映画『麻雀放浪記2020』あらすじ・ネタバレ感想!斎藤工×白石和彌監督が送るセンセーショナル・コメディ

出典:『麻雀放浪記2020』公式ページ

阿佐田哲也の人気小説「麻雀放浪記」。

過去にも映画化はされましたが今作は、ひと味もふた味も違う!

いや、ぜんぜん違うけれどエンターテイメント作品として100点満点以上の作品に仕上がっていました!

ポイント
  • 斎藤工×白石和彌監督のセンセーショナル・コメディ。
  • 近未来の日本に警鐘を鳴らす!?まさかの「東京オ◯ンピック」中止!
  • キャスティングが絶妙で最高!原作小説おなじみの「あのキャラ」たちも登場。

絶妙なキャスティング、ぶっ飛んだ設定で見事に蘇った平成最期のセンセーショナル・コメディ『麻雀放浪記2020』を解説します!

映画『麻雀放浪記2020』作品情報

『麻雀放浪記2020』

出典:映画.com

作品名 麻雀放浪記2020
公開日 2019年4月5日
上映時間 118分
監督 白石和彌
脚本 佐藤佐吉
渡部亮平
白石和彌
原作 阿佐田哲也「麻雀放浪記」
出演者 斎藤工
もも(チャラン・ポ・ランタン)
ベッキー
的場浩司
岡崎体育
ピエール瀧
音尾琢真
村杉蝉之介
伊武雅刀
矢島健一
吉澤健
堀内正美
小松政夫
竹中直人
音楽 牛尾憲輔
主題歌 CHAI「Feel the BEAT」

映画『麻雀放浪記2020』主要キャスト

坊や哲 / 昭和哲(斎藤工)

  • 1945年から2020年にタイムスリップしてきた天才ギャンブラー。
  • 2020年にて過去に帰るため強者達との麻雀勝負に挑んでいくことになる。
  • 20歳にして童貞でオックスクラブのゆきママに惚れている。

■1945年

八代ゆき(ベッキー)

  • 麻雀クラブ「オックスクラブ」のママ。
  • 哲の面倒を見ており、麻雀の際のイカサマ技も教え込む哲の師匠的存在。
  • 哲に求められるが簡単には身体を許さない。

ドサ健(的場浩司)

  • 哲の対局相手ですぐにキレやすい性格の男。
  • 言葉巧みに相手から財産をむしり取る冷酷非道な雀士。

出目徳(小松政夫)

  • 哲の対局相手であり仲間。
  • 勝つためには手段を選ばない冷静な雀士。
  • ヒロポン中毒でもあり、対局中に「九蓮宝燈」(ちゅうれんぽうとう)を揃え亡くなった。

■2020年

ドテ子 / 江島多加子(もも / チャラン・ポ・ランタン)

  • コスプレ麻雀で働く地下アイドル。
  • タイムスリップしてきた哲に対し次第に想いを寄せるようになる。
  • 動物とでの行為でしか感じることができないという困った性癖の持ち主。
  • 人間とキスをすると吐いてしまうため恋愛が困難。

大恩寺クソ丸(竹中直人)

  • ドテ子が所属する事務所の社長でドテ子のマネージャー。ドテ子とは同居している。
  • 金儲けのことしか考えていない。
  • よくおならをする。

AIユキ(ベッキー)

  • 麻雀の全てのテクニックをインプットした美しいAI搭載のアンドロイド。
  • 姿は哲が想いを寄せていた「オックスクラブ」のゆきママにそっくり。
  • 意志も感情も持ち合わせる究極のAI。

ミスターK(的場浩司)

  • ネット麻雀王で姿はドサ健にそっくり。
  • インターネット麻雀アプリで常にランキング1位の存在で哲をも困らせる存在。
  • ユキに選出されて麻雀オリンピックの選手として選出される。

ヤン(小松政夫)

  • 麻雀オリンピックに中国代表でやってきた中国最強選手。
  • 姿は出目徳にそっくり。

ドク(岡崎体育)

  • ドテ子の唯一のファンでオタクテロリスト。
  • いつも出待ちをしている。
  • 電磁パルスを使ってドテ子のピンチを助ける!

