2023年4月11日より放送が開始された完全アニメオリジナル作品『THE MARGINAL SERVICE』。
ジャパン・澁宿を舞台に、人間に紛れ込んで共存している”境界人”が起こす犯罪を取り締まり、その存在を徹底的に隠蔽する特殊機関・”マージナルサービス”の活躍を描きます。
”境界人”の存在に疑心暗鬼になりながら、事件の真相を知るため、任務に就くブライアン。
赤いユニフォームに身を包み、ゼノ、ロビン、ボルツと向かったのは、UFO墜落によって土壌が汚染された森――JUKAI。
そこにドラッグの製造場所があると言います。
専用ヘリで現地へ向かう最中、一発のミサイルが機体に命中し……。
早速、第2話「ステップ踏んだらハチの巣」をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『THE MARGINAL SERVICE』前回第1話あらすじと振り返り
ある事件の責任を負って刑事をクビになったブライアン・ナイトレイダーのもとに、一通の手紙が届きます。
送り主は、「国連移民局特別捜査班――”マージナルサービス”」。
封書に書いてある住所を目指すと、そこは怪しい看板にマーモットのはく製、河童の銅像などが飾られた、見るからに不気味なオカルトショップでした。
マージナルサービスの隠れ家となっているその場所で、人間に紛れて共存しているという、いわゆる未確認生物たち――”境界人”の存在を知らされます。
そんな”境界人”にまつわる事件を取り締まり、徹底的に存在を隠蔽するのがマージナルサービスの仕事です。
早速、任務に参加したブライアンは、”境界人”による犯罪と、マージナルサービスの働きぶりを目の当たりにすることに……。
【ネタバレあり】アニメ『THE MARGINAL SERVICE』第2話あらすじ・感想
”境界人”発覚の経緯
――10年前、ジャパン・JUKAI。
UFOが降り立ち、グレイタイプエイリアンが襲来。
調査に向かった人間たちは次々と瞬殺され、カメラを回す隊員のみが難を逃れます。
なぜなら、グレイタイプエイリアンを圧倒する”境界人”が現れたから……。
その”境界人”たちは、それぞれ河童などの妖怪らしき姿をしていました。
これこそ、”境界人”発覚に至った大事件です。
そんな「”境界人”vs”妖怪”」の映像を見せられたブライアンは、どこか信じられないような怪訝な表情を浮かべました。
すると、いつの間にか目の前にネズミのようなぬいぐるみが現れ、非常に口汚く話しかけてきます。
それはオカルトショップの入口で看板を持っていたマーモットのはく製――もとい、マージナルサービスメンバーにして唯一の”境界人”であるペック・デズモントでした。
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同じくいつの間にか部屋にいたライラとサイラスは、セオドアとともに”境界人”について補足説明をするのでした。
襲来した宇宙人を撃退してくれた”境界人”を無下にすることもできず、秘密裏に彼らの権利を尊重することにした国家……。
共生を謳ってはいても国家機密としている辺り、危険視していることに変わりはなく、どうにか監視下においているというのが実情でした。
ブライアンは説明を受けたうえで新聞を取り出し、一面記事になっている先日の事件について言及します。
”境界人”の存在を隠蔽するための大爆発が事故として処理されているのが気に入らないブライアンに対し、きつい言葉をかけたのはゼノでした。
いざ、JUKAIへ
部屋に入ってきたゼノは、マージナルサービスのやり方に文句を言うブライアンに対し、「お前にマージナルは向いていない。 別の就職先を探せ」と告げました。
一方のブライアンは「元相棒に示しがつかない」と言って、先日の事件の犯人であった元上司・サカキについて問います。
すると、部屋の壁の一部が開き、ガラス越しに取り調べ室が現れました。
そこでサカキの尋問が行われているようです。
取り調べ室に移ると、そこには担当していたボルツとロビンの姿が。
しかし、二人は尋問そっちのけでいつもの痴話喧嘩をしていました。
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そんな二人をおいて取り調べを始めるゼノに、サカキは「弁護士を呼んでくれ」と言います。
先ほどのセオドアたちの説明にもあったように、”境界人”たちにも「権利」があるのです。
進展しない取り調べに、ゼノは掴んだ情報を明かします。
サカキたちが取り扱っていたドラッグの製造場所は、JUKAIでした。
10年前のUFO墜落により、土壌が汚染された富士の樹海――それがJUKAIと呼ばれる場所です。
