『僕たちのラストステージ』は20世紀前半から中頃にかけて活躍し、ハリウッドでも人気を博したコメディアン「ローレル&ハーディ」の波乱万丈な人生を描いた伝記映画です。
現代の日本ではあまり馴染みのない名前ですが、欧州では誰もが一度はその名を耳にしたことがあると言っても過言ではないほどの知名度があるコンビです。
- ゴールデングローブ賞で最優秀主演男優賞にもノミネートされたジョン・C・ライリーの演技は圧巻
- 「笑い」に時代も人種も関係ない!現代人のハートもがっちりつかむ古き良きコメディは大きな見どころ
- 「ローレル&ハーディ」を支える二人の奥様コンビに注目
ローレルとハーディの絆に心が温まる、長年連れ添った二人のコンビ愛に感動すること間違いなしです。
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目次
『僕たちのラストステージ』作品情報
作品名 | 僕たちのラストステージ |
公開日 | 2019年4月19日 |
上映時間 | 98分 |
監督 | ジョン・S・ベアード |
脚本 | ジェフ・ポープ |
出演者 | スティーブ・クーガン ジョン・C・ライリー シャーリー・ヘンダーソン ダニー・ヒューストン |
音楽 | ロルフ・ケント |
『僕たちのラストステージ』あらすじ・感想【ネタバレなし】
ジョン・C・ライリーによる再現性の高さに脱帽
実在した人物をテーマにした映画で焦点となるのは、再現率の高さに他ならないと思います。
特に『僕たちのラストステージ』のように本物の映像が現代にも残っているような人物は、再現率の良し悪しが顕著に現れてしまいます。
その点において、本作で主役を演じたジョン・C・ライリーの演技は素晴らしい、の一言に尽きると思いました。
日常的な振る舞いはもちろん、コントでのコミカルな動きや複雑なダンスまで、並々ならぬ努力で役作りに臨んだことが容易に感じられる見事な演技でした。
特に、ハーディの恰幅の良い身体から繰り出される小気味よいダンスは、非常にユーモラスで印象に残っています。
ハーディを演じたジョン・C・ライリーは本作での高い演技力が評価され、ゴールデングローブ賞の最優秀主演男優賞にもノミネートされました。
また、ハーディの相棒ローレルを演じたスティーブ・クーガンも表現力豊かな演技が光っていて印象的でした。
『僕たちのラストステージ』で主役を演じた二人の高い演技力は、本作の特筆すべき点であることは間違いありません。
本物のローレル&ハーディを完全再現したメイクアップ
『僕たちのラストステージ』でローレル&ハーディを演じた俳優二人の高い演技力については上述しましたが、やはり演技だけで本物を再現することには限界があります。
残念ながら「実物を観たことがない若い世代は騙せても、昔からローレル&ハーディに馴染みがあるコアなファンの期待には応えられないのでは?」という懸念が生まれることも当然だと思います。
しかし、そのような疑念も実際に作品を手に取って観て頂ければ、キレイさっぱり吹き飛んでしまうと断言できます!
かくいう私も捻くれた性格ですので、『僕たちのラストステージ』を視聴する前に、実際の顔と風貌を頭に入れてから鑑賞しましたが、似すぎていて違いを探すほうが難しいくらいでした。
後に調べてみたところ、『僕たちのラストステージ』で特殊メイクを担当したのは、かつて『ハリー・ポッター』シリーズでも手腕を発揮していたマーク・クーリエという方でした。
アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を何度も受賞しており、業界では知らない人はいないレベルの凄い人物です。
そんなマークさんの技術によって命を吹き込まれたローレル&ハーディは、昔からのコアなファンをも唸らせること間違いなしです。
凄いのはローレル&ハーディだけじゃない!
『僕たちのラストステージ』の主役はもちろんローレル&ハーディですが、彼らを支える妻たちが非常に良い味を出しているなと感じました。
今作では、コンビ愛の他にも夫婦愛や奥さん同士の友情など、人間の複雑な感情模様が見事に描かれていたと思います。
また、好感が持てたのは登場人物たちの良いところだけでなく悪いところまできちんと描いていた点です。
例えばハーディはギャンブル癖がありますし、ローレルには離婚歴があります。
そんな人間臭い彼らの悪い部分を理解したうえで寄り添い続ける二人の奥様たちの懐の広さに感動してしまいました。
本当の愛情というものは、相手をどれだけ好きかということではなく、相手の欠点をどれだけ許してあげられるかということなのだなと教えられてしまいました。
最近、恋人や奥さん・旦那さんと上手くいってないなーと感じている方は、彼らの生き様からなにか感じるものがあると思うので、ぜひご覧になってみてはいかかでしょうか。
「やっぱり、君だ」コンビ愛に胸が熱くなる
『僕たちのラストステージ』の最大の見どころは、何といってもローレルとハーディのコンビ愛だと思います。
先ほど本作で描かれた夫婦愛については触れましたが、ローレルとハーディにはそれ以上のコンビ愛があったと感じました。
若いころからつるんで、人生の栄光も挫折もともにしてきた二人の間には、友情を超えた家族のような絆すら存在していたように思います。
二人のやりとりは心が温かくなるものが多く、紹介したい場面を上げていくとキリがないので、自分が一番気に入っているシーンを紹介したいと思います。
そのシーンは映画の終盤で、最後の舞台に上がるローレルとハーディが躍るラストダンスのシーンです。
ここは本当に涙なくしては観られませんでした。
とても良いシーンなのであえて詳しいネタバレは書かないでおこうかなと思います。
映画の視聴後にキャッチコピーの「やっぱり、君だ」という言葉を思い返すと胸が熱くなる。そんな作品でした。
『僕たちのラストステージ』あらすじ・感想まとめ
明日のTBS王様のブランチ@brunch_TBS にて、#僕たちのラストステージ 🎩 紹介していただく予定です!!
ぜひご注目ください。 pic.twitter.com/2qhN0J18GR— 映画『僕たちのラストステージ』4/19公開!! (@laststagemovie) 2019年4月19日
以上、ここまで『僕たちのラストステージ』について紹介させていただきました。
- 男同士の熱い絆
- 色あせない
- 温かい夫婦愛
- W主役の高い演技力
- 本物を完全再現した特殊メイク
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