映画『麻雀放浪記2020』あらすじ


1945年から2020年にやってきたギャンブラーの坊や哲(斎藤工)は、自分が知っている戦後とは違った日本を目の当たりにする。

高齢化と少子化による人口減少、共謀罪による言論統制などさまざまな問題を抱える時代に、坊や哲が麻雀で戦いを挑む。
出典:シネマトゥデイ

映画『麻雀放浪記2020』みどころ

『麻雀放浪記2020』みどころ

阿佐田哲也の小説を、『blank13』で監督としても活動している『昼顔』シリーズなどの斎藤工主演で映画化したドラマ。

舞台を終戦直後から2020年へと移し、1945年からやってきた主人公が、麻雀で死闘を繰り広げる。

『孤狼の血』などの白石和彌が監督を務め、脚本を『東京闇虫』シリーズなどの佐藤佐吉が手掛ける。
出典:シネマトゥデイ

映画『麻雀放浪記2020』を視聴できる動画配信サービス

『麻雀放浪記2020』は、下記のアイコンが有効になっているビデオ・オン・デマンドにて動画視聴することができます。

なお、各ビデオ・オン・デマンドには無料期間があります。

u-next
注意点
  • 動画の配信情報は2019年4月15日時点のモノです。
  • 動画配信ラインナップは変更される可能性もありますので、登録前に各サービスの公式ページにて必ずご確認ください。

ご覧のとおり、2019年4月15日現在はどこのビデオ・オン・デマンドでも配信開始となっておりません。

各VODにて動画配信が開始になり次第、追って情報を掲載させていただきます。

【ネタバレあり】映画『麻雀放浪記2020』感想レビュー

無事公開!『麻雀放浪記2020』

東京オリンピックが中止になるという内容で国会議員試写会で議論になったことや、出演俳優が逮捕されたことで公開の中止が危ぶまれた『麻雀放浪記2020』。

しかし、今作は白石和彌監督と配給会社の東映が英断を下し、無事ノーカットで公開されることになりました!

映画を有料コンテンツとして観客が自ら求めて鑑賞するものとし、テレビドラマとは区別化したのです。

正直こんなことで話題にもなりましたけど、作品を作った人や役者さんたちの苦労や気持ちを考えると、本当に公開されてよかったな…と思います。

とても勇気が必要な決断だっと思いますが、こういう決断ができる映画監督がいることに嬉しくなりました!

作品も「センセーショナル・コメディ」と謳われるだけあって不思議な感覚です!

「コメディだったのか!」ということで、すごく腑に落ちた部分もありました。

また、近い日本の将来が描かれている作品でもあるので、2019年の私達はハッとさせられることも多いはずです!

それでは話題の『麻雀放浪記2020』をネタバレありで解説します!

タイムスリップしてきた天才雀士

昭和20年、戦争で日本が焼け野原になったあとは、国民にとっては非常に厳しい時代でした。

人々は生きることに精一杯で闇市や博打に明け暮れ、生活費を稼ぐこともしていました。

そして主人公の「坊や哲」も若干20歳でありながら、麻雀で生きるための金を稼ぐ男の一人だったのです。

1945年11月5日。浅草の麻雀クラブ「オックスクラブ」では、4人の男たちの麻雀勝負が始まろうとしていました。

ドサ健、出目徳(でめとく)、達の3人に、遅れてやってきた哲が加わります。揃うと死ぬという都市伝説まである役「九蓮宝燈」(ちゅうれんぽうとう)を出した出目徳が噂通り試合中に死ぬと、達は試合を降り、変わってオックスクラブのママゆきが勝負に加わりました。

ドサ健、哲、ゆきが3人麻雀で試合を続けるなか、哲が再び「九蓮宝燈」のチャンスを掴みました。

そして上がろうとした瞬間…外が急に暗くなり、建物に雷が落ちたのです!

