ボーイズラブ(通称BL)の世界をみんなで思いっきり楽しめる上映イベント「BL FES!!-Boys Love Festival!!-」(ビーエルフェス)が12月11(金)より2週間限定で公開となり、一穂ミチ原作・竹美家らイラストの『イエスかノーか半分か』(新書館ディアプラス文庫刊)そして紅蓮ナオミ原作『まるだせ金太狼』(ジュネット刊)、2本のアニメ作品を同時上映いたします。
12月13日(日)にはBL界有数のアワードである「このBLがやばい!」(JIVE刊)2021年度版の発表会も予定しています。
イベントのチェアマンには声優の森川智之氏が就任。
BL作品にも数多く出演し、圧倒的なキャリアで「BL界の帝王」の異名も持つ森川氏が、プロジェクト全体の総合プロデュースを務めます!
この度、本作の公開を記念し、『まるだせ金太狼』にて真坂金太狼役を演じた森川智之さんと、小野寺真琴役を演じた斉藤壮馬さんのオフィシャルアフレコレポートが到着!
お2人が思う本作の見どころや演じたキャラクターについて、そしてアフレコ後の感想などをお話いただきました。
『まるだせ金太狼』森川智之&斉藤壮馬オフィシャルアフレコレポート
−−まずはアフレコを終えていかがでしたか?
森川「終始おもしろすぎました。こんなに楽しく、自由に演じさせてもらえるのは久々だったかもしれません。今回金太狼を演じることで、0から作り出すアニメーションの醍醐味を、久しぶりに味わえたのでとても良かったです。観ている人は最初から最後まで飽きさせないものになっているんじゃないかなと思います。」
−−同時上映作品の『イエスかノーか半分か』麻生とはかなりギャップがありましたね。
森川「そうですね。『イエスかノーか半分か』に比べると、だいぶというか全然違う世界観のキャラクターですね(笑)」
−−斉藤さんは、今回森川さんと一緒にアフレコされていかがでしたか?
斉藤「作品が非常にユーモアのある作品だったので、収録中にもみんなで話していたんですけど、すごくアニメーション映えする作品だなというか、芝居はすごくそれぞれのキャラクターの心情に寄り添って真剣にやるからこそ、絵と合わさった時に非常に面白い印象を覚える作品なんじゃないかなと思いました。あと今回森川さんとメイン同士で掛け合わせていただくのは初めてで。」
森川「あれ?初めてだっけ?」
斉藤「はい、そうなんです。」
森川「全然そんな感じじゃなかったね(笑)」
斉藤「なので、僕は個人的にもすごくウキウキしていました!」
森川「しょっちゅう会っているからそんな気がしなかったな。」
斉藤「そう言っていただけて嬉しいです。なので非常に楽しかったですし、記念すべき初めての僕のまるだしがこの作品だったことが嬉しかったです。BL作品にはよく携わらせていただくんですけど、BL作品のアニメーションにはおそらく初めてだったので、個人的には初めてなことが多くて、それを森川さんはじめ先輩方と一緒に全力で作れたのがすごく楽しかったです。」
−−ではそんな『まるだせ金太狼』作品の見どころと魅力についてお聞かせください。
森川「魅力としては、思いっきり楽しくBLを楽しめるという作品であることかな。すべてのBLファンの方はもちろんですけど、BLを見たことがない人にとっても笑って楽しめる最初の入口になるかなと思います。肩ひじ張らずに観れる作品ですので、ぜひたくさんの人に観てもらいたいですね。この作品にはBLの無限に広がる可能性がつまっていると思います。」
斉藤「そうですね。本当に森川さんのおっしゃる通りだなと思います。僕は読者としてよくBL作品を読むんですけど、たとえば同時上映作品の『イエスかノーか半分か』のように、丁寧な人間ドラマを描くという面白さもBLにはあると思うんです。ただ、他方でこの『まるだせ金太狼』みたいに全力でコメディーをやっていく面白さというか、明るい笑いを提供してくれる作品ってすごく素敵だなと思っています。題材はボーイズラブにカテゴライズされるものかもしれませんけど、1つ底抜けに明るいコメディー作品として楽しめるというのがこの作品の魅力だなと思うし、原作を読むと今回かなりギュッとダイジェストのようになっていて、カットされている部分にも非常に印象的なシーンがたくさんあるので、ぜひ原作も読んでいただきたいなと思いました。」
−−ご自身の演じたキャラクターについて、役作りなどはされましたか?
森川「金太狼は、真琴の親友であり、ボディーガードみたいなところで、ほとんど謎なんですけど(笑)でも真琴との関係性というか、2人の絆みたいなものが強く感じますし、真琴への揺るがない想いみたいなものが金太狼にはあって、それが彼の魅力だったりするのかなと思います。」
斉藤「真琴くんは責任ある立場ではありますけれども、ヒロイン気質といいますか、最初はどちらかというと守られる存在というところから物語が始まるんです。ですが、自分が迷惑をかけてばかりじゃだめだ、守られてばかりじゃだめなんだという変化が起きたりして、この先きっと2人の関係性が変わっていくんだろうなと、真琴くんの成長を演じていて感じましたね。お互いがお互いを信頼し合っているからこそ困難を乗り越えられるというのがこの話のベースにはあると思うので、やはり一本芯のある人なのかなと思いましたね。」
−−では森川さん、金太狼の1番観て欲しいシーンはありますか?
