松坂桃李出演おすすめドラマ10選!戦隊モノ出身、朝ドラのイケメン役から濃厚ラブシーンまで演じる演技派

松坂桃李出演おすすめドラマ10選!アカデミー賞受賞の変幻自在の演技派イケメン俳優!

出典:松坂桃李公式Twitter

演技力に定評があり、様々な役をこなせる若手俳優として、松坂桃李を挙げる人は少なくないでしょう!

映画『新聞記者』で2020年日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しています。

さらに濃厚でリアルなラブシーンにも挑戦していますし、童貞の小学校教師や特殊能力のある探偵などクセのある役もこなし、かっこいいだけでなく”面白い演技をする俳優”として広く認知されました。

本人の存在感で魅力ある俳優さんも多いですが、松坂桃李は真逆です。

全く存在感を消すのです。

作品の中に溶けこむように、自然に様々な役になりきる姿に惹きつけられます。

そんな松坂桃李の選りすぐりのドラマ10選をお届けします。

松坂桃李出演おすすめドラマ10選

『視覚探偵 日暮旅人』

『視覚探偵 日暮旅人』は山口幸三郎の小説「探偵・日暮旅人」シリーズが原作のテレビドラマです。

2015年にスペシャルドラマ化され、2017年1月期に連続ドラマ化されました。

五感のうち4つの感覚を喪った男・日暮旅人が唯一残った研ぎ澄まされた視覚を駆使して物を、人を、そして愛を探すヒューマン・ミステリーです。

松坂桃李演じる旅人を魅力的に表現するために、様々な工夫が施されています。

松坂が青い目をしているシーンが数多くありますが、これはコンタクトではなくCGを駆使しているそうです。

そうかと思えば、不気味さを感じる幻想的でインパクトのあるシーンは手作りで手間暇をかけています。

ミルトモ 編集部

家庭でも使えるようなプロジェクターを使って旅人の顔に映す等のアナログの技を駆使しているシーンも多くあるそうです。

松坂桃李が演じる日暮旅人は、ある事件がきっかけで視覚以外のすべての感覚を失った探偵業を営む男です。

旅人は人の感情を“視る”能力を駆使して事件を解決していきます。

五感のうち聴覚、嗅覚、味覚、触覚の4つの感覚を喪った旅人ですが、研ぎ澄まされた視覚により、匂い、味、感触、温度、重さ、痛みなど普通目に見えないはずのモノを“視る”ことで事件を解決していきます。

松坂の自然な演技を絶賛する声が多数ありました。

松坂演じる旅人は、濱田岳演じる雪路照之、住田萌乃演じる百代灯衣と3人で探偵事務所に同居しています。

雪路は旅人を「アニキ」と慕い、灯衣は旅人のことを「パパ」と呼びますが、それぞれ血の繋がりはありません。

血のつながらない旅人の娘・灯衣との親子愛も描かれており、旅人演じる松坂の“父親像”が絵になると話題になりました。

旅人の折々の表情の暗さと、灯衣への愛情あふれる笑みと、対照的な表現をする松坂桃李が堪能できます。

ミルトモ 編集部

旅人の過去が呼び起こすヒステリック的な一面と、灯衣との関係が織りなす旅人の“父親像”のギャップがこの役のキモといえるかもしれません。

「ユーモアと真剣な眼差しの加減が、絶妙に掛け合わされて素敵でした」という対照的な表現を絶賛する声や「雰囲気が恋愛ものより合ってる気がします」というはまり役を指示する声が聞かれました。