哲が目を覚ますとそこは2020年の東京、浅草でした。

麻雀の牌「五筒」(ウーピン)を持ったまま、哲は道に倒れていたのです。

様変わりした街の様子に哲は驚きます。

斎藤工演じる主人公、坊や哲の設定が「20歳童貞」ということに無理がありすぎて最高に笑ってしまいました…。

でも俄然観る気になりましたけどね(笑)

そんな坊や哲、2020年の東京・浅草をさまよい歩きます。

東京オリンピックが中止になった2020年の日本

2020年、再び起こった戦争により日本は敗戦国になりました。

第三次世界大戦が終わったとかで、映画では詳しい内容は描かれていませんでしたが、米軍基地のある横田が攻撃を受けたというような台詞がありました。

また国民は額に埋め込まれたマイナンバーで徹底管理され、共謀罪が可決。

政府による自衛隊の国軍化が予定されているなど、ちょっと心がざわざわする描写もあります。

浅草をさまよった哲はコスプレ麻雀で働く地下アイドルのドテ子と出会い、彼女と彼女の事務所の社長大恩寺クソ丸が住んでいるアパートで暮らすことになります。

現代にタイムスリップしてきた哲を「コスプレの設定」と思っていたドテ子は、それが真実だということに気づきます。

そしてドテ子は次第に哲に想いを寄せるようになるのです。

哲がイケメンであることに目をつけた社長のクソ丸(ほんと名前が酷い…)は、学ランにふんどし姿、時空を超えて昭和からやってきた天才雀士「昭和哲」(しょうわてつ)として、哲を麻雀番組に売り込みます。(再び名前が酷い)

哲は麻雀界でどんどん頭角を現し、2020年で有名人になってしまいました。

戦争が起こったことで「平和の祭典としてふさわしくない」ということが原因で東京オリンピック開催が中止されました。

しかし、政府の元五輪組織委員会の会長である「杜」(もり)が新たに「麻雀オリンピック」を開催することを決定します!(んなアホな!!!!)

しかも「麻雀オリンピック」は人工知能と人間が麻雀で勝負をするというものでした…。

林教授によって開発された「AIユキ」には麻雀の全てのテクニックが搭載されていました。

杜はAIと麻雀対決をさせることで、日本がAI先進国だということを世界に知らしめたかったのです。

物語の中では、2020年に麻雀は世界的に人気があるゲームになっているようです。

オリンピックが中止になったからって「麻雀五輪」って…そんな!という大胆な設定も面白すぎる!!

しかし、どういう戦争があったのかは詳しくわかりませんでしたが、マイナンバーや自衛隊の国軍化…など、気になる政策がありましたね。

未来のことはわかりませんが、ぼーっとしているといつのまにかそうなっちゃうよ…という私達への警鐘でもあるのかもしれません。

そしていよいよ、麻雀五輪が開催されるのです!

麻雀五輪開催&気になる結末!

※こちらの項目にはネタバレが含まれるので、未視聴の方や知りたくない方はご注意ください!

AIユキによって選出された選手哲とミスターK、それに中国代表のヤンが加わり麻雀オリンピックが開催されました。

不正を防ぐために無観客で行われる試合は、インターネットを通じて世界中に配信されます。

しかし、哲は出場者の顔を見て驚きました。

ネット麻雀王のミスターKはドサ健に、中国代表のヤンは出目徳に、そしてAIユキはオックスクラブのママ八代ゆきにそっくりだったのです。

哲は自分が九蓮宝燈を出してタイムスリップした夜のことを思い出して動揺しました。

勝負はAIユキが圧倒的に強く、哲たちは苦戦を強いられます。

哲たちが協力してイカサマをしても、AIユキにはそれを学習し発展させる力まで備わっているので到底敵うはずもありませんでした。

試合はAIユキの独走状態でヤンとミスターKは脱落したも同然でした。

その時、トラブルによって会場が停電し、全自動麻雀卓が使用できなくなっていまいます。

試合続行不可能かと思われましたが、牌を手積みすることで試合が再開されました。

手積みにすることは、哲たちにとっては牌を積む時点でイカサマが使えるので非常にラッキーな状況でもあったのです!

哲も一度は脱落を考えましたが気を持ち直し、ミスターKとヤンに密かに協力を求めます。

哲が勝つ方法は「九蓮宝燈」を出すしかありませんでした。

そして哲は「筒子」(ピンズ)を自分に送り込むように二人に指示をしたのです。

このまま負けるよりは哲を勝たせるほうがマシと考えたミスターKとヤンは指示通り哲に筒子を回します。

しかし、役に必要な「五筒」(ウーピン)が全て出尽くしていたのです。

それに気づいた哲はタイムスリップしてきた時に握っていた五筒を見えない速さで出し、ついに「九蓮宝燈」を出すことに成功したのです!

