いよいよ最終回を迎えたマーベル・シネマティック・ユニバースのオリジナルドラマシリーズ『ロキ』。
前回第5話ではたくさんのロキが登場し大混乱!
そして、ロキとシルヴィが全ての黒幕の正体を暴くために力を合わせる様子が描かれました。
ロキとシルヴィの愛の物語、TVAを焼き払うというメビウスの決意、そして他作品へのクリフハンガーがあるのかなどまだまだ謎も盛りだくさん。
マルコヤマモト
目次
海外ドラマ『ロキ』前回第5話のあらすじと振り返り
ラヴォーナ(ググ・バサ・ロー)に剪定されたロキ(トム・ヒドルストン)は「時の終わりの虚無」へ送り込まれ、そこで自分の変異体であるロキたちに出会います。
クラシック・ロキ(リチャード・E・グラント)、キッド・ロキ(ジャック・ヴィール)、アリゲーター・ロキと共に行動することになったロキは、女性型の変異体であるシルヴィ(ソフィア・ディ・マルティーノ)とともに虚無の世界で自分たちに襲い来る怪物・アライオスを倒して真実を暴こうと提案しますが、変異体のロキたちは「無理だ」とそれを一蹴。
その頃TVAではラヴォーナに追い詰められたシルヴィが自らを剪定し、「時の終わりの虚無」で同じく剪定されたメビウス(オーウェン・ウィルソン)と再会。
無事再会した一同。
シルヴィはロキに「アライオスの向こう側に本当の黒幕がいる」と説明し、2人で協力してアライオスとの決戦に挑みます。
全ての真実を知ったメビウスはシルヴィからタイムパッドを受け取り、「焼き払ってケリをつける」とTVAへ帰還。
クラシック・ロキの強力な魔術によってアライオスに隙ができた瞬間、ロキとシルヴィは力を合わせてアライオスの心を乗っ取ることに成功。
晴れ渡った霧の向こう側には、シルヴィが幻影で見た石造りの建物が存在していたのです。
マルコヤマモト
【ネタバレ】海外ドラマ『ロキ』第6話(最終話)あらすじ・感想
砦の中に現れたのは…?
オープニングのマーベルロゴが、歴代のヒーローたちの名台詞と『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストシーンに使用されていた「イッツ・ビーン・ア・ロング・ロング・タイム」という曲とともに映し出されます。
そして、いくつもの宇宙が誕生する様子が壮大なBGMとともに描かれました。
マルコヤマモト
アライオスの心を乗っ取ったロキとシルヴィがたどり着いたのは、統一された神聖時間軸の中にある岩造りの砦。
砦の前で会話を交わす2人を待ち構えていたかのように砦の扉が自動的に開きます。
ロキとシルヴィを待ち構えていたのはミス・ミニッツ(タラ・ストロング)。
しかし彼女がこの砦の支配者というわけではなく、さらにその奥に何者かが存在するような「彼」の存在を明らかにしたのです。
ミス・ミニッツ曰く2人がたどり着いたこの場所は、「時の終わりの最後の砦」。
そして「在り続ける者」が砦を支配しており、彼が全てを創設し、コントロールする存在であると続けます。
そしてミス・ミニッツは彼がロキとシルヴィに対して望み通りの世界をオファーしますが、シルヴィは信じる様子はなく、ロキは「運命は自ら切り開くもの」として当たり前のようにその提案を断りました。
その頃、TVAではラヴォーナがタイムパッド経由で書類をダウンロード中。
そこにミス・ミニッツが現れダウンロードが完了した旨を伝えますが、それはラヴォーナが依頼したものとは違う書類でした。
しかしミス・ミニッツは「でも彼はこの方が良いって」と言って姿を消しました。
マルコヤマモト
「在り続ける者」との対面
砦にて、ロキとシルヴィは「在り続ける者」(ジョナサン・メジャーズ)と対面。
早速攻撃を仕掛けようとするシルヴィに対して、在り続ける者は落ち着いた態度で「私のオフィスで話そう」と言って2人をエレベーターへ招き入れました。
在り続ける者は丁寧にお茶を淹れた後、ロキとシルヴィに椅子に座るよう勧めました。
マルコヤマモト
TVAでは、「時の終わりの虚無」から帰還したメビウスがラヴォーナと対面。
親友だと思っていたラヴォーナに剪定された悲しみをぶつけたメビウスですが、ラヴォーナはタイムキーパーが偽物だとわかって今でも、「意義ある任務」として自分の自分の意志を曲げる事はありませんでした。
