『メリー・ポピンズ リターンズ』あらすじ・ネタバレ感想!ディズニーの傑作ミュージカル待望の続編!

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:ディズニー公式

54年ぶりにスクリーンに帰って来た、魔法使いのメリー・ポピンズ。

ディズニーの代表作とも言えるミュージカル映画の最高にハッピーな続編が誕生しました。

ポイント
  • 舞台は前作から25年経ったロンドン。再びバンクス家を訪れたメリー・ポピンズの魔法は、家族に希望を取り戻せるのか?
  • 前作を観ていると2倍楽しめる、色々な仕掛けがいっぱい。
  • 超豪華なキャストが集結。新曲もたっぷり。歌もダンスも見応え充分。

それではさっそく映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のあらすじと感想を、ネタバレありでご紹介いたします。

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『メリー・ポピンズ リターンズ』作品情報

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』作品情報

(C)2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved

作品名 メリー・ポピンズ リターンズ
公開日 2019年2月1日
上映時間 130分
監督 ロブ・マーシャル
脚本 デヴィッド・マギー
出演者 エミリー・ブラント
リン=マニュエル・ミランダ
ベン・ウィショー
エミリー・モーティマー
ジュリー・ウォルターズ
ディック・ヴァン・ダイク
アンジェラ・ランズベリー
コリン・ファース
メリル・ストリープ
音楽 マーク・シャイマン

【ネタバレ】『メリー・ポピンズ リターンズ』あらすじ・感想


あの『メリー・ポピンズ』が54年振りにスクリーンに帰って来ました。

ディズニーのミュージカル映画の傑作『メリー・ポピンズ』は1964年に製作され、アカデミー主演女優賞をはじめ、様々な賞を受賞しました。

『サウンド・オブ・ミュージック』の主演でもあるジュリー・アンドリュースの映画初主演作で、代表作のひとつでもあります。


ウォルト・ディズニーが惚れこんで映画化にこぎつけた『メリー・ポピンズ』ですが、映画が完成するまでのあれこれは、映画『ウォルト・ディズニーの約束』で描かれているので、未見の方はぜひご鑑賞を。なかなかに興味深い内容に仕上がっています。

ウォルトの娘・ダイアンが『メリー・ポピンズ』の原作本を夢中になって読んでいなかったら、映画が生まれることはなかったかも。

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その原作ではほとんど笑わないメリーですが、ジュリー・アンドリュースのメリーは思っていたよりニコニコよく笑うし、その笑顔が本当にキュート。つんと澄ました顔をしていても、とっても可愛いんです。観ているだけで、こちらも笑顔になってしまいそうなほど。

半世紀前の映画なのでテンポはやはりちょっとゆっくりですし、今ほどの技術もないので特撮はまだまだです。この時代にしては、革新的なものだったでしょうけれど。

それでも「チム・チム・チェリー」は誰もが一度は聞いたことがあるでしょうし、「2ペンスを鳩に」は今聴いてもやっぱり名曲です。

そんなミュージカル映画『メリー・ポピンズ』の正統な続編。

それが『メリー・ポピンズ リターンズ』なのです。

前作『メリー・ポピンズ』の内容を簡単におさらい。

舞台はロンドン、さくら通り17番地。

銀行に勤める厳格なジョージ・バンクスの子供、ジェーンとマイケルの新しい家庭教師(ナニー)として現れたメリー・ポピンズ。

ほぼ完璧な魔法使いのメリーとすぐに仲良くなった子供たちは、次々と不思議な体験をします。

ある日、メリーにうまく丸め込まれたジョージは、子供たちに自分の働いている姿を見せようと考え、二人を銀行に連れて行きます。

しかし、鳩のエサを買おうと思っていた2ペンスを、銀行の老頭取に無理矢理預金させられそうになった子供たちが、お金を返して!と叫んだことで、取り付け騒ぎが起きてしまいます。

逃げ出したジェーンとマイケルは、煙突掃除の仕事をしていたメリーの友人・バートに出会います。

バートは二人に「お父さんは銀行で頼る人もなく、一人ぼっちでかわいそうな人なんだよ」と教えます。

バートやメリー、煙突掃除夫たちと楽しい時間を過ごした後、家に帰った子供たち。

ジョージは銀行から呼び出しを受け、クビを覚悟します。

銀行に向かったジョージですが、メリーの魔法の言葉「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」を思い出して笑い出すと、そのままどこかへ消えてしまいます。