ブライアン、ゼノ、ボルツ、ロビンの4人は、早速いつものニッカポッカスーツに身を包み、ヘリに乗ってJUKAIへ向かいます。
元傭兵のボルツと元SIS諜報員のロビンは、移動中のヘリの中でも口喧嘩。
そんな二人をなんだかんだ宥めていたブライアンは、ふと窓の外を見て驚きます。
なぜなら、JUKAIの中からロケットランチャーを構えている人物がいたから……。
どう見ても不審なマージナルのヘリに撃ち込まれたミサイルは見事命中。
一同は爆発する寸前にパラシュートで緊急離脱するのでした。
二組の凸凹コンビがゆく
パラシュートの使い方も教わらないうちにJUKAIの中へ落下したブライアンは、なんとか地面に着陸。
近くに降り立っていたゼノとともに行動します。
早速、ドラッグ密造グループのボスであるベネット・ウェルズ(CV.坂詰貴之)率いる敵の姿を発見。
彼ら”境界人”には個体差があるため、どんな能力を持っているかわかりません。
見つからないよう避けながら進むうちに、風穴を通ることとなりました。
ブライアンは素性の知れない相手に背中は任せられないと言って、ゼノのプライベートを探ろうとします。
すると、ゼノは家族の話になったところで怒りを露わにし、「この世界はクソだ」と吐き捨てました。
一方その頃、ボルツとロビンもJUKAIを探索中。
元傭兵のボルツは、隠密行動時には全身に泥を塗るといって、自らに塗りたくりながらロビンにも勧めます。
肌に悪いと嫌がるロビンでしたが、やってみると意外と気に入ったのか、二人で泥だらけの姿になることに……。
ところがと言うべきか、当たり前のことと言うべきか、二人はすぐに見つかってしまいます。
マシンガンを持った敵に囲まれ、「飛び道具」が必要だと言ったロビンに、ボルツは「飛び道具ならある」と言い切りました。
次の瞬間、ボルツはロビンを抱えて遠くへ投げ飛ばし、川に落ちたロビンはそのまま激流に流されていきます。
そうして敵の隙を作ったボルツも同じ川に飛び込んで、その場から逃げ出すのでした。
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ドラッグ製造工場を爆破せよ!
ドラッグの製造工場を見つけたブライアンとゼノは早速突入しますが、”境界人”の特性を忘れていたブライアンの油断が原因で、ベネットたちに捕まってしまいます。
ベネットの”境界人”としての姿はトカゲ男で、人間よりも遥かに強い筋力を持っているようです。
見るからに不利な状態だとわかったブライアンは突然上裸になると、「古の戦士がこうしてたんだよ」と言って自らの胸元を横一文字に斬りつけました。
そして、捨て身でベネットに殴りかかろうとしたその時、ロビンの声が聞こえてきます。
「悪いな。 落とし物を探してた」
対”境界人”用の武器を背負ってやって来たのは、もちろんロビンとボルツでした。
武器を手にした途端、優勢となったマージナルメンバーたちは、次々に”境界人”を倒していきます。
その景色はまるで映像で見た「”宇宙人”vs”境界人”」のようで、ブライアンは「どっちが”境界人”だかわからない」ともはや呆れ顔です。
そんな中、逃げ出そうとしたベネットの前に立ちはだかったボルツは、「お前は最後に殺す、と言ったよな……あれは嘘だ」と告げて攻撃、その後ゼノがとどめを刺します。
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最後にブライアンがロケットランチャーを構え、「マージナルエクスプロージョン」を撃ち込むのでした。
なぜか前後両方から発射されて驚くブライアンに、ボルツとロビンは「素人は間違えて後ろに撃つ」「だから両方発射するよう改良した」と言ってのけます。
「バカなの?」と気が抜けるブライアンでしたが、どうにか今回の事件は解決。
”境界人”を捕らえることができ、組織の首謀者が明らかに。
それは、世界一のポップスターであるラバー・スーツ(CV.内田雄馬)でした。
アニメ『THE MARGINAL SERVICE』第2話まとめ
いかがだったでしょうか。
ボルツとロビンのトンチキコンビ感が満載だった第2話。
ブライアンとゼノの微妙に噛み合わない会話も含め、海外のコメディ映画の雰囲気が出ていました。
映画といえば、アーノルド・シュワルツネッガー主演『コマンドー』のパロディが盛り込まれていましたね。
今回の敵である「ベネット」も、『コマンドー』に登場するキャラクター名と一緒でした。
次回以降の映画ネタの登場も気になってきます!
また、ブライアン役の宮野真守さんが歌うオープニングテーマ「Quiet Explosion」に続き、ラバー・スーツ役の内田雄馬さんが歌うエンディングテーマ「Salt&Sugar」も公開。
エンディングではプライベート感のあるマージナルメンバーの姿が見られました。
次回、第3話も楽しみです。