ジョギング中の皆実(福山雅治)と吾妻(今田美桜)は、突然倒れた男性と遭遇。男性は間もなく死亡しましたが、死因が毒物によるものだと判明しました。さらに遺体の手の甲には不思議な紋章がスタンプされていました。
心太朗(大泉洋)の調べで、他にも動揺の犠牲者が3名いることが判り、全員が国家規模の事件に絡む要人でした。
警察は大がかりな捜査を開始。そんな時、泉(永瀬廉)が皆実に吾妻を事件から外して欲しいとお願いしてきます。何故なら、吾妻にはずっと心に傷を抱えている過去の出来事があって・・・。
目次
ドラマ『ラストマン ―全盲の捜査官―』 前回振り返り
心太朗(大泉洋)とのバディで立て続けに事件を解決させた皆実(福山雅治)は、正式に捜査一課のメンバーとなりました。
そんな中、お騒がせ若手俳優が殺害される事件が発生。第一発見者はベテラン俳優の羽鳥潤(石黒賢)。そこでいつも通り部屋の隅々までチェックした皆実は何かに気がついたようですが、心太朗には教えません。皆実は、バディは言わずとも伝わるものだと心太朗を試していたのです。心太朗は皆実の期待に応えて見せました。
この事件は、羽鳥の不倫が原因で、人間関係が複雑に絡み合ったことで起きたものでした。
着実にバディになっていく皆実と心太朗。そんな中、警察庁次長の京吾(上川隆也)は、甥の泉(永瀬廉)に2人を監視するように命じるのでした。
【ネタバレあり】ドラマ『ラストマン -全盲の捜査官ー』第4話あらすじと感想
外傷のない遺体
皆実(福山雅治)と吾妻(今田美桜)がジョギング中、突然目の前で男性が倒れ、「刺された」と言ったのち意識不明に。
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「刺された」というものの、遺体に外傷はありません。
調べてみると、強力なハチ毒が体内から検出されました。しかし都心部でそのハチに刺されるのはあまりにも不自然です。
さらに、遺体の手の甲には狼をかたどった紋章のような不思議なスタンプが押されていました。
警察は、針を仕込んだスタンプで、男性を殺害したと判断しました。
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心太朗(大泉洋)が調べたところによると、近い時期に同じような不自然死をしている男性が3名いることがわかりました。
しかも、その3人は国家規模の大きな事件に絡んでいる要人です。
捜査本部は大がかりな捜査を始めますが、皆実は「そこまで大袈裟に構えることではない」と冷静でした。
痴漢撃退スタンプ
皆実たちは、被害者の妻に話を聞くことに。
妻によれば、被害者はトラブルを抱えていた様子はなかったと言います。
皆実は、妻にスタンプの紋章を指で描いて見せて欲しいと頼みました。
紋章は、犬のような形をしています。
これが、犬ではなく狼だと最初に言ったのは吾妻でした。何故犬ではなく、すぐに狼だと思ったのか?吾妻は「なんとなく」と答えますが、皆実は吾妻には思い当たることがあるだろうと思っていました。
スタンプは、痴漢撃退のために作られたものでした。
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被害者の妻も、そのことを知っていました。
実は、被害者は痴漢冤罪の係争中で、妻は痴漢冤罪被害者の会に入ったところでした。
妻はそこで、スタンプを貰っていました。
皆実たちは、その被害者の会の代表・真鍋に会いに行きます。
真鍋によると、スタンプは3000個ほど作ったといいます。
真鍋によれば冤罪も被害も同じで、「全ての元凶は痴漢なんです」と強く語ります。
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真鍋は、2か月ほど前に「スタンプに毒針を仕込んだ。痴漢は全員死ぬべき」と書かれた脅迫メールが届いていたと、メールの内容をプリントアウトして心太朗たちに見せました。
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泉のお願い
捜査を進めていくと、毒殺された犠牲者たちは、皆痴漢に関するトラブルを抱えていました。
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警察がそのことを発表すると、世の中では痴漢被害が激減しました。
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吾妻は現状を見て、犯人を捕まえることが世のためになるのかと思いますが、心太朗は「だったら警察なんかやめたほうがいい」と一蹴します。
泉は、皆実に吾妻を捜査から外して欲しいとお願いします。
吾妻は心に傷を抱えていて、捜査に関わるのが辛いはずだと言うのです。
皆実は「それは吾妻さん自身が決めること」と答えました。
そんな中、新たな被害者が出てしまいます。
その後、被害者と同じ電車に乗っていて、痴漢被害に遭い、スタンプを使った女子高生が「自分が刺したかもしれない」と出頭してきました。
しかし、痴漢をしたのは別の人物でした。
