賞金稼ぎと殺し屋の歪な関係を描くラブサスペンス『殺し愛』。
父親の命日に教会を訪れるシャトー。
リャンハに遭遇し軽口を叩かれたのも束の間、そこへ襲撃者が現れます。
リャンハが銃撃戦を繰り広げる間、シャトーはさらわれたシスターを追いますが、そこにはホーが待ち構えていました。
一方、リッツランはシャトーの母親・アンナと面会していました。
シャトーが関わっていた17年前の事件とは……?
早速、アニメ『殺し愛』第4話をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『殺し愛』前回第3話あらすじと振り返り
ホーに襲撃されたシャトーが、リャンハに救出された翌日。
シャトーはホーが言っていた「裏切り者」という言葉をリャンハに伝えます。
すると、彼には何か心当たりがあるようでした。
5年前、とある組織に所属していたリャンハは、上司だったスンウを殺害しました。
そのスンウを慕っていたのが、リャンハよりも所属歴が長かったホーでした。
リャンハと別れて事務所へ戻ったシャトーは、リッツランから事情を聞かれるも、ただ頭を下げて謝罪の言葉を繰り返していました。
連絡がつかなくなった理由も、車が崖から落ちた理由も、何も話すつもりがないらしいシャトーに対して、リッツランは一つだけ答えるよう言います。
ソン・リャンハとすでに接触しているのか、と。
頭を下げたままだったシャトーは少しだけ顔を歪めると、また「申し訳ありません」と繰り返すのでした。
シャトーは自宅のアパートに帰るなり、何故か部屋の前で待ち受けていたリャンハの姿に顔を顰めます。
当たり前のように自宅を知っているリャンハを迷惑そうな顔で追い返そうとしますが、このまま扉の前に居座られるのも困ると判断し、渋々部屋の中へ招き入れることに。
部屋に飾られた写真に写った幼いシャトーと両親らしき男女を見て質問してくるリャンハに、シャトーは「あなたには関係ない」と言い放ちます。
やがてシャトーはリャンハとの接触がリッツランにバレていることを話し始め、身の危ういリャンハが何故シャトーと会うのか、その理由を聞きました。
すると、リャンハはシャトー自身や所属する組織にもリスクがあると述べながら、シャトーこそリャンハに期待していることがあるのではないかと問いかけます。
その時、部屋の固定電話が鳴り、しばらくして留守番電話に繋がります。
電話の主はシャトーの母親で、父親の命日が近いから帰って来られないかという内容でした。
リャンハは俯いて黙ってしまったシャトーをそのままに、部屋を後にします。
【ネタバレあり】アニメ『殺し愛』第4話あらすじ・感想
襲撃者たち
シャトーが父親の命日に墓を訪れ、花を手向けた頃、リッツランはシャトーの母・アンナ(佐藤しのぶ)を訪ねていました。
シャトーとリッツランは父親同士が知り合いだということもあり、互いの幼少期も知っているようでした。
urara
そして、シャトーについて聞きたいと言うリッツランに、アンナはそろそろ話しておこうと思っていたのだと口を開きます。
一方、教会にやって来たシャトーは、やはり当たり前のように待ち伏せているリャンハに遭遇します。
いつものようにあしらっていたのも束の間、三人の男に襲撃されました。
リャンハは素早く二人を倒すと、最後の一人が発した「話が違う」という言葉を追及します。
その男は死に際に「女だけだと言っていた」と悪態をつきました。
そして、振り返った先にシャトーの姿がないことに気が付いたリャンハは、「しまった」と呟くのでした。
捕らわれたシャトー
シャトーはシスターのメガネが地面に落ちているのを見て、その後を追っていました。
シャトーが辿り着いたのは父の墓……そこには探していたシスターが倒れており、傍らには拳銃を持ったホーがいました。
シスターを人質に取られたシャトーは、ホーの言う通り拳銃を手放し、地面に膝をつきます。
