「COMIC FUZ」にて連載中のtoufu先生による人気マンガを原作としたアニメ『Lv1魔王とワンルーム勇者』。
10年前に倒され、なぜか幼女の姿で復活した魔王と、かつて魔王を倒したものの、今や落ちぶれてしまった元勇者・マックスを中心に繰り広げるドタバタコメディです。
ゼニアによってマックスのアパートへ搬送されたリム。
女子高生の姿に変身した魔王が助けたことにしますが、魔王がリムを気に入ってしまい……。
そんな中、リムのもとにフレッドから連絡が入り、マックスはフレッドと会うことに。
早速、第8話「決別」をレビューしていきます。
目次
アニメ『Lv1魔王とワンルーム勇者』前回第7話あらすじと振り返り
魔王から魔導庁の調査を任されたゼニアは、勘違いから独断で魔導庁に潜入してしまいます。
ポンコツっぷりを発揮しながら強引に突き進むゼニア。
ようやく目的の部屋へ潜り込みますが……そこにフレッドが現れます。
フレッドはゼニアが魔族であり、マックスと関わっていると気付いていました。
尋問後、部下のリムに監視を任せて来客の対応に向かいます。
来客――大臣の一人・グリムスは、レオ率いる共和国との和平交渉を提案しに来ました。
最初こそ難色を示すフレッドでしたが、グリムスの話に乗ることにします。
やがてグリムスが帰って行くと、魔導庁で爆発事件が発生。
それは共和国によるテロだと予想されましたが、どうやらグリムスが一枚噛んでいるようでした。
【ネタバレあり】アニメ『Lv1魔王とワンルーム勇者』第8話あらすじ・感想
ゼニア帰還
魔導庁の爆破事件に巻き込まれたゼニアは、一人脱出を試みます。
しかし、すぐそばには監視役だったリムが血を流して倒れており、意識を失っていました。
短い時間ながらも世話を焼いてくれた恩があるうえに、いつか魔王が言っていた「むやみに人を殺してはいけない」という発言を思い出し、リムを抱えて逃げることにします。
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その頃、自宅にいたマックスと魔王は、テレビのニュースで爆破事件について知ります。
帰って来ていないゼニアが関わっている可能性が頭に浮かび、どこか現実逃避めいた思いを巡らせる二人……。
そこへ、リムを背負ったゼニアが帰還。
嫌な予感が当たってしまった二人は、衝撃に目をむきました。
やがて、リムが意識を取り戻します。
女子高生の姿に変身した魔王が助けたことにし、マックスとゼニアは身を隠していました。
すると、リムを気に入ってしまった魔王は、魔力で彼女を洗脳し、眷属になる契約を結ばせようとします。
心神喪失状態になりかけたリムが契約書に署名しようとした時、マックスが現れ、魔王の暴走を止めるのでした。
謝罪と疑惑
マックス、魔王、ゼニアの三人は、魔王の指示を勘違いしたゼニアが勝手に魔導庁へ侵入してしまったこと、迷惑をかけてしまったことをリムに謝罪します。
そのうえで魔王は、自分とゼニアは魔王を失い路頭に迷っていたところをマックスに助けられた、ただの魔族であると語りました。
そんな魔王の嘘に付き合わなければならなくなったマックスとゼニアは困惑しますが、どうやらリムはお人好しのようで、話をすべて信じているようです。
その時、リムのスマホが着信を知らせ、確かめてみるとフレッドからの電話でした。
リムは爆発に巻き込まれた後、ゼニアに助けられ、現在はマックスの自宅にいると正直に話します。
フレッドは電話をマックスに代わらせると、魔族と結託して国家機関を爆破したのではないかと疑いの目を向けました。
マックスは今度こそ魔族との関係を認めましたが、爆破事件には関与していないとキッパリ言い切ります。
会って話すことにしたフレッドがマックスの自宅へ向かうと告げたところ、突然ノイズが入り、電話が聞き取りにくくなりました。
さらに、知らない女の声まで聞こえてきて、恐怖を感じたフレッドがスマホの画面を見ると、そこには自分と、マックス宅の押し入れの中にいる幽霊の姿が映っていたのです。
泡を吹いて倒れてしまったフレッドは、爆破事件のために駆け付けた救急隊に発見され、回収されました。
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情勢の鍵を握る大臣たち
――ベスカー王国内閣府庁舎、九大臣会議。
グリムスをはじめ、フランカ(CV.谷育子)、トリゴーリン(CV.大塚明夫)、レインハルト(CV.置鮎龍太郎)、ゼーマン(CV.草尾毅)、ヘイワード(CV.土師孝也)、セゼク(CV.田中真弓)、メネヒルト(CV.井上麻里奈)、ジョージ(CV.玄田哲章)という9人の大臣が勢揃いしていました。