本当に大切なのは家族であり、子供たちであると気づいたジョージ。翌朝、心配していた家族の元に戻り、みんなで凧上げに出掛けます。

公園には銀行の役員たちもいて、頭取が亡くなったことや、ジョージを復職させることをバンクス一家に伝えます。

メリーは幸せな家族の姿を見つめてから、バートに見送られ、次の子供たちの元へ旅立っていったのでした。

『メリー・ポピンズ リターンズ』はここから25年後のバンクス家が舞台で、子供だったマイケルには3人の子供がいて、ジェーンは労働者の人権活動に勤しみながら、妻を亡くした弟や、甥っ子たちを気にかけています。

メリー・ポピンズを演じたのはエミリー・ブラント。澄ました顔も美人で、とても魅力的なメリーです。

映画『シカゴ』のロブ・マーシャルがメガホンを取った今作のメリーは、エミリー・ブラントが生き生きと演じています。

最近では『クワイエット・プレイス』で主演を演じ、全米映画俳優組合賞で助演女優賞を獲得。2015年の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の英雄リタ・ヴラタスキ役も、記憶に新しいところ。

エミリー・ブラントのメリーは、ジュリー・アンドリュース版より原作に近いメリー像になっています。

つんと澄ました美人のメリーは自信満々で少しエキセントリック。けれどその内面には優しさがあふれている、何とも魅力的なエミリーの「メリー」像。

『メリー・ポピンズ リターンズ』

(C)2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved

ダンスは初めての挑戦というエミリー・ブラントですが、ミュージカルシーンはダンスも歌もばっちりで、見応えも充分。

『メリー・ポピンズ』の大ファンであるロブ・マーシャル監督が熱烈オファーしただけあり、まさにハマり役でした。

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未だに世界中で愛され続けるジュリー・アンドリュース版メリーの後継という大役を、見事に演じきったと思います。

メリーの友人ジャックを演じるのは、アメリカミュージカル界の天才リン=マニュエル・ミランダ

『メリー・ポピンズ リターンズ』にはメリー以外にも、子供たちと一緒に不思議な冒険に旅立ったり、困った時に手を貸してくれる素敵な「大人」がいます。

前作では、メリーの友人で大道芸人、煙突掃除夫でもあるバート。ディック・ヴァン・ダイクが演じていました。

バートの描いた絵の中に入り、不思議な世界を冒険したり、一緒に屋根の上を散歩して、ロンドンの街を眺めたり。ジェーンとマイケルが最高の体験を共にした相手です。

『メリー・ポピンズ リターンズ』では、そんなバートの弟子という街灯点灯夫のジャックが、その役目を受け継いでいます。

ジャックを演じたのは、リン=マニュエル・ミランダ

『メリー・ポピンズ リターンズ』

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ブロードウェイで大活躍する、マルチな才能の持ち主です。

脚本、主演、作詞、作曲をつとめ、2015年8月に開幕したミュージカル『ハミルトン』は社会現象となり、様々な賞を獲得。チケットがなかなか手に入らないことでも、話題になりました。

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未ちなみに『モアナと伝説の海』では、全11曲を手掛けてもいます。才能のかたまりですよね、本当に。

そんなリン=マニュエル・ミランダ演じるジャックの歌とダンスが素晴らしいのは、当然と言えば当然。

壊れた壺が入口になった世界でのメリーとのミュージカルシーンや、街灯点灯夫たちとのダンスシーンは、まさに圧巻です。

バートの弟子というだけあり、ジャックもメリーと仲が良く、3人の子供たちをいつも手助けしてくれるキャラクターです。

大人になったジェーンとのちょっとしたロマンスもあったり、バートに負けず劣らず、魅力的な人物像に仕上がっています。

前作のバートは「世界を旅して回っている」ということで、今回は出番なし。けれど、演じていたディック・ヴァン・ダイクは思わぬ形で出演しています。

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93歳とはとても思えないダンスも披露してくれるので、前作ファンにはたまらないサプライズ。相変わらずチャーミングな表情、もつれそうなほど長い足も健在です。