第1話では雪路が助っ人として雇った上田竜也演じる亀吉が村山組とトラブルを起こし、それに巻き込まれた多部未華子演じる山川陽子と一緒に灯衣が行方不明になります。

井戸の下でうずくまる陽子と灯衣を発見した際に旅人は優しく微笑みかけ、灯衣に「謝らなくていいよ。パパの目は灯衣の笑顔を見るためにあるんだから」と、頬を撫でます。

2話では灯衣が「ファミリー」と名付け可愛がっていた近所の野良犬が本当の家族の元に帰り、彼女が一つ大人になるというストーリーでした。

ファミリーと別れを決心した彼女に、旅人はしゃがみこみ同じ目線で「じゃあ、灯衣は灯衣のお家に帰ろう」と笑顔で暖かく話しかけ、手を差し伸べます。

灯衣を真ん中に挟む形で陽子、灯衣、旅人が仲良く手を繋ぎ土手を歩く様子はまるで本物の家族の様でした。

かと思うと、犯人に対して「殺す価値もない」と冷酷に言い放った旅人におののきました。

ミルトモ 編集部

旅人の柔和な表情の裏に隠された暗い狂気が見えました。

第3話ではこの旅人の闇の核心部分に触れられます。

旅人が語らない自身の過去、探し求めているもの、そして一番身近で慕ってくれている雪路との意外な接点が見えてきます。

第5話では手話を実演し、役作りの練習の成果を発揮しています。

第8話では冒頭10分、日暮旅人が隠された過去の全てを涙ながらに告白します。

ミルトモ 編集部

スペシャルドラマ版、連続ドラマ版を通して、初めて本音を語っているのも必見です。

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『ゆとりですがなにか』

『ゆとりですがなにか』は2016年4月期日本テレビ系の「日曜ドラマ」枠で放送されました。

宮藤官九郎のオリジナル脚本を水田伸生演出でドラマ化されました。

2017年7月スペシャルドラマとして復活しスピンオフドラマも配信されています。

テーマは野心なし、競争意識なし、協調性なしと言われる「ゆとり世代」です。

“ゆとり第一世代”と言われるアラサー男子、坂間正和(岡田将生)、山路一豊(松坂桃李)、道上まりぶ(柳楽優弥)の3人が、仕事に家族に恋に友情に迷い、あがきながらも懸命に世の中の理不尽に立ち向かっていく姿が描かれています。

坂間正和は酒蔵を営む実家に住む平凡なサラリーマン、山路一豊は女性経験ゼロの真面目な小学校教師、道上まりぶはエリート一家に生まれるも受験に失敗しその後転落の一途を辿るフリーターを演じています。

ミルトモ 編集部

その3人の役どころはまさにぴったり!との声が多く、誰も欠くことのできない重要な役割を務めました。

松坂桃李演じる小学校教師・山路一豊は、地味で恋愛事情に奥手なアラサー男子です。

駄目なさえない役でしたが、意外にはまっていました。

ちょっとゆるい感じが自然体でよいと高評価でした。

特に最終回の松坂は話題になりました。

最終回は正和と茜(安藤サクラ)の結婚式が近付く中、茜が正和にこれからの結婚後の生活を不安視する告白をされるところから始まります。

茜に早川(手塚とおる)と一夜を共にしたことを告白され、正和は取り乱します。

その頃、山路は児童たちへの性教育の授業を間近に控え悩んでいましたが、相談に乗ってもらっていた保護者のシングルマザー奈々江(石橋けい)にラブホテルへ連れ込まれていました。

そして、結婚式当日。

正和と茜は神社へ向かいますが、その途中で突如、正和が逃げ出してしまいます。

その後、山路は浮気を悔いている茜に頼まれ、頬を殴ってしまいます。

さらに、奈々江とホテルに行きながらも何もできなかった自分自身への情けなさや、性教育の授業へのプレッシャーなども相まって、「頼まれたとはいえ、仮にも女性に手を上げるなんて…。童貞のDV野郎が性教育。チャンチャラおかしいわ」「性教育にかこつけて、セックスしたかったんですよ。山路は!獣ですよ。ああ…セックスしたかった」と、号泣しながら自暴自棄に陥ります。

ミルトモ 編集部

これを受け、「セックスしたかった童貞DV野郎やばい!」「山路のキャラ人間味があって好きだわー」など松坂桃李がいつもと違う感じの演技でとても面白いと話題になりました。

その後に行われた授業では、山路の口から「体と違って心の思春期は生きている限り続きます」「大人も間違える。だから他人の間違いを許せる大人になってください」などの名言が飛び出しました。

