お台場付近のふ頭で白骨化した遺体が発見されました。
遺体は3年前から行方不明の資産家の老人のものだということが判明。容疑者として浮上したのが40歳差の妻、亜理紗(岡本多緒)でした。亜理紗は後妻業の女と見られており、さらにアメリカ大使館からはスパイの疑いまでかけられていました。
しかし皆実(福山雅治)は「彼女は犯人ではない」と断言します。人の中身を見る天才は何を感じたのでしょうか?
目次
ドラマ『ラストマン ―全盲の捜査官―』 前回振り返り
東京郊外で立てこもり事件が発生。犯人は別荘の所有者で警備会社社長の菊知(高嶋政宏)です。菊知は自分の妻と娘を人質に現金10億円を要求します。
菊知の妻が怪我をしていることを知った皆実(福山雅治)は、周囲の制止を振り切り1人別荘に乗り込み、妻の代わりに自分が人質になると提案します。
実は、菊知の前妻との息子が逆恨みから事件を起こしていたのです。心太朗(大泉洋)たちの若干無茶な捜索活動により、娘は無事に救出されました。
その後泉(永瀬廉)は41年前の事件のことと皆実の本当の目的を知り、皆実に不信感を抱くようになりました。
【ネタバレあり】ドラマ『ラストマン -全盲の捜査官ー』第7話あらすじと感想
ふ頭の白骨遺体
ようやく41年前の事件の捜査資料を手に入れた皆実(福山雅治)。
皆実は、それを京吾(上川隆也)から託された泉(永瀬廉)が、心太朗(大泉洋)を利用しようとしている自分に不信感を抱いているのに気がついていました。
護道家から大切に思われている様子を知って、皆実は心太朗に捜査協力を頼むのは諦めて1人で捜査をすると宣言しました。
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その時、心太朗が皆実を訪ねてホテルにやってきました。
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東京湾で白骨遺体が上がったと心太朗から知らされた泉は、慌てて現場へ向かいます。
佐久良班が臨場すると、アメリカ大使館関係者が、この遺体について話を聞きたいとやってきました。
スパイ疑惑
皆実は、「別の場所に行きたい」と捜査一課とは別行動を取ります。
皆実は、心太朗を連れて両親の墓参りをしました。
そこへ、アメリカ大使館の参事官・デボラ(木村多江)が現れます。
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デボラは、ふ頭で見つかった白骨遺体の件で皆実に頼みたいことがあると言います。
皆実とデボラのやり取りを聞いて、知り合い以上の関係を感じた心太朗。
「デボラは、元ワイフです」
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1ヵ月ほど前、アメリカ大使館の一等書記官が強制送還されました。
彼は、ハニートラップにかかってしまったのです。
罠にかけたのは、政府高官などが出席する異業種交流会に頻繁に顔を出すセラピストの葛西亜理紗(岡本多緒)。
亜理紗はその美貌と若さを活かして年上の男性にカウンセリングをするといって近づき、金を受け取っていました。
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金だけならまだしも、一等書記官は外交機密をもらした可能性があります。
アメリカは亜理紗を第三国のスパイだと見ていました。
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発見されたのは、葛西征四郎という資産家でした。
そして、征四郎は亜理紗の夫でした。
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亜理紗は、征四郎に介護士として雇われ、その後2人は結婚をします。
征四郎は当時76歳。40歳差の年齢差があることから、誰もが亜理紗は後妻業で征四郎に近づいたのだろうと考えていました。
案の定、征四郎は結婚後1年で失踪しました。
デボラは、2人に亜理紗の正体を確かめることと、日本の警察の捜査情報をリークして欲しいと頼んできました。
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人を見る目
皆実と心太朗が亜理紗の自宅に出向くと、怪しい車が去っていくのが見えました。
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玄関先で応対したのは、亜理紗の運転手兼秘書だという日高という男でした。
中に入ると、既に佐久良(吉田羊)たちが亜理紗に話を聞いていました。
いつものように指を鳴らして部屋の間取りの確認をする皆実を見て、亜理紗は慣れた手つきで皆実をエスコートします。
そして、話の中で亜理紗は征四郎が生きていると信じているし、今でもずっと愛していると断言しました。
「彼女は犯人ではありません」
聞き取りを追えた皆実は、佐久良たちにそう伝えます。
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その後亜理紗から提出された征四郎の歯形が一致したことから、遺体は征四郎のものだと判明します。
征四郎は投資を行っていましたが、多額の損失を出し一部の債権者から損害賠償請求をされていました。
しかし、征四郎が失踪して裁判が止まり、その間に亜理紗は征四郎の遺産を海外に移してしまいました。
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亜理紗は実は再婚で、その時も67歳の高齢男性でした。
前夫は暴力団のフロント企業の社長をしていましたが、亜理紗と結婚後すぐに行方不明になっていました。
