2023年4月11日より放送が開始された完全アニメオリジナル作品『THE MARGINAL SERVICE』。
ジャパン・澁宿を舞台に、人間に紛れ込んで共存している”境界人”が起こす犯罪を取り締まり、その存在を徹底的に隠蔽する特殊機関・”マージナルサービス”の活躍を描きます。
ラバーの身柄は国連上層部に管理されることとなりました。
ゼノは尋問が出来なくなったことに激しく憤慨しますが、煮え切らないセオドアの様子に何かを隠しているのではと疑い始めます。
しかし、具合の悪さと激昂が重なり、倒れてしまいました。
サイラスの研究室で目を覚ましたゼノは、ブライアンに「セオドアの様子がおかしい……」と持ち掛けます。
早速、第9話「転ばぬ先のエナジードリンク」をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『THE MARGINAL SERVICE』前回第8話あらすじと振り返り
犯罪者である”境界人”を収容するために改造されたショッピングモール――まるでエリア51のような施設へ、ラバーが収容されることになります。
”マージナルサービス”がラバーを移送し終え、サイラスがラバーの身体チェックをする中、メンバーたちはそれぞれにショッピングモールを楽しんでいました。
しかし、モール内ではゾンビが大量発生するという事件が……。
やがて、マージナルサービスのメンバーもゾンビになり始めた頃、ブライアンとゼノはその原因がラバーの能力によるものだと気付きます。
ラバーの目論みを聞いて激昂するゼノに驚きながらも、ブライアンはラバーの再確保に成功するのでした。
【ネタバレあり】アニメ『THE MARGINAL SERVICE』第9話あらすじ・感想
不審なセオドア
ジャパンの「喜怒哀楽」ということわざを不思議に思うブライアン。
「喜」と「楽」は似ているし、強いて言うならば「”疑”怒哀楽」では……と考えていました。
一方、そんな「疑」の気持ちに苛まれていたゼノは、先日の一件で身柄を確保したラバーが国連上層部の管理下に置かれることとなり、尋問ができない現状に激しく憤慨していました。
そして、何を聞いても煮え切らない態度のセオドアに対し、隠し事があるのではないかと疑い始めます。
さらにゼノは、ラバーの能力に当てられたのか、過去のトラウマがフラッシュバックする現象に悩まされており、心身ともに不安定だったためか気を失ってしまいました。
やがてサイラスの研究室で目を覚ますと、ブライアンに「セオドアの様子がおかしい」と持ち掛けます。
こうしてペック以外のメンバーを集めたゼノは、「夕方には戻る」と言って出掛けて行ったセオドアを尾行することにしました。
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相次ぐ行方不明
ブライアンとゼノ、ライラとサイラス、ボルツとロビンの3組に分かれて、セオドアの尾行を始めるメンバーたち。
各々インカムを付けて連携を取りながら尾行していると、サイラスから「ライラが消えた」と連絡が入ります。
しばらくするとボルツもいなくなってしまい、何か異変が起きていると考え始めるゼノ。
一緒にいたブライアンは、目の前を通り過ぎて行ったタクシーにセオドアが乗っているのを見つけ、反射的に駆け出しました。
一方、街中でライラを探していたサイラスは路地裏で彼女を発見しますが、どこか様子がおかしいことに気が付きます。
その頃、ボルツを探していたロビンも、何者かによって突然建物に連れ込まれるという状況に陥っていました。
さらに、セオドアの乗ったタクシーを追いかけて行ったブライアンは、タクシーから全くの別人が降りてきたことに驚きます。
しかし、道路の向こう側にセオドアの姿を見つけ、再び駆け出すのでした。
やがてメンバー全員が応答しなくなり、一人取り残されてしまったゼノは、道端にセオドアの顔面を模したマスクが落ちているのを発見し、ハッとします。
体調不良でフラフラになりながらも、どうにか辿り着いた空き倉庫で休んでいると、そこへメンバーたちがやって来るのでした。
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疑心暗鬼のゼノ
何事もなかったような雰囲気でゼノを迎えに来たメンバーたちは、どこかよそよそしく感じられました。
ゼノはセオドアのマスクを発見したところだったこともあり、インカムを持たずにどこかへ消えていたメンバーにも疑いの目を向けます。
セオドアは擬態能力を持つ”境界人”なのではないかと考えているゼノは、メンバーたちも”境界人”の可能性があるとして血液検査を提案。
いつも医療器具を携行しているサイラスに指示し、各々の血を採取して変化を調べようと言い出しました。
一同の嫌がる様子を見て、ゼノはまず自分の指先を切ります。
ただならぬ雰囲気のゼノを見たメンバーたちは渋々指を切って血を差し出しますが、特に変化は起こりませんでした。
疑心暗鬼になっているゼノは、血を燃焼させたり、エナジードリンクを混ぜたりして反応を調べますが、やはり何も変わりません。
挙句の果てに、にんにくの入った餃子を買ってきて、メンバーたちに食べさせようとしました。
にんにくへの反応まで気にし始めると、さすがにオカルトじみていると感じたのか、メンバーたちは付き合いきれなくなってきます。
そして、一斉に目を赤く光らせると、ゼノに襲いかかるのでした。
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ホラーな結末……?
様子のおかしいメンバーたちに襲われたゼノは、拘束された状態でどこか暗い場所へ拉致されてしまいます。
しばらくして目隠しを外されると、目の前にはセオドアのマスクを被ったメンバーたちの姿が……。
ブライアンがゼノにバズーカを向けると、「マージナル……エクスプロージョン!」とメンバーたちが声を揃えます。
身の危険を感じて叫ぶゼノでしたが、バズーカから飛び出してきたのは、ひらひらと舞う紙吹雪でした。
呆気に取られていると部屋の明かりが点き、セオドアとペックがやって来てケーキを運んできます。
拉致されてきた場所は、マージナルサービスのアジトだったのです。
「ハッピーバースデー!」
実は、メンバーたちはゼノのバースデーパーティーの用意をしていただけでした。
あまりのサプライズに驚くゼノは、セオドアのマスクは店の新商品だということ、メンバーたちは尾行中にパーティーについて知らされ、少しずつ準備へ巻き込まれていったことを知ります。
恐怖から解放され、ブライアンからケーキを差し出されると、言われるがままに一口食べて「甘すぎるな……」と呟きました。
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一件落着したその時、ペックは国連からメールが来ていることに気付きます。
その内容は、幹部の娘が誘拐されたという事件の概要と、事件にまつわる写真のデータでした。
モニターに映し出された写真を見るなり、ゼノは衝撃に目を見開き、持っていたケーキを床に落としてしまいました。
写真に写っていたのは、彼の過去の記憶に残された、とあるマークだったのです。
アニメ『THE MARGINAL SERVICE』第9話まとめ
いかがだったでしょうか。
SFホラー映画のようなオカルトチックでシリアスさに、ドキドキハラハラした第9話。
コメディシーンは通常運転といったところでしたが、まさかの誕生日オチに思わず笑ってしまいました。
そして、本当のシリアス展開に進んでいく予感……!
ゼノのトラウマになっている過去の記憶と、現在起こっている誘拐事件が繋がっていきそうです。
残り話数も少なくなり、ストーリーがどのように動いていくのか気になりますね。
次回、第10話も楽しみです。