山路の思春期の授業や結婚式に感動し、涙を流す人が多くいました。

ミルトモ 編集部

泣けるのに面白いし、ダメなのに魅力的と高評価でした。

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『侍戦隊シンケンジャー』

『侍戦隊シンケンジャー』

出典:東映

『侍戦隊シンケンジャー』は2009年2月から1年間にわたりテレビ朝日系列で毎週日曜朝に放送された、東映制作の特撮テレビドラマです。

キャッチコピーは「天下御免!!」、スーパー戦隊シリーズ”33作目に当たります。

三途の川から現れる妖怪軍団・外道衆と、先祖代々伝わる“モヂカラ”を武器に戦う若き侍達の戦いを描いています。

脚本は『仮面ライダー電王』、『進撃の巨人』の小林靖子が担当しました。

松坂桃李は戦隊ヒーロー、シンケンレッド/志葉丈瑠を演じました。

松坂自身、子どもの頃戦隊シリーズのファンで、この主役大抜擢はまさに運命の出発点だったといえるでしょう。

松坂の演じるレッド=殿は実によく似合っていました。

『侍戦隊シンケンジャー』は設定が特殊です。

いままではメンバー全員は戦う仲間でしたが、この作品では松坂桃李が演じるシンケンレッドが「殿」であり他のメンバーは「家臣」という上下関係が見られます。

モチーフは侍と漢です。

和のテイストがふんだんに盛り込まれており、侍の凛とした格好良さを巧みに表現しています。

時代劇のように陣を用いたアクションシーン満載で、一騎当千の格好いい演出に引き込まれます。

舞台は現代で、主人公・志葉丈瑠は、外道衆討伐を担う侍一族の頭首です。

侍は時代錯誤だと思いつつ、外道衆から人々を守るため孤軍奮闘していました。

外道衆の首領・血祭ドウコクの復活を機に、家臣一族の末裔が丈瑠のもとへ集結します。

集められた末裔たちは、経歴が異なる若者で全員顔も名前も知らない状態から始まり、一緒に暮らし共に戦ううちに互いを知り信頼関係を築いていきます。

ミルトモ 編集部

時にぶつかりながら結ばれる仲間との絆、物語を通して彼らが成長していく姿に、胸が熱くなります。

シンケンレッド/志葉丈瑠は“火”のモヂカラを操り、仲間を率いるシンケンジャーの殿で6人の中で最強の実力者です。

沈着冷静な性格で、他の5人に言えない秘密を抱えながら共に戦いに赴きます。

“水”のモヂカラを操るサブリーダー・シンケンブルー/池波流ノ介(相葉裕樹)、“天”のモヂカラを操る侍・シンケンピンク/白石茉子(高梨臨)、“木”のモヂカラを操る侍・シンケングリーン/谷千明(鈴木勝吾)、“土”のモヂカラを使う侍・シンケンイエロー/花織ことは(森田涼花)、追加戦士で丈瑠の幼なじみ・シンケンゴールド/梅森源太(相馬圭祐)が仲間です。

そして、丈瑠の教育係でシンケンジャーを支える・日下部彦馬役は、『水戸黄門』で15年に渡って格さんを演じたベテラン俳優・伊吹吾郎です。

時代劇テイストな作風にぴったりな配役です。

親しみのわく家臣達によって、彼らが命を預けたいと思える丈瑠の頼もしい存在感が引き立ちます。

ミルトモ 編集部

『侍戦隊シンケンジャー』の魅力に、時代劇風の格好いい変身シーンと名乗りがあります!

黒子達が志葉家の家紋の入った白幕を張り5人は袴姿になります。

幕を背にショドウフォンで、それぞれ先代から受け継いだ漢字を書くと、モヂカラでスーツとマスクに早変わりします。

袴と漢字の凛々しさを感じさせる格好いい変身シーンです。

そして、各メンバーの名乗りも“侍戦隊”らしい独特なものです。

白幕を背に刀を構えて名乗りますが、“シンケン”を付けるのは松坂演じるレッドのみです。

他のメンバーは“「同じくブルー、池波流ノ介!」のように、必ず“同じく”と名乗り、殿に敬意をはらっています。

ミルトモ 編集部

今までの戦隊にないオリジナリティを感じさせます。

名乗りのラスト、松坂の「天下御免の侍戦隊!”の声に続き全員揃って“シンケンジャー、参る!」と決める時も、6人の動きがしゃんとして美しいのです。

当時、撮影終了後に大学に復学しようと考えていた松坂が俳優の道に進んだのは、『侍戦隊シンケンジャー』を通じて新たな出会いや経験が得られたからです。

シンケンレッド/志葉丈瑠を最後まで演じきったことが、俳優の道を開いたのです。

ミルトモ 編集部

『侍戦隊シンケンジャー』は一番大好きなスーパー戦隊、見直しくなる戦隊、何度観ても最高の侍と今だにファンを魅了しています。

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『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』

『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』は、2015年10月期フジテレビ系列で放映された松坂桃李の民放連続ドラマ初主演の作品です。

山崎紗也夏のコミック漫画の実写化で、警察官のカップルとシリアルキラーの美女の攻防戦をスリリングに描いたサスペンスドラマです。

武蔵県警という架空の機動捜査隊でバディを組むカップル(松坂桃李・木村文乃)の日常の恋愛風景と、彼らに関わる謎の女(菜々緒)の暗躍を描いたサスペンスドラマで、松坂桃李の新たな魅力が発揮されました。