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痴漢被害に遭った女子高生が、深く傷ついているのを目の当たりにした吾妻は、ショックを受けます。
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皆実は「だからこそ殺人を許してはならない」と吾妻に伝えました。
痴漢グループ
皆実たちは入院中の被害者・松宮に話を聞きに行きます。
松宮ははじめ自分が痴漢だということを認めませんでしたが、心太朗たちが捜査協力してくれるなら、見逃してもいいと取引を持ち掛けると、それに乗ってきました。
松宮は盗撮専門の痴漢で、盗撮をしている最中にターゲットではなく、第三者に針を刺されたと言います。
心当たりはというと、松宮はSNSで知り合った他の痴漢とグループを組んでおり、その仲間たちと連絡が取れないことが気になっていると話しました。
心太朗が毒殺された4人の写真を見せると、彼らは松宮の痴漢仲間でした。
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松宮いわく、別の仲間が既に死亡しているはずのリーダー格に、近く誘われているということです。
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捜査員たちは、約束の電車に乗り込んで、誘われた男を待ち伏せます。
皆実は、痴漢グループのSNSで通話ボタンを押し、耳で毒殺犯をあぶり出すと言います。
真犯人
着信したのは、冤罪被害者の会代表・真鍋のスマホでした。
「やはり、あなたでしたか、真鍋さん」
皆実が真鍋に最初に話を聞きに行った時、彼女は2か月前のメールを探すことなく2回クリックしただけでプリントアウトすることが出来ました。
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すると、真鍋は強硬手段に出て、痴漢の男に針を刺そうとしました。
それを吾妻がかばったので、吾妻が刺されてしまいます。
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真鍋は、婚約者が痴漢冤罪に苦しみ自殺してしまったことで、痴漢を憎むようになりました。痴漢グループの存在を知った真鍋は、毎朝電車に乗ってメンバーを割り出し、犯行に及びました。
事件によって、世の中の痴漢が殺されるかもしれないという恐怖におびえ、それによって痴漢が減れば本望だと考えていました。
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しかし、心太朗は「一つ勘違いしていることがある」と真鍋に伝えました。
実は、真鍋の婚約者は冤罪ではなく、本当に痴漢だったのです。
「あなたがやったことは痴漢と同じ人を不幸にする行為なんです」
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奇跡の出会い
毒針に刺された吾妻は、大事には至りませんでした。
「迷惑をかけた」という吾妻に、皆実は思い出話を始めます。
10年前、日本の女子高生から、FBIにいる皆実宛てに手紙が来ました。
彼女は陸上選手でしたが、大会に出る度に心無い盗撮をされ、ネットで晒されたことでスランプに陥ってしまいます。
写真を晒されたことでストーカー被害にも遭い、彼女は引きこもりになってしまいました。
ネットで皆実の存在を知った女子高生は、手紙に「私も皆実さんのような人になりたい」と書きました。
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「10年前のあなたからの手紙です」
吾妻は、全盲でも人のために頑張る皆実の姿を見て、励まされたと言います。
でも、救われたのは自分の方だと皆実は言います。
手紙を貰ってから、皆実はあえて表舞台に立つようにしました。
自分を見た誰かに元気や勇気を与えられるかもしれないと思ったからです。
その後警視庁に来て、自分と同じ道を歩んでいる吾妻の存在に気づいた時は感動したと言います。
「あなたに会えて本当に良かったです。ありがとうございます」
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泉は、皆実の人間としての器の大きさを認めざるをえませんでした。
そんな泉は、心太朗と共に休日を返上して、陸上の試合を盗撮する松宮を捕らえに行きます。
間もなく盗撮は迷惑防止条例ではなく、新たな法律で裁かれることになります。
心太朗と泉は、被害者のために、何回でも逮捕してやると意気込んでいました。
ドラマ『ラストマン ―全盲の捜査官―』 第4話 感想&まとめ
伯父の京吾(上川隆也)から、皆実と心太朗を監視しろと言われているキャリア組の泉くんですが、だんだんとバディの影響を受けてきているようです。
吾妻に片思い中の泉くんですが、今回皆実に圧倒的な差をつけられてしまいました。
その皆実は、日本に来た理由がもう一つありそうです。きっと、後半に怒涛の展開がある予感がします!