2023年4月11日より放送が開始された完全アニメオリジナル作品『THE MARGINAL SERVICE』。
ジャパン・澁宿を舞台に、人間に紛れ込んで共存している”境界人”が起こす犯罪を取り締まり、その存在を徹底的に隠蔽する特殊機関・”マージナルサービス”の活躍を描きます。
ラバーの逃亡先としてヒガシノ島という、とある島が浮かび上がりました。
ラバー確保のため、船で島に向かわねばならないのですが、自然が嫌いなサイラスは気が乗りません。
一方のブライアンは意気揚々と、「とりあえず”アレ”さえ忘れなければいい」と言います……そう、”海パン”です。
そして、始まる船上の釣り対決ですが、釣り上げたのは魚ではなく……そう、サメでした。
早速、第6話「マーモットにはボイン。 サメにはボンベ」をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『THE MARGINAL SERVICE』前回第5話あらすじと振り返り
クリスマスの朝、ブライアンは知らぬ着信音で目を覚まします。
誰かからの笑えない悪戯に憤慨しながら”マージナルサービス”の基地へ向かうと、基地にも一通の不審なメールが届いていました。
ライラの制止もむなしくメールは開かれ、サイバー攻撃を受けることに。
さらなる攻撃を食い止めるべく捜査に乗り出す”マージナルサービス”は犯人に翻弄されていきますが、ライラはその犯人に心当たりがありました。
……犯人のエディは、ライラの元恋人。
病気で実体を失ったものの、AIゴーストとして存在しています。
ライラからの愛を欲したエディでしたが、ライラは過去ではなく今を生きると告げ、機械をエディごと爆破し、事件を解決するのでした。
【ネタバレあり】アニメ『THE MARGINAL SERVICE』第6話あらすじ・感想
釣り対決がまさかの展開に!
エディの事件をきっかけに、ラバーがヒガシノ島という孤島に潜伏している可能性が浮かび上がりました。
セオドアは、島の位置が「ドラゴントライアングル」に含まれていると言います。
urara
それはオカルト好きの間では有名な海域で、数々の飛行機や船舶が行方不明になると噂される場所でした。
ラバーを捕らえるために船で島へ向かおうとしますが、自然が嫌いなサイラスだけは気乗りしません。
一方、ブライアンは意気揚々と「とりあえず”アレ”さえ忘れなければいい」と言います。
それは、”海パン”でした。
サイラスも渋々乗り込んだ船上では、水着姿になったメンバーたちが釣り対決を始めます。
ボルツ、ロビン、ライラ、ペックが横一線の戦いを見せる中、ブライアンだけは小魚しか釣ることができません。
からかわれたブライアンは釣り上げた小魚をエサに、再び釣りを開始。
早速、魚が食い付きますが、あまりの大きさに危険を感じたメンバーが止めに入ります。
しかし、ブライアンは意地になって竿を手放そうとせず、ペックが釣り糸を切ることでようやく釣りを諦めました。
どうみても大きすぎる対象は、魚ではなくサメ……でもなく、”境界人”だったのです。
居場所をなくしたサメの”境界人”
そのサメ――海洋水棲型の”境界人”は、ジャパンを不法出国したのちに行方不明となっていたブルース・ギルマン(CV.玄田哲章)でした。
人間社会に馴染めなかったため、孤島の海域に移ったのではないかという話になると、サイラスはどこかハッとしたような表情を見せます。
何はともあれ、相手が”境界人”だとわかれば、やることはひとつ。
”境界人”を管理するのもマージナルサービスの仕事ということで、一同はいつものユニフォームに着替え、”境界人”を撃退すべく武器を手にしました。
しかし、攻撃は次々に避けられてしまい、人間以上の知能を見せつけられ、挙句の果てにペックが食べられてしまいます。
続けてゼノが口の中へ落ちてしまいそうになりますが、寸でのところでブライアンが手を掴み、無事に救出……したかと思いきや、ゼノは自ら手を離し、”境界人”へ飛び込んでいきました。
そして、その前頭部を蹴り飛ばすと、船上へ戻ってきます。
サイラスによると、ゼノが蹴った場所は偶然にもサメの弱点だったようです。