松坂桃李が演じるのは、見た目の軟弱さとは真逆の身体能力を持ち、元機動隊員という経歴の里見偲という警察官です。

恋人役には木村文乃、そして、彼女に異常な執着心を表す謎の悪女役として菜々緒が共演しています。

ミルトモ 編集部

松坂と菜々緒と木村文乃、3人ともはまり役でした。

里見と相棒の猪熊(木村文乃)は半同棲していて、結婚も考えるほど真剣に付き合っていますが、職場の警視庁ではそれを秘密にしています。

そんな中、猪熊がキャバクラで働く長身の美女・カラ(菜々緒)と仲良くなりますが、里見はカラが猪熊に異常に執着しているように見えて警戒します。

同時に次々と殺人事件が起こり、里見は怪しい美容整形外科の院長とカラの関係に気づき、カラも顔を整形して別人になりすましているのではと疑います。

一方、猪熊は里見がカラと浮気していると誤解し、恋人としての関係も壊れかけていきます。

菜々緒が熱演するカラは、恐ろしい殺人衝動を抱えながらも普通の人間を装う良心のない悪女で、サイコパスやシリアルキラーと呼ばれる存在です。

松坂はそんなモンスターに立ち向かい苦戦する里見をスーパーヒーローではない生身の人間として演じています。

ビルから飛び降りたり、人里離れた別荘でカラと格闘したりするなど、機動隊員らしい本格的なアクションも自分でこなしました。

ミルトモ 編集部

ロケも多かった撮影はかなりハードだったようで、”階段落ち”するシーンを撮った時は、休憩中に階段の上で思わず寝てしまったこともあったそうです。

そんな努力の甲斐があって、視聴者からは「私の中で桃李くんのドラマで一番面白かった」「アクションシーンが多くて何度見てもカッコいい」と絶賛されました。

恋人としての里見は、頼りなくて抜けているところもあるけれど、猪熊ひとすじで、かつ彼女の気持ちを最大限、尊重する誠実な男です。

ミルトモ 編集部

命がけで猪熊を守ろうとする男気もあってとても魅力的です。

『パーフェクトワールド』

『パーフェクトワールド』

出典:『パーフェクトワールド』公式ページ

『パーフェクトワールド』は、2019年4月期にはフジテレビ系列で放送されました。

有賀リエの漫画が原作となっており、松坂桃李は主人公・鮎川樹を演じています。

大学生の時、交通事故により下半身不随になり車椅子生活を余儀なくされ、それでも建築家として活躍する主人公と高校時代彼に恋心を寄せていた川奈つぐみ(山本美月)の恋愛を中心に、登場人物たちの葛藤や友情などの心の変化が見どころです。

建築士の鮎川樹は大学生の時に事故に遭った事が原因で脊髄を損傷し、下半身が不随になりました。

「恋愛も好きだったバスケットボールももうしない」と心に固く決めていました。

そんなある日、高校時代の同級生・川奈つぐみと再会し、閉ざされていた樹の心が少しずつ開かれていきます。

ドラマ『パーフェクトワールド』第4話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『パーフェクトワールド』公式ページ

2人の前には、さまざまな困難が立ちはだかります。

つぐみを一途に想い続ける幼なじみ・是枝洋貴(瀬戸康史)、自暴自棄になっていた樹を励まし続けた恩人・長沢葵(中村ゆり)、突然障がい者となった息子を心配する樹の母・文乃(麻生祐未)、樹との恋に反対するつぐみの父・元久(松重豊)。

お互いを「幸せにしたい」と思えば思うほど、2人はすれ違っていきます。

単なる恋愛ドラマではなく、車椅子と共に生きる若者がどのように社会で自分の活躍の場を見出していくのか、また周囲はどのように彼を支えていくべきなのか、など私達が真剣に取り組まなくてはいけない課題が詰まっています。

ドラマ『パーフェクトワールド』第6話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『パーフェクトワールド』公式ページ

非常に難しい役どころですが、松坂桃李の丁寧で静かに問いかけるかのような表現が視聴者の心に印象強く響いてきます。

セリフの言い回しに独特の雰囲気があって、言葉が聞きとりやすいです。

相手に対する細かな感情の揺れが感じられるよう自然な口調で、相手の気持ちを引き上げています。

目と表情の演技、絶妙な間と台詞回しが車いすという制限ある役の上で光りました。

ドラマ『パーフェクトワールド』第7話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『パーフェクトワールド』公式ページ

