『X-MEN』シリーズのスピンオフ作品である『デッドプール』の大成功を受け、R-15指定で作られたウルヴァリンのスピンオフ作品です。
ですので、とても血なまぐさくて生々しいアクションシーンが繰り広げられます。
やっとウルヴァリンらしい戦いをしていると思い、ファンとして興奮しました。
- マーベル作品とは思えないほどのシリアスな作風が良い味を出している。
- 自分と同じように体を改造された少女との間に絆が生まれるシーンは感動間違い無し。
- ウルヴァリンのファンなら観て損することはない『X-MEN』シリーズとしては最高の作品
それではさっそく映画『LOGAN/ローガン』をネタバレありでレビューしたいと思います。
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目次
『LOGAN/ローガン』作品情報
作品名 | LOGAN/ローガン |
公開日 | 2017年6月1日 |
上映時間 | 138分 |
監督 | ジェームズ・マンゴールド |
脚本 | マイケル・グリーン |
出演者 | ヒュー・ジャックマン パトリック・スチュワート ダフネ・キーン ボイド・ホルブルック スティーヴン・マーチャント リチャード・E・グラント エリック・ラ・サール エリゼ・ニール クインシー・フォース アル・コロネル フランク・ガレゴス アンソニー・エスコバル レイ・ガジェゴス クシシュトフ・ソシンスキー |
【ネタバレ】『LOGAN/ローガン』あらすじ・感想
ウルヴァリンが年老いて弱々しくなっている衝撃の冒頭
本作『LOGAN/ローガン』についてネタバレありの感想レビューを述べていく前に、『LOGAN/ローガン』についての簡単な紹介をしておきます。
『LOGAN/ローガン』は『X-MEN』シリーズという以前20世紀FOXが制作していたシリーズに属する作品です。
ただし、スピンオフ的な作品であり、『LOGAN/ローガン』の前にウルヴァリンを主人公としたスピンオフ二作品の続編に当たります。
そして『LOGAN/ローガン』が前二作品と大きく違うところはR-15指定作品だということです。
どうしてR-15指定作品になったのかというと、『X-MEN』シリーズのスピンオフ作品で初のR-15指定作品となった『デッドプール』が世界的に大成功を収めたからです。
このヒットを受けて、20世紀FOXは『LOGAN/ローガン』もR-15指定作品として作ることを決めました。
では、ネタバレ感想レビューをしていきます。
『LOGAN/ローガン』は少し先の未来でローガンとプロフェッサーX以外のミュータントがいなくなった世界が舞台の作品です。
そんな世界で白髪になり、弱々しくなったローガンはプロフェッサーXを介護しながらひっそりと暮らしています。
今までの『X-MEN』シリーズやウルヴァリンのスピンオフ作品で活躍していた以前の姿からは想像ができないほどの衰弱ぶりであり、あれほど強かったウルヴァリンがこんな姿になるとは信じられませんでした。
これは年老いたウルヴァリンが主人公の原作コミックを基にしているからなのですが、それにしても受け入れがたいものがあります。
戦闘に関しても以前のような勇ましさはなく、ぼろぼろになりながらもやっと戦っているという状態でした。
その姿を見ているのは心苦しいですが、ウルヴァリンは一体どんな最後を迎えるのかということが気になり、見続けてしまいます。
そしてかつてX-MENのリーダーだったプロフェッサーXも老化によってアルツハイマー病を患っており、その影響で能力を自分でコントロールができず、自力で生きていくことができません。
ウルヴァリンとローラという少女の間に生まれる絆
そんなある日のこと、ウルヴァリンにローラという11歳の少女を「エデン」まで送り届けて欲しいという依頼が舞い込んできます。
ウルヴァリンはローラを迎えに行きますが、ローラと一緒にいた女性は既に殺されていました。
車でその場を後にするウルヴァリンでしたが、車中にローラとチャールズが一緒に乗っていたため、三人で逃避行を始めます。
ウルヴァリンはローラに冷たくあたっていましたが、ローラが自分と同じ治癒能力を持ち、アダマンチウムが施されていたことから段々とローラの保護者としての自覚が芽生え始めます。
そして、ローラもだんだんとウルヴァリンに心を開いていくようになり親子のような関係になるのでした。
全くウルヴァリンに懐いていなかったローラが、ウルヴァリンに懐いていく過程は本当に心が温まります。
ウルヴァリンが保護者の自覚を持ったことが実感できるシーンがあります。
そのシーンとは自分たちを匿ってくれたマンソン家で一夜を過ごした時でした。
この時、X-24という自分の若い時とそっくりなミュータントが現れます。
X-24はウルヴァリンの完全なクローンであり、強力な凶暴性が植え付けられているクローン兵器でした。
そんなX-24はマンソン一家を全員殺すと、ローラを捕まえようします。
しかし、ウルヴァリンがX-24の前に立ちはだかり応戦するのでした。
X-24の強さに対して、今のウルヴァリンの力では敵わず、何とかローラを連れてその場から逃げ出すと「エデン」へと向かいます。
この時、チャールズが命を落としてしまいます。
このシーンはローラとウルヴァリンの関係性が変化していることがよく分かるシーンで、自分が好きなシーンのひとつです。
二人の関係性の変化がラストのシーンにも繋がることになります。
『X-MEN』シリーズの中では最高の結末
自分の中では『LOGAN/ローガン』の結末というのは、2019年11月現在までに公開されているスピンオフ作品も含めた『X-MEN』シリーズ全12作品の中で最高の結末だと思っています。
なぜかと言うと、ウルヴァリンは死んでもヒーローとしてローラの心に残り続けていくのがはっきりと観客に伝わる結末だったからです。
では、具体的なシーンで説明していきます。
ウルヴァリンとローラは「エデン」にたどり着きます。
そこではローラと同じようにミュータントである子供たちが集まり、国境を越えようとしていました。
しかし、そこにミュータントである子供たちを捕まえようと追手が迫ってきます。
子供たちは自分の能力を使いながら追手を退けようとするのですが、相手の兵士の数の方が圧倒的に多いため、また一人また一人と捕まっていきます。
ウルヴァリンは子供たちを助けるため、一時的に治癒能力を増幅させる薬を自分に注射し、兵士たちを蹴散らすのでした。
しかし、またしてもX-24がウルヴァリンたちの前に現れ、ウルヴァリンはX-24と最後の決闘をします。
ミュータントである子供たちの協力もあり、X-24を倒すことができたのですが、ウルヴァリンは命を落としてしまいます。
そしてミュータントである子供たちによってウルヴァリンのお墓が建てられたのでした。
最後のラストシーンでは、ローラが十字架を斜めに直してXという文字にして物語が終わります。
『LOGAN/ローガン』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
以上、ここまで映画『LOGAN/ローガン』についてネタバレありで紹介させていただきました。
- 『X-MEN』シリーズの1作目である『X-MEN』からウルヴァリン役を演じてきたヒュー・ジャックマン最後のウルヴァリンは100点満点
- ローラが最後に十字架をXにするシーンは感動して涙が出てしまいます。
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