九大臣とはいえ、考えはさまざま。
今回の爆破事件についても、共和国のテロだと信じて疑わない者、そもそもレオを追い出したことを不服に思う者、戦争を始める口実になると語る者、共和国には敵わないと言う者……と、意見やスタンスはバラバラなようです。
そんな中、元勇者一行のレオに立ち向かうためには、元勇者一行の力が必要だと考えるレインハルトは、フレッドと親交の深いグリムスに声を掛けます。
白羽の矢が立ったグリムスは、貧乏くじを引いたとうんざりしたポーズを見せますが、どこかまんざらでもない様子でひっそり笑うのでした。
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マックスとフレッド……そしてレオ
フレッドに呼び出され、マックスと魔王はとある高級料亭を訪れていました。
女子高生の姿に変身してフォーマルなドレスに身を包んだ魔王を魔王だとは露知らず、美女だと褒めるフレッドは、マックスはもう人間の女には相手にされないもんなと揶揄います。
そんなフレッドに、ゼニアの件についてきちんと謝罪したうえで、爆破には関わっていないと告げました。
フレッドもゼニアの能力を鑑みて、マックスたちが爆破に関わっているとは考えていないようでした。
しかしフレッドの狙いは、ゼニアの件を不問にする代わりに、マックスに落とし前を付けさせること。
共和国が爆破テロを起こしたことをきっかけに、本格的に戦争が始まりそうだと話し、マックスに二つの選択肢を与えます。
王国の戦力として共和国と戦うか、魔族とともに爆破テロを起こした犯人となるか……。
そもそも今回の爆破事件を共和国によるテロだとは考えていないマックスは、取り繕うのが面倒になってしまいました。
共和国で買ってきた温泉まんじゅうを取り出すと、旅行で行った共和国がいいところだったこと、共和国への引っ越しも視野に入れていることを語り、フレッドを煽ります。
フレッドは、マックスの発言はテロ組織所属への意思表明とみなされ、王国を敵に回すことになると告げました。
しかし、マックスはマックスで、フレッド自身が戦力になれと勧誘している自分が共和国へ行けば、元勇者を敵に回すことになると言い返します。
もはや売り言葉に買い言葉……感情的になり、罵り合う二人。
言葉のぶつけ合いだけでなく、カッとなったフレッドがマックスの胸ぐらを掴んだ瞬間、魔王が第3の目を見開いて「やめろ！」と魔力を発しました。
強大な力を感じ取ったフレッドは魔王を睨みつけながら、マックスに「この魔族はなんだ」と問いかけます。
明言することを避けたマックスはこの場の支払いをフレッドに任せ、「どうせ税金から出るんだろ？」と下衆な笑顔を向けました。
フレッドは帰って行くマックスに「毒でも盛ってやれば良かった」と呟きます。
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自宅へ戻ったマックスは、腹を押さえて苦しんでいました。
魔王は本当に毒を盛られたのではないかと心配しますが、その正体は下痢……。
毒ではなく、下剤を入れられていたようです。
王国の戦力になれという頼みにマックスは頷かないだろうと端から予想していたフレッドが、ゼニアの件の仕返しのつもりで入れたのでは、と魔王は推測。
マックスはトイレに引きこもり、ただただ苦しみに喘いでいました。
一方その頃、爆破事件は共和国によるテロだと報じられていることを知ったレオ一行。
「もはや母国とは思わん」と言い切ったレオは、王国との戦争に覚悟を決めるのでした。
アニメ『Lv1魔王とワンルーム勇者』第8話まとめ
いかがだったでしょうか。
政治的な部分が強く描かれた第8話。
情勢が大きく動き出し、王国ｖｓ共和国の戦争が起こりそうな予感が漂います。
それぞれに戦争はしたくないと思っているのにもかかわらず、かつての仲間同士で戦うのは胸が痛いですね……。
SNS上では、九大臣の登場と、その声優の豪華さに驚かされた視聴者の声が集まりました。
一人一人の台詞は多くなかったのですが、ベテラン揃いの実力のおかげか、説得力のあるシーンになっていましたね。
マックスとフレッドが言い合うシーンも、だんだん感情的になりボルテージが上がっていく喧嘩の表現が素晴らしく、マックス役の中村悠一さん、フレッド役の松岡禎丞さんの好演に気持ちが高まりました。
次回、第9話も楽しみです。