その頃、B15(ウンミ・モサク)は2018年のオハイオ州・フレモントにあるF・D・ルーズベルト高校に忍び込んでいました。
ここでB15は、彼女を追跡してきたミニットメンたちに、神聖時間軸のラヴォーナの姿を見せることで、TVAのラヴォーナが変異体であることを証明して見せたのです。
マルコヤマモト
再び「在り続ける者」のオフィス。
そこでロキとシルヴィは衝撃の事実を知らされます。
「これから起こることを知っている」という在り続ける者が2人に提示したのは、全てのセリフが描かれている台本のような書類でした。
在り続ける者曰く、ロキもシルヴィも全て台本通りに動いていたに過ぎず、それに加えて彼は、さらにこの先が書いてあるという書類の存在も明らかにしたのです。
シルヴィは「私たちはお前のゲームから抜け出した」と主張しますが、在り続ける者は2人がこの砦に到着したことも、全て自分の敷いたレールの通りだと言います。
あまりにも強大すぎる敵を前にロキは何かを悟ったようですが、シルヴィは反抗的な態度を取り続け、そんな彼女に対して在り続ける者は「そもそもお前に誰かを信用する心があるのか?」と揺さぶりをかけました。
TVAではメビウスとラヴォーナが問答を続けていました。
追い込まれつつも「タイムキーパーが作られたことにも意味がある」というラヴォーナは、あくまで「大いなる目的」を信じることをやめません。
「自由意志は奪えない。2人で良い組織を作ろう」というメビウスの言葉も虚しく、ラヴォーナはタイムドアを開いて「自由意志を探しに」と言って姿を消しました。
長い旅の終わり
ロキとシルヴィへのスピーチを続ける在り続ける者は、「自分がTVAがいなければ世界はメチャクチャになっていた」と語り、ついに自分が何者であるかを明らかにします。
31世紀に生きていた科学者である自分の変異体が、何層にも重なる宇宙を発見。
在り続ける者の変異体同士は互いに交流を続け、最初は仲良く知識を分け合っていたりしたものの、その中には宇宙を支配しようと考える者も現れます。
そして複数の宇宙にまたがる大戦争が勃発。
全てが破壊されそうになった時、変異体の1人が時空を食い尽くすアライオスと遭遇し、武器として使ったことで多次元宇宙の戦争は終結。
その結果時間の流れを管理して時間軸を収める組織・TVAが誕生したというのです。
ここで、在り続ける者は、ロキとシルヴィに対して「在り続ける者を殺してマルチバースと凶暴な彼の変異体を解放する」か「ロキとシルヴィが管理者になる」かの2択を与えます。
権力を簡単に手放すはずがないと歯向かうシルヴィでしたが、長い間時間軸を管理し続けた在り続ける者は、「疲れた」と言って、その座を他の誰かに譲ろうと考えており、砦にたどり着いたロキとシルヴィこそ自分の後釜にふさわしいと考えていたのです。
しかし過去に剪定されたことで恨みを持っているシルヴィは、在り続ける者に対する深い疑いを隠せません。
その時、外でゴーン…という物音がすると在り続ける者は途端に動揺し始め、時間軸が分岐を始めます。
「今からは何が起こるかわからない」と語る彼は再び2人に選択を迫り、シルヴィは在り続ける者に襲いかかりますが、そこにロキが立ちはだかります。
ロキは全宇宙の命運がかかっていることと更なる悪の解放を恐れるロキはシルヴィを説得しますが、在り続ける者の存在を信じていないシルヴィは、ロキの目的が王座であると勘違いし、2人の脆さがぶつかり合いを始めました。
信じられないシルヴィと信じてもらえないロキが剣を交え、シルヴィが在り続ける者を仕留めようとした時、武器を捨てたロキは身を挺して間に入ると「お前に幸せでいてほしい」と涙ながらに本心を伝えると、2人はキスを交わします。
しかしシルヴィは「あなたとは違う」と言ってタイムドアを開いて、ロキをTVAに飛ばしました。
その後、シルヴィは在り続ける者にトドメを刺すと、彼は「近いうちに会おう」と言って笑顔のうちに息絶えたのでした。
シルヴィは復讐の旅を終えると、同時に時間軸が大きく分岐、ついに多次元宇宙が解放されてしまったのです。