そして、手錠をかけようと近づいてきたホーの隙を見て、袖口に忍ばせていたスタンガンを押し付けました。
しかし、過去に使用していた薬物の影響で神経がイカレているというホーにはスタンガンが効かず、返り討ちにあったシャトーは意識を失ってしまいます。
リャンハが現場に辿り着いた時には、すでにシャトーの姿はありませんでした。
代わりに落ちていたシャトーの拳銃を拾い上げたリャンハは、彼女に電話を掛けます。
しばらくして、その電話に出たのはホーでした。
「お久しぶりです、ホーさん」
リャンハの声を聞いたホーは「どんな面をしているのか」と楽しそうに聞きます。
そんなホーの問いかけに対し、リャンハは「ご用件をどうぞ」と冷たく言い放つのでした。
urara
一方、リッツランはアンナからシャトーの幼少期の話を聞くことになります。
シャトー・ダンクワース
――17年前、南部のとある田舎町。
不審車両に身元不明の少年の遺体と、身元不明の女児が一人。
現場にやって来た定年間近の捜査官・ダンクワース(安原義人)は、その女児に名前を聞きました。
彼女は「シャトー・ノーブル」と名乗りましたが、他の捜査官によると名前以外は何も答えないといいます。
ダンクワースはお腹を空かせているらしいシャトーを自宅に連れ帰ることにしました。
シャトーを迎え入れたアンナは、ダンクワースから「今回の事件の重要参考人」だと聞かされます。
「あら、犯人?」と返せば、ダンクワースは冗談だと笑い、何か食べさせるよう言いました。
urara
その後、事件は拉致・誘拐や組織的犯罪の線で調査されましたが、女児が名乗った「シャトー・ノーブル」という人物は、過去から現在までに存在していないことが発覚します。
シャトーは大人たちから質問攻めにされると怯えていましたが、ダンクワースには懐いていました。
そこでダンクワースはシャトーと一緒に不審車両で見つかった遺体の顔を見せ、その少年を知っているか尋ねますが、彼女は首を横に振るのでした。
しばらくして事件は捜査打ち切りとなり、真相は闇の中へ消えることとなりました。
定年退職を迎えたダンクワースは、施設に預けられていたシャトーを養女として迎え入れることに決めます。
こうして彼女は「シャトー・ノーブル」から「シャトー・ダンクワース」へと名を改めることになったのです。
やがて不可解なことに、身元不明の遺体となった少年も、シャトーと同じく存在していない人物だったと判明しました。
彼が所持していたパスポートに記載されたその名前は――「ソン・リャンハ」。
リャンハvsホー
捕まったシャトーを助けるため、とある倉庫にやって来たリャンハは、そこで待ち構えていたホーと一騎打ちになります。
urara
その頃、シャトーは車の後部座席で目を覚ましました。
意識を失っている間に後ろ手に手錠をかけられて閉じ込められていたらしく、ようやく身体を起こしたシャトーは足元に違和感をおぼえます。
そこにはたくさんのダイナマイトが仕掛けられていました。
一方、リャンハに胸を撃ち抜かれても尚、ナイフを手に戦闘を続けようとするホーは、シャトーの居場所を明かそうとしません。
しかし、その途端に大きな爆発音が聞こえ、最低の事態を想定したリャンハは歯を食いしばります。
爆発したのは、シャトーが閉じ込められていた車でした。
アニメ『殺し愛』第4話まとめ
いかがだったでしょうか。
シャトーの過去が判明しましたが、その壮絶な幼少期はもちろん、そこにソン・リャンハという人物の影が付き纏う展開に驚かされました。
シャトーとリャンハ、それぞれの出自は徐々に明かされていくのでしょうか。
どこでどうやって二人の関係が繋がっていくのか……見ものですね。
今回はシャトーの生死が不明となったところで終わりましたが、予告を見る限りは間一髪のところで逃げ出した模様……。
ホーとの戦闘の行方が気になる一方で、新キャラクターの登場にも注目したいです。
次回第5話への期待が高まります!