「COMIC FUZ」にて連載中のtoufu先生による人気マンガを原作としたアニメ『Lv1魔王とワンルーム勇者』。
10年前に倒され、なぜか幼女の姿で復活した魔王と、かつて魔王を倒したものの、今や落ちぶれてしまった元勇者・マックスを中心に繰り広げるドタバタコメディです。
マックスが久しぶりに出掛けようとすると、魔王に懇願され二人でショッピングモールを回ることに。
おめかしした二人の距離感はどう見てもデート?!
しかし、そんな二人の前にレオの配下が近付きつつあり……。
早速、第5話「へいかとっ!」をレビューしていきます。
目次
アニメ『Lv1魔王とワンルーム勇者』前回第4話あらすじと振り返り
恋人のいないマックスのためにお見合いを計画する魔王とゼニア。
配下の美少女にお気に入りがいれば、セッティングすると言い出し……。
さらに魔王は、マックスに魔族への転生を勧め、転生説明会を開催します。
魔王たちとの感覚の相違に頭を抱えたマックスは、お見合いはともかく稼ぎを得ようと立ち上がりました。
そうして始めたのが動画配信サイト「Poo Cube」の配信者!
伸び悩むマックスに協力しようと、美少女へ変身した魔王が際どい生配信を行いますが、際どすぎてBANされてしまうのでした。
【ネタバレあり】アニメ『Lv1魔王とワンルーム勇者』第5話あらすじ・感想
二人でおでかけ
――勇者がまだ勇者と呼ばれる前の時代。
闘技場で行われる武道会では、戦士レオ(CV.下野紘)が活躍していました。
優勝間違いなしと思われていましたが、そこへ新星・マックスが現れます。
マックスの戦う姿を見たレオは、楽しそうに不敵な笑みを浮かべるのでした。
――そして、現在。
マックスがたまには外へ出掛けようとすると、魔王に引き止められます。
魔王は自分も一緒に行きたいとおねだりし、二人でショッピングモールへ向かうことになりました。
美少女モードに変身した魔王が服を選ぶのを、面倒そうに付き合うマックスという構図は、まるでデート中のカップルのようです。
店員にも勘違いされるほど、二人の姿は自然な恋人同士に見えました。
そんな中、楽しそうに服を物色する魔王に対し、マックスは「お前ってさ……男、なんだよね?」と問いかけます。
すると魔王は、照れくさそうにハニカミながら、「どっちでもいいではないか……」と顔を赤らめるのでした。
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ショッピングの最後にスーパーで買い出しをしていると、試食コーナーにいた女性店員に話しかけられます。
マックスの顔を見て勇者だと気が付いた彼女は、魔王のことを「彼女ですか?」など気軽に聞いてきたりと、フランクな様子で握手を求めてきました。
申し訳なさそうに手を差し出したマックスは、彼女の手を握ってハッとします。
一般人女性にしては力強くゴツイ手の持ち主は、「あねご」(CV.伊藤静)と呼ばれているレオの部下でした。
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かつての仲間、その部下たち
あねごから話があると言われたマックスは、魔王に一般人のフリをするよう指示し、あねごの言う通り魔王を先に帰らせます。
あねごはマックスと二人きりになると、店員を演じていた時よりもフレンドリーに話し始めました。
元より二人は知り合いであり、気の置けない仲のようです。
王国からテロリスト集団とされているガンマ共和国の一員であるあねごは、スパイとして王国に潜入していました。
マックスがレオのことを聞くと、レオもマックスのことを気にしていると言い、互いが気にかけていることを喜んでいる様子を見せます。
そして、マックスがフレッドの誘いを断ったと知ると安堵の表情を浮かべ、ガンマ共和国への協力要請をしました。
こちらも即座に断ったマックスでしたが、あねごはフレッドのように無理強いすることはせず、ガンマ共和国行きのチケットを手渡します。
それは「遊びに来て」とでもいうような、やはりフランクな誘いでした。
一方その頃、先に帰るよう言われた魔王は、一人の男――ウィル(CV.興津和幸)に声を掛けられます。
彼もまたレオの部下でしたが、あねごとは違って高圧的な態度で魔王に近寄りました。
マックスをガンマ共和国に協力させるため、魔王を人質に取ろうと考えていたのです。
ウィルのマックスを舐めた態度に憤る魔王でしたが、一般人――か弱い美少女のフリを貫き通し、ついにマックスのもとへ連れてこられました。
