表現力豊かで様々な表情を見せる若手実力派女優、松岡茉優。
妹がスカウトされたことをきっかけに自身も芸能界入りし、2008年にバラエティ番組『おはスタ』に“おはガール”として出演、本格的にデビューしました。
その後、『桐島、部活やめるってよ』や、連続テレビ小説『あまちゃん』での演技が高く評価され、同世代の女優の中でも抜きんでた才能を世に知らしめていきます。
『勝手にふるえてろ』や『万引き家族』『蜜蜂と遠雷』など次々に話題作へ出演、多くの賞を受賞し、さらなる飛躍を遂げました。
今回は、そんな松岡茉優のおすすめ出演映画の実写・アニメあわせて9作品と、新作情報をご紹介します。
目次
松岡茉優出演おすすめ映画11選
『桐島、部活やめるってよ』
人気作家・朝井リョウが第22回小説すばる新人賞を受賞したデビュー作の映画化である『桐島、部活やめるってよ』。
男子バレーボール部のキャプテンで校内の人気者である“桐島”が部活をやめることをきっかけに、周囲の人間関係や同級生たちに些細な変化が起こっていく群像劇です。
タイトルに名前があるにも関わらず、実際に“桐島”が登場することはなく、その人物像は会話などから伝えられるだけですが、“桐島”を中心に巡る厚みのあるストーリーや、スクール・カーストのリアルを演じた若手キャストたちが注目を集めました。
松岡茉優は、カースト上位の女子グループに属する野崎沙奈を演じています。
校内でも有名な美人の梨紗(山本美月)と親しいことや、カースト上位の男子グループに属する宏樹(東出昌大)と付き合っていることをステータスに感じていて、明るく元気で愛想は良いものの、時に周りを見下す発言が目立つ女子生徒です。
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『悪の教典』
第1回山田風太郎賞を受賞した貴志祐介の同名小説の映画化である『悪の教典』。
サイコパスな裏の顔を持つ教師・蓮実(伊藤英明)が引き起こす惨劇を描いたサイコ・ホラーです。
生徒役には期待の新人が集結し、それぞれに迫りくる恐怖を演じています。
松岡茉優は、そんな生徒たちの1人である剣道部のエース・白井さとみを好演しました。
同じクラスの男子生徒と恋愛関係にありますが、惨劇が起こる夜にはその関係がきっかけとなり、蓮実の魔の手に落ちることになります。
恐怖に怯える表情、絶望する表情、悲しみの表情…。
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『リトル・フォレスト』
五十嵐大介による人気コミックを映画化した『リトル・フォレスト』。
都会での生活に馴染めなかった主人公のいち子(橋本愛)が故郷である山村に戻り、自給自足の暮らしを送る様子を描いた作品です。
『リトル・フォレスト 夏・秋』と『リトル・フォレスト 冬・春』の2部作になっており、小さな集落の四季を通して、1人の女性の心の変化を丁寧に映し出しています。
松岡茉優が演じたのは、いち子の幼馴染みであるキッコ。
いち子役の橋本愛とは、『桐島、部活やめるってよ』や、『あまちゃん』に続き3度目の共演で、プライベートでも仲が良いということもあり、息の合った演技を見せています。
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『ちはやふる』
末次由紀の大ヒットコミックを映画化した『ちはやふる』シリーズ。
“競技かるた”をテーマに、名人・クイーンを目指す千早(広瀬すず)と、幼馴染みの太一(野村周平)、新(新田真剣佑)の3人の友情や恋愛、成長を描きます。
原作と同じくかるたの競技シーンに溢れる躍動感が魅力的で、シリーズを通して多くのファンを集めました。
松岡茉優は現役の名人・クイーンである若宮詩暢を演じています。
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シリーズの中でも千早と詩暢が直接対決をすることになる『ちはやふる 下の句』では、松岡茉優の表情一つ一つが素晴らしく、とても印象深い作品となっています。
『聲の形』
「週刊少年マガジン」で連載された大今良時による人気コミックを映画化した『聲の形』。
小学生の頃、聴覚障害を持つ同級生の硝子(早見沙織)をいじめたことで、のちに自らが孤立してしまい、高校生になった今も他人に心を開けずにいる主人公・将也(入野自由)が硝子と再会し、そこから生まれる人と人との繋がりを描いた作品です。
原作と同様にいじめの描写が生々しく、高校生になった将也や硝子の心情描写もリアルで、胸が痛むものになっています。
松岡茉優は、主人公・将也の小学生時代の声を担当しました。
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『勝手にふるえてろ』
芥川賞作家・綿矢りさによる恋愛小説を映画化した『勝手にふるえてろ』。
恋愛経験のない24歳OL・ヨシカ(松岡茉優)が、中学時代から片思いしている同級生・イチ(北村匠海)と職場の同僚である二(渡辺大知)の間で揺れ動き、少しずつ暴走していく恋の行方を追ったラブコメディです。