地震の後のつぐみとの別れのシーンでは、樹は車の中からつぐみに「じゃあ、元気で」と告げると数秒間強い眼差しで見つめました。

それから車が発進しても樹はしばらく上の空です。

松坂は言葉を発せずとも、何か言いたげな表情や葛藤している樹の心情を繊細に表していました。

ミルトモ 編集部

この目だけの演技に瞳に吸い込まれそうと絶賛の声が上がりました。

扱いの難しい車椅子での演技は自然で、力が入っていない脚は本当に動かないように見えて驚かされました。

ミルトモ 編集部

車椅子ユーザーの方々からもリアルだと大絶賛のコメントがあったそうです。

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『いだてん〜東京オリムピック噺〜』

『いだてん〜東京オリムピック噺〜』は2019年に放送された第58作NHK大河ドラマ です。

“五輪に初参加した男”金栗四三と“五輪を呼んだ男”田畑政治を主人公に、日本が初めてオリンピックに参加した1912年から「東京オリンピック」実現にこぎつけた1964年までを描く物語です。

松坂桃李が演じるのは、日本オリンピック委員会常任委員の岩田幸彰です。

“五輪を呼んだ男”田畑政治の右腕として、持ち前の情熱と行動力で東京オリンピックを成功に導いた立役者という役どころです。

松坂は、戦後が描かれた後編で主に登場していますが、1回でも姿を見せています。

松坂は、2018年の9月に撮影に入ってすぐ、上野のロケで「東京」と掲げるシーンを撮りました。

どういうテンションで撮るか皆で思案し、とりあえず全員が「熱量を大爆発させてやろう!」ということで一致して撮影したということです。

ミルトモ 編集部

初めにハイライトとなるシーンの撮影をしてから過去に振り返って撮っていたのですね。

そのあとちょっと撮影があり、その後は全く呼ばれずこのままフェードアウトだと思っていたそうです。

出ない間のスパンが長かく、視聴者として感情移入してドラマを見て楽しんでいたということです。

実際にもう一度インした日の撮影が前年もやっていた都知事室だったので感覚を取り戻し、ちょっとずつテンションが戻ってきてだんだんと田畑さんを中心として、お芝居が定着していきました。

松坂演じる岩田幸彰は体育会系でもともと熱量があってすごく情熱的な男です。

ヨットでオリンピックを目指していた過去を持っていて、その後に戦争を経験したりしながらも、オリンピックに関わりたいという強い思いがありました。

田畑に惹かれていただけではなくて、岩田自身もオリンピックに対しての並々ならぬ強い思いを持っていたのです。

ミルトモ 編集部

松坂にとって「自分は選手として出ることができなかったので、今度は裏側で東京オリンピックに参加させていただきたいという」思いは、とても気持ちを乗せやすかったそうです。