ウィルは、ガンマ共和国をテロリスト集団としている王国に激しい怒りを抱いていますが、人質を取って脅迫するやり方こそテロリストだと、あねごに叱られてしまいます。
実際、魔王はマックスの彼女でも何でもないので、マックスは余裕綽々でウィルの誘いを断りました。
しかし、ウィルが魔王の髪を掴み、本当に乱暴な扱いをした瞬間、猛スピードで駆け出してウィルの腕を取りました。
ウィルは抵抗する間もなく海へ放り投げられ、あねごが救出に向かいます。
マックスが勇者だった10年前、まだ子供だったというウィルは、マックスの強さを知らなかったのです。
あねごとともに謝罪したウィルに対し、マックスは「レオに迷惑はかけるなよ」と返しました。
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戦士レオの現在
マックスたちに見送られたあねごとウィルは、小型船でガンマ共和国へ戻りました。
その途中、仲間の船を発見し、レオも乗っているのかと尋ねます。
すると、レオは海中から勢いよく飛び出してきました。
赤いふんどし一丁で飛び出してきたレオは、槍一本で巨大な魚を仕留めて船上に帰ってきたのです。
そして、あねごとウィルが戻ってきたことに気付くと、「飯にしようぜ!」と声を掛けました。
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一方マックスは、あねごから貰ったガンマ共和国行きのチケットを撮影していました。
なぜチケットの写真を撮るのかと不思議そうにしている魔王に、王国ではなかなか手に入らないものだから、ネットで出品するのだと教えます。
魔王はせっかく貰ったチケットを高値で転売しようとしているマックスを咎めますが、公にはテロリストの地とされている国に行くなんて危なっかしいと言われてしまいます。
帰ってこられなくなってしまう可能性もあると聞いた魔王は、マックスの部屋の押し入れにテレポータルを作ることで、すぐに戻ってこられると笑いました。
さらに、早速ゼニアを呼び出し、二日ほど留守にするからと告げて、その間に任せたいことなどを指示し始めます。
そんな魔王の様子を見ていたマックスは、自分は行かないと呆れますが、おねだりモードの魔王の目を見てしまい……。
ガンマ共和国へ!
気が付けば、マックスはガンマ共和国行きの飛空艇に乗っていました。
おねだりモードの魔王の、紫色に怪しく光る目を見てしまい、幻惑術にかかっていたのです。
飛空艇に乗ってしまえば逃げることもできず、マックスは仕方なくガンマ共和国へと入国しました。
ガンマ共和国へ入ってしまえば、顔見知りのレオの部下がいるかもしれないというマックスに、魔王は変装グッズを渡します。
それは鼻眼鏡に出っ歯というパーティーグッズで、見るも無残な姿になってしまったマックスを見て、魔王は大笑いしました。
そうして、なんだかんだ平和に入国した二人は、ガンマ共和国の入口でもある観光地にやって来ます。
そこには湯畑や足湯、土産屋が並ぶ穏やかな温泉街が広がっていました。
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とてもテロ国家には見えない風景に、魔王は「いいところ」だと楽しんでいますが、マックスは観光客が来る入口は体裁を整えているんだろうと評します。
そんな中、レオの名前を呼ぶ声の先に、観光客が集まっていました。
国のリーダーらしく演説でもするのかと思いきや、レオが行っていたのは「湯もみ」のパフォーマンスでした。
それこそテロリストには見えない無邪気な姿に、魔王は「元気そうではないか」と言います。
マックスは「変わってねえ……」と呟き、目を閉じるのでした。
――かつての武道会にて。
優勝確実と思われていたレオと戦ったマックスは、熾烈な戦いの末にレオを討ち破ります。
こうしてマックスは勇者としての第一歩を踏み出し、良き仲間となるレオと出会ったのでした。
アニメ『Lv1魔王とワンルーム勇者』第5話まとめ
いかがだったでしょうか。
戦士レオの現在と、ガンマ共和国の実態が垣間見えた第5話。
王国側からするとテロ国家とされているガンマ共和国ですが、部下たちの様子からしても、とてもテロリスト集団には思えません。
マックスは離反したその存在自体が問題の火種になっていると話していましたし、確かにそうなのですが、実際にレオが離反した背景にはどんな出来事があったのでしょうか。
次回、第6話も楽しみです。