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ギャラ飲み
皆実と心太朗は、亜理紗の行動を監視することになりました。
亜理紗は征四郎の行きつけの歯科医と食事をした後、またも医者と思われる男とバーに行っていました。
デボラによると、強制送還された書記官は亜理紗に偽造パスポートのあっ旋をしていました。さらに亜理紗は他の経営者にクルーズ船を用意してもらっているとのこと。
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しばらくして、亜理紗と医師がホテルから出てきました。
すると、以前亜理紗の家で待ち伏せしていた車がやってきて、亜理紗を攫おうとしてきました。
亜理紗を迎えに来た日高は助けに入りますが、多勢に無勢でしたたかに打ちのめされてしまいます。
そこへ皆実と心太朗が助けに入り、動けない日高を皆実のホテルに連れて行って手当をすることになりました。
暴漢は亜理紗の前夫・亀島と関係する暴力団関係者と見られました。
しかし亜理紗は心当たりがないと言います。
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緊急逮捕
しかし、捜査一課の調べで亜理紗が車を沈める時に使用したブロックを購入したことがわかります。
その直後、自宅から亜理紗の姿が消えたことが判明し、緊急配備が敷かれました。
佐久良たちは皆実からの情報でクルーザーが停めてある港に急行します。
その時、亜理紗はまさに船を出そうとしているところでした。佐久良は船に飛び乗り、「逃亡の恐れがある」として亜理紗を緊急逮捕しました。
取り調べで亜理紗は征四郎の殺害をあっさり自供しました。
遺産目当てで結婚したものの、金がなくなることを知ったので慌てて殺したと言います。
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続いて、前夫・亀島の殺害も認めた時、皆実と心太朗が取調室にやってきました。
「亜理紗さんの無実を証明にし来ました」
亜理紗は、亀島からDVを受けたことで逃げ出し、介護士として働き出した時に征四郎と出会い、恋に落ちました。
それを知った亀島は「自分の女を取られた」と激怒。そして無理やり亜理紗を連れ戻そうとして、征四郎と揉み合いになり、頭をぶつけて死亡してしまったのです。
皆実がそう説明すると、亜理紗は「私が2人を殺した」と言い張ります。
皆実は、ふ頭で見つかった白骨遺体は実は亀島のものではないかと指摘しました。
亜理紗は負債を抱えている征四郎に失踪した方がいいと提案し、2人で共謀して亀島の遺体を車ごと落としたのです。
歯形が一致したのは、歯科医にカルテを偽装してもらったからです。
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皆実は、征四郎はずっと亜理紗と一緒にいたと言います。
「日高さんは、葛西征四郎さんです」
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愛の形
亜理紗が昨晩会っていたのは、美容外科クリニックの院長だということがわかりました。
皆実は日高を手当した際、日高の指紋を採取していました。
鑑識に回した結果、以前事情聴取された時の征四郎の指紋と一致したと言います。
そして、日高本人も葛西征四郎だということを認めていました。
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心太朗に連れられて取調室に入った日高は、亀島殺害を自供し、逮捕されました。
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皆実は日高と2人だけで話をすることを特別に許可してもらいました。
日高は、男女は打算でしか付き合えないし、自分は亜理紗に利用されていると思い込んでいました。
「年寄りの一方的な恋だ」
でも、皆実は亜理紗は本当に日高のことを愛していると断言します。
亜理紗が複数の男とデートをしているように見えた行動は、日高が逃亡するためのもので、1人の女性が一人の男性を一途に思ってした行動に過ぎなかったのです。
その後、亜理紗はギャラ飲みを辞め、収監された日高に会うために面会に通いました。
そのことで日高は、本当に亜理紗に愛されていると実感したのでした。
2人の関係
亜理紗はスパイでも、後妻業の女でもありませんでした。
皆実はスパイリストから亜理紗を削除するように要請し、デボラもその事実を信じることにしました。
皆実とデボラが乾杯している間に、心太朗が焼き魚で一杯やろうと、皆実の部屋を訪ねていました。
七輪の準備を待つ間、1人になった心太朗は、ふと泉が何かをベッドサイドに隠したことを思い出します。
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そして遂に皆実の真実を知ってしまいます。
そこへ、皆実が帰って来て、心太朗が全てを知ってしまったことを悟ったのでした。
ドラマ『ラストマン ―全盲の捜査官―』 第7話 感想&まとめ
今回は凶悪な殺人犯は存在せず、愛し合った2人がお互いをかばい合っているという結末のお話でした。
40歳差婚という特殊な事情から、思い込みによって捜査がややこしくなってしまいましたね。その思い込みを捨てていた“人を見るプロ”皆実さんはさすがです。
さて、遂に心太朗が皆実と自分の本当の関係を知ってしまいました。
ただでさえ心太朗は過去を割り切れていないので2人の関係は今まで通りというわけにはいかなそうです。今後の展開に注目です!