岩田は「岩ちん」と呼ばれ、頭脳明晰でお洒落で、いつも綺麗な女性に囲まれている色男という一面もあります。

実際「女性にモテていた」以外のことはベールに包まれており、宮藤官九郎の脚本にゆだねられました。

松坂自身は大河ドラマでの色男役に戸惑い「すみませんって感じです」と言っていましたが、適役だったと言えるでしょう。

そして田畑政治役の阿部サダヲとの共演により吸収することが多く、松坂を成長させてくれたドラマでした。

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『この世界の片隅に』

『この世界の片隅に』

出典:U-NEXT

『この世界の片隅に』は2018年7月期にTBS系の「日曜劇場」枠にて放送されました。

こうの史代の同名漫画をドラマ化しました。

太平洋戦争の最中、思春期をおくり結婚を経て終戦を迎えるという激動の時代を生きた北條すずという女性を中心に話は展開していきます。

松坂桃李は松本穂香演じるすずの夫・北條周作役を演じました。

舞台は戦時中の広島県呉市です。

幼いころに出会っていたことのある浦野すずと北條周作。

2人は時を経て夫婦となり、すずは北條家に嫁ぎます。

おっとりした性格ですが、周作の優しい愛に包まれ北條家の一員として、妻として、女として成長していきます。

しかし戦争という悲劇が幸せだった生活をむしばんでいくのでした。

この作品の大テーマは純度の高い夫婦愛です。

舞台は昭和19年「夫の三歩後を下がって歩く」慎ましやかさを求められる関係性で、夫には敬語を使います。

そんな状況下なのに、松坂演じる周作はすずにそっと優しい愛を贈り続けます。

その優しさの証かのように周作は妻を「すずさん」と呼んでいます。

ミルトモ 編集部

この松坂ボイスの「すずさん」の響きがたまりません。

第1話で周作は、幼い頃に出会った記憶を頼りに、どうしてもすずを妻にしたいと思っていました。

なぜ自分が嫁に選ばれたのか分からぬまま、北條家にきたすずに「今回は急いてすまんかった。よう来てくれたのう」と愛おしそうにお礼を言います。

ミルトモ 編集部

松坂のやさしい語り口にキュンとします。

見合いで半ば強制的に周作と結婚させられたすずは仲良くしていた遊郭の女性・白木リン(二階堂ふみ)が、夫の前の彼女だと知り動揺します。

そんな中、以前好意を寄せていた水原哲(村上虹郎)と再会し更にすずの心は揺れ動いていきます。

松坂桃李は、複雑な夫婦間の感情を、繊細に表現しました。

第5話で普段は穏やかな周作が、すずと水原の仲のよさを見て「ほんまはあの人と結婚したかったくせに」と嫉妬心をあらわにします。

本当はもっと言いたいことがあったのかもしれません。

ミルトモ 編集部

でも感情を抑えて抑えて出たこの本音が、なんだか微笑ましくもありました。松坂がスネる姿に「可愛すぎ」といった声が殺到しました。

戦争が終わり、戦時中以上の物不足に悩まされ、終戦直後に海兵団に招集された周作は未だ帰ってきません。

すずは夫の無事を願いながら過ごしていましたが、実家の様子がまったく分からず意を決して広島に向かいます。

入れ違いに帰還した周作は居間を見回し「あれ? すずさんは?」と一言。

すずの不在を聞かされた周作は居間の隅で膝を抱えて不機嫌な様子です。

姉の径子はそんな周作に「そないにはぶてんでも(スネなくても)」と声をかけます。

ミルトモ 編集部

このシーンにネット上は「ハブててるかわいい」「周作体育座り(笑)」などの声が殺到します。さらに周作がすずと会うために広島へ向かう姿に「周作さん素敵」「周作さんみたいな男になりたい」など絶賛の声が寄せられました。

周作役は“語らずとも腹の中で何かを考えている”演技で見る側を惹きつけていく松坂にとても似合っていました。

このドラマは決して目を背けてはいけない戦争という悲しい出来事を、すずと周作という優しい愛のフィルターをかけて伝えてくれています。

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『わろてんか』

『わろてんか』

出典:U-NEXT

『わろてんか』は2017年度下半期放送のNHK「連続テレビ小説」です。

ヒロインの藤岡てん(葵わかな)は、吉本興業の創業者吉本せいがモデルとなっており、明治後期から第二次世界大戦終了直後の大阪を舞台に、寄席経営に挑む姿が描かれています。

明治後期の商都・大阪が大いに栄えていた時代、ヒロイン・藤岡てんは京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」の長女として生まれました。

いつも周りを朗らかにしながら自分もよく笑う、いわゆる笑い上戸の女の子です。

ところがある日、父から”笑い禁止”を命じられ窮屈な日々を過ごすことになります。

そんな時、笑いをこよなく愛する旅芸人の藤吉と出会い「笑って生きる」ことこそが自分の人生の希望だと確信します。

ミルトモ 編集部

蔵の中に閉じ込められたてんのもとに、藤吉がやってくるシーンが印象的でした。
『わろてんか』

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運命的な恋に落ちたてんは親の反対を振り切って駆け落ち同然に藤吉と大阪へ向かいます。

松坂桃李はこの藤吉役を演じています。

『わろてんか』

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じつは藤吉は大阪船場の老舗米問屋「北村屋」の長男で、簡単に2人の結婚は許されません。

さらに北村屋の危機を救おうとした藤吉が大失敗をして店を傾かせてしまう事態になると、てんは決意します。

「藤吉さんが好きな笑いを、商売にしてみませんか?」その一言から素人同然の若夫婦が日本中の人を笑わせるべく二人三脚の大冒険を始めます!

そして、てんと藤吉は、北村笑店を大阪一の笑いの殿堂へと押し上げます。

てんはご寮さんとして商いを支え、藤吉は席主として芸人300人を束ねる北村笑店の経営者を務めてきました。

その藤吉が、第17週で息を引き取ります。

『わろてんか』

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最愛の妻・てんに向けた最期の言葉と、風鳥亭の面々に語った言葉は視聴者の涙を誘いました。

脳卒中で倒れた藤吉は死が近いことを察します。

看病するてんに藤吉は話します。

「なぁ、これからもその笑顔でずっと、わろてんか?」

走馬灯のようにてんとの思い出を振り返った藤吉は、最期の力を振り絞り「たった1人の女の子を笑わせたかったんや。てん、わろうてくれてありがとう。これからもずっと、わろてんか」と確かめ合います。