麻雀五輪会場の上空にはカミナリ雲が巻き起こり、落ちた雷によって哲は1945年の戦後に戻っていました。

目が覚めた哲が戻ったのは11月5日。

自分が九蓮宝燈を出し、雷に打たれたあの日です。

そのことがわかると哲は「オックスクラブ」へと向かっていったのでした。

ここで物語は終わります。

エンドロール後、恐らく一緒に雷に打たれて1945年にタイムスリップしてきたAIユキが画面に映ります。

そもそも麻雀とは?

麻雀は私も少しかじったことがある程度でしたが、全くわからない人でも楽しめる映画でした。

わかることは「とにかく九蓮宝燈はスゴイ」ということで、これだけわかっていれば麻雀を全く知らない人でも楽しめると思います。

映画にもあったように麻雀は基本4人で楽しむゲームです。

13枚の牌を相手に見えないように自分の目の前に配置して、牌が積まれた山から1枚取り、自分のものを1枚捨てる行為を繰り返すというものです。

これを繰り返し、手元に13枚の牌+アガリ牌1枚の計14枚を定められた形に揃えることを目指します。

アガリの組み合わせによって得点が違い、得点が高い人が優勝というわけです。

「九蓮宝燈」の役の出現率は0.00045%と極めて低い確率になります。

そして映画に関する驚きの事実を発表すると、出演俳優のほとんどが「麻雀未経験者」だったのです。

斎藤工さん、ベッキーさん、ベテランの小松政夫さんまでが未経験という異例の状態で、各人雀荘に通ったり、個人レッスンを受けたりで撮影に望んだそうです。

ママ役のベッキーさんは、イカサマ技に使う牌の手積みなども覚える必要があり大変苦労したそうです。

原作「麻雀放浪記」

今作は阿佐田哲也の原作小説「麻雀放浪記」を異例の形でリメイクした作品になります。

「麻雀放浪記」に登場する人気キャラクターである「ドサ健」「出目徳」らも登場するということで、劇場には原作ファンと思われる年配の方もたくさんいらっしゃいました。(劇場を出る際に麻雀の話をしていました)

過去には1984年に真田広之が坊や哲を演じた、和田誠版の『麻雀放浪記』も映画化されています。

何度も映画化されるということで、人々に非常に愛されている作品とうことが分かります。

原作者の阿佐田哲也(本名:色川武大)さんは既に亡くなっていますが、今作主演の斎藤工さんが以前、映画『明日泣く』で阿佐田哲也さんを演じたことでも、縁がある作品だったと言えます。

エネルギーのある邦画は久々!

私自身、邦画を映画館で観るのは『シン・ゴジラ』以来だったのですが、久々にエネルギーが爆発している邦画を観ました。

(需要があるのはわかっていますが)個人的には泣ける系、若者をターゲットにしたラブコメや漫画の映画化よりは、こういう作品がたくさん増えると嬉しいな~と思っています。

また全編常時20台のiPhoneで撮影されたという斬新な作品!

それを踏まえてもう一度鑑賞したいと思いました。

ですので『麻雀放浪記2020』は、斎藤工さんと白石和彌監督の熱意とエネルギーが炸裂した奇天烈な作品になっています!

映画を創る人、演じる人から発せられるエネルギーを劇場で直に感じてはいかがでしょうか?

観終わった後は思わず麻雀アプリをダウンロードしてしまうかも!?

そして東映さんは劇中に登場した「昭和哲」グッズを発売するべきだ…。

とにかく、気になる人は急いで劇場へ!

映画『麻雀放浪記2020』まとめ

以上、ここまで『麻雀放浪記2020』について感想を述べさせていただきました。

要点まとめ
  • 斎藤工と白石和彌のエネルギー大爆発で元気をもらえるエンターテイメント作品!
  • 観終わった後は思わず麻雀を始めたくなる!?麻雀未経験者OKの作品。
  • iPhoneでの撮影など新しい試みに感動!これからの時代の映画の可能性と伸びしろをまだまだ感じることができる!

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