ほぼ不死身のペックも帰ってきたところで、蹴られたあとの”境界人”を見てみると、なぜか同じところで、独りでにグルグルと回り続けています。
何か思うところがある様子のサイラスですが、ゼノに意見を求められ、体内から攻撃を与えることを提案しました。
時限爆弾を飲み込ませたい一同は、唯一”境界人”が口にしたペックを囮にします。
爆弾を抱えた状態で釣り糸の先に括りつけられたペックは、不満を全面に押し出しながらも役目を果たそうとしていました。
しかし、突然サイラスが止めに入り、爆弾は船上で起動してしまいます。
サイラスの行動に驚く暇もなく、爆発を回避するために海へ飛び込んだ一同は、そのまま離れ離れになってしまいました。
urara
サイラスの過去と信念
気が付くと、ヒガシノ島の海岸に打ち上げられていたブライアン。
近くにはゼノとペックも打ち上げられており、一行はラバーのものらしきヘリコプターを発見します。
ヘリコプターを調査していると、ライラとサイラスも姿を現し、無事に合流。
ボルツとロビンの姿は見当たらないといいます。
そんな中、ゼノは”境界人”への攻撃を止めたサイラスの胸ぐらを掴み、ひとしきり責め立てると理由を求めました。
しばらく黙っていたサイラスは、すぐそばで苦しそうな声を上げる”境界人”の姿を見つけると駆け寄っていきます。
迷わず対”境界人”用の銃を突き付けるゼノの前に立ちはだかり、この”境界人”が脳腫瘍を抱えていると語りました。
これまでの行動を見て、その可能性を感じ取っていたサイラスは、その場で手術を始めます。
ゼノは、サイラスの過去がそのような行動に繋がっているのかと問いかけました。
urara
医者の家系に生まれ、周囲の人々にも環境にも恵まれて育ったサイラスは、とても優秀な青年でしたが、クローンの研究に興味を持ったことで医学会を追放され、すべてを失いました。
その後は闇医者としてひっそりと生活し、やがてマージナルサービスに拾われ、今に至ります。
過去は変えられないのに、なぜ”境界人”の命をも救おうとするのかと問うゼノに、サイラスは淡々と答えました。
「過去は変えられないからこそ、今できることを精一杯したい」と。
未知のキョウカイジン
地平線に夕日が落ちていく頃、無事に”境界人”の手術を終えたサイラス。
手術が成功したとはいえ、まだ安静にさせたいところ……。
どうするか考えていると、ペックが何かに驚いて悲鳴を上げ、ライラに抱きつきます。
何事かと思った一同が海のほうを振り返ると、そこには半魚人のような姿の”境界人”の群れがいました。
彼らは未登録の”境界人”で、元々人間社会には近付かず、この海域で生活しているようでした。
やはり迷わず武器を向けるゼノに、ブライアンは「こいつらも居場所がねえんだ」と止めに入ります。
サメの”境界人”――ギルマンは、半年ほど前にこの海域にやって来たものの、ずっと錯乱している様子で、どうしてあげることもできなかったそうです。
群れの長は自分たちが面倒を見ると言い、ギルマンを海中へ連れていきました。
その様子を見守っていたブライアンたちは、ギルマンにも仲間がいたことに安心します。
ゼノは”境界人”を管理するという仕事を全うするべく、群れとギルマンをこの海域に生息する”境界人”として登録し、彼らを見送るのでした。
urara
群れの長らしき”境界人”は、確かにラバーがこの島へ来ていたこと、ボルツとロビンがラバーに連れ去られたことを告げます。
それは4時間ほど前の出来事だそうで、行き先も教えてくれました。
その頃、ボルツとロビンを拘束したラバーは、来たるべき時を楽しみにしているような様子を見せるのでした。
アニメ『THE MARGINAL SERVICE』第6話まとめ
いかがだったでしょうか。
コメディ満載の前半パートと、シリアスな後半パートで構成されていました。
前回のライラに続き、サイラスの過去が明らかになったので、順番にキャラクターがピックアップされていくような気がしますね。
過去に関しては、ゼノが一番何かを抱えている様子ですが……?
攫われたボルツとロビンの様子も気になるところ!
次回、第7話も楽しみです。