てんは涙を流しながら「へぇ」と相槌を打ち、藤吉の胸に顔をうずめます。

ミルトモ 編集部

か細い声で最期の思いを伝える松坂桃李の眼差しと、葵わかなの流した涙は、絆の深さを感じさせ感動を呼びました。

一方、藤吉は最期に風鳥亭の面々に自身の思いを託していきます。

『わろてんか』

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東京の寄席が勢いづく時代「笑いの都は東京やない、大阪や」と信じ続けた藤吉は、文才のある万丈目(藤井隆)がネタを書き、キース(大野拓朗)、アサリ(前野朋哉)のコンビが披露する、当時では斬新だったしゃべくり万歳の完成を見て涙を流します。

風太(濱田岳)にはトキ(徳永えり)と共に北村笑店の笑いを任せ、リリコ(広瀬アリス)には「風鳥亭の高座に上がってほしい」と最初で最期の“口説き”を見せました。

藤吉にとって一番に信頼できる伊能(高橋一生)には北村笑店の役員を任せました。

『わろてんか』

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そして藤吉は伊能にてんへの思いはあるのかを問います。

伊能は「おてんさん以上に魅力ある人はいない」と賞賛しながらも、あくまで“同志”であることを約束します。

藤吉は自分がいなくなった後に1人になるてんの身を案じ「自分のやりたいことのためには進むしかない」「時代の先駆者は立ち止まったらあかん」と言います。

ミルトモ 編集部

藤吉の思いを胸に志を同じくした者として、伊能はてんを支えるべく、北村笑店の役員を引き受けるのでした。男同士の硬い約束、しびれました。

そして第17週の第97話で藤吉が亡くなりました。

藤吉演じる松坂は第3話から本作に出演しており、大きなロス現象を巻き起こす恐れがありましたが、全く起こりませんでした。

それは藤吉が “幽霊”として登場しているからでした。

藤吉はたびたび幽霊として姿を見せました。

第103話ではリリコと四郎(松尾諭)による漫才コンビ「ミス・リリコ アンド・シロー」を売り出すことに悩むてんを後押しし、第109話でその漫才が成功を収めた時には「ようやったな」と参上します。

さらに第115話でてんが隼也(成田凌)の子育てに失敗したと落ち込む模様を見て、「すまん。隼也のやつ、若い頃の俺と、アカンとこ全く同じやわ」と謝罪します。

“藤吉幽霊”が姿を現す際には、必ず2人の思い出が詰まった鈴が鳴ります。

はじめは戸惑いを見せていたてんでしたが、第121話ではもうなんのためらいもない様子で、“鈴を鳴らしたら藤吉が出てくる”という流れが定番かのように描かれていました。

ミルトモ 編集部

涙の別れから一転、予想外の度重なる藤吉の降臨、これが『わろてんか』が見せる“わろてんか?”な演出なのかもしれません。

“藤吉幽霊”はてんの良き相談相手として、もしかしたら生きている時よりもいい働きをしていたのかもしれないですね。

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『軍師官兵衛』

『軍師官兵衛』は2014年に放送されたNHK大河ドラマです。

官兵衛は、信長、秀吉、家康の三英傑に重用されながらも、あり余る才能のため警戒された男です。

群雄割拠の戦国を見事に生き抜き“生き残りの達人”と讃えられた軍師・黒田官兵衛(岡田准一)の鮮烈な生涯を壮大に描く戦国時代劇です。

松坂桃李は元服し、初陣を迎えた後の官兵衛の嫡男・黒田長政を演じています。

長政は官兵衛の嫡男にして、一時期を除き、たった1人の実子でもあります。

幼名は松寿丸。10歳の頃、父・官兵衛が仕える小寺家が織田方に帰順する証として人質となり、秀吉とおねのもとで育てられます。

子どもの頃からわんぱくで、長じては勇将として名を馳せますが、時に猪突猛進ともいえるその勇猛ぶりは官兵衛の目には危なっかしいものと映ります。

息子に厳しい父と父に認められたい息子の関係は、次第に屈折したものとなっていきます。

松坂は6月以降の放送回で登場します。

ミルトモ 編集部

本格的な時代劇は初挑戦で「史料に記されているのは結果だけ。そこに至るまでの経緯やその時々の気持ちに思いを馳せるのは楽しい。父上に認められたい、とにかく武功を上げたい、こいつにだけは負けてたまるか、といった長政のさまざまな気持ちを表現していきたい」と意欲を示しました。