豪華キャストは、メインの二人だけではありません。脇役も豪華過ぎです。

エミリー・ブラント、リン=マニュエル・ミランダ、ディック・ヴァン・ダイク以外のキャストも、まあ豪華なのが『メリー・ポピンズ リターンズ』。

大人になったマイケル・バンクスを演じるのは『007』シリーズのQ役で、日本でも人気が爆発したベン・ウィショー。

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いやあ、普通に歌上手くてびっくりです。『ボヘミアン・ラプソディ』のフレディ役の候補に挙がっていたのも納得です。
『メリー・ポピンズ リターンズ』

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銀行の社長ウィルキンス、いわゆる悪役にはコリン・ファース、メリーの従姉妹トプシー役にはメリル・ストリープという二大オスカー俳優を配置。この二人は今さらの説明は不要でしょう。

脇を固める女優陣も、豪華です。『ハリー・ポッター』シリーズのロンのママ、モリー・ウィズリー役を演じたジュリー・ウォルターズに、『ジェシカおばさんの事件簿』でお馴染みの名女優、アンジェラ・ランズベリー。

脇役で輝く個性派女優エミリー・モーティマーは、大人になったジェーンを自立している女性ながらも何とも可愛らしい面も見せる、素敵な女性として演じています。

3人の子供たちも可愛らしく演技が上手で、隙がありません。

『メリー・ポピンズ リターンズ』

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2Dアニメーションのキャラクターたちも素晴らしく、『メリー・ポピンズ』の世界に引き込まれること間違いなしです。

『メリー・ポピンズ』という物語の魅力とは。

前作と同じように、『メリー・ポピンズ リターンズ』でも空からやって来たメリー・ポピンズ。

子供たちと仲良くなり、素敵な魔法で一緒に冒険の旅をして、家族を幸せにし、また風に乗って旅立っていく魔法使い。

しかし今回、子供たちは母親を亡くしているため、より寂しい想いを抱えていて、時代もより暗い大恐慌時代。

メリーは決して、すべてを魔法で解決してくれる存在ではありません。子供たちが考え、行動するための手助けをするだけ。

前作でジョージ・バンクスが家族の大切さに気づき、良き父親として成長したように、息子であるマイケルも今作は妻の死という悲劇を乗り越え、子供たちとしっかりと向き合えるようになります。

『メリー・ポピンズ』という物語が時代を越えて愛されるのは、素晴らしい歌やダンス、メリーの魔法が魅力的なだけではありません。

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普遍的な家族の幸せな形、大人になることで忘れてまう大切な「何か」が描かれているから。観終わった後、心が温かくなる物語だからだと、強く思います。何せラストもちゃんと、ハッピーエンドですからね。

『メリー・ポピンズ』と『メリー・ポピンズ リターンズ』の違い。

CG技術の進歩によって、メリーの魔法は前作よりもちろんパワーアップ&スケールアップしています。

中でも特に壺に描かれた絵の中の冒険は、前作にもあったアニメーションのキャラクターとの「共演」になっているので技術の進歩が大いに感じられるシーンになっています。

あえての2Dアニメーションで描かれた世界は、往年のディズニーアニメ映画を懐かしく思い返させてもくれます。

『メリー・ポピンズ リターンズ』

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くりす

もう観れないだろうディズニーの2Dアニメの新作にこんな形で出会えるなんてと、映画館でとても嬉しくなりました。このシーンだけでも最高にハッピーな気分なんです。

『メリー・ポピンズ リターンズ』を観た甲斐があった、と思うくらい。

他にも海の中の冒険や、ちょっとしたシーンのひとつがひとつが撮影技術が半世紀の間に格段に進歩したことがわかります。

『メリー・ポピンズ リターンズ』

(C)2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved

くりす

ただ、楽曲に関してだけは、前作を超えられなかったなというのが、個人的な感想です。もちろん、今回も素敵な曲ばかりではあるんです。しかし、じゃあすぐ口ずさめるかというと…ちょっと印象が薄いなとなってしまうんですよね。

やはり「チム・チム・チェリー」や「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」は名曲で、偉大な曲だったと再認識してしまいました。

『メリー・ポピンズ リターンズ』まとめ

以上、ここまで映画『メリー・ポピンズ リターンズ』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • 『メリー・ポピンズ』はやっぱり、心温まる最高にハッピーな物語。
  • 前作のキャラクター、ブーム提督やメイドのエレンも元気に登場。ラストの2ペンスについても前作を観ていると感動もひとしお。
  • エミリー・ブラントは美人で演技が上手くアクションができるだけでなく、歌って踊れて最高に素敵な女優でした。

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