森川「金太狼の恥っ殺(ちっさつ)技であったり、ズボンがスマートに脱げるところは、面白すぎるので観ていただきたいですね(笑)戦うんだから、脱がなくてもいいのにと思いましたよ。ふつう急所は隠すものなのに、急所をまるだしして戦うってすごい強いんだろうなと思いました。」
斉藤「急所であり、武器でもあるわけですもんね(笑)」
森川「そうそう(笑)もちろんそこも見どころになりますよ。ただアフレコの時には絵がなかったので、監督にアフレコの絵はそんなに(収録の時は)気にしなくても大丈夫と言われて、金太狼を思い切り演じることができました。作品が完成した暁にはどういうような映像と演出になっているのか、今からとても楽しみです。」
−−さて、今回主題歌の「愛は無敵」は森川さんがご担当でしたが、歌ってみていかがでしたか?
森川「まずタイトルが「愛は無敵」というのがね(笑)」
斉藤「とても強い名前ですね(笑)」
森川「最強ワードといえるタイトルですよ。」
斉藤「歌い出しが“俺は狼”」ですもんね(笑)」
森川「でもこれはもう納得ですよね。“次を観たい!”っていう風な気持ちになる憎い演出のもと、この曲が流れますので、それも楽しみにしてもらいたいなと思います。僕も金太狼として、愛すべきものへの熱いラブソングを歌っていますので、ぜひ皆さんと一緒に歌えたらいいなと思いますね。口ずさめるくらい歌詞も覚えてもらえれば、嬉しいです。」
斉藤「いいですね、みんなで歌えたら楽しいですね。」
森川「皆さんの記憶に残るような曲になってますので、ぜひお楽しみいただければと思います。」
−−それでは最後に作品を楽しみに待つファンの方へメッセージをいただけますか?
斉藤「同時上映の『イエスかノーか半分か』はヒューマンドラマを描いた作品と伺っております。BLとしての面白い部分は全く違う方向性ですが、BLの面白さを感じられる2本立てになっているのかなと思っております。『まるだせ金太狼』は凄まじいスピード感で進んでいく映像となっておりますので、皆さんがご覧になった後、いったいどんな感情になっているのかをぜひ共有したいなという気持ちでいっぱいです。そしていちBL好きとしてもこういう企画に参加させていただけて嬉しく思います。森川さんも仰っていたように本当にこのご時世だからこそ、いろんな形でBL作品を楽しむ1つの入り口になってくれたらいいなと思っております。僕も全力で演じさせていただきましたので、ぜひ完成版の映像をご覧いただけましたら嬉しいです。」
−−そして森川さんは今回BLフェスのチェアマンですが、ぜひ意気込みをお聞かせください。
森川「こういったご時世での開催だったりもするので、皆さん不安もあると思うんですけど、でもいろんなBLの遍歴を思えば、幾多の困難を乗り越え、世界基準になってきているBLという文化ですので、絶対に皆さんが楽しめるようなフェスにはしたいと思っております。『まるだせ金太狼』の凄まじい勢いのように、一緒にBLで盛り上がり、楽しいという気持ちを共有してこの波を乗り越えていきたいなと思います。たぶん乗り越えられると思いますけど、そう信じています。」
『まるだせ金太狼』作品情報
原作:紅蓮ナオミ「まるだせ金太狼」(ジュネット刊)
監督:荒木英樹
出演:真坂金太狼役 / 森川智之、小野寺真琴役 / 斉藤壮馬、木地谷役 / 福原かつみ、猿渡役 / 葉山翔太、犬飼役 / 羽多野渉、楢葉桃太狼役 / 寺島拓篤
脚本:翌有蔵
キャラクターデザイン:そらもとかん
色彩設計:近藤直登
撮影監督:堀川和人
アニメーション制作:アニメーションスタジオ・セブン
あらすじ
小野寺学園の理事長兼生徒を務める真琴。
「淫戯をつくして真琴をおとし、嫁にした者を次期校長にする」という先代校長の遺言により学園中から狙われていたこともあったが、ボディーガード兼恋人の金太狼の活躍により平穏な毎日を取り戻していた。
そんなある日、教諭生徒ともに問題児ぞろいの小野寺学園・川加羅分校から刺客が送り込まれる!
真琴への辱め、金太狼への誘惑、恐ろしい罠の数々…真琴と金太狼はおのれの恥っ殺技で彼らに打ち勝つことができるのか!?
そして敵の本当の目的とは…!?
『まるだせ金太狼』は2020年12月11日(金)新宿バルト9他全国にて2週間限定公開!
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