アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』第5話(最終話)あらすじ・ネタバレ感想!戦いの先にあったそれぞれの居場所とは……?

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©Beijing HMCH Anime Co.,Ltd 羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来

妖精と人間が共存する世界を舞台に、猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)が旅をしながら人間社会を理解していく姿を描いた中国製アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』。

シャオヘイの能力を奪ったフーシーが作り出す”領界”で、ムゲンとフーシーの戦いは加速します。

一方、意識を失っていたシャオヘイは、夢の中でムゲンが苦戦する姿を見て……。

早速、アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』第5話をレビューしていきます。

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アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』前回第4話のあらすじ・振り返り

フーシーに攫われたシャオヘイを心配しながらも、事件に巻き込まれた市民の安全を確保するムゲン。

現場に駆け付けた館長から、フーシーが他者の能力を奪うことができる生霊系の能力を隠し持っていたと聞き、シャオヘイの身を案じます。

一方、フーシーに連れられて他の仲間とも再会したシャオヘイは、龍游が今のような大都市になるずっと前は美しく自然豊かな森林であり、そこがフーシーたちの故郷だったと知ります。

開発が進んで自然が破壊され、妖精たちが故郷を離れていくことに耐えられなかったフーシーは、人間に復讐する力を得るため、他の妖精の能力を奪い始めました。

そして、シャオヘイの力も欲しがるようになりましたが、彼の考えに違和感を覚えたシャオヘイは、誘いを断ったうえで考え直すよう説得します。

拒絶されたフーシーはシャオヘイの”領界”の能力を強引に奪い、ついにシャオヘイは能力と意識を失ってしまいました。

シャオヘイの力を得て、龍游中心部で”領界”を発動したフーシー。

街は混乱に陥り、執行人や街に住む妖精たちは、協力して市民の避難誘導にあたります。

そんな中、目を覚まさないシャオヘイを救うため、ムゲンは一人でフーシーが展開した領域に飛び込んでいきました。

その頃、未だ目を覚まさないシャオヘイは、自意識の中を漂っていました。

フーシーと出会ってからの記憶が巡り、能力を奪われる直前に「お前の力が必要だ」と言われたところでハッとします。

真っ白な空間に包まれたシャオヘイは、たった一人で涙を流していました。

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【ネタバレあり】アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』第5話あらすじ・感想

領界の主

フーシーが作り出した領界の中で、ムゲンが苦戦を強いられていた頃。

気を失っていたシャオヘイは、真っ白な空間にいました。

それは自意識の中のような、夢の中のような場所で、自身を囲うように目には見えない壁があるみたいでした。

そこでシャオヘイは、ボロボロになりながらも戦い続けるムゲンの姿を見ます。

実際、領界ではムゲンに危機が迫っていました。

フーシーの操る蔦がムゲンを貫こうと伸びていったその時、目の前に黒くて巨大な猫の手が現れます。

シャオヘイが、元は自分のものだった領界に入り込んだのです。

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ムゲンを助けるべく能力を発揮したシャオヘイは、フーシーのことも「いい人」だと思っているのですが……。

還る場所

「さっき夢を見てたっぽくて、あんたがボコボコにされてたんだ」

そう言って笑うシャオヘイに、ムゲンは微笑み返します。

一方、領界の元の持ち主であるシャオヘイがやって来ても、戦いを諦めないフーシー。

ここまで来たら後戻りはできないフーシーですが、ムゲンにサポートされながら戦うシャオヘイに敵わず、圧倒されていきます。

完全に身動きが取れなくなってしまったフーシーは、再びシャオヘイに協力を仰ぎました。

しかし、シャオヘイはそれを拒み、ムゲンは「人間と妖精の共存」について諭します。

すると、フーシーは「ここから離れたくない」と呟き、自身の植物の能力を使って樹木を生やすと、自分の身体と周囲の建物を包むように森を作り出し、命を絶ったのです。

離れた場所からそれを見ていたナタは「バカだな、材木にされるだけだ」、キュウ爺は「公園になるかもしれんぞ、有料のな」と言いました。

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キュウ爺が続けた「先はまだまだ長い」や、館長の「必死に築いた関係も壊すのは実に簡単だな」という言葉も含め、別種族が共存する難しさと葛藤を現していますが、フーシーの行動を冷静に見ている分、かなり皮肉が効いていて考えさせられる着地点となっています。

かつて故郷だった土地で植物と一体になることを選んだフーシー。

シャオヘイは「フーシー、悪い人なの?」とムゲンに問いかけます。

ムゲンは「お前の中に、ちゃんと答えがあるだろう」と優しく告げました。

師弟のこれから

都市部での騒ぎがひと段落し、シャオヘイはムゲンたち執行人とともに館へ向かいます。

雲海を進んで辿り着いた美しい館には、たくさんの妖精が暮らしていました。

初めて見る光景にシャオヘイは驚き、胸を躍らせます。

シュイに手を引かれてはしゃいでいたシャオヘイですが、やがてムゲンだけついてこないことに気が付きました。

ムゲンは多くの妖精たちから慕われていますが、同じだけ嫌われてもいます。

それはムゲンが人間なのに強すぎる故、生まれた恨みでした。

妖精たちに感謝されながらも館で暮らすことのできないムゲンは、シャオヘイに「きっとここを好きになる」「また様子を見に来る」と言って立ち去ります。

涙を流しながらムゲンとの旅路を思い返したシャオヘイは、「師匠!」と叫んで呼び止めました。

そして、「師匠と一緒にいてもいいですか」と尋ねます。

ムゲンは「もちろん」と振り返り、シャオヘイを抱きしめました。

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「居場所が欲しいんだろ?」と優しく問いかけるムゲン、「師匠と一緒にいたい」と泣くシャオヘイ……それぞれに孤独を抱えていた二人の旅は温かいものになるでしょう。

アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』第5話まとめ

いかがだったでしょうか。

シャオヘイを救ったいい人から、敵対する存在となったフーシー。

シャオヘイに嫌われていた支配者から、旅をともにする師匠となったムゲン。

シャオヘイとの関係性や接し方に対比が見られる二人に注目して観てみると、さまざまな発見があります。

居場所(=帰る場所)を求めていたという点では共通する三人がそれぞれに辿り着いた結論……皆さんはどう思いましたか?

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