『ロキ』第6話(最終話)の結末
時間軸がとんでもない分岐を始めた様子を、TVAのモニターで眺めていたB15とメビウス。
「もう戻れない」「誰が戻るなんて話をした?」と会話を交わすと「永遠に時を、いつでも」というTVAの標語を読誦しました。
TVAにてシルヴィから突き放されたことで失意に沈むロキでしたが、思い立ってもう1人の信頼できる友人・メビウスを探し始めます。
書類を探しているメビウスとB15の姿を発見したロキは駆け寄り、シルヴィと見た光景、経験した出来事を全て話しました。
「戦争に備えなければ!」と焦るロキに対して、メビウスは「君は誰だ?分析官だね?名前は?」という衝撃的な一言を返します。
自分のことを知らないメビウスに衝撃を受けたロキの目に映ったのは、これまであったタイムキーパーの像ではなく、在り続ける者(=征服者カーン?)の像だったのです…。
神聖時間軸を管理していた在り続ける者た死んだことにより多次元宇宙が解放され、すでに彼の変異体=征服者カーンがTVAを支配してしまったのかもしれません。
そしてポストクレジットシーンでは、「ロキはシーズン2で帰ってくる」とMCUではお馴染みのフレーズが表示されて、ドラマ『ロキ』のシーズン1は幕を閉じます。
『ロキ』考察とシーズン2予想
なんとなく終わる気がしないなぁと思っていた『ロキ』ですが、謎のまま終わるとおもったらエンディングでシーズン2の製作という嬉しい発表がありました。
ここで、『ロキ』シーズン1で解決していないことや気になることをまとめて、次シーズンに繋げたいと思います。
マルコヤマモト
『アントマン&ワスプ クワントマニア』でジョナサン・メジャーズがこの役を演じることは発表済ですし、「在り続ける者」がカーンではないにしても、その変異体が宇宙を支配しようと企む征服者カーンであるという可能性は大いにあり得ます。
しかし『ロキ』には征服者カーンとしての登場はしておらず、その存在をほのめかす形で一旦幕を閉じることになりました。
マルコヤマモト
最後ロキのことを全く知らないメビウスにショックを受けましたが、これはロキが別の時間軸のTVAへ飛ばされてしまった可能性が高いと思います。
そしてメビウスやB15に関しても、おそらく複数存在する彼らの変異体で間違い無いでしょう。
唯一信じられる存在・メビウスからも離されてしまったロキ。
本来のロキを信じるメビウスと再会し、ともに事件解決に挑んでくれることを期待するばかりです。
そして「自由意志」を探しに旅立ったラヴォーナや、ミス・ミニッツの正体も明らかになっていないため、TVAに関する謎もシーズン2で解決されるはず!?
マルコヤマモト
「在り続ける者」を殺し、多次元宇宙を解放してしまったシルヴィ。
元々ロキの変異体である彼女らしい行動といえばそうなのですが、これが大事件の元凶となってしまったのは確かです。
そしてやはり気になるのはシルヴィとロキの愛の物語。
マルコヤマモト
海外ドラマ『ロキ』第6話(最終話)あらすじ・ネタバレ感想まとめ
/#ロキ最終話 配信スタート‼️🔥
\⚡ついに物語がクライマックスへ⚡
裏切り王子 #ロキ の活躍を描くドラマシリーズが迎える結末とは?
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— ディズニープラス公式 (@DisneyPlusJP) July 14, 2021
マルコヤマモト
エンディングでシーズン2の製作が発表された『ロキ』。
フェーズ4以降MCUにおいて重要な位置付けとなるマルチバースの誕生を明確に描いたドラマであることから、より丁寧に製作されるのかもしれませんが非常に楽しみです!
MCUのディズニープラスでの次回配信作品は、マーベル初となるアニメーションシリーズ『ホワット・イフ…?』で、すでにMCUのフェーズ4を構築する上で重要な役割になることが言及されています。
2021年8月11日から配信開始となる『ホワット・イフ…?』は、「もしもあの時、マーベルのヒーローたちに別の運命が待ち受けていたら?」を描く作品で、映画と同じ俳優陣が声の出演を務めます。
マルコヤマモト