イチとの“脳内恋愛”を10年近く続けているヨシカが、二から告白されたことで現実の恋に目を向け始め、思い悩む様子を描きます。
松岡茉優はこの作品で主演を務め、日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞をはじめとする複数の賞を受賞しました。
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カメレオン女優としての松岡茉優を広く知らしめた作品となり、代表作・出世作と呼ばれるにふさわしい映画になりました。
『万引き家族』
『誰も知らない』『海街diary』などで知られる是枝裕和がメガホンを取った『万引き家族』。
東京の下町に暮らす貧しい家族が、犯罪や不正を行うことで生計を立てながら、身を寄せ合って生きる様子を描いた作品です。
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松岡茉優は、安藤サクラ演じる信代の妹・亜紀を演じています。
初枝(樹木希林)を慕い、子供相手でも隣の位置を譲らない幼い姿を見せた一方で、風俗店で働きかなり大胆な姿を晒すという二面性のある役柄を熱演しました。
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第42回日本アカデミー賞では『万引き家族』で優秀助演女優賞、前述の『勝手にふるえてろ』で優秀主演女優賞を獲得し、W受賞となったことも話題になりました。
『バースデー・ワンダーランド』
柏葉幸子の小説『地下室からのふしぎな旅』を原作に、『河童のクゥと夏休み』や『カラフル』で知られる原恵一がメガホンを取った『バースデー・ワンダーランド』。
誕生日の前日に叔母のチイ(杏)が営む骨董屋で異世界の住人に出会ったアカネ(松岡茉優)が、彼らの住む世界を救ってほしいと懇願され、チイとともに“幸せ色のワンダーランド”に飛ばされるファンタジー作品です。
松岡茉優は主人公・アカネの声を担当し、異世界で成長を遂げる少女を演じています。
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さらに、普段の演技で見せている豊かな表情がそのまま声に表れているようで、彼女の良さは声にもあったんだなと感じさせられる作品です。
アニメ初主演とは思えない名演を楽しむことができます。
『蜜蜂と遠雷』
第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞をW受賞した恩田陸の同名小説を映画化した『蜜蜂と遠雷』。
国際ピアノコンクールに挑む4人の若きピアニストたちの葛藤や成長を描いた青春群像劇です。
それぞれの人生や想いをかけて戦う中で、お互いに刺激し合い、高め合っていく様子を映します。
松岡茉優が演じたのは、メインキャストの紅一点である栄伝亜夜。
音楽の才能に恵まれ、幼くして天才ピアニストと呼ばれた輝かしい経歴を持ちながらも、母の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまったことで一線を退いていた、いわば“過去の天才”です。
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松岡茉優の持ち味である繊細さと大胆さを兼ね備えた演技や、細やかな表情・感情の機微が最大限発揮されており、新たな代表作となったこと間違いなしの作品です。
『劇場』
『火花』で芥川賞を受賞した又吉直樹の2作目となる同名小説を映画化した『劇場』。
売れない劇団の脚本家である永田(山﨑賢人)と、服飾系の学校に通いながら女優を目指している沙希(松岡茉優)が、東京での成功を目指しながら都会に揉まれていく様子を描いた青春恋愛作品です。
自らの夢と重ね合わせて永田を応援する沙希と、そんな沙希を大切に思う永田がお互いに支え合い、進んで行く先には何があるのか。
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『騙し絵の牙』
同じく2020年に公開される『罪の声』の原作などで知られる作家・塩田武士の同名小説を映画化した『騙し絵の牙』。
大手出版社を舞台に、廃刊の危機に立たされた雑誌の編集長である速水輝(大泉洋)が、裏切りや陰謀が渦巻く中で起死回生のために大胆な奇策に打って出る姿を描きます。
原作執筆の際に塩田本人が大泉洋をイメージして書いたという通り、主演を大泉が務めたことで期待が高まっている作品です。
松岡茉優は、速水の部下・高野恵を演じています。
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公開日は未定ということですので、首を長くして詳細の発表を待ちましょう!
松岡茉優出演おすすめ映画11選まとめ
いかがだったでしょうか。
今後も幅広い活躍を見せてくれること間違いなしの松岡茉優。
そのカメレオン女優ぶりを見逃すなんてもったいない!
これからも目を離すことができない注目の存在です。