる手形の手続きを、即日現金化出来るように銀行も紹介してくれるということです。
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堀口に払う手数料などを差し引くと少しマイナスになりますが、その分は萩崎が取り付けて来た小口融資でなんとかまかなえそうです。
会社としても、他に道はないので、この計画に乗る事になりました。
事件発生
取引当日、関野は1人で堀口と共に銀行へ向かいます。
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堀口は、手続きに応じてくれた銀行の常務を関野に紹介した後、ウキシマ電業の手形を持って部屋を出ていきました。
ところが、いくら待っても戻って来ないので、不審に思った関野は行員に確認を取ると、常務は二日前から出張中とのこと。
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ウキシマ電業でも、関野から連絡がないことを不審に思った常務が、萩崎に命じて確認を取らせました。
すると、銀行は取引の件を知らないどころか、堀口という男にも心当たりはないと言います。相手方の食品会社も、手形を振り出していないということでした。
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萩崎は警察に通報すべきだと思いましたが、関野を買っていた常務は、彼のためにも公にせず、一晩だけ待とうと言いました。
関野からの伝言
萩崎は、会社で関野からの連絡を待っていると、夜中に関野から電話がかかってきました。
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「やられたよ。手形詐欺だ」
関野が銀行で会った人物は、全て偽物でした。
とにかく手形を持ち出した堀口を探すしかないと、関野は山杉を訪ねます。
山杉は驚いて堀口に電話をさせますが、電話番号は使用されておらず、住所も知らないということでした。
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関野は山杉を疑って、近くの店でビルを見張っていると、しばらくして山杉が出て来たので、後を追ったと言います。
関野は、山杉が入って行った雑居ビルのそばにいるとのこと。
萩崎はすぐに引き返すか、警察に連絡するように言いますが、関野は焦りのあまり古典的な詐欺に引っかかってしまった自分を責め、責任を取るつもりのようでした。
その時、雑居ビルから堀口が出てきました。
関野は急いで堀口が乗り込んだ黒い車のナンバーを伝えます。
その後電話は切れてしまいました。
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詐欺グループ
関野が車を追うと、車はとあるビルの地下に止まります。
その時、影から様子を伺っていた関野は、何者かに連れ去られてしまいます。
翌日、ウキシマ電業では対策会議が開かれていました。
堀口が実際の銀行の会議室を使えたのは、頭取と親しい国会議員が使いたいから貸してくれと言われたからだということが判明し、行員役や常務役がいたことを考えると、大がかりな詐欺グループの影を感じます。
手形は、詐欺で奪われたものだったとしても、それ自身は有効なので、2億円は会社の口座から引き落とされてしまうことになります。
顧問弁護士は、警察に通報するか、信用を守るために外部に隠すか選択肢は二つだけだと言いました。
会社としては、騙されたのは会社ではなくあくまでも関野個人だとして、公にはしない方向で決まりました。
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弁護士は秘密裡に手形を探すと言い、会社はなんとしてでも2億円をかき集めろと号令を出しました。
手形回収へ
全て関野の責任にされ、納得ができない萩崎に、常務は弁護士より先に手形を回収しようと言いました。
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萩崎は、まず山杉を尋ねます。
しかし社長は不在だと言われたので、萩崎は関野同様待ち伏せすることにしました。
しばらくして、山杉が女性と共にビルから出てきました。
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萩崎は山杉を呼び止め、堀口についてや、関野から聞いた雑居ビルにいたことについて尋ねます。
しかし、山杉は堀口が詐欺師だとは知らなかったし、自分も被害者なのだと言います。
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怪しい!
萩崎は帰り際に、謎の女について聞いてみます。
すると山杉は、女は上崎絵津子といって山杉商事の社員だと言います。
ホテルにいたのは、堀口の動向を探るためだったとのこと。
絵津子は、堀口について山杉に、特に問題はないと報告していました。
クラブ『月世界』
萩崎は新聞記者の村木を頼って、車のナンバーから持ち主を割り出しました。
その持ち主とは、政治にうとくても知っているような、与党の大物議員・岩尾(金田明夫)でした。
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その頃、ウキシマ電業の顧問弁護士は、萩崎が独自に手形回収に動いていることを知り、「目障りだ」と顔をしかめます。
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翌日、萩崎は村木から聞いた岩尾議員が関係があるというホステスのいる銀座のクラブ『月世界』に足を運びます。
そこで萩崎はホステスとして働く上崎絵津子の姿を見つけます。
驚いていると、支配人が声をかけてきました。
支配人は、金融コンサルタントだったはずの堀口だったのです。
ドラマ『眼の壁』 第1話 感想&まとめ
衝撃のラストで締めくくられた第1話。
クラブ『月世界』は利権が絡みまくりのバブルの象徴と言われるビルの中に入っています。
詐欺グループは皆そのビルの中にいるのかもしれません。
捕まった関野部長は、殺されてはおらず、どこかに監禁されています。
謎の女は敵か味方か!? 萩崎は真実にたどり着くことが出来るのでしょうか?次回必見です!