長政は父に認められたくて血気盛んに戦場に突っ込んでいっては逆にいさめられ、兄弟のように育った後藤又兵衛(塚本高史)をかわいがる父を見て嫉妬する悩み多き跡取息子です。

松坂はそんな長政を「要するに要領が悪い。そんな不器用なところに魅力を感じます」と言い、好演しました。

松坂は主演の岡田准一について「ストイックで、言葉より背中で語り、引っ張っていくタイプ。存在感があって、芝居も硬派で男気がある。男として憧れます」と刺激を受けていました。

一方、岡田は松坂について「素敵です。まぶしい。みなさんにこの横顔を見てほしい。最高です」と絶賛。

「現場でもキラキラしてます。官兵衛は長政が大好きで、それゆえに難しいことも出てくるんですが…。松坂くんでよかった」と語っています。

ミルトモ 編集部

松坂の騎乗する姿にも「筋がいい」と褒めていました。主演の岡田が褒め称えるのですから間違いないでしょう。

長政の妻・糸役を高畑充希が演じています。

長政と糸の関係性を「バカップル」と評し長政が京都に行く際に「私がいなくて寂しくないの?」と糸が詰め寄るシーンがあります。

2人の関係をいかに滑稽に演じられるか、というのを松坂と相談し、本気でやったほうがバカっぽく見えるので思いっきり演じたそうです。

そんな糸も関ケ原の合戦直前に黒田家が徳川家との結びつきを強めるため、悲しい別れが待ち受けています。

ミルトモ 編集部

時代劇というものは現代の思考に合わない理不尽な流れも多いと思います。松坂はこの初めての大河出演で大きく成長しました。

『梅ちゃん先生』

『梅ちゃん先生』

出典:U-NEXT

『梅ちゃん先生』は2012年上半期に放映されたNHKの連続テレビ小説です。

優秀な兄姉に対してかなりのコンプレックスを持っていた梅子が、厳格な父親が戦災孤児の命を懸命に救おうとする姿を目の当たりし一念発起して医師を目指す姿が描かれています。

松坂桃李が演じたのは堀北真希演じるヒロイン・梅子の幼なじみ・安岡信郎です。

『梅ちゃん先生』

出典:U-NEXT

町工場を経営している安岡家の一人息子でした。

当初はただの幼なじみでしたが、空気のようにそばにいるうちにお互いの気持ちに変化があり、梅子とはやがて夫婦になります。

『梅ちゃん先生』

出典:U-NEXT

町工場を営む父・幸吉(片岡鶴太郎)に反発していましたが、父の工場を継いだ信郎は、医師として働く梅子を温かく見守っていきます。

ドラマの舞台は東京都大田区の蒲田です。

町工場の跡取りという役柄上、下町っぽい話し方でしたが、松坂自身が神奈川出身なので言葉にはそれほど苦労はしなかったようです。

ミルトモ 編集部

それよりもお芝居の難しさを痛感したという印象です。

当時は映画『ツナグ』を同時に撮影していたため、めまぐるしい毎日だったようですが、それでも日々信郎を演じる難しさを感じていたそうです。

信郎が梅子にプロポーズする場面などを見ても「わ〜っ」と恥ずかしくなってしまったそうです。

ミルトモ 編集部

演技はまだまだという感じでしたが、初々しい成長過程の松坂が堪能できます。
『梅ちゃん先生』

出典:U-NEXT

なんといっても松坂桃李の名前を視聴者の裾野まで広げたドラマです。

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松坂桃李出演おすすめドラマ10選まとめ

  1. 『視覚探偵 日暮旅人』
  2. 『ゆとりですがなにか』
  3. 『侍戦隊シンケンジャー』
  4. 『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』
  5. 『パーフェクトワールド』
  6. 『いだてん〜東京オリムピック噺〜』
  7. 『この世界の片隅に』
  8. 『わろてんか』
  9. 『軍師官兵衛』
  10. 『梅ちゃん先生』

以上ここまで松坂桃李の出演おすすめドラマをまとめてきました。

今後の松坂桃李出演作ですが、スタジオジブリの名作の実写版映画『耳をすませば』が2020年9月18日公開予定。

松坂桃李は伝説のイケメンキャラ天沢聖司の10年後を演じます。

また、ハロープロジェクトの強い愛を語った劔樹人の自伝的コミックの映画化『あの頃。』での主人公・劔樹人役。

映画は2021年公開予定です。

また、同じく2021年には『ヒメアノ~ル』の吉田恵介監督で古田新太とのW主演作『空白』も公開予定です。

どんな役でも完璧に演じ分けて見せる名優・松坂桃李から今後も目が離せません!

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