妖精と人間が共存する世界を舞台に、猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)が旅をしながら人間社会を理解していく姿を描いた中国製アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』。
第2話では、ムゲンと行動をともにすることとなったシャオヘイの隠された能力が明かされます。
自分と同じ金属属性の能力を持つシャオヘイに、力の使い方を教えると申し出るムゲンですが……。
さらに、フーシーの能力も御霊系のものだけではないとわかります。
別々に行動しながら連携を取るフーシーたちの狙いとは、一体何なのでしょうか?
早速、アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』第2話をレビューしていきます。
目次
アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』前回第1話のあらすじ・振り返り
――妖精が存在する世界。
人間たちの自然破壊により、多くの妖精たちが居場所を失っていました。
暮らしていた森が開発され、居場所を失くした黒猫の妖精・シャオヘイは、同じ妖精のフーシーに出会います。
フーシーは自らの住処である自然豊かな島へ案内し、仲間たちに紹介すると、シャオヘイも一緒に暮らそうと提案しました。
こうしてシャオヘイは新たな居場所と仲間を得ましたが、安心したのも束の間、島に不穏な影が……。
人間でありながら最強の”執行人”であるムゲンという男が現れたのです。
フーシーたちの動きを察知して、捕らえに来たようでした。
激しい戦いの末、何とか逃げ切ったフーシーたちですが、シャオヘイだけが逃げ遅れ、ムゲンに捕まってしまいます。
フーシーたちはシャオヘイを救うため、かねてから計画していた作戦を実行に移すことに。
一方、シャオヘイはムゲンに連れられて、人と妖精が共存を目指している”館”へ向かいます。
ムゲンと行動をともにすることとなったシャオヘイの運命や如何に……。
【ネタバレあり】アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』第2話あらすじ・感想
執行人と黒猫
ムゲンは捕獲したシャオヘイを連れ、丸太で作ったイカダに乗って島を出ます。
イカダという小さな空間に二人きり。
ムゲンを敵視するシャオヘイは、周囲には海しかないというのに何度も脱走を試みます。
その度にイカダに連れ戻され、しばらく経った頃。
天候が崩れて荒波に飲まれそうになったところ、シャオヘイが無意識のうちに”領界”を作り出し、二人の乗るイカダを守りました。
領界とは、霊域――その持ち主が自由にできる空間を、任意の場所で展開できる能力です。
ムゲンはその出来事が気になり、術を見せてほしいと頼みますが、シャオヘイは自分自身の能力に気付いていないようでした。
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シャオヘイの修行
ムゲンはシャオヘイを自分の霊域に連れていき、そこでシャオヘイ本人ですら知らなかった能力に気が付きます。
シャオヘイは空間系の能力である領界に加えて、金属属性の能力も持っていました。
さらに、ムゲンはシャオヘイが捕獲対象ではなかったことを察知します。
自分と同じ金属属性の能力を持ち、素質もありそうなシャオヘイに興味を持ったムゲンは、金属の扱い方を教えると申し出ました。
しかし、彼を敵視しているシャオヘイは申し出を受け入れず、反発します。
それでもイカダでの旅は続くもの。
最初はやる気がなかったシャオヘイでしたが、次第に強くなりたいと思うようになり、ムゲンから能力の使い方を学ぶことにしました。
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イカダの上での修行により能力を開花させたシャオヘイは、やがてその力を使って脱出を試みるようになります。
やはりムゲンには敵わず、何度もイカダに戻されているうちに、陸が見えてきました。
フーシーたちの動き
その頃、フーシーはミン先生(CV.相馬康一)のもとを訪れ、力を貸してほしいと頼みます。
すると、ミン先生は「館が許す範囲」でなら、と答えました。
さらに、「執着がいい結果を生むとは限らんのだぞ」とフーシーを諭します。
フーシーは少し声のトーンを落としますが、借りたいものがあるのだと続けました。
その後、フーシーが向かったのは、ガコ(CV.野坂尚也)という人物が営む古書店でした。
ガコは描いたものを実体化させる能力を持っており、筆で絵を描いては攻撃してきます。
応戦するフーシーはしばらくしてガコを捕まえると、「これが正体か」と言いました。
そこには確かに、先ほどまでとは打って変わって小さくなったガコ(CV.石見舞菜香)の姿があります。
抵抗するガコに、フーシーが何かを施した次の瞬間。
ガコはぐったりとして、意識を失っていました。
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一方、ロジュはシャオヘイとムゲンの現在地を突き止めていました。
その情報から、シューファイは次の目的地を定めます。
いい奴、悪い奴
陸に着いたムゲンとシャオヘイは、その土地の住人に密航者かと疑われます。
ムゲンはただの迷子だと答えますが信じてもらえなかったため、武器を突き付け密航者だと嘘をついて脅し、ここがどこなのか聞き出しました。
陸に着いたら自由にしてくれる、とイカダの上で約束していたので、シャオヘイは場所がわかるなり駆け出そうとします。
すると、ムゲンはご馳走するといってシャオヘイを引き止めました。
食事をともにする二人でしたが、長い船旅でムゲンの持っていた紙幣はボロボロに、スマホは水没しており、お金が払えず食い逃げする羽目に。
そんなこともあり、なかなかムゲンを信用しきれないシャオヘイは、二人でたき火を囲むうちにフーシーたちのことを思い出します。
その記憶の中で串に刺さった肉を差し出すのはテンフーでしたが、今目の前にいるのはムゲンです。
残念に思いながらムゲンに焼いてもらった肉を奪い取ると、何故そんなに嫌うのかと問われました。
シャオヘイはムゲンを悪い奴、フーシーをいい奴だと評します。
その理由は、フーシーが食事や寝床を与えてくれたからです。
しかし、今シャオヘイが手にしているのはムゲンが焼いた肉で、食事を与えたという点に関しては、フーシーと同じはずでした。
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何も言い返せなくなったシャオヘイは肉にかぶりつきますが、それは食べられないほどまずいもので、「粗末にするな」と言ったムゲンでさえ吐き出してしまいます。
「なんて鳥だ」とげんなりするムゲンに、シャオヘイは「そういう問題じゃない!」と声を上げました。
アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』第2話まとめ
いかがだったでしょうか。
シャオヘイの能力を開花させたのは、奇しくも敵であるムゲン。
まだまだムゲンを認めていないシャオヘイですが、二人の旅は続いていくようです。
さらに、フーシーのところに戻ろうとするシャオヘイを何度も引き止めるムゲンは、シャオヘイのことを心配している様子。
捕獲対象ではなかったシャオヘイを頑なに館へ連れて行こうとしているのには、何か理由がありそうですね。
単独行動をしているフーシーの動きにも不可解な点が多く、気になることは尽きません。
ガコとの戦いで見せたあの光は何だったのか……明かされる時が待ち遠しい!
次回、第3話も楽しみです。